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正絹着物でもできる雨の日対策

星わにこ
2013/06/12 00:00
梅雨入り宣言が嘘のように、連日よいお天気の東京。浴衣でいいんじゃないかしらと思うくらいの陽気です。お天気は嬉しいけれど、空梅雨は水瓶が心配。 お天気とは、思うに任せないものですね。 私は、実は着物雨女。着物ででかけるぞ!と張り切っているときに限って、なぜだか雲行きが……。キモトモ(着物友達)には「くれぐれも張り切らないで!」と釘をさされるほど(笑) 最初は雨だと、洋服にしたり、洗える着物に変更したりしていましたが、せっかく考え抜いたコーデを変更するのもがっかりなものです。そこで、キモトモに教えを乞いながら、雨対策グッズを揃えていきました。 そして、着ているシーンがほぼ屋内、というのであれば正絹でも雨対策をして出かけるように。 私の正絹の日の雨対策はこんなかんじです。 ・雨コート(一部式がさっと羽織れて便利) ・腰紐1本かクリップ1個 ・てぬぐい2本 ・雨草履 ・ 替えの足袋 ・ エコバッグ ・ スカーフ 腰紐やクリップは、着物の裾をあげてとめるのに使います。帯の上で結んだり帯に止めてしまうとずりおちてきません。なぜ着物の裾をめくるかというと、雨の泥はねや水はねを着物につけないため。私は歩き方が悪いせいか、結構、はね汚れをつけてしまうんです(涙)。 ちょっとびっくりの格好でも、上からコートを羽織ってしまえば、わかりません。あ、もちろん裾をめくって雨コートを装備するときは、化粧室などでそっと。 てぬぐいは、濡れたところをふいたりするものと、膝掛けやお手拭きにつかうものをわけて二本。エコバッグには、バッグも濡れないようにをまるごといれちゃいます。 スカーフは、首元の雨を防ぎます。無防備になりがちな場所ですが、結構濡れてしまう盲点です。 替えの足袋を持っておくと、はいているものが濡れてしまった時に安心です。 草履は雨用のものか、紬なら雨下駄でも。だけどどうしても履きたい草履がある場合は、現地で履き替えて。 この5月、新しくなった歌舞伎座のこけらおおとしの第二部へキモトモとおでかけしました。なんとお席は最前列!とのことで、きっと仁左玉様をこんな近距離で拝めることはきっと一生に一度(><)と喜びとキンチョーで何を着て行こうかウキウキドキドキしていたところ、週間天気予報が出る頃には怪しい雲行き……。当日は夕方からの雨予報!! キター!着物雨女発動(号泣) だけど、お洒落はしていきたい! お気に入りのワニ鼻緒の草履でいきたい(笑)  そこで「おとも」という草履カバーを持っていきました。結局雨の中を歩いたのは、帰り道の駅から自宅まででしたが、結構がっちりガードしてくれました! 実は10年程前に購入したものの一度も使ったことがなかったのですが、替えの草履を持っていく程かさばらないし、いざというときには便利だなと実感。 どうしてもワニ鼻緒の草履で行きたかった(おばか)!  草履の底からすっぽり覆う草履カバーで。雨用ではない草履の場合底やサイドの継ぎ目から水がはいったりもするので、これは安心。底部分に凸凹の加工がされているので思ったより歩きにくくはなかったです。 雨の日は洗える着物も出動します。 あまり着込むと暑いので、帯さえガードできればよい!と割り切って、さっと上に洗える羽織など羽織って、ウレタン草履で出かけちゃいます。こういうときは持ち歩き用に二部式の雨コートの上も便利ですね。下もあるにこしたことはないのですが、暑いので省略しちゃうことも。 雨対策といえば、最近は夏の夕立ならぬ、予測できないゲリラ豪雨が大敵です。予想していない突然の雨は本当に困りますよね。 そんなときは、覚悟を決めて雨宿りか、コンビニでカッパを買ったり、なんでもよいので帯だけでもカバーして、などちょっとした距離でもとにかくできる限りガード! えいっとタクシーに乗っちゃうことも。雨染みは本当にやっかいなんだそうです。 荷物は軽いに越したことはありませんが、不安定な天気の季節は、晴雨兼用日傘といざというとき帯をガードできるはおりものを持っていると心強い。 ストールなど、冷房対策にもなりますし、1枚持っているとお役立ちです。 でも、おでかけ前にはバタバタしてすっかり忘れてしまって、いざ降られたときに毎回己の準備不足を反省するトリ頭の私だったりするわけですが……。 気に入った雨グッズがあると、それだけでもテンションが上がります。自分オリジナルの雨対策、余裕をもって準備しておけば安心ですね。お天気を気にせず、お気に入りの着物でどんどんおでかけしちゃいましょう! ほし わにこ