周りでもちらほら、私くらいの年齢から日舞を始めたという話を聞きます。バレエをやめて日舞を始めた友人曰く、年をとっても続けられる希望が持てるのが大きいそう。そういえば、踊りは年をとってもばりばり現役の方が多いですよね。先日は、芸歴80年記念という方の舞台のお話を聞きました。6歳ではじめても86歳‥‥素晴らしいです。
ジャンプなど激しい動きがない分、筋力や持久力があれば年をとっても続けられるということなのでしょうか。そしてやはり、表現力はやればやるほど上手くなっていくし、楽しみがありますよね。
また、基本着物を着て(お稽古は浴衣で)踊りますから、所作や姿勢が綺麗になるし、知識の面では歌舞伎などでも踊りのある演目が楽しめるようになったそうです。あとやっぱり、なにしろ衣裳つきで踊れるのが楽しみだそう。そうだよね~! 私も藤娘の格好してみたい~!!
日舞って、始めるのにはとても敷居が高いものだと思っていましたが、友人はネットで近所の教室を探して通い始めたそうです。若い先生が頑張っているお教室で、話を聞いているととても楽しそうです。意外とお月謝もお手頃でした。和の習い事はいろんなルールがあるようですが、やってみたいと思ったら思い切って始めてみればいいんですよね。
50歳で始めたって、60歳で10年選手、70歳には20年選手。私も、やりたいことがあったら、今やらなきゃ! という気持ちになりました! 好きな事で頑張って、輝いている友人の姿は、本当に励みになります。同じくその晴れ姿を見にきた友人たちともワイワイおしゃべりして、とてもよい1日でした。
和文化、もっともっと親しみたいです。
取材協力:
「藤蔭善次朗日本舞踊教室」日舞発表会で衣裳着付見学☆藤娘って美しい!の巻
周りでもちらほら、私くらいの年齢から日舞を始めたという話を聞きます。バレエをやめて日舞を始めた友人曰く、年をとっても続けられる希望が持てるのが大きいそう。そういえば、踊りは年をとってもばりばり現役の方が多いですよね。先日は、芸歴80年記念という方の舞台のお話を聞きました。6歳ではじめても86歳‥‥素晴らしいです。
ジャンプなど激しい動きがない分、筋力や持久力があれば年をとっても続けられるということなのでしょうか。そしてやはり、表現力はやればやるほど上手くなっていくし、楽しみがありますよね。
また、基本着物を着て(お稽古は浴衣で)踊りますから、所作や姿勢が綺麗になるし、知識の面では歌舞伎などでも踊りのある演目が楽しめるようになったそうです。あとやっぱり、なにしろ衣裳つきで踊れるのが楽しみだそう。そうだよね~! 私も藤娘の格好してみたい~!!
日舞って、始めるのにはとても敷居が高いものだと思っていましたが、友人はネットで近所の教室を探して通い始めたそうです。若い先生が頑張っているお教室で、話を聞いているととても楽しそうです。意外とお月謝もお手頃でした。和の習い事はいろんなルールがあるようですが、やってみたいと思ったら思い切って始めてみればいいんですよね。
50歳で始めたって、60歳で10年選手、70歳には20年選手。私も、やりたいことがあったら、今やらなきゃ! という気持ちになりました! 好きな事で頑張って、輝いている友人の姿は、本当に励みになります。同じくその晴れ姿を見にきた友人たちともワイワイおしゃべりして、とてもよい1日でした。
和文化、もっともっと親しみたいです。
取材協力:
「藤蔭善次朗日本舞踊教室」盆踊りで盛り上がる! 浴衣で故郷のお祭りにいきました☆の巻
ひとつは、いつも話をすると「えっ!?」と聞き返される私の生まれ故郷、中津川市加子母、小郷地区の「なめくじ祭り」。旧暦の9万9千日に行われるこのお祭り、今年は8月11日でした。
なぜなめくじかと申しますと、ちょっと子どもには説明しづらいんですが(^^;)。時は平安末期、遠藤盛遠という若武者が袈裟御前という美しい人妻に恋をしました。盛遠は袈裟御前の夫、渡辺源左衛門亘から袈裟御前を奪おうと考え、袈裟御前から亘の寝所を聞き出します。夜になって忍び込み、斬り殺してしまったのは、夫の身代わりとなった袈裟御前その人でした。
その罪を償うために仏門に入り、盛遠は修行を積んで文覚上人という高僧になりました。その文覚上人の墓に、袈裟御前の霊が9万9千日の丑三つ時、なめくじとなってとりつくという伝承がこのお祭りの由来となっています。そのなめくじは、普通のなめくじよりも大きくて色が白く、背中に刀傷のような黒い筋があるといいます。
今年は1匹早めの時間から登場しましたが、本当に黒い筋がある、でっかいやつでした!! 写真は自粛し、イラストでお届けします(えええ)。非公認キャラクター「なめくじちゃん」を考えてみましたなめ。地元特産の檜の看板に書いてみましたなめ。なめなめ。袈裟御前がモデルなめ(笑)
私の子どもの頃は、夜中に村人が懐中電灯を持って集まってなめくじの数を数える(爆)というものでしたが、今は「なめクジ」というくじ引きや盆踊り、近くの池をたくさんの灯りが照らす万燈会(まんとうえ)があり、屋台も出て賑やかなお祭りになっています。
毎年日にちが変わるのでなかなか行けなかったのですが、今年はお盆休みでもあり、友達と子どもたちも誘って参加。皆で浴衣で行ってみました。本当に賑やかで、豪華商品もでるなめクジ購入の列にたくさんの人が並んでいました。
会場がちょうどポケモンGOのジムとポケストップでもあったため、別な意味でも熱かったかも(笑)。
そして生演奏での盆踊りも。三大盆踊りの郡上おどりほどではありませんが、岐阜の人はみんな盆踊りが大好き。「かわさき」「やっちく」など、郡上おどりでも有名な曲が始まるとウズウズ‥‥我慢できずに踊りの輪に飛び込みました(笑)。どうしても踊りたかった「春駒」まで粘って、満足して家路につきました。
岐阜出身じゃない友達は「えー!?踊るの!?えー?生演奏?」と驚いていましたが、えー、踊らないの!? やぐらの周りをぐるぐる回って踊っているうちにどんどん楽しくなって来るあの感覚、止められませんよね(笑)
そして13日は花火大会。小さな会場ですが、30分間、本当に間近で見る花火は迫力満点!!! 満喫しました!!
どちらのお祭りもコーマ地の昔ながらの浴衣で行ったのですが、汗をよく吸ってくれて気持ちよかったです。都会の明るい夜の照明の下ではちょっと気恥ずかしい気もしていたコーマ地の浴衣ですが、お祭りにはピッタリですね。懐かしい顔に出会い、笑顔をかわして‥‥なんだかとても優しい気持ちになれました。
帰省最後の夜は、送り火をたいて。明けて朝、お墓参りをして卒塔婆を納めてから帰途につきました。ご先祖様への感謝をするお盆に、浴衣はぴったりだなと改めて思ったこの夏でした。
おまけ:中津川市加子母に残る地芝居小屋「明治座」を見学してきました。花道のスッポンから顔を出す、わにおばけの巻。明治座は、いつでも見学受付していますので、お近くにいらしたらぜひ。奈落や回り舞台(手動!)もある、芝居好きにはたまらない、昔ながらの小屋です。

ネットにいれて洗濯機にポン!? 浴衣のお洗濯とお手入れ☆の巻
昔ながらのコーマや特岡(てぬぐいなどと同じ生地)は、洗濯のりを使うとぱりっと仕上がります。そこまで柔らかい生地でない場合は、乾いてからスプレーのりで衿などシャキッとさせたいところだけアイロンをかけても。洗ってから長期間着る予定がない場合は、カビの原因となるのでのりは使わないほうがよいということですが、私の場合は、先の予定はわからないので大体のりはしてしまいます(乱暴)。
絞りの浴衣や、綿麻などシボがあるものは、アイロンはかけません。せっかくのシボがつぶれてしまうからです。こちらはあまりひっぱったりのばしたりしないで、やさしく取り扱って下さい。
洗濯機ではちょっと心配、という場合は洗面台で押し洗いしてもOKです。基本は、たたんだまま、そのままの形をキープすること。やはりおしゃれ着用の中性洗剤で洗って下さい。すすいだら、バスタオルなどではさんだりくるんだりして、洗濯機で短い時間脱水して干します。
脱水は本当に短時間。1分以内でOKです。びしょびしょくらいのほうが、シワになりません。
干すときは、着物ハンガーなどを使って。私は100円ショップで買ったバスタオルハンガーを愛用しています。袖の先のほうまではまっすぐにはなりませんが、脇はのびるので乾きやすいです。浴衣は長いから、裾が下についちゃう、というときには、イラストのようにもう1本、2本ハンガーを使うとよいですよ。縫い目で畳んでかければ大丈夫です。
直射日光にはあてず、陰干しもしくは室内干しにしてください。
乾いたら、布目のゆがみなどないようにきちんと本畳みにしてしまっておけば、次もまた気持ちよく着られます。
夏は、2、3時間であっという間に乾いてしまうので気持ちがよいです。休日はまとめて何着もお手入れすることも。汗を吸った浴衣を洗うと、本当にさっぱりしますよ~。まずは、洗濯OKの表示のあるものから、ぜひトライしてみてください!
「せんたく姫」の詳細はこちら!半幅帯の結び目を可愛く高い位置でキープするちょっとしたコツ☆の巻
また、ポリエステルの帯など滑ってうまく結べなかったり、動いているうちにゆるんできたりする場合もありますので、帯締めなどで固定しておくのも有効です。可愛い帯留などをつければお洒落にもなりますね。オトナの矢の字や、貝の口結びなどもこの方法が有効です。
ひとつだけ、皆様よくご存知かとは思いますが、帯が高い位置がいいのは、若い人ですので、あまり高いと子どもっぽくなってしまうということだけお気をつけください。年齢相応の、ほどよい高さを目指しましょう(自分含む(汗))。浴衣だけではなく、カジュアルな夏着物も半幅帯で着ると涼しいですから、素敵に結んでワンランクアップいたしましょう。
せっかく結んだ帯の最後の一仕上げ、お忘れなくです。
<おまけ>
わたしも先週ご紹介の結び方、してみました。トルソーより羽根が少ない&短いのは胴回りの差ということで(汗)年齢相応の帯の高さにしてあります(汗)若い人はもっと高く、華やかに結んで下さいね!七夕は浴衣で☆三重紐を使って可愛い短冊みたいな帯結びの巻
手先とたれが同じ長さになるように結んで、帯の上線のところで結んだ三重紐のゴムに平らにした帯をはさんでたらしていくだけ。帯の長さや固さによっていろんな表情が出ます。半幅帯でも兵児帯でもOK!
なんとなく、七夕のお願いごとを書く短冊を重ねたようにも見えますね。少しおしりが隠れるように挟んだ帯を長くとれば、気になるヒップラインも隠れます。着付けの粗も目立ちません(笑)。上のほうで細かくたくさん羽根を作れば、華やかに。帯の裏側が見えてもアクセントになって可愛いです。
三重紐はほどかずに、そのまま帯の中にしまいます。でもちょっとした拍子にちらっと見えてしまうこともあるので、帯の色にあったものやカラフルなものを選ぶと安心かつお洒落です。
仕上がりの正解はなく、要はほどけなければいいのですから、最初の帯の結び目と三重紐をきちっと結べば大丈夫。まずはおうちで練習がてらチャレンジしてみるのはいかがでしょう。
もちろん、デートやおでかけの予定があればぜひ! この夏、浴衣をもっと楽しみましょう~!これは使える!トラベルポーチで着付小物の整理の巻
出かけるときは、このままバッグinバッグとして、カバンやスーツケースにポン。ちょっとかさ張りますが、忘れ物をして慌てるよりいいやと、忘れ物大王の私は思うのでした。あと、大きくて派手な色だと、どこにやったっけ(アワアワ)と、見失って探さなくていいので‥‥(どんだけ忘れ物&失くしもの大王なんだか)
しかも、着替えのときには、すぐに手が届く高さにぶらさげれば、しゃがんでヒモをとったりする必要がないので身体もぶれず、着付の時の着崩れも防げるという一石二鳥効果もあり。着付の時に「あれがない、これがない(><)」と探しまわっているうちにグチャグチャ~(涙)もありません。
実際使うときには、紐や帯枕なども、さっととれるようにひっかけたりしておけば着付けもぐっと時短! 便利です。
上手にまとめられる方は、もう少しコンパクトなサイズでもいいかも。着付小物をひとつにまとめて、しかも使うとき便利なトラベルポーチ、ぜひお試しあれー。平安王朝絵巻!ぬりえ気分で紫陽花の重ね衿パーティコーデ☆の巻
五つ衣の色あわせは女房装束の「かさね色目」と言って、胸元、袖口、裾にこぼれる、五色の衣の色をどうあわせるかで素敵な名前がついています。特に四月以降の薄衣にあわせるかさね色目は「卯の花」「菖蒲」「撫子」「女郎花」「藤」「躑躅」など、美しい花の名前がついていて、それぞれの花を連想させる美しい色あわせになっているのです。
このかさねの色目から連想して正式なかさね色目にはないものですが、6月なので「紫陽花」をイメージし、手持ちの伊達衿を合わせてコーディネートしてみました。
色の順番に決まりがあるというと、守らなくちゃとか、間違えないようにしなくちゃと身構えてしまいますが、平安の女性たちも、きっと綺麗だなあと思う色を合わせていたと思うのです。どんどん華美になって重ねる衣の枚数が増えすぎて、禁止令が出されたという記録もあるほど。さぞかし自由な取り合わせで美しさを競ったのでしょうね。
ぬりえも、お手本のかさねの色目もよいけれど、自分の好きな色に重ねて塗ってみてはいかがでしょうか。小学生に塗らせたら、冠が紫になったり、袍が黄緑になったり、それはそれは自由でした。髪の色だって、自分が好きならば赤でも黄色でもいいではありませんか。
五色の重ね衿を使うときは振袖でのコーデばかりでしたが、今回初めてこの重ね衿を小紋で使ってみました。オーバーになりすぎるかな?と思いましたが、着物ってすごい。受け止めますね。小紋でもどーんと華やかになります!! パーティなどここぞというお洒落にはおすすめ! 鈴木さんの美しさにあいまって、本当に紫陽花の花が咲いているようで、うっとりでした。色無地などの襟元で楽しんでもよいかもしれませんね。
まさにぬりえ感覚。色で遊ぶ可能性、無限大。きまりにとらわれすぎないで、手持ちの着物や帯、伊達衿などの小物をあわせたり、かさねたり。平安の女房装束の色の世界にうっとりしながら、着物でももっともっと遊んでみたいなあと思ったのでした。
「平安王朝絵巻ぬりえbook」鈴木淳子 監修:八條忠基 ディスカヴァー・トゥエンティワン雨草履? 時雨履き? 雨の日の足元の選択肢の巻
1)同じタイプのウレタン草履に透明カバーのついている草履
2)鼻緒が取り替えられる透明カバーのついた草履
3)底から雨が染みない雨晴兼用草履につま先カバーをかける
手持ちのもので考えると
4)時雨履きの下駄にする
5)この際移動は長靴で(爆)意外と気にする人いません。
時雨履きの下駄は、二枚歯の高下駄で、雨の跳ね返りをうけにくいもの。雨の時はつま先に雨カバーをかけます。着物初心者のころ「時雨履き」という言葉の響きに憧れて購入しましたが、雨の日に二枚歯の下駄で上手く歩く自信がなく、未だに新品のまま箱にしまってあります(汗)。
黒塗りの下駄に、螺鈿の花がキレイで舞い上がり、つま先のカバーにアザラシの毛皮がついているものがまたステキで(それは雪用)、お店のおじちゃんにそれ東京では要らないと思うよ‥‥と止められたにも関わらず購入したのですが、やっぱり使ってないです(言う事聞いとけ)。せっかくだから一度くらい、履いて出かけてみようかな? ヒトメボレしたのにもったいないですよね‥‥。
あまりに降っているときは、長靴もありかもですね。
しばらく、雨が染みないカレンブロッソを履いて足袋に撥水スプレーをかけ、替えの足袋をもって出かけるというのでしのいでいましたが、本格的な雨シーズンを前に迷いに迷い、結局、一昨日店頭で出会った(2)のタイプを衝動買いしました(なんやそれ)。さて、(1)と比べてどうか、また使ってみてレポートしたいと思います。
あと、雨がふるかも? という予報のときには「草履カバー」を持っていって、降ったら草履につける、というのもアリですよ。意外と使い心地がいいのでびっくりしました。二枚歯がついているタイプのカバーは、雨のはねも防いでくれます。
他の雨対策については、よかったら過去記事も参考にしてください\(^O^)/
<雨対策まとめはこちら>
<雨対策のアップデート情報>
最近、撥水加工のもんぺを雨の日対策にも使えるというので購入しました。メインは着物を着て自転車にのる時使っているのですが、雨の日にコートの下に着ると悩みだった地面からの跳ね返りに安心です。畳むと折りたたみ傘くらいになるので便利。
「カサクルル」という傘をまとめるグッズ。昨年入手したのですが、ちょっとカワイくて、雨の日を楽しくしてくれます。それなあに?ってよい話題にもなりますよ。いち利モールでももうすぐ販売される予定です! もちろん猫のを使ってます♪
http://ichiri-mall.jp/ap/prd0265589000.html
撥水スプレーも、鼻緒にかけておくと雨染みや汚れ対策になります。和装用に限らず、雨の日のおでかけが楽しくなるグッズを揃えると「よーし雨こい!」という気持ちに。そうすると意外と降らなかったり(笑)。このごろ、雨のおでかけに身構えなくなったせいか、着物雨女を卒業しちゃったみたいです!?
皆様も、雨の日着物、楽しんで下さいね!須坂クラシック美術館から牛に引かれて善光寺!?★長野・着物旅その2の巻
さてさて、ゴールデンウィーク着物旅2日目。善光寺の宿坊で宿泊した私達。善光寺は誰でも御詣りできる無宗派の寺とされていますが、天台宗と浄土宗が交代でお守りしており、「院」と名のつくのが天台宗、「坊」とつくのは浄土宗の宿坊なのだそうです。日の出とともに行われるお朝事(あさじ)に参加するため、早朝から雨の中、善光寺へ。
無論、着物しか持ってきていないので着物です。洗える着物にしてよかった……と思う結構な降り。コーディネートも前日の赤備えから紫の小物に替えて、サップコートを羽織って御詣り仕様に。宿坊の案内人さんと住職のご案内で本堂で朝の御勤めに参詣し、お戒壇巡りをし、お数珠頂戴もしました。一昨年亡くなった母の供養もお願いできて、外に出る頃には雨も止み、空が明るくなってきて、なんだか心も洗われたようでした。
朝食をいただいて、善光寺から長野駅に移動して長野電鉄の駅へ。2日目の今日は長野市と須坂市のコラボイベント「信州きものDAY」に参加するため東京からやってくる総勢10人(!)のキモトモと待ち合わせ。この時、まだ朝の9時半。事前申し込みで須坂~長野の電車の往復切符と美術館入場含めて1000円というオトクなチケットを握りしめいざ、須坂へ!
須坂では、ゴールデンウィークの恒例行事となっている須坂クラシック美術館の「大正昭和きもの 春の大虫干し会」へ。所蔵の銘仙コレクションを広間で虫干ししている様を間近で見られるとあって、キモトモたちが何度も訪れているという憧れの展示。今回、初めて実際にやってきたのですが、風情のあるお屋敷にたくさんの銘仙がかかっている様は圧巻。こ、これはまるで、銘仙の宝石箱やぁ~~~!!! 銘仙の森に迷い込んだみたいです。
とても間近で見る事ができ、手袋をしていれば触ってみる事もできます。銘仙好きにはたまらない展示ですね。
近くの蔵のまち観光交流センターの「きものフリマ」では、和小物や古い着物や帯がで並んでいて、几帳に鶴に房(!)の美しい袋帯や下駄、伊達衿などをびっくり価格でゲット。ハンドメイド作家さんの可愛い房の帯飾りも、キモトモみんなで買っちゃいました~。
風情のある蔵の街をぶらぶら歩いて、お蕎麦やさんでランチ。呉服屋さんのステキ展示を覗いて、清水の舞台から飛び降りる人の背中を押したり(ええ)気分が盛り上がったところで、また長野電鉄で権堂駅までまた移動。「着物姿で牛にひかれて善光寺参りをする」という行事に参加するためです。
「門前まち花遊歩」というイベント、善光寺までの参道に花のアートや出店が並んでいてたくさんの人でにぎわっています。そこで牛さんのいるところに集合した我々。総勢60人余で、牛がひっぱる紅白の縄を持って、善光寺を目指します! いやはや壮観でした。
まさに文字通りの「牛に引かれて善光寺」です。でも、最近の若い人はこの言葉をあまり知らないようで、キモトモが「善光寺で牛に引かれてくるわ」と娘さんに話したら「ご、拷問!?」って、それ四つ裂きの刑ですかぁぁ~~(恐怖)
皆様はご存知だとは思いますが「無信心で業突く張りのおばあさんが洗濯をしていると、その布を牛が角にひっかけて走っていってしまった。おばあさんは布を取り返そうと牛を追って走っていくと、気がつくと善光寺の境内にきてしまった。そこで牛は消え、おばあさんは無信心を恥じて信心をするようになり、極楽往生をとげた。その牛こそは観音様の化身だったのだ」という説話がもとになっている言葉です。
いやあ~それにしてもまさかリアルで「牛に引かれて善光寺参り」をする日がくるとは! よっぽど布(着物)に執着しているということでしょうか(笑)。でも、それで善光寺参りができたのですから、この煩悩も少しは消えるのかな~。否、周りを見るとさらに燃え上がっているようにしか見えない(笑)。実際、フリマで買った戦利品とか、どっさり持ったまま牛に引かれてるし(爆)。
牛にひかれる着物の人たち(笑)
無事山門前に着いて答礼を受け、庭園で着物の記念写真を撮影していただいた後、大本願のお上人様の講話を伺いました。お上人様は代々宮家や五摂家出身の女性が勤められており、現上人様は鷹司家のご出身とのこと。着物で参加の私達にあわせてくださって、お持ちの小袖屏風についてお話をしてくださいました。
小袖屏風とは、誰袖風に屏風に実際の古裂を貼付けて仕立てたもの。ご自身の小さな頃の着物や、お母様がお持ちになっていた戦後の苦しい時代に手放してしまった襲ねの着物の残り布や、お母様が刺繍された絽刺しの毬紋様などが美しい屏風に仕立てられており、それにまつわる歴史と想い出深い着物の話をして下さいました。人生を信仰に捧げてこられた87歳になられるお上人様の「着物」への想いを伺えたことが、どんな法話よりも心に深く響いた気がします。
その後イベント主催のNPO法人長野都市経営研究所の皆さんとイベントの感想などを述べ合うワークショップがあった後、解散。本当に楽しいイベントをありがとうございました!
大本願の御朱印受付所はもう受付時間を過ぎてしまっていたので、御朱印帳を握りしめて善光寺へ戻り、無事御朱印をいただいて、今回の善光寺参りは完了。
参道をぶらぶらと長野駅までキモトモさんたちとそぞろ歩き、今回のツアーの水先案内人の長野キモトモご夫妻と合流して打ち上げ! 長野と言えば、NAGANOワインですよね~。イケメンソムリエが店長のイタリアン「オステリアガット」で乾杯。飲んで食べておしゃべりに花が咲いて、あっという間に帰りの新幹線の時間となりました。
いやいや本当にてんこ盛り楽しんだ信州長野きもの旅でありました。
須坂クラシック美術館の銘仙の虫干し展示は、着物を替えて秋にもあるそうで、秋に蔵の街須坂へのんびりワンデイトリップもいいなあ~なんて思ったり。また、着物で気の会う友人たちとそぞろ歩くのがとにかく楽しい!! キモトモたちが何度も何度も須坂&長野を訪れているわけがわかりましたよ~。
新幹線でひとっとび、長野はとっても近かった。皆様も、ちょっと足を延ばして信州きもの旅、いかがですか?
写真提供:渡部瑞穂(昭和な家)気分は真田丸!?上田紬工房見学にいってきました★長野・着物旅その1の巻
朝は東京駅始発だし、並べばいいでしょなんて指定もとらずに行き当たりばったりの呑気な考えで金沢行きの北陸新幹線のホームに向かうとそこには溢れ変える人、人、人! 乗る予定の新幹線が入るホームにも近づけず、どこに並べばいいかもわからない状態。上田まで1時間ちょっと、いきなりすし詰めの新幹線で立って乗っていく羽目に(汗)。すみませんゴールデンウイークをなめていました。ごめんなさい!
人の乗り降りが激しくて、新幹線遅れながらも無事1時間ちょっとで上田に到着。同行のキモトモと、長野在住のキモトモと無事合流できました。上田は、どこもかしこも六文銭と赤備え。真田丸で盛り上がっています! 私も今年はとても楽しみに大河ドラマを見ているので(鎧兜と草刈正雄とか草刈正雄とかを)へこたれかけた気持ちが一気にアップ!(単純)歩いて上田城に向かいます。
まずは真田藩主居城跡の門がそのまま残されてる県立上田高校の校門を見学。歴史を感じる町並みを歩きつつ、いよいよ上田城へ。まずは大河ドラマ館へ向かうと、なんとこれまた人、人、人!! 入場券を買うまでに1時間以上並ぶ勢いです(><)さすがゴールデンウィーク、さすが真田丸人気!
駅で入場券を購入しておいてくれたキモトモのおかげで、入場待ちの列に30分ほど並んで無事中に。一人でじっと立ってた新幹線と違って、おしゃべりしながら並ぶのは楽しかったです(笑)。上田城址の真田石、真田井戸、櫓から河岸段丘を眺めて、上田城が落ちたことがないので「落ちない」縁起で有名な真田神社にこれまた初詣級に並んで御詣り。限定御朱印もしっかりゲット。
上田市民のソウルフード、福昇亭の五目あんかけやきそばをこれまた並んで食し、子どもの頃大好きだったみすず飴の飯島商店本店でみすず飴をゲット。上田はすっかり大河テーマパークの様相で、上田出身のキモトモが「こんなに上田に人がいるなんて!」とびっくりしていましたよ。
そして、キモノ的上田観光ハイライトとして、上田紬の工房見学へ。車で移動することしばし、小岩井紬工房さんに到着。いち利モールでも紹介されている工房で、若いご主人が出迎えてくださいました。
http://ichiri-mall.jp/koubou/list/koubou30.php
上田紬は、大島、結城と並んで三大紬のひとつとして江戸時代から愛され、その発祥はやはり真田氏に繋がります。上田城を築いたときに真田昌幸がはじめた真田織が元となり、江戸時代に仙石氏が発展させて「三裏縞(三回裏を取り替えて仕立て直せるほど丈夫な縞の紬)」といわれるほどの丈夫さと飽きのこない縞模様で人々に愛用されてきました。縞や格子が特徴の手織りの紬は、経糸が光沢のある生糸で、緯糸が真綿から紡いだ紬糸。ほどよい光沢と素朴な風合いが魅力です。
小岩井紬工房では、上田の名産「林檎」を使って染めた糸での製作もされています。なんとも言えない優しくふわっとした黄色で、淡い100%林檎ジュースのような色。ほんのり爽やかな香りが漂ってきそうです。林檎色林檎の品種によって染まる色も違い、同じ黄色でもたとえばフジはオレンジっぽくなり、シナノゴールドは黄色味が強くなるそう。草木染めは手もかかるし大変ですが、こだわって染めているそうです。
また手織りにもこだわって、工房には機が並んでおり、平日は織り子さんたちが機音を響かせています。中に不思議な太い糸がかかっている機があり、なにかと思ったらなんと、精密機械工場の設備で使われる素材を銅線で織っているのだとか。とても力が必要で手織りでしかできないそう。意外なところで先端技術とも関わっていてびっくりです。
不定期ですが、土日には「織の休日倶楽部」として機をお借りして、一日でストールを織り上げる体験もできるそうですよ。普通1日でできる織体験というと、コースターとか敷物が定番。その後の処遇に意外と困る(笑)のですが、なんとストールができるなんて! これはやってみたいかも~~!
また、ワイナリーの依頼をうけて製作中という「葡萄染」の糸も見せていただきました。シャンパンゴールドの糸、キレイでしたよ~! 草木染の淡い色、その優しい風合いがとても素敵でした。
ギャラリーで拝見したパッキリとした濃い色で格子のものなどもまた素敵で、また欲しいものリストが増えてしまったわにこです。あー着物沼は果てしないわ~。ないわ~。ないわ~(木霊)。
魅惑の反物、帯の他にも織で作ったという、真田紐風の帯締めなども見せていただいたり、赤備えの上田紬の扇子や小物にキャーキャーしたり、伝統を守りつつ新しい事にも挑戦していこう!というご主人の気概やお話、とても楽しく拝聴させていただきました。工房見学は予約不要だそうなので、上田にいかれたらぜひ見学されてみてはいかがでしょうか。
大満足で、善光寺に移動。宿泊は昨年の京都への旅で味をしめた(笑)宿坊にしました。母の供養もお願いしたくてお朝事にも参加することに。長野きもの旅、まだまだ続きます!(来週につづく。えっ!)
<今回のコーディネート>
1泊2日ということで、着物と帯は同じで、帯締・帯揚だけでどこまで印象が変わるかにチャレンジ! 帯は上田城に行くし、端午の節句も近いということで縅毛の紋様のものをチョイス。2日目が雨予報だったので着物は洗えるむじな菊の江戸小紋風にしました。写真では色が変わって見えますが同じです。
1日目は甲冑風!?真田丸気分の赤備えで。テンションがあがります! どんどーん!
2日目は善光寺参りがメインなので、紫で。上に薄物の道中着を着ればお寺っぽい!?
結構、帯締・帯揚だけでも気分が変わることが判明しました。
いつか上田紬で里帰り旅行行ってみたいですね~\(^O^)/
写真提供:渡部瑞穂(昭和な家)端午の節句、鎧兜の房にも注目!の巻
勝って兜の緒をしめよ、の顎で兜を固定する「忍緒(しのびお)」には立派な房がついていますし、胴の胸の部分に房飾りがついているものもあります。そして、あまり目にする機会はないかもしれませんが、背中に回ると、背中の中央に「総角(あげまき)」結びに立派な房がついていて、袖についている「水呑緒(みずのみのお)」と「掛緒(かけお)」が総角に結びつけられて、房だらけになっています。もうびっくりするほとふっさふさ。まさに房のパラダイスやぁ~~~~!!
写真左は、装束勉強会で学ばせていただいた大鎧。緒についた、たっぷりした房が美しいです!!(綺陽装束研究所・待賢殿所蔵)右は我が家の五月飾りの後ろ姿。小さいながらもちゃんと房がつけられています。鎧の背中にこんなに房があることは、意外とご存知ない方も多いのでは。
今は、大河ドラマ「真田丸」も戦国時代が舞台。戦の場面では鎧兜がたくさん登場しています。役者さんより房を目で追う私はちょっとおかしいと自分でも思いますが、鎧姿が出てくるとワ~っとテンションが上がります(笑)。
昔、背縫いがない子どもの着物に、「背守り」という縫い印をつけて、魔除けにしたといいますが、背中に真っ赤な美しい房が揺れているのを見ると、それが袖と胴を結んで固定するという役割だけでなく、背中のお守りのような意味合いもあったのかもしれません。
現代でも、威の美しい意匠は身の守りとして、帯のモチーフにもよく使われています。この時期、身につけてみたいもののひとつです。他にも、鯉のぼりや菖蒲、柏餅‥‥帯留や着物、小物、手拭など……年中行事にちなんだ、この時期ならではのモチーフを身につける楽しさも!
世の中平和で、このような武具が使われないのがなにより。美術品として愛でられることに感謝しつつ‥‥。
この端午の節句、五月飾りを見かけたら、ちょっと背中を覗いてみて下さい。房と結びの美しさに、きっと目を奪われますよ!日差しが気になる季節到来☆着物の日傘を選ぶポイントの巻
そしたら‥‥結構いいじゃないですか?(自画自賛すみません)さすが夜目遠目傘のうち、という言葉があるだけのことはあります。傘最強。
日傘というと、UVカット効果の高いものや晴雨兼用の折りたたみなど実用性の高いものを選びがちですが、着物のときは、たとえ多少持ち歩きが面倒でも、雨には弱くても、UVカット効果が薄くても、美しいものを持つとどんなアクセサリーよりも素敵かも。日傘の扱いがエレガントな人を見かけると、うっとりします。(実際、紙袋につっこんで歩いたりしている自分を猛反省!)
色は白や生成りなど薄い色が涼しげに見えます。また、レフ板効果で顔色も明るく美しく見せてくれます。濃い色のものはUV効果は高いですが、顔に影がしっかり落ちてしまいますので、老けて見えることも。
手元も大きなポイントになるので、取手の形や素材もポイント。竹や木の自然素材がおすすめです。好きなチャームをつけてもいいかもしれませんね。私は、房を結んで楽しんでいます。開いた時に、房が袖口あたりにこぼれるのがお気に入りです。
着物のときは、実用性は関係ない! 美しく見えることのほうが大切だと言われたことがありますが、日傘はまさにそんな言葉の通りなのかも。
まあ、仕事や日常着物の場合はあんまりそんなことばかりもいってられませんが、せっかく着物を纏う日には、見た目優先のお洒落さも時には大切。
新緑が眩しい季節。木漏れ日の中、素敵な日傘と着物姿でおでかけください。おキモノ旅の強い味方。水屋着(活動着)が便利!の巻
水屋着とは、お茶をされている方ならよくご存知ですが、お茶室のお勝手(水屋)でのお手伝いの時に汚れ防止につけるもの。袖口も絞られていて作業しやすいし、水仕事もおてのもの。畳の上で立ったり座ったりするものですから、丈もひざまでカバーされているものが多いです。割烹着よりガード範囲が広くて、エプロン感もあまりない優れもの。
道中着よりもかしこまりすぎず、汚れ防止もできて一石二鳥。旅先で居酒屋、なんてときも上に羽織れば、いろいろ気にせず、また周りにも気をつかわせずに重宝です。ちょっとした作業時のエプロン代わりにもなるので、着物旅には1枚持っていくとお役立ち間違いなし。
あまりエプロンエプロンしていない色柄を選ぶと、ちょっと外に出たいときにもgood。普段だけでなく、おキモノ旅のお供にもおすすめです。大正時代の「かわいい」代表☆竹久夢二のすずらんコーデの巻
http://bit.ly/1SLQ9Gj
淡くて儚いコーデは、そっとうつむくすずらんのイメージで。小物はピンクをメイン
にパステルでまとめました。
でも、夢二の甘くなりすぎない絶妙な色使いが、いいのですね。
こんなコーデで、大正のかわいいものに会いにいってみてはいかがですか? 展示は
夢二だけでなく、中原淳一のものや、乙女的にきゅんとくるものがいっぱい。春の乙女
心をくすぐられてください!めくるめくアンティーク着物の世界☆「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展にいくの巻
オープニングイベントは、まさにそんな世界を愛する皆様がいっぱいで、アンティーク着物姿の方ばかり!! あんなにたくさんの5つ紋のアンティーク振袖、見た事な~い! 振袖ばかりでなく、素晴らしいコーデのみなさんがいらして、もう本当に目の保養! 展示より華やかだったかも!?
いままで、アンティーク着物にそんなに興味はなかったのですが、今回ばかりは「おお~~!!」と鼻息が。素敵ですね~。ひらひら、ひらひらと翻る、長いお袖にうっとりです‥‥。実際に身に纏って楽しんでいる皆さんの心意気に感服。
イベントが終わった後、ひときわ素敵なアンティーク振袖をお召しの「アンティーク着物愛好会」の方に伺ってみると、今回の展示にコレクションの貸出しもされているとか。数が残っていないものだから、骨董市、オークション、お店と足繁く通って探すのだそうです。アンティーク着物愛、熱いです!
私も出かける前に、このイベントにいくならアンティーク着物だよねー‥‥とは思ったんですが、残念ながら、私の手持ちにはアンティーク着物、まったくないのでした。で、舞台版の細雪の女優さんイメージで(図々しいw)辻が花の訪問着で出かけました。正直、アンティーク着物の皆様の中で浮きまくりだったかとは思うのですが、それでも久々にどーん!とお洒落をしていったので楽しかったです! 連れて行ってくれたキモトモさんは、昭和なかんじ!となんとヘアスタイルを「耳隠し」にセット。本当に素敵でした。せっかくだから、楽しまないとですね~。
一応、わに的細雪コーデ(舞台版)
この展示会「耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る アンティーク着物と挿絵の饗宴」は、6月26日(土)まで開催されています。期間中にはギャラリートークもあり。着物に興味のある方なら、楽しめることうけあいです。併設の竹下夢二美術館も、レトロで素敵なんですよ。ぜひ着物で、おでかけになってみませんか?
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html卒業式だけじゃない!女子袴の乙女なリボンの結び方の巻
結び目は右か左かに寄せますので、そうするとリボンの端の紐の長さが最後に長短できてしまいます。そこで長い方を後から結び目にかけて前にたらすと、結び目が隠れて紐の長さも揃い、綺麗な蝶々になるのがポイント。
このリボンを結ぶのは右と左どちらでもいいのですが、私は左側に結ぶようにしています。着物の打ち合わせにあわせて、上前のほうにポイントがくるのにあわせています。特に振袖などは左胸にポイント柄が来る事が多いですし、写真などでも収まりがよい気がします。また、右利きが多いので左側にリボンがあったほうが邪魔にならないで立ち居振る舞いができるということもあります。どちらでもお好みで。
一番目につく部分ですから、綺麗に結びたいですね! 自分でも直せますから、着ている人も時々リボンがひっくりかえっていないかちょっと気にして直すと綺麗にキープできますよ。
袴をはくと、着物に比べていきなり身体の稼動域が大きくなります。着物を短めに着付けることもあって、足は開くし、ブーツをはけばかけっこもできたのも納得。実用性も高いものです。普段着に最適なアイテムなんですよ。もっと、袴を普段に履く人が増えてもいいのにな~。
卒業式だけじゃもったいない! 帯結びも簡単で、着物より実はハードルが低い袴。ポリエステルだったら手頃なお値段で手に入ります。袴未体験の方、一度試してみませんか?震災5年目のきもチャリ!(お着物チャリティバザール)の巻
人が羽織ると着物が違って見えるんですよね! 準備から、ずっとそこにある着物を見ている筈なのに「あら、あんな素敵なのあったっけ!」と、誰かが持っているのを見て、目が釘付けになることもしばしば。あの人が掴んでいるあの着物、買うのやめないかな~、わたし欲しいな~なんて横目で見ていたり(笑)
どんな着物にも白馬の王子様(?)みたいに、似合った素敵な人が現れるのが面白い! 私が羽織ってもなんだかイマイチなものが、違う人が羽織ると「パア~ッ」と音がするくらい素敵になったりするんです。これが不思議!! そして着物好き同士の情報交換も楽しみのひとつ。
今年は、取り壊されてしまう京都の町家から江戸縮緬の色留袖などのアンティーク、ほかにも加賀友禅の留袖や凝った裏地の袖を通してない型染め小紋などなど、びっくりのよいものもあり、それもリーズナブルなお値段で大切にしてくださる方のところにお嫁入りしていきました。
着物の他にも未使用の下着や足袋から、帯締め帯揚まで小物もいろいろで、上から下まで一式お買い上げ、という方も。あるもので、うま~くコーディネートもできちゃったりします。
シミがあったり、訳ありだったりするものも、初心者の方の練習用やステージ衣装など、いろんな活路を見いだして、活躍の場に旅立っていきました。お子さんの着物や、男性の着物も。最後まで売れなかったり、汚れでどうしようもないものは、つるし雛や裂き織りなどの細工物用に。
捨てられるはずだった着物、買ったけど似合わなくてお蔵入りになっていた着物や帯が有効活用されて、その売上が寄付できるというのはいいよね! と続けている次第です。
着物のチャリティバザーを行っている団体は他にもあります。もし不要な着物があったら、そういったところへの寄付も選択肢の一つに加えていただけたら、と思います。
着物という、好きなものに関わることで、できることをできるだけ。関わる人が笑顔になれることも、大事なこと。チャリティについてはいろいろな考え方があると思いますが、まだまだ道途中の東日本大震災の復興を応援したいと、仲間と続けている小さな活動のお話でした。ひなまつり茶会でお手伝い☆菱餅コーデの巻
私は、お手伝いの大人が少ないという理由で、このごろさぼっておぼつかないお点前をすることに。前日焦って本でブツブツ復習していたのは内緒です。結局先生に見てもらう時間もほぼなく、ぶっつけ本番。いやあ緊張した。
先生に「間違えても『アッ』という顔をしないで、粛々と進めれば大丈夫よ!」と言われ、ポーカーフェイスで頑張りましたが内心汗だくだく(笑)。まあ~無事に終わったのでよしとしましょう。していいんじゃないかな‥‥していいよね。してください(泣)。
終わった後にコーデ写真をとったのでヨロヨロですが(笑)お正月に来たピンクの江戸小紋、比翼衿がついているのですが華やかすぎるかな、と内側に折り込んで普通の衿に。
(比翼衿で着ているのはこちら)
梅と、鼓に房がついてる(はぁと)白い箔の帯。それに草色の帯締めで、名付けて「菱餅コーデ」。自分だけが楽しい(笑)ひなまつりコーデです。
久しぶりに正絹の長襦袢、たれ物の長着、1つ紋の黒羽織を着たのですが、お袖の振りが、綺麗に整っていてとっても嬉しくなりました。ふきの部分の色も見えるので、3枚が重なっているのに5色が見えてなんだか幸せ(^^)。絹の重みも心地好い。
いつも気楽にちゃちゃっと普段着を着ていますが、丁寧によそゆき着物を着るのって本当に気分があがります。
そしていくつになっても、ひなまつりは楽しいですね。子どもたちに囲まれて、楽しい楽しい一日でした。
「日本文化 おもしろ体験塾」はWEBで一般公開されている教材です。「きものの一生」という部分のイラストや動画撮影などに関わらせていただきました。
横スクロールで巻物みたいな面白いサイトです。
日本の懐かしい歌や季節や作法、エコの知恵がいっぱいつまっています。
お子さんと一緒に楽しんでも、大人が見ても楽しいです。七十二候で、1年の季節を感じるのも楽しいですよ。わたしはふろしき王子ことよこやまさんの風呂敷コーナーが好きです(笑)。興味があったらのぞいてみてくださいね。御朱印ガール!?デビューしました☆の巻
私のファースト御朱印帳は、最初にお願いしたお寺のものを頂きました。御朱印帳を置いている神社仏閣は多いようです。オリジナルのものもありますし、これもいろいろ調べたら楽しい!
基本和紙で作ってあり、蛇腹式、紐綴じ式、和綴じ式、サイズもあります。元々文具も大好きなのでたまりません。
神社仏閣のほかに、文房具店でも扱っていますし、専門店や通販もあります。可愛いものも多いのですね~。和柄のものが多いですから、これがまた見ているだけで楽しいです。自分の好きな布で作る「御朱印帳作りワークショップ」なんていうのも。
いや~御朱印帳も奥が深い!! 2冊目に入るときは、可愛いものを探してみようかな~(気が早いw)
なんか今回はあまり着物の話題でもないようですが、神社仏閣にいくと、和の美しさにたくさん触れることができます。私は房が大好きなので、あちこちから下がる美しい房を見て回るのが楽しみです(マニアですみません)。調度品の文様や、建物のモチーフなども、注意してみると楽しいですよ。
それから、旧暦や神社歴も気にしてみると面白いですね。大安仏滅は有名ですが、他にもいろいろあるんですよ。例えば、明日2月25日は一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)。なにかを始める事によい日です。その次の26日は天赦日(てんしゃび)という大安どころじゃない最強ラッキーデー。ラッキーデーだと思うと、なんだか元気がでませんか?
八百万の神、神仏習合、なんでも信仰の対象にしてきた日本の風土。見えない力はあると、年をとって感じるようになりました。人生いろんなことがあるけれど、神様仏様ありがとう、周りへの感謝も忘れずに、毎日にこにこ過ごしたいなと思う今日このごろです。
マイファースト御朱印です。美しいですね~!
御朱印帳は蛇腹式の小タイプ。持ち歩きしやすいです。鹿の鼻アタックも大丈夫☆最強旅行着!?フルレングス道中着の巻
その場を離れようとすると、かなり長い距離鹿さんについてこられました。あとで、両手をあげて「おせんべいもうないよ」とアピールしないとついてこられるそうです。なーるほど。
ここで一首「諸手上げ せんべいなきこと示さざる 人にはつけよ 鹿の鼻跡」(お粗末!)
鹿の鼻はけっこう湿っていて(^^;)、ちょっと道中着は汚れてしまいましたが、平気です! だって洗えるんだもん。帰ってからその話をしたら、皆さん結構鼻アタックの犠牲になっているんですね。絹の道行やワンピースが汚れて泣きました~というお話も。
これ、大事な帯とかにアタックされたら悲しすぎる~~~!!
そんなわけで、やはり外を歩くときはフルレングスの道中着、おすすめです! そんなに鹿に会う事はないと思いますが……(^^;) その後は興福寺で阿修羅像と国宝ボーイズを見て、御朱印をいただいて、プチ観光満喫しました~!
いつかまたゆっくり観光したいなあ。
フルレングスの道中着のいいところをあともうひとつだけ。ホテルで廊下の自動販売機に飲物を買いに行きたいけど、もうお風呂に入ってパジャマだ‥‥というときも、これを羽織れば出られます(笑)
市販ではあんまり見かけないのですが、もっとあってもいいのになと思うんです。雨コートを別に持つ必要もないし旅行には最強!と思っております。いち利さんで商品化されませんかね? そんなわにこの愛用品のお話でした!















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