可愛くて古着屋さんでゲットした絞りの羽織‥‥でも、裄も丈もつんつるてんで着られないし、ず~っと箪笥の肥やしにしてました。取り出しては眺め、うーんうーんと唸ってまた仕舞い‥‥。
リメイク細工物ができればいいんですけど、そこまでの気力や根気もなく、(岐阜では『ずくがない』といいます)うだうだと、ずっと放置していました。
が、先日、一張羅の山葡萄の籠バッグの内袋を汚してしまい、これはもう洗うしかないと取り外したところ、案外簡単な作りだったので、自分で気に入った布にしたらいいんじゃない?と思い立ち、羽織の袖がもしかしてピッタリサイズかも?と測ってみたらこれがビンゴ!
そもそも袋のような形になっているのでほとんど縫わなくていいし、裏地もついてる!!素晴らしさ。
幅を調整してマチを作って、ついでなのでポケットもつけて、それを籠バッグにぬいつけて完了。1時間もかからないで、めっちゃかわいい内袋になりました。
こうなるともう片方の袖もなんとかできないものかと眺めていて‥‥お袖は、肩から外すとほとんど袋物の形にすでになっているのですよね。このままバッグにしたらいいんじゃない? と、サコッシュにしてみました。
袖を外して、振りのほうをバッグの上にします。下の袖口を縫って止めればもうバッグの形に。裏地もついているし、なんと手間のかからないことか!
ただこのままだとちょっと幅が広いので、内側に折り込んで縫い止めて、ポケットのように使うことに。
肩掛けの紐部分は、羽織の衿の部分をそのまま使いました。
乳の輪っかも可愛いので、アクセントでつけてみました。
どうでしょう! なかなか可愛くないですか☆
切ったりする手間もないし、ちくちく手縫いでOK。縫うところも少ないです(肩掛けの紐部分が長い‥‥くらいかな(笑)まーっすぐ縫うだけなのでドラマを見ながら手仕事で)
結構いっぱい入りますし、肩掛けも幅があって生地もたっぷりあってなにしろ正絹。しかも総絞り。めっちゃ肌触りもよくて、気持ちいい!
汚れ防止のためにも、シルク用の防水スプレーをかけました。
えーこんなカンタンにできるならもっと作っちゃう? いらないお袖はないかー(間違) 残りの胴部分もなにかカンタンにできないかといろいろ模索中。素敵アイデアがあったら教えて下さいませ!
シミがあって着られないとか、リメイク用にと思ってそのまま死蔵している羽織や着物があったら、捨てる前にこの簡単お袖サコッシュ作ってみてはいかがでしょうか。羽織のほうが、肩ひもを作る手間がないのでおすすめです。秋の夜長に、ちょっとちくちく、いかがでしょうか。