ずっと上を見てお花見をしていた桜のシーズンが過ぎて、足元に咲き始めたチューリップやたんぽぽに本格的な春を感じる今日このごろ。我が家の猫の額の庭にも、一斉に野花や草が生えてきて、草むしりをしなくてはと焦りを感じております(やれよ)。
この庭に、毎年もう少しするとスズランが咲きます。スズランって、本当に花の形が可愛くて、その小ささといい色といい可愛くって大好きなのですが、意外と毒があったりするのですよね(笑)。そんなところも含めて好きな花です。
フランスでは5月1日にスズラン(muguet)を愛する人に贈る風習があるそうです。
贈られた人には幸運が訪れるのだとか。少女漫画みたいで素敵です、ううう......(なぜか唸る)。
前回のコラムでおすすめした弥生美術館と併設の「竹久夢二美術館」ではただ今「大正時代の「かわいい」展」が開催中です。
そこに、夢二がデザインしたすずらんの図案も展示されていました。
いち利モールに「夢二浪漫」というシリーズの小紋があるのですが、それの元になっているものです。すずらんだけじゃなくて、気になるキノコ(!)の図案もありましたよ。
夢二は美女の絵が有名ですが、本の装丁やテキスタイルデザインなどのデザイナーとしての作品もたくさん。しかもどれもこれも、いい抜け感があって、秀逸に「かわいい」のですよね! わたしのなけなしの乙女心もぐっと掴まれます。
思いっきり乙女コーデを考えてみました。
http://bit.ly/1SLQ9Gj
淡くて儚いコーデは、そっとうつむくすずらんのイメージで。小物はピンクをメイン
にパステルでまとめました。
でも、夢二の甘くなりすぎない絶妙な色使いが、いいのですね。
こんなコーデで、大正のかわいいものに会いにいってみてはいかがですか? 展示は
夢二だけでなく、中原淳一のものや、乙女的にきゅんとくるものがいっぱい。春の乙女
心をくすぐられてください!