今月の妄想コーデの時間がやってまいりました。夏は、自分でお手入れもができる着物が便利です。綿麻着物もそのひとつ。シボ感があり、風が抜けてふわりと纏う感じが心地好い着物です。
今回は、そんな綿麻に板締め絞りでカラフルに「六法輪違模様」を染め上げた十日町縮で妄想コーデをしてみました。
・http://bit.ly/2eKmZjR
板締め絞りは、江戸後期に発達した木版染めの技法の一種。同じ模様を浮き彫りにした板と板の間に生地を挟んで押さえてその部分に染料が染みないようにして染めていくもの。
夏らしい爽やかな色あわせのこの多色染めの場合は、両面に柄を彫刻した柄版を十二枚も使用しているとか。気の遠くなるような作業と技術ですね。
多色の板締め絞りで花開いた模様は、まるで花火のよう。夜空のような濃い色の帯に、鮮やかな帯揚と帯締め。花火の刺繍半衿をつけてみました。こんなコーデで花火大会に行ってみたいなー。
もちろんデートですよ、デート! 恋は遠い日の花火ではない、なーんて(妄想に次ぐ妄想)。
妄想コーデの楽しいところは、「いつ、どこで、どんな風に着たいか」というところをあれこれ(例えそれがありえないシチュエーションでも(笑))考えるところでしょうか。なるべく、細かく、時にはセリフまで考えるので結構体力使います!(使うのか)
ないない、といいつつニヤニヤしながらの妄想タイム。この際なのでコーデだけでなく自分の体重とかも減らしたり、ルックスも3割増くらいに考えたり(笑)やってみると楽しいですよ! 夏着物はちょっと着るのにハードルは高いですが、妄想ならいつでもどこでもオッケーです。妄想で鍛えておくと、現実のハードルも下がるかも? コーディネートのイメージトレーニング、試着室でぜひどうぞ。うふ。