入学式も終えて4月からの新生活に入った方も多いのではないでしょうか。冬の名残も消えて初夏に向かう気配すら感じる東京です。
天気がいいのでいろいろ洗ってお手入れをしているのですが、正絹ではないきものまわりのものは、自分で洗えるものも結構あります。
今回は卒業式で使った袴も自宅で洗えるというお話です。
最近の袴はポリエステル製が多く、選択表示を見ると洗濯機で洗えるもの、手洗い可能なものがほとんどです。刺繍のついているものは手洗いが多いかもしれません。
着物もそうなのですが、ポリエステル製のものって本当に丈夫というか、ざぶざぶ洗っても結構平気なんですよね。静電気が起きやすいので、埃を吸着して黒ずんでいたりしても、洗えばキレイになります。
洗う時に注意するポイントは3つ
1)洗ったら、脱水は1分以内!
洗濯機OKの表示のものは、大きめのネットに入れて手洗いモードで洗います。もともとついているヒダはなるべく崩さないで。このとき注意してほしいのは脱水の時間。必ず1分以内にしてください。脱水をしすぎるとシワがついてとれなくなりますので、ここだけ厳守!です。
手洗い表示のものは手洗いで。でも大きいので洗いにくいな~という場合は、バスタブを利用してみてください。お風呂場でやるとシャワーも使えるし便利ですよね。この場合も最後の脱水は洗濯機で1分以内でかけてください。
2)干すときは履いている形で
干すときには、ピンチハンガーで前と後ろの腰板を分けて、履いているときのように間に空間ができるように干します。そうすることで早く乾きます。
ポイントは陰干しにすること、それからピンチあとがつかないようにてぬぐいで挟んであげることです。
3)アイロンは当て布をして
脱水時間を短くして干せばあまりシワも残らないと思いますが、仕上げのアイロンをかけたい場合は、必ず当て布をして。ポリエステルはてかりやすいので要注意です。あと、ヒダがずれないように気をつけてください。
とりかかるまではうーんと思っていましたが、友人が「上手に洗えた!」と言っていたので私もトライしてみました。お稽古で使っていた袴も、洗わずにおいていましたがスッキリしましたよ。
クリーニングに出すと結構費用もかかりますから、洗わず締まっているポリエステル袴がある方は一度ホームクリーニングに挑戦してみませんか?