あっ!という間に年があけて、三ヶ日も終わり。皆様どんなお正月を過ごされましたか? 今年は久しぶりの帰省やおでかけをされた方も多いのではないでしょうか。
私もお友達の家でにぎやかに年を越し、三日には着物友達と落語で初笑い! 柔らか物を着ておでかけしてみんなの笑顔に会えて‥‥久々に晴れやかな年始となりました。まだまだ感染予防に気をつけなくてはいけませんが、それでも人と会えるということは、こんなに幸せなことかと改めて感じた年始です。
でかけた先は『かめあり亭新春寿寄席』亀有リリオホール。亀有といえばこち亀、というわけで、両津さんの銅像と写真を撮ったりしながら、それぞれ素敵なコーディネートのお友達とそぞろ歩き&昭和な家のカメラマンのみずほちゃんに写真を撮ってもらったりしつつ、ホールに向かいました。
客席も、着物姿がちらほら。師匠方も紋付袴姿ありで、初春らしいいでたちでした。男性着物ってやっぱり素敵。そして羽織をさっと脱ぐ所作も、何度見てもほれぼれします。そういう姿が見られるのも楽しみのひとつ。
そして、やっぱり手を叩いて笑えるって幸せ!
落語はニワカな私ですが、どの噺も笑った笑った! 中でも扇辰師匠の夢の酒、引き込まれました~。女房のいじらし強さがウケる! 江戸家子猫師匠の鶯の初鳴きも素晴らしかった。5月に5代目猫八を襲名されるそうですが、私も3代目から知っているということで長く生きてきたんだな‥‥とここでもびっくり。
権太楼師匠は一時退院での出演とのことで大丈夫かしら?と思ったのですが、火焔太鼓の熱演、すんばらしかったです。お大事になさってください!!
(マスクは写真を撮る時だけ外しました)
そして私のコーディネートはこちら。
松の袋帯
竹の節入りの真珠の帯留
梅の小紋
お正月、ということで組み合わせてみました。自己満足ですけど、楽しい!
お友達のコーデも素敵だったので紹介しちゃいます!黒の着物に赤い半衿で、「大奥」(よしながふみ)に出てくる水野祐之進イメージコーデ、お母様の泥大島で親孝行コーデ、素晴らしい縫い締め絞り、綾秦節先生プロデュースの豪華訪問着、これまた綾秦コレクションの訪問着ととりどりで目の保養でした。
そして、自分になんかあったら着物頼むね、とお互いに依頼しあうところまで(笑)いやほんと、大事だよ‥‥。
ついなにかと億劫で、まあいいかやらなくても、と思ってしまいがちですけれど、人生後半に入り寿命は伸びているけれど健康でいろいろなことができるのはそうは長くはない。あと、年とともに無理がきかなくて明らかに稼働時間も減っている(爆)。三ヶ日くらいごろごろするか、という気持ちと、着物を着て落語にいくぞ!という気持ちで、出かけるまでには逡巡もあったわけですが(笑)
生きていくということはいろいろなことがあり、楽しいことばかりでもありませんが、雲間から光が差すように、心が晴れやかになる時は本当に幸せを感じます。また、そういう時間や瞬間は、積み上げてきたものや自分から求めていかなければなかなか手にすることができないと、この頃思います。
去年は、ちょっとしんどいなと思うと着物を着るのをやめてしまいがちでしたが、やっぱり面倒でもなんでも着てしまえば、本当に心がしゃんとするんですよね~。できないときもあるけれど、ちょっと動けるときには手を伸ばして。たくさん着物も着て楽しもう!と思っています。今年は、着物を着る機会をとコミックを描く量を増やしたい!
そしてこのコラムもなんと足掛け11年目に突入です。いつもだらだらと思ったことを書いているだけのようなコラムを読んでくださって本当に感謝しております。着物好きな皆様に、楽しんでいただけるようなものがかけるよう、精進して参ります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!