先週の日曜日、ご縁をいただいて「安美錦引退安治川襲名披露大相撲」に行ってきました。初・国技館! 初・枡席ということで若干緊張しつつキモトモの皆さんと着物でおでかけしました。
夏空のような好天、長い列が続いています。入り口で安美錦関(現安治川親方)が奥様と写真に応じていらっしゃいました。
親方の堂々とした黒紋付姿が素晴らしい~~~!! 着物好きの方はお相撲好きの方も多いですけど、いや、わかるー! 堂々たる体躯に髷に黒紋付ってめっちゃかっこいい!!
そして、奥様の装いもまた素晴らしかったです~。白い刺繍が施された白百合色のような上品な訪問着に輝くような金の松の袋帯。豊かに結いあげられた髪に上品な真珠の髪飾りが。主役の伴侶ということで品よく目立って、でも控えめで‥‥長身に着物が映えて、本当に素敵でした。
並んで中に入って、まずはちゃんこ鍋の振る舞いをいただいたのですが、美味しかった! そして初・枡席。赤い絨毯に赤い座布団。この赤い座布団が最後にわ~っと投げられるあれですね!!
写真:渡部瑞穂
実は私、国技館でお相撲観戦ってしたことがなかったんです。バアちゃん子の私にとってお相撲は、祖母とこたつで応援するものでした。そのテレビの中に、自分もいるんだ~ってなんか感動してしまいました。初めて!という友人とすごいすごーい!といちいち大興奮。行司さんや呼び出しさんの衣装にも目がいきます!
そして、房好きの私としては一度生で見たかった、土俵の釣り屋根の四方に下がっている四神を表すという巨大な4色の房!! 見られました!いや神々しい~~。うっとりです。
そもそもスポーツ観戦にあまり興味がなかったためか、今回が初!大相撲観戦。テレビで時々見たりという程度の私でも、22年という長い力士人生を歩まれた安美錦関は知っていました。コロナでこの断髪式も2回延長となり、やっと開催できたそう。
もうすぐ5歳になる息子さんと二人で、出身地青森の名物が散りばめられたおそろいの化粧回しで土俵入り。二年前に開催されていればきっと抱っこだったでしょうから、延期も悪いことばかりではなかったのかもしれません。
美味しいお弁当を食べながら、場所中とは違う和やかな雰囲気の中で相撲甚句や、取り組みを見て、とっても楽しかったです。
そしていよいよ断髪式。なんと350人という方たちが髷に鋏を入れていき、最後に師匠である伊勢ヶ濱親方が大銀杏を落とします。
一人一人との無言の対話‥‥お父様が鋏を入れて四方に礼をし、ぽんと肩を叩いて土俵を降りられたときに、思わず涙を拭う姿にじーんとしました。
私はこの後の仕事のため途中で失礼してしまったのですが、上位力士の皆さんの取り組みや照ノ富士関の横綱五人掛りなどもあり、また髷を落とし、タキシードに着替えて登場の安治川親方のご挨拶など、相撲ファンがおおいに盛り上がったようで、帰ってからニュースを何度も見返して反芻。
帰り道、発売されたばかりの安美錦関の自伝『けっぱれ相撲道』を拝読。相撲一家に育ち、子供の頃はプロレスごっこでも父に勝てなかったけど蝶野正洋のSTFを決めたことがあるとか爆笑!もありつつ、怪我と戦い続けた土俵生活、引退。そしてコロナを機に早稲田大学で学んだり、と常に前を向き自分を磨き続ける姿に超・感動。絵莉夫人との二人三脚も素晴らしくて、お二人が部屋を開いて、新しい時代の力士を育てるところを見てみたいと思いました。
お相撲ファンじゃなくっても、元気がもらえる本でした!おすすめです!
こんな機会も滅多にないと思い、怪我した足をテーピングしてこたび+足袋+草履でしたが、靴より楽に行けました。根性で行ってよかった!!
安美錦関のお人柄が感じられる、本当によい雰囲気の襲名披露にお邪魔させていただき感謝感謝の1日でした。