9月に入って、雨、雨‥‥‥の毎日。ここのところ、は梅雨よりもよっぽどじめじめ、お洗濯物が憂鬱な毎日です。着物も、晴れ間があっても急な雨が怖いので洗えるものばかりをチョイスしてしまいます。
そんな中、「歌舞伎×オーケストラ」という夢の競演がサントリーホールであるよとお誘いを受けて出かけてきました。もちろん、朝から土砂降りです(涙)。しかし、そんな雨だといっそ清々しい。徹底して雨支度ができて、それはそれでよかったです。お気に入りの雨セット(雨コート、雨草履、房つきの傘)で、ゴー!!
着物マダム4人で優雅な気分のアフタヌーン・コンサート。ばたばたとした夏を終えて、なんだかご褒美を頂いたようなゆったりした時間を過ごしました。(しかもしかも、4人以上だと割引もあるんですって、お得ですわよ奥様)。
四角い檜舞台が舞台真ん中に組まれ、それを取り囲むようにオーケストラが配置され。新進気鋭の指揮者山田和樹さんの華やかで柔らかな振りにあわせて、尾上右近が袴で舞う。曲はストラヴィンスキーの「春の祭典」。先の見えない展開に、ドキドキしながら堪能させていただきました。後半の生け贄の女性を表現した白い被衣(かづき)がふわりと舞って横たえられて‥‥。
オーケストラのドラマチックな音の響きと、日本舞踊の動きが不思議とマッチ! 長い手足のしなやかな舞がまた、カッコいい!
最後は、袴男子とタキシード男子が檜舞台で(タキシード男子はちゃんと靴を脱いで舞台に上がってました)握手。歌舞伎×オーケストラ、丁々発止のやりとりの後のニコニコ笑顔がまた素敵~。これからを応援したくなっちゃいました!!
そして、おでかけのためのお洒落で着物を着る、というのがまた気持ちが華やいでいいものですね。しばらく、仕事とお稽古でしか着物を着ていなかったので、マダム気分(気分だけですが)の着物、盛り上がりました! 髪も短かったものがようやくギリギリアップにできるくらいに伸びたので、まとめていったのですが、それもまたなんか、気分がキラキラに(気分だけですが)。
「着物って、ワクワクドキドキの変身アイテムだな!」って再確認。気分もマダムになっちゃうから不思議ですね。
この日は、キモトモ(着物友達)繋がりで初対面の方含む4人で一緒におでかけしたのですが、無論全員おキモノ(笑)。みんなで記念写真をちゃちゃっと撮影。これ、本当に恥ずかしいんですが(笑)撮っておくと、想い出だけじゃなく、コーディネートの記録にもなるし、着付の反省点も見えます。お友達と撮りっこしておくことをおススメします!!
もうなんか、カメラを向けられると自動的にこのポーズになっちゃう私、慣れ過ぎだろオマエ!ってかんじですが(笑)照れをかなぐりすてて気分は女優!になることが大事でございます。気分だけなるくらいは誰にも迷惑かけませんので‥‥ぜひ(笑)
そのあとちょっとだけ雨宿りティータイム。ステージの話、着物の話、世間話‥‥。盛り上がりましたー。
雨対策のお話を聞いたら、外はそんなに歩かないから、ちょっと裾の雨よけがあればいいので、とレースの道行きプラス自作の着物の上に巻いちゃう裾ちりよけでいらしたマダムが。しかも、その裾ちりよけが「昨日作ったの~」という自作(!)
見せてもらうと、広幅の洋服地(150センチ幅)を裾除けの長さに切って、端の処理をして、ウエスト部分に綿テープをつけただけの簡単なつくり。でも布地選びがお上手で、とっても上品で素敵なんです。
洗えるし、これは素敵なアイデア~! 普段のちりよけやエプロン代わりにも使えそうですね。もう、こういう情報交換がまたこれ楽しい!! 一人のおでかけもいいんだけど、キモトモと一緒だとまた楽しみが無限大なんですよね。
雨でも頑張って着ていってよかったー! と思った一日でした。
雨でも雪でも嵐でも、着物を着ればココロハレバレ、でございます(^^)。忙しい毎日でも、たまには自分にご褒美キモノを着ておでかけしてみませんか?