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夏の終わりとカランコロンと下駄の音の巻

星わにこ
2023/08/30 00:00
さすがに8月も終わりに近づき、少し暑さが和らいできたような気もしないでもないでも暑い! でも着物も着たい! ようやく夏バテも治ってきたので、キモトモ(着物友達)の皆様とおでかけ。足元は二枚歯の下駄ででかけました。 普段は草履一択なのですが、夏は下駄が履きたくなります。コロナ禍に入る前に岐阜の郡上八幡の郡上木履さんで、台に焼き印を入れて鼻緒をすげてもらった下駄は、郡上の盆踊り用。郡上おどりは、蹴ってカラン、といい音が出る振り付けがあるのですが、その時折れたりしないように台は歯をあとからつけるのではなく、ヒノキを削り出して台と一体になっています。 一夏、徹夜踊りなどに参加して踊っていると、歯が削れて小さくなるそう。そしてまた、次の年には新しい下駄で踊りを楽しむのだそうです。削れてなくなるほどは踊ったりもしないので、何年も愛用しています。 街では、音がしないようにと歯にゴムを貼ることも多いのですが、木の歯が地面にあたって「カランコロン」と音を立てるのは、涼しくも感じさせてくれます。 また、昭和を知る人には懐かしい音でもあるのではないでしょうか。昭和の時代は、サンダルのような感覚で下駄を履いている男性もいましたよね。私は祖父を思い出します。着流しに下駄がリラックスウエアだった時代です。 70年代のドラマとかはジーパンに下駄、とかありました。ゲゲゲの鬼太郎も下駄ですよね。まだまだ和装が日常に根付いていたころです。 学生服に下駄とかは、バンカラスタイルの代表で、私が上京して大学に入ったころにはまだ「下駄禁止」なんてことも言われたりしていて、カラコロと音がうるさいから、という理由だったと思います。そんな人いるの!と思ったけど、わざと履いてくる人もいたりしました(笑)。 そんな昭和を懐かしく思い出したりするせいか、夏は下駄が履きたくなります。 もう夏が終わるなあ、という時期の夕暮れに、カランコロンという音を聞くとちょっと寂しくなってみたり。別に下駄は夏のものではありませんが、私はなんだか夏に下駄を恋しく思います。 また来年も元気で、下駄でおでかけできますように。

圧巻!能装束の虫干しツアーに参加したよの巻

星わにこ
2023/08/23 00:00
皆様お盆休みは何をして過ごされましたか? 久しぶりに帰省された方も多いのではないでしょうか。私は夏バテもあって自宅でのんびり、と思っていましたが、尊敬する着物マダムにお誘いいただいて、東京都中野区にある武田修能館の能装束の「虫干しツアー」に行ってきました。 お能好きの方ならご存知の方も多いのではないかと思いますが、財団設立以前から行われているこの「虫干しツアー」では、公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団所蔵の300点あまりの能装束や小道具類が虫干しされている様子を見学できます。 普段は舞台でしか目にすることができない貴重な装束を、能楽師の先生の解説つきで、もうびっくりするくらい近距離で見ることができ、写真も撮影させていただけて、ものによっては触らせていただくことも可能というどんだけ~!という大盤振る舞い。美術館でガラス越しに見るのと違った天元突破の贅沢さに思わず挙動不審になってしまうくらいでした。 虫干しは能舞台と見所(けんしょ/観客席)、楽屋を使って行われ、先生に案内していただきながら、まさに衣装をかき分けるように移動しつつ見せていただきます。能舞台の上にもあがらせていただくので、白足袋を履く決まりになっています。 今回は武田文志先生にご案内をいただく回に参加したのですが、わかりやすく楽しいお話に、時間を忘れて聞き入ってしまいました。 まず最初に、おそらく江戸の元禄時代のものであろうという武田家に代々伝わる300年前の貴重な家宝ならぬ「財宝」(財団法人のお宝だから!)から見せていただきました。 驚くのはそれがまだ、機会があれば実際に舞台に使われるものだということ。さすがは約600年の歴史があり、現存する最古の舞台芸術である「能・狂言」。初手から凄すぎます(語彙)。 能装束研究家の山口憲氏が手がけたという、もともと武田家に伝わる装束を復元した花車の唐織にも、触らせていただくことができました。江戸時代と現代では絹糸の重さが違うということで、自ら桑畑を作り養蚕から行ったというこだわりの装束は、現代物の他の唐織に比べて格段にしなやかで軽い触り心地。そんなお宝をはじめ、この装束はこんな演目で使われる、役の年齢による使い分けをするといった密度の濃いお話を伺いました。 例えば縫箔という女性や童子が着る衣装の「色」。裏地が赤いものは「紅入(いろいり)」といい、若い女性や少年役に用いられ、赤ではなく紫や紺などの裏地は「無紅(いろなし)」といって中年期以降の女性のものとして使われるそう。そういった知識があると、舞台ももっともっと楽しめそうです。 10年ほど、能の番組であらすじの漫画を描く仕事をさせていただいているのですが、あの!あれは!こういう構造になっていたのね!と実物を間近で見て初めてわかることもあり、本当に勉強になりました。 唐織をはじめ、縫箔、長絹、舞衣・水衣といった絹の美しさ、素晴らしさを間近で堪能できるこのツアー。お能が好きな方はもちろん、着物好きなら、夢中になること間違いなしです。1時間という見学時間内ではとても全てを鑑賞しきることはできないので、リピーターの方も多いとか。毎年夏に開催されますが予約制ですので、同財団のホームページやFacebookをチェックしてみてください。 武田文志先生のYoutubeチャンネルでも、虫干しの様子が見られます。お能のお話も本当に素晴らしいので、ぜひご覧ください! 公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団 文志村塾(ふみゆきそんじゅく)

夏は麻が涼しい!着膨れしないコツの巻

星わにこ
2023/08/09 00:00
残暑お見舞い申し上げます。暦の上ではもう秋ということですが、いやいや本当に毎日暑いですね。とても着物なんて‥‥と思いつつ、覚悟を決めて着てでかけると、意外といけるし、気分はあがるし、楽しいものですよね。でも、夏着物の一番いいところは、家に帰って脱いだときの開放感(笑)なんのために着るのかな?と思わないでもないですが、それがオシャレの醍醐味なのか、着物熱のせいなのか。 まあ夏なんて、洋服を着てたって暑いものは暑い。着たいから、着る。というだけなんでしょうね。 着るからには、ちょっとでも涼しくと思うのは人情ですが、夏の着物で涼しいといえば代表選手は「麻」です。最近は、セオアルファなど新素材のものも増えていて、それはそれで快適なんですが、やはり天然素材の麻の涼しさは独特で、着ると体が喜ぶような気がします。 麻がなぜ涼しいかというと、その高い放湿性もありますが、なんといってもハリがあって、空気をはらんで体にはりつかないということ。衣紋や袖口、身八ツ口からだけでなく、生地自体を風がぬけたとき、本当になんともいえない涼しさを感じますよね。 綿などは汗を吸ってくれる気持ちよさがありますが、麻はこの「風を着る」とでもいいましょうか、生地に熱もこもりませんし、夏は本当に快適です。逆に冷房が効きすぎているところでは、寒くなってしまうほど。 着物だけでなく、襦袢や肌着、足袋なども夏は麻が快適です。私は麻のステテコを愛用しているんですが、ロングスカートやワンピースの下にも着るくらい、涼しくて手放せません。足袋も、単に見た目とかだけでなく、やはり風が抜けて涼しいです。 そんな素敵な麻ですが、ハリがある=固いということもあり、肌が弱いので着られないという方もいます。 そして、ハリがあるということは、体から浮きやすく着膨れして見えるという、私の所属するふくよか党にとっては致命的な問題も。でも、着たい! 体に沿わないということが涼しさを生み出しているのでこれはどうしようもないことなんですが、着るときに上半身は上から下に、下半身は横方向になでつけて空気を抜くように丁寧に着るとこれが結構違います。ぜひお試しを。 そして、お手入れはなんといっても自宅で洗えて、しかも乾きが早いのが麻の素敵なところ。 洗濯はきちんとたたんで、洗濯ネットに。スラックス用の洗濯ネットやたかはしきもの工房のせんたく姫がおすすめです! 手洗いでも、洗濯機のおしゃれ着コースでもOK。ただし脱水は1分以内にしてください。脱水しすぎるとシワがとれなくなってしまいます。濡れた状態で、手でぱんぱんと叩いたり、シワが気になるところは手アイロンしたりして干します。 小千谷縮などシボのはいったものは、アイロンをかけてしまうとシボが失われてしまいますので、アイロンはかけないで。 乾くとまた「ぶわん」と膨らんでいるので、きちんとたたんで、座布団などの下において「押し」をかけると縫い目なども落ち着きます。よく布団の下に敷いて寝押しをかけるといいますが、寝押しまでしてしまうと、ハリが強くなってしまうので上に軽めの重しをするくらいでちょうどよきです。 シワやふくらみが、麻の涼しさ、愛しさではありますが、ほどよく押さえて抑えて着るとよりすっきり美しく着られるようになります。麻は着たいけど膨らんじゃうと思っている方、「着る時に空気を抜く」「洗ったら押しで落ち着かせる」をお試しください。 関連カテゴリ:麻の着物|いち利モール

半幅帯の結び目を高くキープする方法3選の巻

星わにこ
2023/08/02 00:00
浴衣シーズンですね! 先週末は4年ぶりに隅田川の花火大会があったり、盆踊りなどなどでたくさんの浴衣姿をお見かけしました。夏は浴衣! 本当にいいですねえ~。 素敵だなあ~ってついつい頬が緩んでしまい、危ない人に思われないよう平静を装ったりして……(笑) 帯結びもYoutubeやInstagramなど、動画でいっぱい見られるせいでしょうか、とっても素敵なスタイルが多かった気がします。 半幅の帯結びで気をつけたいのが、結んだときはいいけど動いているうちに緩んで、後の結び目が下がってしまって、伊達締めとかが見えてしまうこと。私も初心者のころよくなりました(遠い目) 伊達締めをしていなかったりしても、帯の結び目が下がると着崩れにつながったり、背中が広く見えてしまって残念なことに。特に最近の半幅帯は長いものが多いので、結び目にかかる重さが増加して、下がりがちなんですよね。 かるた結びや結ばない帯結びなどのやり方で、そもそも落ちるような位置に結び目を作らないという方法もありますが、ちょっと背中の高い位置に結び目があると、若々しいものですし、背中も華奢見えして女子力もアップします。 結び目を高い位置にキープするコツを3つご紹介しますね! 1)結び目は高く、結んだらひねってロックをかける 帯の上線の上に結び目が来るように、高い位置で結んでしっかりひきしめること。怖がらずにしっかり絞めたら、結び目を縦方向にひねります。こうすると、しっかりロックがかかって帯が緩みにくくなります。 2)クリップ使いで帯がゆるまないようにする 結び目が緩むと帯が緩んで、相乗効果でどんどん緩みます。見えない部分を便利グッズ「お太鼓止め」で止めておくと安心! ない場合は文房具のダブルクリップでもいけますよ。 3)仮紐を使って結び目を高い位置にキープ 三重仮紐を使って結び目の上に羽飾りを作っていくやり方だと、仮紐に重さがかかるので結び目は下がりません。三重仮紐でなくても、仮紐(腰紐でもOK)を使えばOK! 素敵な半幅帯結びで、夏の浴衣を楽しんでください。もちろん、普段着物のときもぜひ!

夏はプチ帯留め&二分紐のすすめの巻

星わにこ
2023/07/26 00:00
気温が体温を超える日が続き、外に出たくない‥‥となってしまう今日この頃ですが、そこはひとつ、ぐっと気合を入れて着物でおでかけするとお褒めの言葉をいただけたりして気分があがりますよね~。 夏はお太鼓派の私でも暑さに負けて半幅帯にしたりするんですが、なんだか帯締めがないと物足りなくて、特に帯締めが必要ではない帯結びのときにも帯締めをします。 その時にここぞとばかりにするのが帯留め。名古屋帯や袋帯のときには自分が太っているせいもあり(爆)三分紐だと心許なくてあまり使わないのですが、飾りのような半幅帯で使うなら多少緩くてもいいやと俄然使いたくなります。 余談ですが一年中、かっこいい帯留めをしている方に伺ったら、やはり三分紐では心許ないとのことで、きちっと締めたいから金具も普通の帯締めが通るサイズのものにして、普通の冠帯締めの房を片方切り落としているのだとか! マイスタイルが確立しているってカッコいい‥‥‥。 と、話がそれました。そんなわけで夏は帯留めを使うのですが、おすすめしたいのがプチ帯留め&二分紐です。半幅帯にもゴージャスになりすぎず、小ぶり&細めの組み合わせが暑苦しくなく、さらりとおしゃれに決まります。 帯留め用の帯締めは少し短め。三分紐は幅約0.9~10cm。二分紐は0,6~0,7cm。最近は四分紐(1.2cm)なんかもあります。大きめの帯留めなどには四分紐がバランスがいいかもしれません。 ですがやっぱり夏は細めのほうが、すっきり見えます! 先日いち利モールのオリジナルのプチ帯留めをポチポチ(爆)してしまった私なのですが、最近の大きめの金具ではなく、三分紐&二分紐にジャストフィットなのが良き!! 三分紐でも、ちょっと厚め&しっかりめのものは通すのにちょっと苦労するくらいです。二分紐と相性がとてもいいかんじ。 特に、クリスタルガラス帯留めは、小さいけれど存在感抜群。ツインもいいし、同じシリーズで重ね付けしてもいいかも‥‥。 お手持ちの帯締めに金具が合わない場合は、ヘアゴムを使うといいですよ! 関連記事:透明のヘアゴムで帯留めをフィットさせるの巻 定石ですが、真田紐を使ったり、リボンや紐を通してもいいと思います。飾りと思うといろいろ遊べますよね。 夏こそ!お気に入りの帯留めで楽しんでみてはいかがでしょうか。

夏風邪と『昭和元禄落語心中』の巻

星わにこ
2023/07/19 00:00
久々にやらかしました。なんだかんだで10年間ほぼ毎週続けて書かせていただいているこのコラムですが、先週は夏風邪を拗らせて1週間近く熱が下がらず無念のお休みをいただいてしまいました。本当にすみません。 微熱でも熱があるとやっぱり動けないもので、基本ごろごろしていたわけですが、頭が痛くて本を読もうにも目が泳ぐし、そうは言っても寝れないし‥‥という中、死んだ目をして動画を見るのが関の山。 そんな中Youtubeで『昭和元禄落語心中』のアニメが全話開放とのことでおすすめにあがってきたので、そういえばやたらと評判がよかったなと軽い気持ちで見始めたら、これがもうどうかしているほどの名作で、全部観てしまいました。終始泣きっぱなしで、熱とあいまって、寝てもうなされる始末。いやそれくらい、持っていかれました。 雲田はるこ先生による原作漫画は2010年~2016年『ITAN』で連載され、2017年には手塚治虫文化賞も受賞。2016年、2017年にアニメの第一期と二期が放映され、2018年にはNHK総合でドラマ化。とにかく面白い、名作と聞こえてはきたものの、ついぞ見る機会がなかったのですが、ここにきて邂逅。 いや~ほんとすごかったです(語彙) もうご存知の皆様には今更とは思いますが、昭和最後の落語の大名人、八代目有楽亭八雲の人生を軸に同じ名を受け継ぐ「八雲」と「助六」の三世代、そしてまた次の世代にわたる物語が紡がれていきます。 一期「与太郎放浪篇」では八雲師匠が語る若かりし日の輝きと悔恨、そして二期「助六再び篇」では八雲師匠の老いと死と真実が明らかに。合わせ鏡のように、取り戻すことはできない過去を映し出します。誰も悪くないのに、拗れていく人生と取り戻そうと足掻く心といっそなにもかもと心中してしまえという気持ち。 歳をとったからでしょうか。もう本当に泣けて泣けて‥‥。誰の気持ちも、痛いほどにわかるような。リアルタイムで知るよりも、今だからこそ、またまとめて観たから余計沁みる部分もあるのかもしれません。 そして、劇中の落語もまた素晴らしい。主人公の年代によって演じ分ける石田彰さんはじめ、声優さんたちの演技がすごすぎた‥‥。まだまだ下手っぴいな前座の落語も、真打になりたての勢いのある落語も、円熟してからの名人の落語も、わかる‥‥!!という説得力。「ひ」を「し」と発音する江戸言葉にもうっとり。素晴らしき声の芸。 『死神』『野ざらし』『芝浜』『居残り佐平次』などなど、物語に絡めて古典落語が生き生きとそれぞれのキャラクターで演じられて、鳥肌が立ちます。 そして、噺家さんが高座でついっと羽織を脱ぐのをはじめ、胸筋ばーん!などなど男子着物の所作や色気が満喫できます!!!もう八雲師匠なんか、おかしいから!じいさんなのに、誰より色っぽいてんですから(落ち着いて)なんだか真夏の夢のよう(まだ熱がある模様) 一期は7月24日まで、二期は8月17日まで公開されている模様です。一期の残りがわずかですが、みたことないわという方ももう一度見ようかなと思う方も、すでにチェック済みの方も、今一度いかがでしょうか。  関連動画:アニメタイムズ公式 昭和元禄落語心中 期間限定本編配信

夏は帯揚げなくてもいいのかも……の巻

星わにこ
2023/07/05 00:00
蒸し暑い日が続いていますね。暑くなってくるといかに涼しく着物を着るかに腐心するわけなのですが、普段着だったら半幅帯やへこ帯、名古屋帯でも銀座結びなんかにしちゃうと、帯枕がない分涼しいですよね。 涼しいって知ってるんですけど、これらの帯結びをすると背中の露出面積が大きくなります。だから涼しい。でも、私のこの成長した、大きな背中がですね、どーんと見えるのがですね。大変苦手なわけなのです。 お尻のほうは半幅などでもたれを作ればある程度隠せるんですけど、背中がねえ‥‥。というわけで夏でも名古屋帯派な私なのですが。 先日あまりの暑さに半幅で移動して、出先で名古屋帯にしようと帯を持って出かけたところ、まんまと忘れましたね、帯揚げを。 うーんなんか以前同じ様なことをしたかも?と記憶を辿ると4年前の今頃同じ様なことをしでかしていました。 関連記事:帯揚をし忘れて出かけたら!?の巻 このときは、帯枕は普通の白い枕紐だったんです。だから、横から見たら「あれ~帯枕が見えてる!」となったわけですが、今回はたかはしきもの工房の空芯才Crowという、枕紐が墨色の帯枕。 あれっ! 別にこれはこれでいいじゃん? となりました。 特に夏は半幅に帯締めとかしたりしますし、前から見て帯揚げがあろうとなかろうとそう関係ないではありませんか。 そして帯揚げは基本「帯枕を隠す」という役割以外は、基本装飾としての意味しかない。なくても成立するパーツです(だから忘れたりしたわけですが(自己弁護))。 そして、帯揚げがなければないで、涼しい‥‥。あと、着付けも早くできる‥‥。帯揚げってねえ、地味に結ぶの面倒くさいじゃないですか。。。 色付きの枕紐がなくても、見える部分だけ例えばレースを筒状にして被せちゃったりしてもいいのかも? 枕紐が白以外ならなくてもいけるんじゃないか? 夏はなくてもいいのかも! 別にずっといらなくね?という気持ちになりました。 夏でも名古屋帯派の皆様、一度試してみてください! 存外いいかもしれませんよ? 私は癖になりそうです‥‥。 関連記事:帯揚げってやっぱり必要だった? の巻

70年代少女漫画の中の着物は生きているの巻

星わにこ
2023/06/28 00:00
老眼が進んでいる昨今、昔買い揃えた単行本や文庫本サイズの漫画を読むのが辛くなってあまり読んでいなかったのですが、iPadで読むとわかんないとこも拡大できるし非常に快適だということを知り、また最近漫画を読むのにハマっています。 いろんな漫画アプリがありますが、最近本当にラインナップが充実してきていて、過去の名作が無料で読めることも多くなってきました。超名作みたいなものは、一気読みとかできたりしていましたが、人気はあって漫画雑誌では読んでたけど単行本までは揃えなかったな~みたいなものもかなり幅広く読めるようになってきました。 今、ハマっているのがLINEマンガで読めるプリンセス連載だった『悪魔の花嫁』(あしべゆうほ作1975年~)。今なら無料で結構な話数が読めます。連載当時は小学生だったし、よくわからない部分も多くて怖いな~、でもこんなかっこいい悪魔ならちょっといいかも()とか思っていた記憶が。80年代に流行った少女漫画のイメージLP(ボイスドラマつき)もリリースされており、男性主人公が大好きな声優の塩沢兼人さんが担当していたので当時友達に借りました(買えよ)。 今回改めて調べてみたら、つい最近まで最終章という形で連載されていてまだ完結してないと知りました。『ガラスの仮面』や『王家の紋章』とともに、永遠の宿題みたいな漫画ですね。まあ、基本本当にあった怖い話みたいな一話完結ものなので、最後どうなるの!ってものでもない気はしますが。 改めて読み返してみると、あったあったこの話、みたいな記憶が蘇ったり。悪魔デイモスが砂漠に迷い込む話で、人の足に傷をつけて卵を埋め込むと体内で育って目から成長して出てくるみたいなのとか、やたらなんでも地下室に閉じ込められるとか沼に沈むとか小学生のころマジで怯えたトラウマ案件てんこもり。はい、恐怖漫画ですから。 お話は主人公の美奈子がビーナスの生まれ変わりで、ヴィーナスを愛していたデイモスが美奈子につきまとうという話なのですが、デイモスのくせに「美奈子(びーなす)、名前も同じだ」とキラキラネームもびっくりな読み方をかましてきたり、一人で旅行にいったりいろんなこと(勝手な行動ともいう)をして事件に巻き込まれる大人っぽい美奈子は金髪なのにまだ中学2年生だったり、当時気づかなかった(笑)次々と驚愕の真実が明らかに。今読むと「デイモスよ、ヴィーナスのこと責任取れよ」と思う。いやほんと。 さらにおもしろいのは、毎回起こる事件も意外と令和では「いやいやそうはならんやろ」という熱い昭和パッションに溢れていてつっこみどころ満載。そこで、みんなのコメントを見ると同じようなツッコミをしていたり「この話、覚えてる~~!」というおそらく同年代であろう女子たちで溢れていて、同級生と一緒に楽しみながら読んでいる感覚にひたれること。 一時期を風靡したマンガならではの楽しみ方なのかもしれません。 読んでいて「おおっ」と思ったのは、デイモスとビーナスの話の割には日本が舞台なので着物がちょこちょこ出てくるんですね。昔のエピソードだけじゃなく、お正月や観劇や、家での着物姿など、その時代の着物が生き生きと描かれています。(デイモスは基本半裸) 最近の漫画に着物が出てくると「いや構造上そうはならんやろ」という作画があったりしてつい心の着物警察が出動してしまうのですが、さすが1970年代、まだまだ日本に着物が日常にあった時代だけあってどの角度からの作画もパーフェクトで惚れ惚れします。 70年代の少女漫画というと外国ものが多いけど、『はいからさんが通る』などは言うに及ばず、70年代日本が舞台の『エースをねらえ!』なんかも宗方コーチが家では着流しだったりして、着物アイで見てもかなり楽しめるんですよね。ドジさまこと木原敏江先生の漫画も、本当に素晴らしく描かれています。少女漫画だけじゃなく、少年漫画の中の着物もやっぱり描写に破綻がない。描く人が構造を知っているということが、資料を見て想像で描くというのとはまったく別次元だということがよくわかります。今ももちろんきちんと描かれている漫画もありますが、70年代の漫画を見るとまさに着物が生活の中で生きていた時代だなあと思わされます。まあそんな楽しみ方もありということで。 タイムスリップ気分で読む70年代の少女漫画、70年代少女だった人にはもちろん、着物好きの方にもおすすめです! というお話でした。

百聞は一見に如かず。黄櫨染御袍と三浦屋揚巻衣装の巻

星わにこ
2023/06/21 00:00
もともと大変出不精ここで(デブ性と変換されてショックをうけたのは内緒です)、できることならずっと家にこもっていたい生粋のインドア派妄想系に加えて、コロナ禍もあり仕事以外で積極的に外出するというアクションを忘れかけていた私。 先日友達から「日本橋高島屋でお装束が見られるよ! 見ておいた方がいいんじゃない?」と教えてもらって久しぶりに自分の趣味のために外出をしてきました。 「御即位5年・御成婚30年記念特別展 新しい時代とともに――天皇皇后両陛下の歩み」と題された展示は、5月17日から6月6日まで。気がついたらもう最終日になっていて、あわてて日本橋へGO! 両陛下ゆかりの約100点のお品の中には、何度も何度も映像などで見たご成婚パレードの雅子様のローブデコルテとボレロや、ご婚約会見の淡いイエローのワンピースもあり、歴史を間近で拝見できて超感動でした。 そして!! 即位の際の御束帯と御五衣、御唐衣、御裳も展示されていました。天皇陛下しか身につけることができない絶対禁色といわれる黄櫨染色で、これまた天皇の袍にのみ織り現されるという桐竹鳳凰の地紋。 黄櫨染は黄櫨(はじ)の樹皮と蘇芳(すおう)の心材の煎汁に灰汁や酢を混ぜて染めたもので、赤みと黄みとが感じられる茶色。太陽の光の象徴とされる色で、禁色だけにあまり目にする機会はありません。 しかもそれが実際の御袍となると、さらにです。正直をいいますと、そんなに綺麗な色でもないし(不敬)、なんでこの色が絶対禁色なのかとずっと思っていましたが、実際目にした御袍は、深く重厚な色で、威厳があり、「ああ、これはゴールドなんだ!」と腑に落ちました。しかも、キラキラした金ピカ、というのではなく、渋みのあるどっしりとした金の色。なるほどなあ~!と感じ入った次第です。 そしてまた6月中旬は、セイコーハウス銀座ホールで坂東玉三郎さんの衣裳展「四季・自然・生命~時の移ろいと自然美~」が開催されていました。またまた気付くのが遅れて、最終日直前に駆け込みで拝見。 これまた非常に近い距離で芸術品のような歌舞伎の衣装を見ることができました。10点の展示と聞いた時、さっと見られるかなと思っていたらとんでもなくて、それぞれの衣装の素晴らしさに釘付け&玉三郎さん本人による解説映像が上映されており、めちゃめちゃ濃い展示でした。 私自身は歌舞伎にそんなに詳しいわけではなく、誘われたら見に行くという程度なのですが、そんな私でも見たことがある「助六曲輪初桜」「廓文章」「隅田川」などの超メジャー演目のあの!衣装が!ガラスなどの仕切りもなく、超近くで、しかも写真撮影オッケーという大盤振る舞いで見ることができて大興奮。 もうどうかしているような豪華な唐織や、舞い散る桜や篝火が揺らめいて見える紗掛、盛り盛りの手刺繍、金泥の手書きの牡丹など、もうすごいの一言。 特に三浦屋揚巻の正月衣装は、背中に金糸の注連飾り(しめかざり)と橙(だいだい)と伊勢海老(!)が乗った鏡餅があしらわれているもので、解説でも玉三郎さんが、歌舞伎ならではのとおっしゃっていましたが、ド級のぶっ飛び具合でした。 一度イラストに描いたことがあり、一体この伊勢海老の下はどうなっているんだろう?と不思議だったのですが、20年来くらいの疑問が解けました。まさかの鏡餅(かなり立体)でした。 梅雨時にもかかわらず、着物姿のご婦人がいっぱいで、それも眼福‥‥。こういう情報は、読んだら観にいけるタイミングで書けよという話なんですが、事後報告で本当にすみません。。。 いつも映像や本やネットから得た知識を、自分の頭の中だけで妄想しまくってふくらませまくって楽しんで満足していた私ですが、黄櫨染御袍と三浦屋揚巻の打掛を実際に直近で見ることができ、実物の持つパワーに打ちのめされました。 百聞は一見に如かずとはまさにこのことなのね‥‥と。 これからは、チャンスがあったらやっぱり足を運んで実際に体験してみよう!と改めて思った。そんな体験でした。

たすき掛けのやり方★初級編&上級編の巻

星わにこ
2023/06/14 00:00
先日、友人たちと作っている「フォントかるた」を紹介する動画を撮影しました。 フォントかるたってなんぞや?というお話はこちらでご紹介しております。 6年前に誕生した「フォントかるた」ですが、去年その欧文版も発売されました。アルファベットの見分けも、かなりマニアックです。動画出演者のみなさんには「やっぱりかるたは袴でしょ!」というわけで、袴姿になっていただきました。そして動きやすいようにたすき掛けに。 たすき掛けに必要な長さは、2メートル~2メートル20センチくらいあれば女子ならだいたいOK。腰紐の長さと同じくらいです。腰紐が長尺の方はさらに20センチくらいプラスして。 普段たすき掛けをするときは、そこらにある腰紐を使うことが多いのですが、さすがに撮影ということで腰紐はどうよ、というのと、おそろいの方が可愛いよね!ということで読み手と取る人の合計6人分を作ることに。撮影の前日に欧文版のかるたのイメージのロイヤルブルーのサテン地にひたすらミシンをかけて作った私です‥‥(なんでもギリギリか)。 がんばった甲斐あって、可愛い袴女子たちの動画が撮影できました。じゃん! さてさてたすき掛けのやり方は、主に2つ。最初から輪っかに結んでおいて袖をひっかける方法と、時代劇とかでよく見る口に紐の端を加えて、肩にしゅしゅっとかけていく方法があります。 簡単なのは輪っか方式。紐の端を結んで真ん中でねじったたすきを、両腕に通したら、首をくぐらせてクロス部分を背中にやり、あとは腕にかけたたすきを肩にかけるだけ。とにかくさっとできます。 簡単でぱぱっとできますが、たすきがヨレやすく、袖をひっかけてからもたすきが緩かったら結び直したりもするのが難。 上級者編は、肩にかけていくやり方。紐の端を口に咥えるとかっこいいのですが、汚れたらやだなって場合は帯締めにひっかけたりクリップでとめたりしてもOK。 それを、左脇下を通して右肩にかけ、右脇下を通して左肩にかけて、たすきの端同士をきゅっ!と結びます。 ちょっと五十肩とかだと痛いかも(笑)。でもしゅっ、しゅっと背中で紐をクロスさせていく姿はちょっと「できる」感があって快感です。動きが大きいので、男性っぽいイメージがあるかも。 たすきをすると、袖が邪魔にならないので、水仕事のときなど便利ですよね。 もしまだたすき掛けをマスターしてない方がいたら、チャレンジしてみてください! <ちょっと宣伝> 6月17日(土)渋谷のヒカリエにて開催されるTYPE &という書体のイベントに「フォントかるた制作チーム」の一員として参加します。出演者がたすき掛けの動画も披露予定です(笑)。もし興味がある方がいらしたらよろしくお願いいたします!