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着物で歌舞伎の日!恒例新春浅草歌舞伎の巻

星わにこ
2017/01/18 00:00
 歌舞伎ファンならご存知の、新春浅草歌舞伎。若手の花形歌舞伎俳優が出揃う「若手歌舞伎俳優の登竜門」、なんと37年の歴史があるそうです。浅草公会堂は、歌舞伎座よりも客席数が少ないため、舞台が近い! お年玉(年始のご挨拶)もあり、これから歌舞伎の世界を担っていく若手俳優さんたちを身近に感じ、一層応援したくなります。  ぬる~い歌舞伎ファンのわたくし、今回二度目の浅草歌舞伎。前回は母と二人、着物で観に行った想い出が。勘三郎丈と好江夫人が挨拶に出てたなあ、とか獅童が毛抜きをやってたとか記憶を便りにサーチしたら、なんと2004年。13年も前でした!   そのとき浅草の舞台で活躍していた勘太郎丈(現在は勘九郎丈)、七之助丈、亀治郎丈(現在は猿之助丈)はもう今や堂々たる歌舞伎座主演級の役者さんばかり。一緒に観た母ももういないし、私も年もとるわけだわ‥‥。  な~んて感傷にひたっている間もなく、お友達のおかげで花道横というスペシャルな席で観られることになり、何を着ようかどうしようか心拍数が跳ね上がります! しかも「着物で歌舞伎の日」という、着物で観劇するとプレゼントがもらえる素敵な日。きっと晴れやかな着姿のお客様がたくさん‥‥ああっ!どうしよう!!と悶々。  絞りの訪問着をひっぱり出して、鼻息荒く浅草に向かいました。新春、週末の浅草は人出も多く、華やかな雰囲気。浅草公会堂の中は、素敵な着物姿でいっぱい。粋な男着物の方もちらほら。目の保養です~~!! 入口では着物の人に記念品が配られていました。今年はハーフ手拭い。嬉しい!  さて、いよいよ開幕の前に、お年玉。この日は尾上松也丈がご挨拶でした。間近で見ても、かっこいい!! ちょっと噛んだり間違えたりもご愛嬌。好感度アップです。  文句無しで楽しめる華やかな演目が多いという浅草歌舞伎、昼夜通しで御覧になる方も多いとか。今回は夜の部、「双蝶々曲輪日記より角力場」「御存知鈴が森」「棒しばり」を観劇しました。中村隼人くんのつっころばしの可愛いこと、梅丸の美しいこと!!! 目がハートになってしまいました。若いっていいなあ!!!!  鈴が森では、白井権八が花道でスラリと振った刀に手が届きそう!! 「お若えの、お待ちなせえ」の親子競演も見所です! 棒しばりでは笑わせてもらいました。歌舞伎通のキモトモさんがとってくれた席が本当に花道横(裏側)で少しお席が高くなっていて、目の前を役者さんの足が!!足が!!  わあ~足袋に爪が書いてある!とか、素足の人、足袋の人、下駄の人草蛙の人、役柄に応じて足元も様々。臨場感たっぷりで大満足でした。こいつぁ春から縁起がいいわえ~~♪  会場内には役者さんたちが並んだ金屏風パネル前で一緒に写真が撮れたり、SNSに名台詞ふきだしをもった写真をアップするとステッカーがもらえたり、楽しいコーナーも。入場券がなくてもみられる浅草公会堂入口には、チャリティ羽子板が並べられており、贔屓の役者さんの羽子板に入札して落札するとチャリティになるという恒例のコーナーも。役者さんたちの個性あふれる直筆羽子板も面白い。  お正月の晴れやかな気分を満喫した一日でした。 コーデは絞りの訪問着/引き箔に組紐紋様の帯/七宝編み波目の帯締/だんだら模様の帯揚 でした。帯締めは紅白で、お正月やお祝いごとに重宝です(^^) 髪の毛を切ってしまったのでアップにできなかった。やはりこういうときはアップのほうが盛り上がりますよね(><)。