皆様お元気ですか? 着付けのお悩み解決シリーズです。今回は着付けレッスンの生徒さんに教えていただいた必殺技です!
着付けレッスンで着付けを教えている側のわたしなのですが、生徒さんから教わることもたくさんあります。昔私が通った某大手お教室などでは先生の言うことが絶対で、それ以外は邪道!みたいな雰囲気でしたが、最近はYoutubeなんかもありますし、いろんな着付け方法を皆さんご存知なんですよね。自分で慣れた方法がやりやすいという方にはそれを選んでもらうようにしています。
着るのは自分ですし、その人その人であうあわないもありますから、いろんな方法にトライして自分に合った方法を探すのがいいですよね。そうはいっても、基本はありますから、最初はまず1つのやり方をしっかり覚えて、ある程度できるようになったら応用に入っていくといいのかなあ、なんて思っています。そしていい方法があったらシェアしあって、みんなの着付けが楽になるなら最高ですよね。
さて、前置き長子(56歳)になってしまいましたが、今回の技は「帯枕を高くする方法」です。もともと体が硬かったり、年齢とともに手が後ろに回らなくなってきたり、四十肩五十肩で全然だめ!だったり‥‥。特に帯枕を上に持ち上げるのが、厳しいときありますよね。
帯を結んでいる最中に、すすっと壁に近寄っていかれたので「どうしたんですか?」と聞いてみたら、壁に帯枕を押し付けて、ちょっと体を下げることで、帯枕を高く持ち上げているとのこと。なんというコペルニクス的着付け!!
壁に助手をしてもらうとは……その発想はなかった!
帯枕に帯を被せて、さあ持ち上げるぞというときに壁さんに助けてもらうわけです。使えるものは壁でも使え。でも、帯を押し当てますから、砂壁とかペンキ塗りたての壁では試さないでくださいね!!
私はいまのところ、帯枕を持ち上げるのにさほど苦労はしていないつもりだったんですが、やっぱり若い頃と比べると帯山の位置が低くなっているかも。まあ、年齢相応ということもありますが、なるほどそもそも高く結べなくなってくるからなのか‥‥と。
でも袋帯のときなど、高くしたいなっていうときにちょっとやってみたら、よかったです。壁さんにめっちゃお礼を言いました(もちろん教えてくれた方にも心の中で‥‥)
帯山が下がると、私のように肩幅があって身長もある程度ある(平たく言うとガタイがいい)場合、背中が広く逞しく見えてしまうのが悩み。帯山の位置がちょっと上がると背中が狭く華奢(当社比)に見えますしスタイルアップで若見えも狙えます。
この辺りは好みもあるんですが、もしあとちょっと!帯山を高くしたいというときがありましたら、ぜひお試しくださいませ。