着付けについて考えるシリーズ、おはしょり第三弾です。しつこくすみません‥‥。今回はおはしょりの横のぶかぶかをなんとかする!という考察です。
おはしょりがもこもこしたりスカートみたいにひろがっちゃったりするのは、着付けの問題というよりは実は補整が大きな原因だったりします。
ウエストの補整をしていない、もしくは足りないと、ウエストで腰紐が締まるとおはしょりにギャザーが寄った状態になってしまいます。ラムネビンに紙を巻きつけて、細いところに紐を結んだら、ぐしゃっとなってしまいますよね。
腰骨の上は「私、補整必要ないんで(キリッ)」というお腹のお肉が潤沢な方(私です)でも、やっぱりくびれています。その段差によって、特に体の横の帯の下、おはしょりがもこっとなってお尻が大きく見えてしまうという現象が‥‥。
なので、適切にこの腰骨の上のくびれを埋めてあげることで、ヒップとの段差がなくなり、おはしょりの横もっこりも解消されるという仕組みです。
あとは、着物のサイズがあわず、身幅が余っていたりしておはしょりの横がもっこりすることがあると思います。
だいたい、身幅が余った場合は体の真横でタックをとって、後ろ見頃の生地を前見頃につっこもう、と言われることが多いです。
そうすると、背中もすっきりするし、余った生地は横で処理する‥‥というものなんですが、これは実は体の真横で布がもたつくので、どうしてももこっとなりがち。
まあ、身幅が足りない方向で悩んでいる胴回りが潤沢な方(私です)は、あまりそういうことにはならないんですが、身幅があまるわ、というスレンダーな方にはこれは大きな問題です。
そこで、タックをとる場所を体の真横から、背中側に移動させましょう。そうすると、布が横で重ならなくなるのでスッキリするというわけ。
この背中タックは、他装のときに身幅が余ったりするとよく使われるテクニックですが、自分だとできないな~と思い込んでいたのですが、両手を後ろにしてウエストのところできゅっと左右同時にタックをとるようにすると案外いけます。
この時下方向にも引き気味にすると、すっきりとタックが入ります。
体型や着物のサイズ、補整や紐の位置、いろんな要因が重なってうまく行ったり行かなかったり‥‥。毎回、なにかしら「もっとこうだったら」と思うことがある着付け。うまくいったな~と思っても、写真をみたらあれれれ、と思うこともあったり、なかなか自分の理想には近づけないでいます。
あらかじめ形が出来上がっている洋服だったら、こんなふうに布の扱いで悩むことも少ないのかも。でも、それが面白くて着物を着ているのかもな~と、ああでもないこうでもないと考える時間が、好きなのでした。
今回もっこりとか書いていて、頭の中には『Get Wild』(シティハンターの主題歌)がぐるぐるしていたのはまた別の話です(こんなネタは何人の方がわかってくださるのだろうか)。
こんな私ですが、今後ともどうぞお見捨てなきようよろしくお願いします。。。