皆様の着付けのお悩みを聞いていると多いのが「肩から胸元に入る縦のシワ」。タオルや脱脂綿で補整をしなさいと言われると思うのですが、ちょっと待って!
足す補整は、面倒だし暑いし、太って見える危険もあります。細身で足さなくてはどうにもこうにもならない、という方以外は意外と補整をいれなくてもなんとかなる可能性があります。
まずこの肩のシワはなぜできるのかといいますと、原因は主に2つ。
・巻き肩で姿勢が悪い
・年齢とともに胸が下がって、鎖骨下にボリュームがなくなっている
これを解消していけば、タオルを入れなくてもシワにさよならできます。
1)胸を張れ! 姿勢に気をつけるだけで段違い
まずは着物を着たら、猫背は致命的。今はスマホを見る時間が増えたりして、巻き肩の人が多くなっています。肩甲骨を寄せて、鳩胸になるイメージで胸をはってみてください。それだけでも胸元がすっきりします。
この時、反り腰にならないように気をつけて!
2)和装ブラで解決! 鳩胸メイクでシワ撃退
胸がBカップ以上の方は和装ブラで解決できるかもしれません。
ご自分の胸をぐっと持ち上げて、鎖骨の下にできてしまった窪みを埋めると自分の胸が補整になってくれます。それができるのが「たかはしきもの工房のPut on キモノブラ」。ナイトブラのように下から履いて、胸を脇から首元に向かって集めて鳩胸メイクができる和装ブラです。
そうすると、だんだん重力と仲良くなってきていた胸の位置が上にあがりますので、若々しい胸元になってシワもなくなります。胸がないわという場合でも、背中の方から解散した胸を再集結させればいける可能性があります! 移動させられる戦力(お肉)がある方は、一度試していただきたいです。
移動させるお肉がないスレンダーさんの場合は、タオルや補整着に頼りましょう。
3)肌着の段階でシワを作らない
肌襦袢や肌着を適当に着て、その時点でシワが入っていると上に響いてしまいます。見えないからいいや、ではなく、下地の段階でシワがないように適切な補整でボディメイクしていると、着物はそこにのせていくだけで綺麗に着られます。補整を入れるだけではなく、肌着もしっかり体をラッピングするようにピタッと着ると、補整なしでも布の張りで体の凹凸を抑えられることもあります。見えないところから気を使ってみましょう。
4)必殺女将ポーズ(別名:クリオネポーズ)でシワなおし
それでも、着ているうちにやっぱりシワが入ってしまう‥‥。あとで写真を見たら、あ~あ。。。。なんてこともあるでしょう。
そんなときは、クリオネちゃんみたいに胸を張って両手を斜め下に広げて、袖口の後ろ側をつん、とひっぱってください。そうすると胸元のシワがとれます。即席ですが、写真を撮る前にすると、すっきりした着姿になれますよ!
できたらこの姿勢を常に心がけると巻き肩も改善されるかも。
このポーズ、インスタとかで銀座いち利の女将さんがよくやってますよね! お袖まで模様が見えて、着物全体の柄つけがわかるこのポーズでお写真をとっても可愛い♪その時のコツは、正面を向くこと、足(膝)を重ねて1本にして下半身をすっきりさせることだそうです。
女将ポーズはこちらの動画の6:58あたりからを是非見てください!めっかわ(めっちゃ可愛い)です。
関連動画:
【女将解説】綺麗な着姿で写真に写るコツ
ちょっとお話がずれましたが(笑)いかがでしたか? ちなみに私は姿勢が原因で着ているうちにシワっとなってくることがあるので、クリオネポーズで直しています!
着崩れは程度の差こそあれ、動けば起きてくるものなので、その都度なおす方法も知っておくといいですよね。お悩みの方がいらしたら、タオルを入れるその前に、ぜひお試しください。