梅雨ですね~。5月までの暑さは嘘のように過ごしやすい日々が続いていますがいよいよ7月。薄物の季節がやってまいりました。
先日、本格的に衣替えをしようと箪笥の中身を空けて、ふと振り返ると、もふもふの冬物(?)が入っていました‥‥。
どうして猫ってこうなんでしょうね(笑)油断も隙もありません。そのまま仕舞っておこうかと思いましたが、やめて夏物に交換させてもらいました。
夏物を出してみると、意外と忘れているものがあったり(汗)、枚数があったり毎年びっくりです。そして、毎年「しまったぁ~」と思うのがたたみジワ。どんなに気をつけても、薄物は軽いせいなのか、畳紙の中で動いてしまい、いらんところにシワが入ってしまっていたりするんですよね~。
お手入れに出すと、ずれないように薄紙が中にきちんと入れられてきたりしますが、家庭での保管ではなかなかそこまでは難しいですね。1枚の畳紙に複数枚入れたりするとあまり動かなかったりもします。
浴衣類は生地がすべりにくいので、ズレてシワができるということは少ないですが、きちんとたたんでおかないとダメージが大きい。
「丁寧に着物や浴衣を畳む」ことを心がけることが、大事ですね。
いまさらですが、畳み方をイラストにしてみました。
畳む時には、縫い目、ついた折り目に添って、丁寧にイラストの赤い矢印の方向へ手を動かし、空気を抜きます。主に空気の出口がある方向へ抜いていきます。左右を対照にきちんとあわせ、布の間の空気を丁寧に抜くことでズレにくく、余分な皺が入りにくくなります。
最後に全体を二つ折、三つ折りにするときだけはふんわりと。ここにシワがくっきり入ってしまうのは、縫い目がない部分なのでNGです。この部分に筋を入れないために筒状のクッションや棒を入れたりすることもあります。
浴衣や綿麻、麻の着物は、畳んだら一度寝押しをすると気持ちよく空気が抜けて落ち着きます。寝押しは、きちんとたたんで畳紙などにはさみ、布団の下に敷いて、文字通り上で寝ます(笑)。
布団でなくても、畳紙の上に平らな板などを乗せて,少し重い物を置いてプレスしてもよいでしょう。
このとき、きちんと畳んでないと変なところにプレスじわが入ってしまいますので、くれぐれも「きちんと畳む」ことをお忘れなく!
数々の「ありゃりゃ」をやらかしてきたわたくしからの、心の叫びでございます(笑)。
夏の浴衣、着物は自分で洗うことも多いもの。仕上げの畳み方を丁寧にして、気持ちよく袖を通しましょう。