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わにこの女優体験記★「細雪」エキストラに出演しちゃいましたの巻

星わにこ
2014/07/02 00:00
 このところの雷雨やヒョウで、関東各地被害が相次いでいますね。被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。  本当に急な豪雨には参りますね。着物の日はドキドキ5割増。  着物だけでなく、パソコンもドキドキです。そう、先週雷で壊れたパソコン。修理代の見積もりも出て、火災保険も降りそうです、が‥‥修理を待っていたら仕事が終わらないので新しいパソコン、はい、買いました(><)。  月曜日に届いたiMacのセッティングが終わり、先週の雷ショックからやっと立ち直りかけの現在です(お財布は強烈に痛いですが(;;))  どうも故障の原因は、雷によるコンセントからの過電流が原因ではなく、LANからの過電流が原因のようです。雷が鳴ったら、パソコンに繋がっている線は全部抜いて下さいね! あとバックアップは普段から忘れずに。わにこが今回得た教訓でした。  さて、そんな雷のショックも冷めやらぬ6月27日。先日オーディションをうけた明治座「細雪」の通行人エキストラの出番がやってまいりました。しかも、この日は千秋楽! 今思い出しても緊張してきます(笑)  最初は自分でヘアもセットして着付けもしていこうと思っていたのですが、予習も兼ねて(?)観劇に行ったとき、エキストラの皆様があまりにビューティホーなヘアスタイルと着付けだったので「これは‥‥イカン!」と青くなり、明治座の近くの井上美容室さんに飛び込みました。  すると「ああ、細雪のエキストラの方ね、何人かいらしてるわよ」とのこと。何だ?皆考える事は一緒だ(笑)とホっとするわにこ。無事ヘアセットと着付けの予約を入れて、前日着物を持ち込み。あとは当日遅刻しないことだけ!  雷のせいでズレにズレた仕事をなんとか朝までに片付けて、当日軽い紬の単衣に半幅帯という姿で、人形町に向かったのでした。  舞台の開演は11時。エキストラの出演は13時前ぐらい。10時半に楽屋に入って準備するか、12時までに着付けを済ませるかして集合とのこと。  9時半に美容室に入り、ヘアセット。同じく早朝ヘアセットに入っている粋な方がお隣にいらして、お話を伺うとなんと日本橋葭町(よしちょう)の芸者さん! 「ここらへん(日本橋)はね、昔から割烹着でも頭をきちんと結ってる人が多かったわね。『週に2回は美容院で頭を結わせてくれること』っていうのがお嫁入りの条件だったっていうおばあちゃんもいたわよ」とのこと。昨年、日本橋生まれの大久保信子先生に取材をさせいていただいたときも「日本橋はとにかく髪をきちんとセットしている人が多かったわね」とおっしゃっていました。おしゃれはキチンと結った髪から。なんとなく、日本橋テイストの理解が深まったかも!?  髪をカーラーで巻いて昔懐かし昭和なオカマ型ドライヤーをかぶり(はじめて被ったかも!!!)、美容師さんに「昭和のはじめだから、耳も少し隠したセットにするね」と、カモジを入れてもらい、前髪が束髪の髷のようになった「花子とアン」の時代のような髪型に!!  通行人のため、華美な髪飾りや指輪などはNGとのことで、地味目の鼈甲のくしを挿してもらいました。後ろの毛流れも綺麗で、大満足です。  そして、着物を着せ付けてもらって完成! やはりプロにやっていただくとキレイです! 自分ではなかなかこんな風に綺麗にぐっと衣紋を抜く事ができません。美容室を覗いてくれたキモトモに写真を撮ってもらったり、美容室の方やちょうど通りかかったキモトモにあらいいわよ、なんて言っていただいたりして、すっかり気分が頭と同じようにモリモリに盛り上がって参りました!  少し怪しい天気とにらめっこしながら明治座に着くと、楽屋では一緒に出演するエキストラの役のお二人が身支度を終えられていました。当日はヘアメイクさんのチェックが入るのかと思っていましたが、本当にそのまま出番を迎えるようです。 「どこまで化粧したらいいんでしょうね?」なんて言いながら、準備をして出番を待ちます。この時間が一番緊張いたしました!  そしてスタッフの方に呼ばれ、回り舞台に乗り、ぐる??っと回って、客席の方に!! ライトが着くと、そこは明治座の舞台の上でした!!!  人形展の観客、というエキストラの私達はプロの俳優さんと女優さんお二人にサンドイッチしていただいて、舞台の右へ左へ、人形を見たりしながらうまく誘導していただいて動きます。途中、一度退場してまた戻り、太川陽介さんが川崎麻世さんを殴るのを見て、驚いて、退場。という流れでした。  エスコートしてくださるプロのお二人が、出番の前からいろいろ話しかけてくださって、緊張をほぐしてうまく誘導してくださったので、なんだか世間話をしているうちに終わってしまったような印象(笑)。舞台の上は、明るくて、キラキラしていて、客席も前の方はよく見えるんだな?なんて思いながら、きっと、ずっとニヤニヤしていたんじゃないでしょうか。    当日は、22人ものお友達が見に来てくれて、それも本当に心強くて、知らないところに放り出されたのではなく、皆がいるところに出て行くような気持ちだったので緊張もしなかったのかもしれません。  とにかく、本当にわくわくしていたら、出番が終わっていたというかんじです(笑)楽しかった!! 出演者の方も、スタッフの方もとても優しく声かけをしてくださって、気持ちよく過ごすことができました。  三女、四女役の水野真紀さん、大和悠河さんは近くで拝見できたのですが、本当にお綺麗で、キラッキラしてました。もうなんか、人種が違う感じです(笑)。  出番後は、舞台裏から、出演者の皆さんの楽屋のれんがかかった胡蝶蘭が並ぶ楽屋を通り、エキストラ楽屋に戻りました。そして、なんと今回出演協力ということで、パンフレットに名前を載せていただいているのですが、主な出演者の皆さん全員のサインが入ったパンフレットを記念にいただきました。自分の名前が「細雪」のパンフレットに載るなんて、感動!!    衣装のまま、一旦外に出て、二部の後の休憩の時間に見に来てくださったキモトモの皆と記念撮影(写真は、外歩き用の草履に履き替えています)。  皆の笑顔がとっても嬉しくて!! そのあと、また楽屋に戻らせていただいて、元の単衣に着替え。  出演者ノート、という旅の宿ノートのようなものが置いてありましたので、皆さんのコメントを読みつつ、お礼を書いて退出しました  そして外に出たら、滝のような雨が!!(@@)落ち着いて!!パソコンの電源は落としてコンセントから抜いて来たし!!(もはやトラウマです/涙)  無事観劇を終えた皆さんと合流し、しばらく明治座のラウンジで雨宿りをしたのち、打ち上げに繰り出したのでした。  大好きな舞台に、大好きな人たちの前で、大好きな着物で参加して。本当になんだかもう、こんなに幸せでいいかしら? というような夢叶いまくりの1日で。思い出しただけでもごはん3杯いけそうです(食べ過ぎ)。  衣装用の着物を決めるのにも、キモトモの皆に相談しまくって、妄想に妄想を重ね(笑)準備する段階から本当に楽しい、楽しい時間を過ごしました。この日のことは一生忘れないでしょう。こんな企画をたててくださった明治座さん、そして、このオーディションのことを教えて下さったいち利モールのコラム担当のKさん! がんばれよ?と言って下さった皆さん。オーディションを受けさせてくれた家族。本当に本当に、皆さまありがとうございました!!  いや?着物って、本当に楽しいですね!(水野晴男)

着姿をすっきり見せる半巾帯の選び方・結び方

星わにこ
2014/06/25 00:00
 梅雨まっさかり。夏至も過ぎましたが、もはや暑いのか寒いのかなんなのか、わからなくなってまいりました。そんな折、昨日東京ではびっくりの集中豪雨に襲われました。 なんとヒョウが積もった地域も。 午前中は晴れ。でも天気予報に従って仕事先にも一応傘を持って出かけたのですが、そんな傘など全く役にたたないような雷雨で、足下もびしょびしょ、道路は川のよう。Facebookにも「ずぶ濡れです」という着物姿の方のお写真があがっていたりして、いやもうえらいことだな?なんて自宅に帰ってきまして。 ほいっと、つけっぱなしにしてでかけた愛機を見ると。 「うえっ!」  なんか、見慣れないモザイクの画面がっ!!!  そうなんです。。。。パソコンに雷が入って、お亡くなりになっていたのです(がーーーーーーーーん!!!)  折しもこのコラムの原稿を書きかけで出かけて、戻ったら仕上げる!と思っていたタイミングでした。 あまりの衝撃に絶句。。。私のショック、わかっていただけますでしょうか。何度立ち上げ直しても、だめでございました。大パニックです。  どれくらいショックだったかというと、頭が真っ白になり、そのモザイクの画面をみながら、買ってきたカステラを1本食いしてしまったくらいでした(何だそれ)。  背に腹は代えられないので、新しいものを買うことにし、火災保険で少し保障が出るかも、ですが、痛い(><)痛すぎます(><)データは、前回パソコンクラッシュ騒ぎを起こしたときに頻繁にバックアップをとる大切さを痛感し、タイムマシンを導入していたので、ほぼ無事だったのがせめてもの救いでしたが‥‥。  皆様! 雷は恐ろしいです!! 雷がくるとわかっている日は、大切なものの電源を抜いて出かけましょう(><)  まさか自分の身の上にこんなことが??。という衝撃の週初めでございました。  しょっぱなからまったく着物と関係ないお話ですみません(><) ですが突然の雷雨は、着物にも大敵。おでかけのときはできるだけの対策をしていったほうがいいなと改めて。  また、雨にはホコリや様々な不純物も含まれていますので、雨でできたシミはとてもやっかいなのだとか。万一雨に降られてしまったときは、ちゃんとお手入れに出された方がよいとのこと。  こんな天気のときは、自宅で手入れができる木綿や綿麻などが強い味方になりますね。  さてあまりのショックに前置きが長くなってしまいましたが、本題でございます。  普段はおでかけ着物はお太鼓派の私ですが、夏になってくると、反幅帯でのおでかけが増えます。 浴衣だけではなく、夏着物にも半幅をあわせたり。 夏になると、半幅帯気分が盛り上がる訳は、ずばり  半幅帯は 涼しい!!  からでございます(笑)。 お太鼓だとどうしても、背中を覆う面積が大きいし、帯枕や帯揚げがあるのも実は結構熱がこもるものなんですね。帯枕をへちまにしたり、いろいろ対策はしますが、そりゃあ無ければ一番涼しいですよね(^^;)  実は半幅帯はずっと苦手でした。    なぜなら結び方がなんだかワンパターンになってしまったり、気づかない間に後ろの結び目が下がってしまって伊達締めが見えていたり(汗)と、うまく決まらなかったため。  でも、いち利モールの動画で三反崎女将の半幅帯結び講座を見て、目からウロコが。 本で手順をみただけではわからないキリっとポイントがあるのですね!  これでズルズルすることなく、キリっと結べました。  半幅帯はお太鼓と違ってタレがなく、お尻と背中がバーンと見えてしまうので、体型が気になってきたお年ごろの方(自分とかですが)は、普通の文庫よりは文庫結びの片結びなど、少し縦のラインがはいるもののほうが後ろ姿がすっきり見えます。  他にも、矢の字や貝の口など大人っぽい結び方や、リボン結びや都結び、小太鼓結びや銀座結び風など半幅帯のアレンジはたくさん!  そして今はyou tubeなどの動画で学べてしまうのですね。  帯締めだけして、帯留などをポイントで使うと、ちょっとよそ行きの顔にもなります。 前の部分に、てぬぐいなどを挟んでなんちゃって帯揚げにしてもいいです(汗も吸ってくれて一石二鳥の技です(笑))。  飾り結びをする場合は、少し長めのもの、幅も広めの半幅帯を選ぶと豪華に仕上がります。お太鼓にも負けないボリュームやの結び方もありますのでぜひお試しください!  浴衣で使った兵児帯などとも組み合わせても、豪華になります。  半幅帯ってちょっと苦手だわ、と思う方も、この夏トライしてみませんか。この涼しさ、楽さ、病み付きになりますよ!   ========★==いち利モールより=======★ ※銀座いち利の三反崎女将の半幅結びの結び方動画はこちら http://ichiri-mall.jp/tokushu/04.php いち利モールの半巾帯ただ今セール価格♪ http://ichiri-mall.jp/ap/icBE/so4/iq36/page1.html

帯留が主役!!主張を抑えたシンプル妄想コーデはこれ!

星わにこ
2014/06/18 00:00
 いち利モール2周年セール、始まってますね! ふと振り返ってみると、初めての妄想コーデは1周年のセール中でした。  このコラムが始まってからもう1年が経つんですね。早い!! このごろは、イベントなどでお会いした皆さんに「読んでますよ」と声をかけていただけることも増え、とても嬉しくまた身が引き締まる思いです。なんとかこうして続けさせていただいていること、本当に感謝です!  さてさて、そんなわけでなんと2年目に突入したわにこの妄想コーデですが、今回は、帯留に注目してみました。 ※妄想コーデの由来についてはこちらをご覧ください http://ichirimall.ldblog.jp/archives/29440577.html  帯留は、体の中心でまさにコーデの要ともなる重要なポイントになります。 そこで今回は、帯留にパっと目がいくように、着物や帯の色目を抑えて帯留が目立つコーデを考えてみました。  まず、着物。 夏の季節に涼感が感じられるよう、雪や波しぶきを連想させる大小あられの絽の小紋をチョイス。濃い色の着物は透け感も強く感じられ、涼しげですよね。  帯は、ベージュで無地感の強い市松の桐生織。  帯揚は雪輪のモノトーン。  半襟は真っ白な絽。  帯締めは七宝組波目三分紐。ここだけ、喪のイメージにならないよう鶯色を挿してみました。この七宝組ですが、とても繊細な組みでふっくらと立体感があり、一般の三分紐より若干太めですが、しっかりと締まっておススメです!  http://bit.ly/1juxfTa  さあこれで、帯留の額縁(?)が完成しました! 主役の帯留はどうしましょう。  繊細な金属などの小さな細工物の帯留をもってくればキリっと江戸前に。可愛いモチーフのものをもってくれば、乙女心が覗きます。大ぶりのアンティーク帯留も憧れですね。  宝石類の帯留なら文句なしのマダムに変身!  大きめのエメラルドやルビーの帯留。一度身につけてみたいものです。 先日、キモトモの間でそんな話題が出て、子どもの頃読んだ「有閑倶楽部」というマンガにエメラルドの帯留が出てくる話を思い出しました。そのせいか「殺人事件に発展するほど帯留って高価なんだ!」という刷り込みがあります(間違い)フェイクでも、ちょっとマダム気分の豪華帯留も欲しいです。  私がよくやるのは、ブローチを帯留として使ってしまうこと。  母のパールや柘植のブローチなどを譲ってもらい、帯留のように使っています。そういう目でみると、だんだんブローチが帯留に見えてきます(笑)  ポイントは、ピンの付いている位置や方向。  ピンの長さがありすぎるとグラグラずれてしまいます。そんなときは両面テープなどで帯締めに固定することも(乱暴もの)。 あと、気をつけるポイントとして、ブローチをつける方向と、帯留をつける方向は大体90度違うので、そのままでは使えないことが多々あります。  そんなときには、ブローチを帯留として使える金具があるので、それを使いましょう。皆考えることは同じですね(笑)なかなかのスグレモノですただ、ピンの部分だけで止めるので、しゃがんだりすると少々ぶらぶらしてしまうこともあるのが難点。  もうブローチとしては使わない!と割り切れば、帯留金具を接着してしまう手もあります。帯留金具は100円台から、手芸資材店などで手にはいりますので、帯留に手頃なサイズや形の箸置きなどに接着すればカンタンに帯留ができます。  キモノスキーの人なら、箸置きがなんでも帯留に見えた経験を持つ方も多いのではないでしょうか(笑)。箸置き帯留の欠点は重いことと、形が反っているものが多いこと。よほどでないと、やはり箸置きに見えてしまいます(汗)。  ビーズなどで素敵な帯留を作っている方もいらっしゃいますね。自作帯留も深くて楽しいジャンルですが、自作帯留の場合はしっかり金具が止まっていなかった、外れて落ちたなどの事故が多発しがちなので(汗)対策をしっかりと!  当然ですが「帯留」として製作されたものは使いやすいです(笑)ここ一番はこれ!という勝負帯留があると、気持ちの張りも違うかも。  季節を感じさせたり、メッセージを込めるのにも帯留は最適。集め始めると、ついつい色々欲しくなってしまいます。  いち利モールにはたくさんのお手頃価格の帯留が揃っていて、眺めるだけでも楽しい。その日の天気や気分、おでかけ先などに合わせてピタッとはまった帯留のおしゃれができたらいいな?と、今回はそんなわにこの妄想コーデでした。 ※売り切れの場合はご容赦ください。 あれこれ想像膨らむ帯留たち?

雨の日も快適に★キモノの雨対策 雨コートいろいろ2014の巻

星わにこ
2014/06/11 00:00
先日までの夏日が嘘のような梅雨日が続いております。 先週の日曜日はいち利モールの着物deおでかけイベントで明治座「細雪」を観劇してきました。    生憎の雨でしたが、皆様ばっちり雨対策をしていらして全員がお着物で集合。紗袷、単衣、綿麻と目の保養でした。そして、色とりどりの雨コートもまた目の保養??! 明治座への道を傘と雨コートの女性たちが向かう姿は本当に素敵でした。  ところで、皆様雨コートはどんなものを使っていらっしゃいますか? 二部式、一部式などいろいろありますね。  私は最初お値段の手頃な化繊の二部式を使っていましたが、一部式のものを使ってみたら、装着する手間が少ないし、すっきり見えるので一部式をメインで使うようになりました。でも最近に二部式も利点が多いなと見直し中です。  ざっとプラスマイナスをあげてみると 二部式 ・ お値段が手頃なものが多い ・ 身丈など着る時にサイズ調整ができるので共用もOK ・ セパレートで使える ・ 着る時、ちょっと面倒 一部式 ・ 羽織る時手間が少なく、すっきりスマート ・ お誂えで作る楽しみ ・ 身丈などきちんと合わせなくてはいけない というかんじでしょうか。 化繊の二部式は、最初の一枚として持っている方も多いのではないでしょうか。 私は冬の雪の時など下の巻きスカート部分だけを使って、上はウールのコートにしてしまったりもします。逆に、キモトモは暑い時期に下だけ使って上は薄いショールで帯をカバーして傘でしのぐ、という使い方をされてました。 これなら蒸れなくていいですね。  濡れたり汚れたりをあまり気にしなくていいので、お茶のお稽古とき、水屋着の替わりにも使えたりします。  いち利モールの二部式雨コートは、色も上品でワンランクアップできそう。銀座いち利の女将がちりよけ替わりに上だけ使っていらっしゃるのも、素敵でしたよ。  工夫次第で、いろいろできそうですね。うちの箪笥で眠っているのも、どんどん使ってあげたいかも。  一部式は、市販のものもありますが、なんといっても自分にぴったりに作る贅沢さが醍醐味です。私は、ポリでフルレングスの袷のコートを作ってもらい、冬の雨コート代わりに使っています。いつかは正絹で作ってみたいですね。 もともと水をはじく性質のある大島紬で雨コート、なんて憧れです!(撥水加工は必要だそうです)  あとは、雨コートは室内では脱ぐものですから、携帯性もある程度高いほうがよいです。専用ポーチがついているものもありますが、きちんとたたまないと入らなかったりするので(汗)、ビニールやポリのエコバッグなどを用意しておき、あまりにもびしょびしょのときはそちらに入れるようにしています。  話は戻りますが、明治座におでかけの日は、傘も役にたたないような霧雨だったので、濡れてもいいやという気持ちでポリの着物と紗布コートで家を出ました。自宅から駅に着く頃には、襟元もしっとり濡れていました。濡らしたくない着物の場合は、襟元のスカーフは必須だなと改めて実感。  他の方のご迷惑にならないよう、手ぬぐいでコートの水分を吸い取って、電車に乗りました。心配した足元はそれほどでもなく、雨草履でカバーでき、足袋の替えは使わなくて済みました。  着物で出かけるときの雨グッズもだいたい季節ごとに揃った今は、出かけるハードルは低くなりましたが、逆に雨の日だと決まった一式になってしまい、雨だから?と思うあまりに、バッグもビニールので出かけて、お洒落は二の次になっていたかも。劇場について皆様の素敵な装いに大反省でした(^^;)  そしてやっぱりポリのフル装備は気軽だけど、蒸れました(><)  またこれからの時期には晴れていても、ゲリラ豪雨や通り雨もありますので、着物で出かける日は天気予報をチェックして、晴雨兼用の傘やコート、雨除けになる大きめのストールなども持ち歩くようにするとよいですよ。  雨ニモ負ケズ! おしゃれな着物ライフを楽しみましょう!(自戒) おまけ:おでかけイベント 雨の日のわにコーデ むじな菊のポリ江戸小紋風 博多帯 細雪にちなんで雪の結晶の帯留 6月なのでパールのピアスと指輪と髪飾りにしてみましたでした!

わにこ「細雪」オーディションに挑戦!の巻

星わにこ
2014/06/04 00:00
 梅雨が来る前に夏がきてしまったような東京ですが、わたくし気温30度を越えた5月31日に袷で出かけました。 衣替えを待たなくても暑ければ単衣でいいのでは、と書いたばかりなのになんでかと申しますと、袷で出かけなくてはならぬ用事があったのでございます。  行き先は明治座。 『オーディションで選ばれた100名の方に、舞台「細雪」の一場面にエキストラとしてご出演いただく、“「細雪」の舞台に着物で出演しよう!”キャンペーン』に応募して、なんと千秋楽にエキストラ出演させていただけることになったためです。 http://www.meijiza.co.jp/info/2014_06/campaign/  通し稽古を見せていただき、自分も一度舞台にあがってみるということで、当日着る衣装で参加とのこと。衣装は袷(><)。着替え場所はないので、家から汗対策をし、衣紋をがっつり抜き(こうすると結構涼しい)、帯下保冷剤の術(http://ichirimall.ldblog.jp/archives/31587783.html)で、なんとか劇場にたどり着きました。いや?やっぱり5月末の袷は厳しいです!!  ……思い起こせばこのキャンペーンの締切当日。いち利モールの担当さんにこのオーディションのことを教えていただき、な、な、なんですと?!と驚くわにこ。 「細雪」と言えば、上演があるたびにしつこく観に行っている大好きな舞台。 そのとき、すでに15時近く。明治座のオーディション説明ページを確認し、応募用紙をダウンロード。上半身、全身の写真が必要とのことで、キモ友(着物友達の)カメラマンに撮ってもらった写真を掘り起こし、コンビニにいってプリントアウト。 応募用紙に、細雪に対する暑苦しいまでの想いをみっちり書き込み、16時半には郵便局に行って投函。そんな勢いだけで出した書類でしたが、後日書類審査通過のお知らせをいただき、オーディションに行くことになりました。  ここで悩んだのが「古典柄の自分の着物で出演。それを着て参加」というミッションです。時は昭和13年秋。古典柄……。  キモトモの皆さんにお知恵拝借しつつ、自分の持ってるそんな時代っぽい着物を引っ張り出して、帯や羽織とコーディネート。通行人としてあーでもないこーでもないと悩んだ末に、こんなコーディネートになりました。秋といいつつ、細雪の「雪」を意識してみました(自己満足)。 着物:雪のようなロウケツのたたき染めに椿の小紋 帯 :いただきものの紅葉の刺繍帯 帯揚:紅葉のりんだし 半襟:雪輪に桜の刺繍半襟 羽織:雪輪に撫子の長羽織 草履:菊之好の和紙台にスエード鼻緒 かんざし:二葉苑の更紗玉 さて、肝心のオーディション。 「自分で着物を着て来る」というハードルのためか、年齢層はやや高め。キモノ姿の方が、大勢で控え室にいらっしゃる姿にドキドキ!! コーディネートで頭がいっぱいだった私は、オーディション会場についてはじめて「演技(というほどではないが)して人前に立つ」のだと改めて気付いてまたこれドキドキ!!   そして順番が回って来て、演出の水谷幹夫先生はじめ、あの憧れの舞台の製作の皆様の前で「人形を見ながら歩いてお気に入りの人形を見つけて、じっくりみて、一度前を向いてから、出て行く」という演技をする、というミッションが課せられました。そ、そんな!!  オーディションを受けにいらしている方たちは「明治座アカデミー」という俳優養成所で勉強されている方も多いようで、皆様素敵に歩いていかれます。 私はかなりロボっぽいというか、挙動不審状態に。右手と右足が同時に出ては‥‥いなかったと思いたいレベル(><)。  でも、一緒のグループだった素敵な方と、帰りの方向が一緒でお話させていただいたりして、楽しかったです。着物の話って、本当に盛り上がりますよね。  ドキドキのオーディションから待つこと10日間あまり‥‥。 なんと合格通知が届いたのです。  私・舞台に立つ!・・・・ いいの?いいのですか?? そして、説明会にいくと、合格者出演日一覧が張り出されており、なんと千秋楽(ごろんごろんごろん)。そんな大切な日に!ひい~~! 赤くなったり青くなったり大変です。  オーディション通過した人への説明会ではヘアメイクの方から「女優さんより、キレイにしてこないでくださいね(笑)」と言われましたが、まあそれは心配ないすね(笑)。 この日はメイクの注意や、コーディネートチェックなどが行われました。  そしてゲネプロ(最後の通し稽古)を観劇し、エキストラの出番を確認。何度も観劇していますが、通行人の方に注目したことはなかったので、あ、ここなのね、と再確認。 実際は、一人で歩くのではなくプロの俳優さんがきちんとエスコートしてくださることがわかり、ホッとしました。それにしても、出番まで1ヵ月ほど……緊張でどーにかなりそうです! 「細雪」は皆様ご存知の通り、谷崎潤一郎原作の名作舞台。 上演回数は1400回を越え、長く愛されている作品です。 大阪船場の老舗「蒔岡商店」の四姉妹の物語。大きなお屋敷で暮らし、春は京都の花見、夏の蛍狩り、秋は箕面の紅葉見物と優雅な生活を送っていますが、時代は遷り、店が倒産し戦争が始まり、そんな生活も翳りを見せ、姉妹達の生活も変わっていきます。 テーマ曲として使われているバッハのブランデンブルク協奏曲第5番が流れると、気持ちは一気に細雪の世界へ!!  長女から四女まで、それぞれの年代のそれぞれの女性の喜びだけではなく、悩みや苦しみや悲しみが、美しい四季の風景と美しい衣装に彩られて、観るものの心に飛び込んできます。わたくし、毎度ハンケチ必須で観劇しております。あと、男性陣も素敵なんですよ?。  キモノスキーとしても、冒頭の法事の四姉妹の年代に応じた桜色の色無地の着こなしから始まり、日本舞踊のおさらい会でのこいさんの黒引姿、お屋敷での虫干しシーンなどなど、うっとりの連続です。 私が一番好きなのは、長女の鶴子が次女の友人達が自分のうわさ話をしているところに入って行き、皆が帰ったところで長羽織の裾をパっと払ってソファに腰掛けるシーンです。そういうちょっとした仕草なども本当に美しく、かっこよく、目が離せません。着物を着たときの参考にもなりますよ。  未見の方もリピーターの方も、着物好きならぜひ御覧になっていただきたい舞台です。 3幕3時間半を越える上演時間ですが、30分2回の休憩がありますので、幕間にお弁当をいただいたり、時間に追われる日常生活を忘れて、ゆったりとした気持ちでお楽しみ下さい。 キモトモと四姉妹結成するのも楽しいですよっ(誰が何女になるかで喧嘩しないようにしてください(笑))。  もし千秋楽にいかれる方がいらっしゃいましたら、四女妙子の人形展で人形を観ているうちの一人が私ですので、転ばないかどうかちらっと見守ってやってくださいませ。 いち利モールさんの「細雪」観劇のおでかけイベントにも参加していますし、その他にも何度か観劇に行く予定でおります。もし明治座でわにこを見かけたらお声かけくださいねっ!(どんだけ好きやねん!)

【豆知識】単衣の時期を楽しく過ごす★紫外線と汗対策のコツ♪

星わにこ
2014/05/28 00:00
単衣の着物を着る時期は一般的に6月と9月。 7月・8月は盛夏の夏物といわれています --------------------------------------------------- もうすぐ6月! 蒸し蒸しした日が続く東京です。 さて、この時期単衣だろうが袷だろうが問題なのは「紫外線」と「汗」。  まずは紫外線対策について。 紫外線が強い季節この季節、お肌を守るのはもちろんですが、帯付姿での外出が増えますから、着物や帯を守る意味でも日傘は有効です。  天気が不安定になりはじめるので、晴雨兼用のものを持っていると安心です。私はいつも折りたたみのものをバッグに入れています。  また、着物は肌の露出が少ないですが、手の甲はそのまま。日焼け止めクリームなどを塗ると、着物を汚してしまうこともあるので、薄いアームカバーを愛用しています。アームカバーなら手袋と違って指が使いやすいですし、少し長めのものにすれば、冷房対策にもなります。  汚れ防止も兼ねて、軽いショールなどもお役立ちです。レースや薄物のちりよけも上級者という感じで憧れますね。羽織りものは着物よりも季節を先取りしますから、単衣には絽や紗の羽織りものになります。  そして、油断大敵なのが「汗」。夏は気合いを入れて汗対策しますが、この時期はうっかりしがちなので、汗対策もしっかりしたいところ。  汗は放置すると染みになってしまうので、正絹の着物でもし大汗をかいたら「汗抜き」というお手入れに出します。洗えるものは洗ってしまうか、汗をかいた部分に霧吹きをして、タオルで生地をはさんで水分と一緒に汗を吸い取る方法もあります(※縮んでしまうときもあるので、まず目立たないところで試してから!)。  汗の染みで一番怖いのは「抱き染み」です。脇の汗でできるものです。古い着物などで、身八ツ口の両胸のあたり、大きく左右対称に染みができているのを見たことがある方も多いのでは。  脇の汗はタンパク質を含んでいるので、気付かないで放置してしまうと落ちなくなってしまうそう。私も更年期の声が聞こえてきて結構気になる部分なので、あしべ襦袢の脇パットを増強したりしています(^^;)肌襦袢に脇汗パットをつけてもいいですね。  あとは背中の帯のお太鼓が当たっている部分、長時間座ったときの腿から膝裏も汗かきポイントです。  汗染み防止策としては、あしべ織などの汗とり肌着や、晒、綿クレープのステテコなど、汗を吸う素材のものを身につけます。  晒を脇でぎゅっと巻くと、汗が押さえられるという説もあります。晒もびっくりするほど汗を吸ってくれますよ。晒の間にタオルを挟むのもおすすめです。  また麻やフィールドセンサーなど、涼しく調整してくれる働きの肌着もGOOD。  ステテコは、下半身の汗を一挙に引き受けてくれます。太ももの間をつたう汗で不快な思いをすることもありません!  とても大切にしたい着物や、生理の時などのために、汗をブロックする防水の肌着もあります。涼しさという点は少し我慢が必要なので、自分がどちらを優先するかで決めるとよいでしょう。    快適に着物を着るためには着物自体ももちろんですが、肌着や襦袢にもちょっとした工夫を惜しまないというのがポイントでしょうか。いろいろ知恵を働かせるその面倒さも、着物の魅力のひとつかなあ?と思っている今日このごろです。  あとは、着た後にはすぐたたまず、きものハンガーにかけて半日程汗をとばしてからしまってください。  夏の季節に向かって、単衣をもっと楽しみましょう?! =======いち利モールの汗とり対策グッズ======== ◎汗取り対策用に フィールドセンサーの肌着、洗える絹のスリップ、あしべ汗取りスリップなど取り揃えています♪ http://ichiri-mall.jp/ap/icCG/so4/iq36/page1.html ◎ 着物クリニックコーナー 着物クリーニング(丸洗い)・汗抜き承ってます♪ http://ichiri-mall.jp/ap/icXA/so4/iq36/page1.html ただいまオープニングキャンペーン価格です(^.^)

先取り単衣生活のススメ 両面染めで妄想コーデの巻

星わにこ
2014/05/21 00:00
 今日は二十四節気の夏の節気の2番目「小満(しょうまん)」です。 「立夏(りっか)」から15日経ち、陽気がどんどん良くなって、麦の穂もつき始める頃なのだとか。  夏はいつのまにか始まっていたのですね。これだけ暑いのも納得です。 梅雨入り前の、さわやかな季節ですが、日中の気温はうなぎ上り。 先日お祝いの会に出席するため袷で出かけたところ、かなり厳しかった(´Д`)。  着物の衣替えは、5月までは袷、6月は単衣、7月からは薄物となっています。 でも、正直この気候では5月末まで袷は大変! 最近は5月から単衣もOK、という方が増えています。  5月始めの立夏を迎えたら、夏の節気。普段キモノであれば、日中の温度が21度を越えるような日があれば、6月の衣替えを待たずに単衣でよいのではないかと思っています。 東京だと、4月下旬くらいからそういう日が増えますよね。  その場合あまりに涼感が出過ぎるような単衣ではなく、厚手の単衣、薄手の単衣など上手く気温にあわせられるといいですね。口で言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい……。  着物を着る頻度が高いと経験則で調整が効かせられますが、ちょっと間があいてしまうと、私も「う??ん」と悩んでしまいます。 でも、袷が暑いからと敬遠せずに、思い切って体感温度に従って、先取り単衣でおキモノ生活を楽しむのもいいですよ!  実際6月に入ると梅雨になりますから、お天気とにらめっこしてお気に入りの単衣、とうとう着損なっちゃったな?なんてことも。だから、陽気のいい5月からどんどん着て活躍させてみませんか。  単衣でも、両面染めといって反物の裏と表が違う色や模様で染められているものがあります。 江戸小紋などが有名ですが、これはぜひ単衣に仕立てたいものですよね。 1枚持っているのですが、表が「家内安全」で裏が「鮫小紋」なので、もしもう1枚作るなら、三役を表にしたものも欲しい。  前置きが長くなりましたが、いち利モールさんで、この両面染めのお取り扱いがあったので妄想コーデしてみました?! これから花盛りを迎える紫陽花をイメージしたカラーコーデです。 ▼コーディネート詳細ページ http://bit.ly/1tfLQZm  ちらりと裾が翻った時、表と違う色が見えるのがオシャレなんですよね? つい意味もなくヒラリとさせてみたりして‥‥いえいえそれはいけませんね(笑)  もうひとつ普段着の場合、単衣の着物を仕立てるときは、居敷あてをつけると膝裏の縫い目が開いてきたり、シワになったりするのが防げるのでおすすめです。 あと、膝裏は汗をかきやすいのでそのブロックの役目も。柔らか物につけると表にひびいたりすることもあるので、その場合は長襦袢のほうに居敷あてがついていると安心ですよ!  夏に向かって、お気に入りの単衣でおでかけしてみませんか。

これで解決!帯〆の収納方法と房のお手入れ方法の巻

星わにこ
2014/05/14 00:00
皆様、帯締めの収納はどうされていますか?  礼装用のものなどは別として、普段使いのものは、ぱっと見て取り出しやすく、かつ房がバラバラにならないのが理想。  わたくしも、いろいろ試して参りました。 最初は箪笥の小さな引き出しに結んで入れていて、数が増えたらお菓子の箱に小分けにしたり。  着物箪笥をクロゼットの近くに置いていたときは、クロゼットの扉の裏にネクタイハンガーをかけ、そこにずらっと帯締めをかけて並べていました。これは、非常に選びやすく取り出しやすかったです。  でも、箪笥の場所が変わってしまい、この方式が使えなくなりました。光があたるところにかけておくと焼けが心配だし、桐箪笥の観音扉の裏に金具をうちつける勇気もなく(笑)、別の方法を考えることに。    今は、プラスチック箪笥の引き出しひとつを帯締め入れにして、紙箱を重ねて仕切り、結ばないで並べています。房が乱れない結び方も、雑誌で紹介されていたのを真似してみましたが、結んでしまうと箱に並べ辛いので、ずらっと(というほどないけど)、ただ6つ折にして並べて色が選びやすい方にしています。  本当はもっとぎゅうぎゅうに入っているけど(笑)写真のようなかんじです。専用の桐箱とか欲しいですが、なかなかそこまで手がまわらないお財布事情もございまして、もっぱら空き箱のふたとか、そうめんの箱を利用しております(笑)  ここでミソは、房ごとカバーでくるんでしまうこと。畳んだ帯締めの房の真ん中あたりで紙で房部分をつつむようにすべてまとめて、セロハンテープでとめてしまいます。私は、お茶で使うお懐紙を4つに切ったものを使っています。 そして、スポっと抜けばまた使えます(笑)。  市販のガーゼの房まとめを使うと、簡単で、ピタっとまとまって何度も使えて便利。こうすると、帯締めがばらけないので、まとまって並べやすいのです。  当然結んでもいいのですが、まっすぐ並ぶ、というのが気に入ってこれにしています。他にも、房カバーやビニール(買ったときのままw)、房だけ紙、あとはそのまま(これが実は一番多かったり)など。100円ショップなどで売っている、電源コードまとめを切って使うという裏ワザも。  おおざっぱな私は気分次第でいろいろにしていますが、時々帯締めの房の手入れがてら、収納しなおしたりするのが楽しみです。  房のお手入れは、やかんの湯気をあてて、ほかほかになったところを柘植の櫛でといて、房の先の乱れをはさみで整えます。湯気の代わりにスチームアイロンのジェットスチームをシュッ!と、房から離して当てることもあります。  房がきれいにととのったら、和紙でまきまき。  房スキーには至福の作業です? 滅多にやりませんが(笑)、時々まとめてやります。とても心が落ち着く作業です。  丁寧にたたんだり、ならべたり、まとめたり、普通なら面倒だなあ?と思う作業も、なんだかキモノ関連だと楽しめてしまうのが不思議です。  皆様の帯締め収納、おすすめあったらぜひ教えて下さい! ==★ ==★いち利モールより==★ ==★==★ ==★==★ ==★ いち利モールの隠れた人気品 >房カバー カバーを開いてくるくるっと巻くだけ♪

綺麗な着こなしは回数に比例するの巻

星わにこ
2014/05/07 00:00
 綺麗な着物の着こなし方について ===================== ゴールデンウイーク、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?  毎日なんとなくバタバタしていて、気がついたら、いつもとあまり変わらずに終わっていた‥‥そんな在宅ワーカーのわにこです(悲)。  さてさて、着物を着ているとまず「自分で着たんですか?」と聞かれることが多いです。それから「私も着てみたいんだけど、着付けはどこで習ったんですか?」とも。  実はわたくし、ちゃんと着付教室に通いきったことがありません。最初は中学生のとき、お茶を習うために母に浴衣の着付けを習いました。着物は母や叔母に着せてもらっていました。  自分で能動的に「着物を着てみたい!」と思ったのは、上京して一人暮らしを始めてからだったので、地域の着付けサークルや、大手着付け教室、単発の講座などなど、いろいろ行ってみました。 着付けサークルは超初心者の私には少しハードルが高すぎて断念。大手着付け教室は、着付けの道具の購入や、化粧品などの勧誘、上のクラスに進むためには試験(有料)を受けないとだめ、など月謝以外の出費が嫌で初心者クラスだけでやめてしまいました。  そのうち「着物なんて、昔は皆着てたんだから、なんで習わなくちゃいけないんだろう?」と思いはじめ、着たいときには着付け本と首っ引きで格闘して着るように。最初は2時間とか平気でかかって、最後は半泣きでした(笑)が、ひたすら繰り返すうちに、だんだん慣れて最近は10~15分。何事も慣れですね。  なにも知らないで本だけで着られるようになるのはちょっと難しいかもしれませんが、母やサークル、教室で習ったことを繋ぎ合わせてなんとか着られるように。習いにいくと、最初は襦袢だけ‥‥1週間あけて次は着物、その次は帯‥‥などと進むため、忘れてしまってなかなか自分は身に付きませんでした。  むしろ、「どうしても着たい!!」という強い気持ちがあるときに、自己流でも時間がかかっても、一気に最後まで持っていくほうが、教室などに通うよりも有効な気がします。ものすごい気力と体力が必要ですが(笑)。  何度も何度も繰り返し、実際に着て出かけて恥をかくことで、着付けのコツがつかめてきたり、かかる時間も短縮されてきたり‥‥。まさに「習うより、慣れろ」方式で、着られるようになりました。  実は帯は長いこと付け帯でごまかしていました(笑)が、これも着物が楽に着られるようになってから、単発の着付け教室に行き、その1回でコツが掴めてスルスル締められるようになりました。だから、最初は着物だけなんとかして、帯は付け帯で。あとから帯結びをマスターするなんていうのもテかと思います。  今はDVDやネットの動画などで、実際の手順が見られるので、本よりも格段にわかりやすいし、習いにいかなくてもなんとかなるんじゃないかな? そしてどんどん着る。繰り返す。それが一番の上達への近道だと思います。  ただ実際に着ている人の姿を見たり、レクチャーを受けることは、自己流だけよりも数倍上達するのは確か。自分でやってみてわからないところは、ワンポイントでもいいから人に習うのがおすすめです。  やっぱり最初から習いたいな、という方は、時間が許せば毎週通う形式よりは最初だけでも集中講座形式で受けられるところがあったらいいかもしれません。一気にある程度着られるようになれば、あとはどんどん着るだけ。  どんどん着るとなにが変わるかというと、体が着物を着た時の形を覚えるのです。最初は洋服と同じ姿勢でいるために、衣紋がやたら詰まってきたり、裾がはだけてしまったりしますが、着物を着た時の所作を体が覚えると、そういうことがぐんと減ってきます。  もし「着物を着たいけど、どうしていいかわからない」と思っている方がいらしたら、まずは着物を手にとって、纏ってみませんか? お母さんやおばあさん、着物好きな知り合いがいたら声をかけて「着物を着たいんだけど」と訊ねてみましょう。きっと「着よう着よう!」と一緒に考えてくれますよ。私も、そんな相談されたら張り切りまくってしまいます(笑)。  着物を着られる方は「一緒に着ようよ」と誘ってあげてください。着付けは教室でなければ習えないものではないと思います。看板がなければ教えてはいけないものではないと思います。だって、昔みんなが着物を着ていた頃には、教室に通って着付けを習ったわけではなく、ほとんどそれぞれの家で習って着ていたわけですよね。なにはともあれ、難しく考えずに羽織ってみる。  もちろん知り合いに着物を着る人なんて全くいないし、とか、お稽古事として楽しみたい、将来着付けを仕事にしてみたい、という方は着付教室に行かれることをおススメします。ある程度着られるようになって、やっぱり本格的に学びたい!という時にも、着付教室は頼りになります。  冠婚葬祭の礼装は別として、普段のお洒落着はもっと気軽に着ていいと思うのです。お洒落に絶対という決まりはありません。髪型だって、なんだって、自己流でいいじゃないですか。「絶対にこうでなくてはいけない」なんて決まりはありません。そんなに構えないで、最初の一歩、おうちの人や友達と一緒にお洒落して、もっとたくさんの人が踏み出してくれたらいいな。  あとはひたすら、着るべし!着るべし!着るべし! であります。  そしてたくさんの着物姿を見て、見て、見て、自分の好きなスタイルのイメトレをするのも大事であります。  着物って、やっぱり日本人のDNAに深く根ざしている衣服なんだなとしみじみ。日本人なら似合わない人はまずいない。着ると、新しい自分が見えてきます(笑)。そして、そこから先の深い世界が、また楽しい。レッツおキモノ、であります。 ===================★いち利モールより★================================ 着物を着てみたいんだけど・・・という人は沢山いらっしゃいます。 まずは、纏ってみる。というのは良いなと思います。 着付教室も実践型のところを選ぶのがよいかなと思います。 たとえば、授業に「お出かけ体験」があるなど、 実際自分で着物を着てお出かけしてみる。仲間がいるし、 先生も引率するので、多少着崩れしても怖くないです♪ いち利モールの実店舗 銀座いち利本店・心斎橋店は、実になる着付教室を運営しています♪ ◆銀座いち利着付教室 http://www.ichiri.ne.jp/kitsuke/ また。基本的な着付けは出来るのだけれど、帯を結ぶのに時間がかかる・・ もっと簡単に着付けをしたいという方のためには 「前結び短期レッスン」をご用意しています♪ ◆前結び短期レッスン http://www.ichiri.ne.jp/kitsuke_maemusubi/ 教室へ通うメリットは 着付が上手になる・着物がもっと好きになる・着物好きの友達ができる! でしょうか。 そして・・・・ ワンポイント着付を自宅で学びたい方は こちらをご覧ください♪ ◆いち利モールオンラインレッスン http://ichiri-mall.jp/tokushu/04.php ※こんなレッスン動画お願いしますとリクエストも受付中です https://jp.surveymonkey.com/s/B3QXPMS

縁起柄帯で運気をアゲル!端午の節句は縁起柄で菖蒲(勝負)!?の巻

星わにこ
2014/04/23 00:00
もう来週はゴールデンウィーク!  皆様おでかけの予定などもうお決まりですか? いつも忘れていて慌てて飾る五月人形ですが、今年は少し余裕をもって出してみようかなと思っているわにこです。 うちは男の子がいるので、お節句は五月が盛り上がります。鯉のぼりや鎧飾りを飾り、袴をはかせて写真を撮るのを楽しみにしています。  新緑が芽生え始めたさわやかで明るい日差しの下、青空に鯉のぼりが泳ぐのを見ると、ひな祭りとはまた違って、スカッとした気分になります。夏に向かって、やるぞ!とスイッチが入るようです。 端午の節句にちなんだものというと、鯉、鎧、鷹など勇ましいモチーフが多いですね。それぞれが、子どもの健やかな成長と立身出世などを願った縁起柄となっています。 お宮参りのときにかける一つ身の祝着にもそういった縁起柄がよく使われています。一番見かけるのは、鷹と兜でしょうか。他にも唐獅子、虎、龍、宝尽くし、松、竹、波などなど。古い祝着には、いろいろ面白い柄があるので、古着屋さんやネットオークションなどで眺めるのも楽しいです。 よく使われる柄のいわれとしては 【鯉】威勢よく滝を登る勇ましさから出世魚とされ、立派な大人になるように願いがこめられている。竜門という激流を登り切った鯉は龍になるという伝説から「登龍門」という言葉が生まれた。 【鎧・兜 】武将が身の安全を願って神社に鎧を奉納したことから、身体を護り、健康であるように願うもの。配色の美しさからも鎧縅文(よろいおどしもん)など、女性用の帯にもよく使われている。 【鷹・鷲】 千里を見通し大空に飛翔する力強さから、勇壮で先を見通せる子になってほしいという願いがこめられている。 【唐獅子】 縁起のよいことが起きる前兆で現れるといわれる霊獣。力強く威厳があり、高貴な牡丹の花を好むことから牡丹と一緒に描かれることが多い。 【松】 一年中青いことから「不老長寿」を意味し、縁起がよいとされる吉祥文 【立浪】 力強く立つ波が穢れを洗い流し、災厄を除ける。 【虎】 風水では西を守る守護獣であり、勇敢で魔除けの力を持つ。家の守り神でもあり、家内安全、財運守護などの縁起を担ぐ。 【龍】 風水では東を守る守護獣で、中国では皇帝の象徴。雲を得て空に駆け上がって行く昇り龍の姿は、立身出世や商売繁盛などの象徴。 【竹】 中国では霊力が宿るとされる。まっすぐにすくすく成長する竹のように育って欲しいとの願いがこめられている。 などなど、子どもの健やかな成長と開運を祈ったものが多いですね。母としてはあまり勇ましすぎるのも心配なのですが(^^;)、世の中を生き抜く強さは持って欲しいなあ、などなどいろいろ欲張りな願いはありますが(笑)、健康で幸せであってくれればそれがなによりです。 あと忘れちゃいけない、菖蒲湯。 菖蒲(しょうぶ)は「尚武(武勇を重んじること)」や「勝負」と音が重なり、また形も刀のようであるため邪気を払い、厄難を除くとされています。 お湯に浮かべることで、血行がよくなる薬効成分やアロマ効果もあるとのこと。確かに、菖蒲の爽やかな香りは気分がよくなります。 ややこしいのは、飾りに使われる「花菖蒲」と菖蒲湯の「菖蒲」は全く違うものだそう。菖蒲はサトイモ科で花は黄色く小さいもので、花菖蒲はアヤメ科。ご存知の通り、綺麗な青い花を咲かせます。 よく「勝負帯」とか「勝負下着」(それちょっと違う(笑))とか言いますが、いろんな色、柄や文様の縁起を知って、自分のここ一番勝負!のとき、身につけると、力が借りられるようで、気持ちの支えになるものです。 五月の節句には、ワンポイントでいいからちなみ柄を身につけて、家族の健康や運勢アップをお祈りするのもいいかもしれませんね。 ===========いち利モールの縁起柄帯========== 西陣袋帯【京藝】龍             西陣袋帯【京藝】唐獅子 笹                        京紅型九寸名古屋帯【栗山吉三郎】    京紅型九寸名古屋帯【栗山吉三郎】 ======縁起ものの帯留====== ツゲ製アンティーク帯留 鯉      ちびどめ(寅)【かざりや鐐】