緊急事態宣言の範囲が広がって、またおでかけが遠のいてしまったなという方も多いのではないでしょうか。私も、おでかけもなく、お茶のお稽古もなく、着物をきる機会がぐんと減ってしまいました。着付けのお仕事はしていても、なかなか自分で着る機会がありません。
着付けのレッスンもしているのですが、ご希望でしばし様子見になることも。そんな中、リクエストをいただいてオンラインレッスンをすることになりました。在宅ワークでも、オンラインレッスンとなれば化粧もして、着物をきて、生徒さんとお話し。メッセンジャーでの動画通話ですが、1対1でじっくりとお話ししながら、やわらかものを着て袋帯を結んで、綺麗に着あがると、やっぱりテンションがあがります。
なんだろう、この着物の力。偶然にもFBで、なんにもないけど家で着物を着ました、という投稿を3件ほど見ました。着物を着ると、ちょっと嬉しくなる。みんなそんな気持ちになりたいのではないでしょうか。
何度かレッスンなどで家で着物を着たのですが、やはり、とくに気分の上がり方が半端ないのが訪問着。晴れ着ってすごい。ほんとに気分が晴れるようです!
もったいないとか、以前のわたしなら思ったかもしれませんが、しまいっぱなしより時々取り出してあげたほうがいいのでは?と思うように。いざ着るときのシュミレーションにもなりますし、虫干しにもなります。家の中で練習で着て、コーデ写真をとるだけならたいして汚れもしません。
着物はやっぱり手を動かして着るとどんどん上達するし、手早くもなります。やはりちょっと自分で着ることに関しては機会も減っていたので、着てみるとカンも戻ってきますね。
家で普段着を着るのもいいのですが、練習だけだったらどーんと晴れ着を着てみるのも楽しいですよ。気分が爆上がりします。どうせ出かけたりもしないしと、このごろちょっとテンションが下がり気味だったのですがおとっときの訪問着に袖を通したら、気分もハレバレ(単純)
そして、あっこんなところにおりジワがついてた、なんて気付きもあったり。やっぱり色が派手でもう着られないな?。。と思ったり。後回しにしてた、袖付けのほつれに気付いたり。着付けの腕試しになったり。
着たらぱちりと写真を撮って、ちょっとお手入れをしてしまうようにすると、なかなかこれよろしいのでは?と思うように。
よく、しつけがついたままで着た形跡がない着物を受けついだ、とかもらった、とかいうお話をききますが、「もったいない!」と思っていたわたし。でも、そういえば私も仕立てたはいいがまだ袖を通してない着物があるんです。ここ一番に初めて袖を通す!というのもいいけれど、なんだかこのまましまいっぱなしになってしまいそうな気もして、だったら着てみよう!と思い切って着てみました。
実は星が流れている模様の訪問着で、初心者の頃「星だわ!」とか勢いづいて入手したもののなんというかちょっとどこに着ていけばいいの?と悩んでしまい込んでいたもの(笑)
でも実際着て見たら限りなく小紋みたいで、しかも目立つところに置き染みが。。気付いてよかった! これならもっと普段に着てしまえるなと新発見。「こんなときに着たいな」とか「ここに行ってみたい」みたいなところまで夢が膨らんで、あれこれコーデを試して、とっても楽しい時間になりました(後片付けがちょっと面倒だけど(笑))。
お出かけしないからこその、訪問着着付け練習。気分が晴れなかったら、お気に入りの着物に袖を通して見てはいかがですか。着終わるころには結構気分があがっているはず! ひとりじゃあちょっとつまらなさすぎる、なんてときはきのおけないキモト(着物友達)とオンラインでコーディネートのみせっこをしながら着るのも楽しいですよ!