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わにこの女優体験記★「細雪」エキストラに出演しちゃいましたの巻

星わにこ
2014/07/02 00:00
 このところの雷雨やヒョウで、関東各地被害が相次いでいますね。被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。  本当に急な豪雨には参りますね。着物の日はドキドキ5割増。  着物だけでなく、パソコンもドキドキです。そう、先週雷で壊れたパソコン。修理代の見積もりも出て、火災保険も降りそうです、が‥‥修理を待っていたら仕事が終わらないので新しいパソコン、はい、買いました(><)。  月曜日に届いたiMacのセッティングが終わり、先週の雷ショックからやっと立ち直りかけの現在です(お財布は強烈に痛いですが(;;))  どうも故障の原因は、雷によるコンセントからの過電流が原因ではなく、LANからの過電流が原因のようです。雷が鳴ったら、パソコンに繋がっている線は全部抜いて下さいね! あとバックアップは普段から忘れずに。わにこが今回得た教訓でした。  さて、そんな雷のショックも冷めやらぬ6月27日。先日オーディションをうけた明治座「細雪」の通行人エキストラの出番がやってまいりました。しかも、この日は千秋楽! 今思い出しても緊張してきます(笑)  最初は自分でヘアもセットして着付けもしていこうと思っていたのですが、予習も兼ねて(?)観劇に行ったとき、エキストラの皆様があまりにビューティホーなヘアスタイルと着付けだったので「これは‥‥イカン!」と青くなり、明治座の近くの井上美容室さんに飛び込みました。  すると「ああ、細雪のエキストラの方ね、何人かいらしてるわよ」とのこと。何だ?皆考える事は一緒だ(笑)とホっとするわにこ。無事ヘアセットと着付けの予約を入れて、前日着物を持ち込み。あとは当日遅刻しないことだけ!  雷のせいでズレにズレた仕事をなんとか朝までに片付けて、当日軽い紬の単衣に半幅帯という姿で、人形町に向かったのでした。  舞台の開演は11時。エキストラの出演は13時前ぐらい。10時半に楽屋に入って準備するか、12時までに着付けを済ませるかして集合とのこと。  9時半に美容室に入り、ヘアセット。同じく早朝ヘアセットに入っている粋な方がお隣にいらして、お話を伺うとなんと日本橋葭町(よしちょう)の芸者さん! 「ここらへん(日本橋)はね、昔から割烹着でも頭をきちんと結ってる人が多かったわね。『週に2回は美容院で頭を結わせてくれること』っていうのがお嫁入りの条件だったっていうおばあちゃんもいたわよ」とのこと。昨年、日本橋生まれの大久保信子先生に取材をさせいていただいたときも「日本橋はとにかく髪をきちんとセットしている人が多かったわね」とおっしゃっていました。おしゃれはキチンと結った髪から。なんとなく、日本橋テイストの理解が深まったかも!?  髪をカーラーで巻いて昔懐かし昭和なオカマ型ドライヤーをかぶり(はじめて被ったかも!!!)、美容師さんに「昭和のはじめだから、耳も少し隠したセットにするね」と、カモジを入れてもらい、前髪が束髪の髷のようになった「花子とアン」の時代のような髪型に!!  通行人のため、華美な髪飾りや指輪などはNGとのことで、地味目の鼈甲のくしを挿してもらいました。後ろの毛流れも綺麗で、大満足です。  そして、着物を着せ付けてもらって完成! やはりプロにやっていただくとキレイです! 自分ではなかなかこんな風に綺麗にぐっと衣紋を抜く事ができません。美容室を覗いてくれたキモトモに写真を撮ってもらったり、美容室の方やちょうど通りかかったキモトモにあらいいわよ、なんて言っていただいたりして、すっかり気分が頭と同じようにモリモリに盛り上がって参りました!  少し怪しい天気とにらめっこしながら明治座に着くと、楽屋では一緒に出演するエキストラの役のお二人が身支度を終えられていました。当日はヘアメイクさんのチェックが入るのかと思っていましたが、本当にそのまま出番を迎えるようです。 「どこまで化粧したらいいんでしょうね?」なんて言いながら、準備をして出番を待ちます。この時間が一番緊張いたしました!  そしてスタッフの方に呼ばれ、回り舞台に乗り、ぐる??っと回って、客席の方に!! ライトが着くと、そこは明治座の舞台の上でした!!!  人形展の観客、というエキストラの私達はプロの俳優さんと女優さんお二人にサンドイッチしていただいて、舞台の右へ左へ、人形を見たりしながらうまく誘導していただいて動きます。途中、一度退場してまた戻り、太川陽介さんが川崎麻世さんを殴るのを見て、驚いて、退場。という流れでした。  エスコートしてくださるプロのお二人が、出番の前からいろいろ話しかけてくださって、緊張をほぐしてうまく誘導してくださったので、なんだか世間話をしているうちに終わってしまったような印象(笑)。舞台の上は、明るくて、キラキラしていて、客席も前の方はよく見えるんだな?なんて思いながら、きっと、ずっとニヤニヤしていたんじゃないでしょうか。    当日は、22人ものお友達が見に来てくれて、それも本当に心強くて、知らないところに放り出されたのではなく、皆がいるところに出て行くような気持ちだったので緊張もしなかったのかもしれません。  とにかく、本当にわくわくしていたら、出番が終わっていたというかんじです(笑)楽しかった!! 出演者の方も、スタッフの方もとても優しく声かけをしてくださって、気持ちよく過ごすことができました。  三女、四女役の水野真紀さん、大和悠河さんは近くで拝見できたのですが、本当にお綺麗で、キラッキラしてました。もうなんか、人種が違う感じです(笑)。  出番後は、舞台裏から、出演者の皆さんの楽屋のれんがかかった胡蝶蘭が並ぶ楽屋を通り、エキストラ楽屋に戻りました。そして、なんと今回出演協力ということで、パンフレットに名前を載せていただいているのですが、主な出演者の皆さん全員のサインが入ったパンフレットを記念にいただきました。自分の名前が「細雪」のパンフレットに載るなんて、感動!!    衣装のまま、一旦外に出て、二部の後の休憩の時間に見に来てくださったキモトモの皆と記念撮影(写真は、外歩き用の草履に履き替えています)。  皆の笑顔がとっても嬉しくて!! そのあと、また楽屋に戻らせていただいて、元の単衣に着替え。  出演者ノート、という旅の宿ノートのようなものが置いてありましたので、皆さんのコメントを読みつつ、お礼を書いて退出しました  そして外に出たら、滝のような雨が!!(@@)落ち着いて!!パソコンの電源は落としてコンセントから抜いて来たし!!(もはやトラウマです/涙)  無事観劇を終えた皆さんと合流し、しばらく明治座のラウンジで雨宿りをしたのち、打ち上げに繰り出したのでした。  大好きな舞台に、大好きな人たちの前で、大好きな着物で参加して。本当になんだかもう、こんなに幸せでいいかしら? というような夢叶いまくりの1日で。思い出しただけでもごはん3杯いけそうです(食べ過ぎ)。  衣装用の着物を決めるのにも、キモトモの皆に相談しまくって、妄想に妄想を重ね(笑)準備する段階から本当に楽しい、楽しい時間を過ごしました。この日のことは一生忘れないでしょう。こんな企画をたててくださった明治座さん、そして、このオーディションのことを教えて下さったいち利モールのコラム担当のKさん! がんばれよ?と言って下さった皆さん。オーディションを受けさせてくれた家族。本当に本当に、皆さまありがとうございました!!  いや?着物って、本当に楽しいですね!(水野晴男)