重陽の節句とお遊び手描き帯!
星わにこ
2013/09/03 00:00
9月、単衣の季節となりました。まだとても単衣でおでかけする暑さではない東京ですが、秋は確実にそこまでやってきています。
9月9日の重陽の節句は別名「菊の節句」。また、今年の中秋の名月は9月19日だそうです。菊や月、うさぎや団子(笑)など、この季節に因んだモチーフが気になってきますね。
この季節だけのモチーフや取り合わせを、小さな自己満足ですが身につけて楽しみたいもの。
でもなかなか、ほんのわずかな期間しか身につけられないものを手に入れるのも、機会的にも金銭的にも余裕がないと難しいものです。4年前のこの時期に、ちょうどおでかけの予定があり、秋を感じさせる夏帯がないなぁとコーデに悩んでいたワタシ。
どうしてもお月様の帯が欲しくて、自分で描いちゃいました!
ベースの帯は、リサイクルショップでゲットした絽の喪帯。500円でした(^^;)リキテックスの白にパールテクスチャを混ぜて、大きくまあるいお月様を。地紋の波が浮かんで、只の丸がなかなかいいかんじに(自画自賛)。
ちょっと目つきの悪い兎さん2匹を添えてみました。
前柄には、小さな満月。
お目汚しの画像ではありますが、出来上がりはこんなかんじです。
こんな季節限定の絽の帯は、せいぜいが1年に10日間くらいしか締める時期がありません。
一昨年は、観劇で締めました。その前の年はお茶のお稽古。
去年はキモトモが海外にお引っ越しが決まった送別会がちょうどこの季節。海の波をレースの帯締めで、船のブローチを帯留代わりにして旅立ちのお祝いの気持ちを込めました。
そのときどきのことが、帯を手に取るたびに思い出されます。季節限定の帯や着物は、着られる期間が限られる代わりに、その年の想い出を鮮やかに積み重ねてくれるようです。
こういうお遊びのお絵描きや染めは、失敗しても後悔しない値段のものでチャレンジするのが唯一のコツ(^^;)
この帯の絵を描いた時には、どこに描けば上手く柄が出るかよくわからない……と悩んだ挙げ句、自分で切らない作り帯にして、お太鼓部分に描くことにしました。
これなら柄出しに失敗することもない! そしてまだまだ暑い9月の頭、創り帯だとすぐに着られて時間短縮で汗だく防止になる! といいことづくめ。我ながらグッドアイデアと鼻の穴をふくらませていたのですが……。
作った時にはたしかに、前柄のお月様はちょっと右手に出ていたのです。
だけど、一昨年くらいから段々真ん中よりに……そして去年はド真ん中に……。真ん中にまんまるなお月様があると、チャンピオンベルト風味に(滝汗) 何故? 何故なの??
それはここ数年で余計なお肉がついたため。お太鼓部分と胴が固定されている作り帯では、位置の調整ができず、お月様が移動してきてしまったというわけです(悶絶)。
このままでは、お月様が左側に来てしまう!? いやいやそれだけは!!
さて今年はどうなるでしょうか? 今からドキドキヒヤヒヤのわにこでした。
(ヒヤヒヤしてないで痩せなさい!というツッコミが方々から聞こえてきます……。)
皆様も、切らない作り帯を作るときはウエストの変化にお気をつけ下さい!!(そいういう話だったっけ今回……)
■着物通販 いち利モール
http://www.ichiri-mall.jp/
兎の柄の帯揚あります♪
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浴衣にも、着物にも! 保冷剤で猛暑を乗り切れ!
星わにこ
2013/08/14 00:00
いや、本当に暑い! 暑いというともっと暑くなるから言うなと言われても、本当に暑いのだから仕方ありません。猛暑日の連続で、先日はおたいこで出かけて一日作業をしていたら、背中に猛烈に汗をかいてあやうくあせもになるところでした。へちまの帯枕だったのですけど、やはり背中に接している帯の面積が広いので、それだけ暑いんですよね~。
やはり、真夏は半幅帯が強い味方です。帯枕がないだけでこんなに違うものかな、と思います。
まあでも、正直それでも暑いんですよね~。でも着物は着た~い!!(おバカ)
そこで教えてもらったのが、出かけるときだけでも助かる保冷剤の活用法です。ケーキなどを買うとついてくる、小さいサイズのアレです。
洋服のときは、よく手ぬぐいやタオルにくるんで首に巻いています。
着物の場合は、帯枕に保冷剤を入れるといいと聞きますが、帯枕にくるんで入れてしまうと保冷効果がなくなったときに取り出せないし、「ちょっと冷たすぎるな~」と思ったときも、対処しづらいものです。
なので、保冷剤をミニタオルや手ぬぐいにくるんで帯と着物の間、おしり側から背中のところに差し入れます。帯を結んでしまってから最後に差し込むので、これだと、取り出しも簡単。
また、予備の保冷剤を保冷ポーチにいれてバッグにいれておけば、最初にいれた保冷剤の効果がきれたころに入れ替え可能です。
タオルよりは、手ぬぐいのほうが融通がきいて、薄手なのでおすすめです。くるむ回数によって、保冷剤の冷たさを調節してください。
あまり長い時間は一日中これで快適!というわけにはいきませんが、おでかけのとき、暑い外へ飛び出していくときに心強い味方になってくれますよ!
保冷剤の取り扱いについては、中身をまちがってお子さんやペットが口にしたりすると危ないものもありますから、注意書きを読んで、正しく使用してくださいね。
夏の着物は暑い! ゆかたも暑い!
でも、涼しげな姿は、周りも涼しくしてくれるものです。本人もなるべく涼しく(笑)
日本の夏を楽しみましょう(^^)
見た目も効果も一挙両得!目指せ日傘美人
星わにこ
2013/07/24 00:00
夏の暑い日に、日傘を差した着物姿の女性とすれ違ったら、涼しい風が吹いてきそうな気がしますよね。日傘は美人度アップの強力アイテム。和服のときは、帽子をかぶることがとても少ないですから、紫外線対策にも熱中症予防に実用面でも、日傘はオススメです!
日傘もいろんな種類があります! 人気なのは晴雨兼用で折りたたみのもの。バッグにいれておけば、急な雨にも慌てなくてすむので、お天気が怪しい時にはもっぱら愛用しています。
でも絶対雨が降らない!という日には、お気に入りの日傘で出かけたい。私のお気に入りは手描きの百合の花の日傘。自分で買ってきたタッセルを持ち手にプラスして、ちょっとだけ優雅な気分に浸っています♪
UVカット100%という強力日傘から、レースや絞り、麻などいろんな素材の日傘がありますが、実は日傘を作る手芸キットがあるのをご存知ですか。今年は手作りにチャレンジしてみました。
三角の8枚の布のパーツを縫い合わせて作るのですが、ちょうど反物の布幅ぐらいあればできるので、シミがあって着られない羽織のリメイクにチャレンジしてみました。はじめてにしてはなかなかいいんじゃない?と自己満足です。
キットは持ち手が竹だったり木だったり、いろんな種類があって3000円程度。着物にコーディネートして、自分の好みの布で日傘作りはいかがですか?
折りたたみ式のキットもあるので、次はそれにチャレンジしてみたい\(^O^)/
夏以外も、紫外線は降り注いでいるのでいろんな日傘で1年中楽しめたらいいですよね~(ドリーム)
日傘の、より効果的な差し方は、柄を短く持って、傘を顔に近づけることだそうです。地面からの照り返しなどもあるので、傘が顔から離れていると紫外線防止効果が薄れてしまうのだとか。
目深に傘を差していると、夜目遠目傘のうち効果もありますよね(笑)、傘で顔が隠れているとどんな美人かしらと想像をかきたてられるものらしいですから、お試し下さい!
でも、周りが見えなくならない程度、というのも大事。人とすれ違うときには、江戸仕草で有名な「傘かしげ」のように、相手と反対側に少し傘をよけるとスマートです。人が多い場所でのマナーや気遣いを忘れないようにしたいですね。
それから、くれぐれも「傘の骨に髪の毛が挟まらないようお気をつけ下さい(笑)
頭を盛っていていつもより髪の毛が上にあるのを忘れて、はさまったことがあるわにこでした(´Д`)
あとは出先に忘れてこないことも重要です~~(何度も経験者(涙))お気に入りをなくしちゃうとダメージが大きいですもんね。
紫外線を防いで、自分も周りも涼やかに。日傘ライフをお楽しみください!
着物通販 いち利モール
http://ichiri-mall.jp/index.php
涼しい夏着物の代表、小千谷縮にガラスの帯留。わにこの妄想コーデその2
星わにこ
2013/07/17 00:00
月に一度の「わにこの妄想コーデ」のお時間がやってまいりました。いやもう本当に夏は何を着ても暑い! んですが、昨年、何人ものキモトモがあんまりにも涼しい涼しいと言うので、小千谷縮の着物を入手して袖を通してみました。
独特のしぼがあってハリのある生地が、肌に張り付かず、適度に風を通して本当に涼しい! 麻の襦袢とあわせるとこれまた涼しい。さらに、汗をかいても、自宅でお洗濯できちゃう有難さ! すっかり気に入ってしまいました。
できたらもう1着ほしいな~なんて思いまして、今回の妄想コーデはこんなかんじです!
じゃ~ん
http://bit.ly/10W37um
今持っているのが濃い色なので、薄くて少し甘い色の小千谷縮をセレクト。
波や水面のゆらぎを思わせる模様の、これまた憧れの紙布の夏帯。夜空の銀河のような模様の帯揚げに泡のようなドットのあるブルーの三部紐。
どうして三部紐にしたかというと、ガラスの帯留がしたかったから。ガラスの帯留は、夏を涼しくしてくれる名脇役。お手頃でいろいろな帯留めが揃っていて、目移りしまくりです! 気がつくとあっというまにSOLD OUTになってしまうので、目が離せません。
ペンギンやカメ、犬や猫などの動物シリーズも可愛いし、キューブタイプは並べて重ね付けしても。クラッシュタイプはかき氷みたいで冷たそう。あこがれのベネチアンガラスや、とんぼ玉の技法で作られたものまで、バラエティに富んでいて、迷います~(><)
今回の妄想イラストでは、ペンギンを選んでみました
夜空の下、流氷の海をペンギンさんが泳いでるイメージで(妄想)
妄想といえばもうひとつですね、体型のことですが。小千谷縮は生地にはりがあるため、ふんわり膨らむのですね~。もうおわかりですよね~、着膨れするんですよね~(笑)
夏着物を着ても、イラストくらいほっそりと涼しげにみえるように精進しようと、毎年思う訳なんですが……いえ今年はがんばります! 来年のために!(この夏はあきらめたらしい(笑))
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※いち利モールの小千谷縮
http://bit.ly/11SPpLi
※ガラスの帯留め
http://bit.ly/1ak4ZAA
売り切れの際はご容赦ください
正絹着物でもできる雨の日対策
星わにこ
2013/06/12 00:00
梅雨入り宣言が嘘のように、連日よいお天気の東京。浴衣でいいんじゃないかしらと思うくらいの陽気です。お天気は嬉しいけれど、空梅雨は水瓶が心配。
お天気とは、思うに任せないものですね。
私は、実は着物雨女。着物ででかけるぞ!と張り切っているときに限って、なぜだか雲行きが……。キモトモ(着物友達)には「くれぐれも張り切らないで!」と釘をさされるほど(笑)
最初は雨だと、洋服にしたり、洗える着物に変更したりしていましたが、せっかく考え抜いたコーデを変更するのもがっかりなものです。そこで、キモトモに教えを乞いながら、雨対策グッズを揃えていきました。
そして、着ているシーンがほぼ屋内、というのであれば正絹でも雨対策をして出かけるように。
私の正絹の日の雨対策はこんなかんじです。
・雨コート(一部式がさっと羽織れて便利)
・腰紐1本かクリップ1個
・てぬぐい2本
・雨草履
・ 替えの足袋
・ エコバッグ
・ スカーフ
腰紐やクリップは、着物の裾をあげてとめるのに使います。帯の上で結んだり帯に止めてしまうとずりおちてきません。なぜ着物の裾をめくるかというと、雨の泥はねや水はねを着物につけないため。私は歩き方が悪いせいか、結構、はね汚れをつけてしまうんです(涙)。
ちょっとびっくりの格好でも、上からコートを羽織ってしまえば、わかりません。あ、もちろん裾をめくって雨コートを装備するときは、化粧室などでそっと。
てぬぐいは、濡れたところをふいたりするものと、膝掛けやお手拭きにつかうものをわけて二本。エコバッグには、バッグも濡れないようにをまるごといれちゃいます。
スカーフは、首元の雨を防ぎます。無防備になりがちな場所ですが、結構濡れてしまう盲点です。
替えの足袋を持っておくと、はいているものが濡れてしまった時に安心です。
草履は雨用のものか、紬なら雨下駄でも。だけどどうしても履きたい草履がある場合は、現地で履き替えて。
この5月、新しくなった歌舞伎座のこけらおおとしの第二部へキモトモとおでかけしました。なんとお席は最前列!とのことで、きっと仁左玉様をこんな近距離で拝めることはきっと一生に一度(><)と喜びとキンチョーで何を着て行こうかウキウキドキドキしていたところ、週間天気予報が出る頃には怪しい雲行き……。当日は夕方からの雨予報!! キター!着物雨女発動(号泣) だけど、お洒落はしていきたい! お気に入りのワニ鼻緒の草履でいきたい(笑)
そこで「おとも」という草履カバーを持っていきました。結局雨の中を歩いたのは、帰り道の駅から自宅まででしたが、結構がっちりガードしてくれました! 実は10年程前に購入したものの一度も使ったことがなかったのですが、替えの草履を持っていく程かさばらないし、いざというときには便利だなと実感。
どうしてもワニ鼻緒の草履で行きたかった(おばか)!
草履の底からすっぽり覆う草履カバーで。雨用ではない草履の場合底やサイドの継ぎ目から水がはいったりもするので、これは安心。底部分に凸凹の加工がされているので思ったより歩きにくくはなかったです。
雨の日は洗える着物も出動します。
あまり着込むと暑いので、帯さえガードできればよい!と割り切って、さっと上に洗える羽織など羽織って、ウレタン草履で出かけちゃいます。こういうときは持ち歩き用に二部式の雨コートの上も便利ですね。下もあるにこしたことはないのですが、暑いので省略しちゃうことも。
雨対策といえば、最近は夏の夕立ならぬ、予測できないゲリラ豪雨が大敵です。予想していない突然の雨は本当に困りますよね。
そんなときは、覚悟を決めて雨宿りか、コンビニでカッパを買ったり、なんでもよいので帯だけでもカバーして、などちょっとした距離でもとにかくできる限りガード!
えいっとタクシーに乗っちゃうことも。雨染みは本当にやっかいなんだそうです。
荷物は軽いに越したことはありませんが、不安定な天気の季節は、晴雨兼用日傘といざというとき帯をガードできるはおりものを持っていると心強い。
ストールなど、冷房対策にもなりますし、1枚持っているとお役立ちです。
でも、おでかけ前にはバタバタしてすっかり忘れてしまって、いざ降られたときに毎回己の準備不足を反省するトリ頭の私だったりするわけですが……。
気に入った雨グッズがあると、それだけでもテンションが上がります。自分オリジナルの雨対策、余裕をもって準備しておけば安心ですね。お天気を気にせず、お気に入りの着物でどんどんおでかけしちゃいましょう!
ほし わにこ