先週からずっと掛け衿のことを考えていた私ですが、昔リサイクルで購入した紬の着物で、どうしても衿の筋汚れが目立ってしまっているものを裏表取り替えればいいのでは、と自分で取り外してみたことがあります。
結局そのときは変色が裏まで響いてしまっていたためどうにもならないな、と掛け衿を取り付けるのはあきらめて、掛け衿をとったままで着たことがあります。
掛け衿があってもなくても、そんなに気になることもなく、そのまま愛用しています。
仕立て変えのときには、本衿と掛け衿を使い回して、掛け衿の汚れているところを目立たないところにもっていったり、掛け衿自体の長さを出すために本衿を掛け衿に繰り回すこともあります。
江戸時代の町娘が、衿の汚れ防止に黒繻子の掛け衿をしているのを見たことがあると思いますが、あんな風に上から布をかけてしまってもいいのでは。
伊達襟を表に出したバージョンみたいなかんじ、幅広レースで衿を挟んでみました。じゃーん。
縫い付けなくても、挟むだけで大丈夫。ズレるのが気になるのであれば、衣紋の内側など少し縫ったり、安全ピンなどで止めてもいいかも。
汚れを防げて可愛くて一石二鳥。センスが問われるところですが、自分が楽しい、テンション上がる!と思えればよいと思います。洋服のつけ衿感覚でも楽しめそうですね。
レースが必要な長さは、伊達襟と同じくらい。110~125センチあれば十分です。下前見えない部分をケチれば100センチでもいけるかも。ここは体の厚みや帯の位置にもよりますので、自分はどれくらい必要か試してみてください。
細身で小柄な方なら100センチ不要かもしれません。
挟むだけの場合は、上前に挟んだ分がしっかり帯に抑えられる位置まで必要です。
もちろんざくざく縫い付けてしまってもいいと思います。でも、すぐ外すし面倒だなと思う場合は挟むだけでもいける、ということで(どこまでもズボラ……)
もともとは汚れを防ぐため‥‥と思いましたが、可愛いし、襟元のおしゃれもいろんな可能性があるよな~とちょっと楽しくなってしまったわにこでした。