前回「体重が1キロ増えると身幅が1センチ増える」というコラムに、あちこちから反響をいただきました。具体的な数字を見ると、ズシンとくるものがありますね。そして、やはり適正な数字に戻さねば……という気持ちになります。
昨年の今頃は、ジムに通って運動をしたりしていて少しスッキリしていた私ですが、体調を崩したのがきっかけでなし崩しに食べ過ぎ生活に突入。あっという間に元に戻ってしまいました。
前回のコラムも留袖が話題になっていましたが、確かに嫁入りの頃を振り返ると大増量の私。幸いやはりちょっと太めの母が、娘の将来を見越してか身幅に余裕をもって誂えてくれた留袖も、微妙に縮んでしまったよう(違)。
毎回マニアを唸らせるトピック満載の着物雑誌『月刊アレコレ』の特集で、「自装と着付けてもらう違いを検証してみた!」という企画に協力することになった私。
自分も着付師としてお仕事をさせていただいているわけですが、逆に言うと着付けてもらうということはほとんどありません。お話をいただいた時、憧れの先生に着付けてもらえる!ということと、黒留袖は自分で着られるか? やはり着付けていただいたほうがいいか? と思っていたこともあり、今回参加させてもらうことになりました。
あとは、この育ってしまった体がすこしでもスッキリ見える技術が知りたい……という下心も。
いつもいろいろ考えたり、こういうテクニックがある、というのはわかっているつもりなんですが、それが自分で着る時に実行できるかというとまたちょっと別なんですよね。いつも「もう一人自分が欲しい!」と思っているわけなんですが、特に黒留袖は比翼もついていて重みがあるので、自分で着るのがとっても難しい。さらに紋があるから、背中心や胸の紋がきちんと左右同じ位置に見えるかどうかなど、まじで激ムズ要素満載なんです。着付けをするときも、やはり難易度の高い代物。
まずは最初に自分で着てみてまあそこそこ着られたかな……と思ったのですが、写真を撮ってもらってびっくり。自分で見ない角度の斜めからの姿がめちゃくちゃ体に厚みがあって、姫ダルマみたいだった母の体型に………そっくり(白目)いや、ああはならんと思っていたのにですね、恐ろしいですね。しかも母は142センチだったこともありまだボリューム的にかわいかったのですが、私160センチあるので……とにかく巨大な印象です。やばい。やばすぎる……!!
ここで、花影きもの塾の須田久美子先生に着付けをしていただいたのですが、とにかく無駄な動きが一切なく、布地が先生の指示に従って、あるべきところに収まっていくような感覚。そして、適切に抑えるとことは抑えていく着付けで、体もとても気持ちいい。感動でした。
同じ留袖、同じ育った(爆)体なのに、すっきりと細見えに着付けていただきました! ちょっとしたことばかりなのですが、全体の印象が全く違います。ここ一番というときはやはり、信頼できる着付師さんに着付けてもらおう……そして、私もそんな大事な着付けを安心して任せてもらえるような着付師になれるよう精進を重ねようと心に強く誓いました。

効果のほどと、Befere Afterはぜひ本誌でご覧ください……。私の成長しきったダルマショットもございます(恥)
『
月刊アレコレ』は、着物のことを語り始めると止まらない編集人細野美也子さんによる、着物好きによる着物好きのための雑誌。私も隔月『きもの事典カルタ』という読み物としてもたのしめて役立つきもの用語をカルタ仕立てにした連載の挿絵も描かせていただいています。もしよろしければぜひお手にとってご覧くださいませ! YouTubeのマニアトークもおすすめですよ。