もう黒留袖という時点でコードは満たしているのであり、結婚が決まってから購入したりレンタルしたりするのであれば別ですが、もともと誂えたものや引き継いだものがある人は、それをお祝いの心で着るのが一番よいと思います。だいたい、持っていても着る機会がないということだって十分あり得るわけで。だからこそぜひ、機会があれば袖を通していただきたい、日本人女性の第一礼装です。
昨今は親や親戚に着物の話を聞く、というようなことも減りました。ネットでAIにいろんなことを聞くと(AIじゃなくても普通にググっても勝手にAIがまとめてきたりしますよね)だいたいあっててもちょいちょいハルシネーションを混ぜてくることがあります。それを真に受けてしまってどんどん常識がずれていったりみたいなことっていろんなことで起きたりするのかもしれません。
もちろん、何が正解で何が絶対間違っているというつもりはありませんが、こと着物に関してはそれを着る「心」を大切にして、常識非常識を厳密ルールで縛りすぎるのを本当にやめた方がいい、面倒だし着ない方が無難、と思ってしまったらもう着物は誰も着なくなってしまうのではと危惧します。
お祝いの席にこそ、着物。もともとのお手持ちのものや受け継いだもの、ご自分がお祝いする立場に立って選んだもの。どれも準備も大変着るのも大変だけれども、ぜひ晴れの日には晴れやかな着物で! お祝いしていただきたいと心から願っております。
黒留袖の新常識!?謎ルールが増えている?の巻
星わにこ
2026/05/06 00:00
私もすっかり年齢を重ねまして、最近は友人からお子様の結婚式に着る留袖のご相談や着付を承ることも増えてまいりました。このコラムも最近黒留袖ネタが多いですよね。最近つくづくと、黒留袖ってほんと第一礼装だけあって、振袖ともひけをとらない美しさがあるなあと感じ入っているところです。
そんなこんなで黒留の話題をよく伺うのですが、昨年聞いてびっくりしたのが関西で新郎側のお母様が自分の持っているお花柄の黒留袖を着ようと思ったら、「優しい花柄は新婦側の母。新郎側は鳥や乗り物などがおすすめ」と言われ、結局レンタルしたのだとか。そんな話は初めて聞いたので驚いて、以降機会があるごとにいろんな人に黒留インタビュー(笑)をしています。識者のご意見も、それは初耳だしそんなことはないのでは?という結論に今は至っています。でもまた先日関東の別のお母様から「新郎側は新婦側よりあまり華やかにならないように」と言われたというお話を伺って「うーん」となっているところです。
地域性やローカルルールもあるのかとは思いますが、どちらも名前を聞いたら多分知っている格式高い神社やホテルでの話でむむむむむ。式場のおすすめに従えば間違いないのでしょうが、ちょっともやもやするお話です。
親という立場は主役ではないし、とんでもなく常識はずれをしなければ両家で話してお互いよければそれでいいのではないかと思っているのですが、どうでしょうね。近年、お祝い事のゲストの着物も花柄は「散る」から縁起が悪いとかこじつけとしか思えない謎ルールの話を聞いたり、まあなんでも時代と共に変化するとはいえ、それはどうかな~と思うことも。
だいたい、お嫁入りしたときに持たされた嫁入り着物の黒留袖だったら、その時点で子供の性別などわかりっこないわけで、このお話は本当にどこで発祥したのか謎としか思えません。
黒留袖と言っても着る立場によってはおすすめの柄行とかはあるとは思います。例えば、姉妹兄弟の結婚式で自分が既婚で30代とかであれば華やかな柄行、新郎新婦の祖母だから少し控えめな柄行、とか年代で言われることは昔からあります。でも、仲人がいて仲人も黒留袖で、とか親戚の立場で黒留袖というようなことが減ってきた現代ではそんなに厳密に「あの黒留袖はちょっと」みたいなことは起こり得ないのでは。そもそも主役は花嫁花婿のお二人なのですから。
もう黒留袖という時点でコードは満たしているのであり、結婚が決まってから購入したりレンタルしたりするのであれば別ですが、もともと誂えたものや引き継いだものがある人は、それをお祝いの心で着るのが一番よいと思います。だいたい、持っていても着る機会がないということだって十分あり得るわけで。だからこそぜひ、機会があれば袖を通していただきたい、日本人女性の第一礼装です。
昨今は親や親戚に着物の話を聞く、というようなことも減りました。ネットでAIにいろんなことを聞くと(AIじゃなくても普通にググっても勝手にAIがまとめてきたりしますよね)だいたいあっててもちょいちょいハルシネーションを混ぜてくることがあります。それを真に受けてしまってどんどん常識がずれていったりみたいなことっていろんなことで起きたりするのかもしれません。
もちろん、何が正解で何が絶対間違っているというつもりはありませんが、こと着物に関してはそれを着る「心」を大切にして、常識非常識を厳密ルールで縛りすぎるのを本当にやめた方がいい、面倒だし着ない方が無難、と思ってしまったらもう着物は誰も着なくなってしまうのではと危惧します。
お祝いの席にこそ、着物。もともとのお手持ちのものや受け継いだもの、ご自分がお祝いする立場に立って選んだもの。どれも準備も大変着るのも大変だけれども、ぜひ晴れの日には晴れやかな着物で! お祝いしていただきたいと心から願っております。
もう黒留袖という時点でコードは満たしているのであり、結婚が決まってから購入したりレンタルしたりするのであれば別ですが、もともと誂えたものや引き継いだものがある人は、それをお祝いの心で着るのが一番よいと思います。だいたい、持っていても着る機会がないということだって十分あり得るわけで。だからこそぜひ、機会があれば袖を通していただきたい、日本人女性の第一礼装です。
昨今は親や親戚に着物の話を聞く、というようなことも減りました。ネットでAIにいろんなことを聞くと(AIじゃなくても普通にググっても勝手にAIがまとめてきたりしますよね)だいたいあっててもちょいちょいハルシネーションを混ぜてくることがあります。それを真に受けてしまってどんどん常識がずれていったりみたいなことっていろんなことで起きたりするのかもしれません。
もちろん、何が正解で何が絶対間違っているというつもりはありませんが、こと着物に関してはそれを着る「心」を大切にして、常識非常識を厳密ルールで縛りすぎるのを本当にやめた方がいい、面倒だし着ない方が無難、と思ってしまったらもう着物は誰も着なくなってしまうのではと危惧します。
お祝いの席にこそ、着物。もともとのお手持ちのものや受け継いだもの、ご自分がお祝いする立場に立って選んだもの。どれも準備も大変着るのも大変だけれども、ぜひ晴れの日には晴れやかな着物で! お祝いしていただきたいと心から願っております。








