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雪が降ったらどうする!?雪対策の巻

星わにこ
2015/01/14 00:00
 寒いですね! 今年の成人式は、東京は気温は低かったものの本当によいお天気でしたね。新成人の皆様、おめでとうございます。関係ない私ですけども、まだ記憶に新しい二年前、大雪で大変だったことを思うと、ほっとしました。親御さんたちも、感慨深いものがあったのではないでしょうか。  でも、雪が降った地域もありましたね。雪の日の振袖も、見ている分には風情があって美しいものですが、寒かったのでは。またお手入れのことも想像するとドキドキしてしまいます(^^;)  どうしてもというのではない場合。雪が降った日は着物はあきらめたほうがいいのでしょうか? いえいえそんなことはありません。基本は雨の日対策と同じ。足元の工夫と、防寒対策さえしっかりすれば雪の日でも着物は楽しめます。  防寒対策は、とにかく首、手首、足首をカバーして。着物は重ね着ですし、帯まわりも暖かいですから、下着を着込んでしまうと暖かい室内で暑い思いをすることも。マフラー、手袋、アームカバー、膝下の足袋下タイツなど着脱可能なもので調節するとよいでしょう。  外で過ごす時間が多い場合は、使い捨てカイロを持ったり帯にはさんだりもよいです(これも貼るタイプを背中などに貼ってしまうと暑くなったとき困るので、取り出せる場所に)。  雪対策としては、着物が濡れたり汚れたりしないように、雨コートを着て(二部式なら下だけでOK)、その上から防寒のコートを。もしくは、道行き等を羽織った上から雨コートを着ればOK。気温と相談してプラスマイナスしてください。  寒くてサラサラの雪ならまだよいのですが、ボタ雪や溶けかけで泥はねが懸念される場合は裾をまくっておくか、洗える着物にしてしまうのもテ。  そして足元ですが「雪国の草履」といえば、憧れるのが「アザラシの毛皮の草履」です。アザラシの毛皮は撥水もしてくれ、暖かいのだとか。見た目もゴージャスで暖かそうです! 他にも、底の部分に凸凹加工がしてある、雪でも滑りにくい草履もあるそうです。  ですがですが。雪国の人に聞いてみたら「つま先も足元も寒いし、着物でもブーツはいて移動して、会場で履き替えるよ。普段着だったらそのまま」とばっさり。あ、ですよねー。  荷物は増えちゃうかもですが、一番賢い方法かも。車移動や、クロークがある場所へ行ったりするのであれば問題なし。着物=草履&下駄、と決めつけないで、状況を見て判断するフレキシブルさが大切なんですね。  ついつい着物はお約束がたくさんあって、正解かどうか答え探しにやっきになってしまう部分がありますが、ハードルをあげすぎて着ること自体を止めてしまうよりは、少し外れたってなんだって、着て楽しむ、お洒落をする、そういう気持ちのほうを大切にしたいなと、思う年のはじめでした。

振袖を着るときは。しぐさ美人で差をつけよう!の巻

星わにこ
2015/01/07 00:00
 皆様、どんなお正月を過ごされましたか? あっという間に仕事始め。どうぞ本年も変わらず御贔屓の程よろしくお願いいたします。  さて、いよいよ来週月曜は成人の日ですね。新成人の皆様、おめでとうございます。振袖を着る方も多いと思いますが、初めての方はもちろん、着物に慣れている方でもあの長い袖にはちょっと手こずるのではないでしょうか。「振袖を着た時にちょっと気をつけるとよいこと」をご紹介します。  話はそれますが(いきなりかよ)、わにこも20代の頃、着物熱がゴゴゴゴ‥‥‥と上がったことがあり、当時、振袖のきものムックで読者モデル体験をさせていただいたことがあります。そのときは「きものの立ち居振る舞い~正しい姿勢で、誰もが振り返るきもの美人に」というタイトルで、立ち方、座り方、階段の上り下り、車の乗り降り、手洗いなどなど、どうしたらいいかを教えていただきました。本誌はもちろん、アウトショットの写真もいただいて大事にとってあります(^^)  写真がモノクロなのは、カラー写真がまだなかったからだからじゃないです! モノクロページだったからです!(ムキになるのが‥‥w)誌面を見ると、緊張しすぎて三白眼になっているのが笑えます。  お茶を習っていたので、普通の着物には慣れていたつもりでしたが、振袖の場合、長い袖の扱いがけっこう大変で、知らない事が多く「え~そうなんだ!」と思ったものです。そのときも、今も、多分振袖を着た時の注意点は変わっていません。内容は去年のコラムとも重複するとは思いますが「振袖を着た時のしぐさ美人になる方法」をご紹介しますね。(前振り長くてすみません(^^;)  洋服と着物、特に振袖が大きく違うのは「袖」。袖の取扱いさえポイントを抑えればほぼ勝ったと言っても過言ではありません!  袖は思ったより長いもの。普段ないものがそこにあるわけなので、これに注意です。低い姿勢をとる時には引きずらないよう注意してください。  椅子などに座る時は、膝の上に袖を置き、床につかないようにします。また、物を落としたりして拾う時や、階段の上り下りのときにも両袖をまとめて片手で持ち上げます。イラストのように持つとキレイですよ。裾も踏んだりしやすいので、しゃがむ時などは少し裾を持ち上げます。  床や地面に袖や裾をつけて汚したり、姿勢を起こす時に踏んで破いたりしないように注意です(わにこ、これで袖の付け根を破ったことがございます(涙))。  また、物をとるために腕を伸ばしたり、腕を上にあげたりするときに、袖口を片手で抑えるとエレガント。ひじまでニョッキリ見えないように。  歩き方は、少し内股に、ちょこちょこ歩きしてください。手と足は同じ方を出すと、体をねじらないので着崩れにくいですよ。(いわゆるナンバ歩きというやつですね)  車に乗るときは、袖を持って、頭を下げておしりから乗って下さい。頭をごん!とぶつけてせっかくのヘアセットが台無しになるのが防げます。車のドアを閉めるときは、自分で閉めないで運転手さんに面倒でも閉めてもらえると着崩れが防げます。振袖のときはレディファーストで大事にしてもらいましょう。  あとは、着付をしてもらったときに、慣れていない人はトイレでどうしたらいいか着物の扱いを教わってくださいね。これ実は最重要事項です(^^;)。  振袖を着たときは、日本のプリンセスドレスを着ているんだ!という意識で、いつもとはちょっと体の動かし方、しぐさをゆったりとしてみてください。エレガントな大人の女性への階段を素敵に登って下さいね!  もちろん、オトナな方も、振袖のときはプリンセス。しぐさ美人で、振袖姿の魅力をアップしてくださいね。

いくつになっても!?一生振袖宣言!の巻

星わにこ
2014/12/24 00:00
 もういくつ寝るとお正月。そしてお正月が終わると成人式がやってきますね。成人式には、振袖を着るお嬢さんも多いのでは。新成人の振袖姿は本当に輝いていますね。文句なし!の華やかさです。用もないのに外出して振袖ウオッチングをしたいくらい振袖大好きなわにこです。  あまりに振袖が好きすぎて(笑)、今年は着せつけの勉強も始めました。お支度を手伝われる着付師さん、美容師さんにとって成人式の日は本当に大変な一日だそうですね。大切な一日を、気持ちよく過ごしていただけるようにするプロのお仕事。私もお手伝いできるようになりたいと頑張っております。  振袖の魅力を語りだすと「暑苦しい」「もういい」といわれてしまうのですが(笑)、本当に振袖は、袖が長いだけなのに、どうしてあんなにも女子の心を浮き立たせるのでしょうか。  先日のきものサローネでは「100人コーディネート」に参加させていただきましたが、そんな振袖フリークのわたくし「一生振袖宣言」として、着られるころを過ぎても楽しむ「オトナの振袖」コーディネートを提案しました。  まず大前提にあるのは、振袖は「未婚女性の第一礼装」ということです。結婚すると留袖が第一礼装となります。  初めて本断ちの着物に袖を通すのは十三参りの頃。今回オトナの振袖を提案するにあたって、改めて振袖の着用機会が多い年代のモデルさんに、本番でトルソーが着るものと同じ振袖を着て撮影させてもらい、小冊子を作りました。その中からちょっと振袖コーディネートを紹介させていただきます。  まずは初めて本断ち(大人仕立ての着物)に袖を通す、十三参りのお嬢さん。数えの年の十三歳は、まだまだ子供の面影が濃く、着物にも肩上げを入れます。  肩上げのある振袖の初々しい着姿は本当に可愛い! でも七五三のときとは違って、ふと見せるオトナな表情がなんともいえない、この年齢独特の美しさ愛らしさがあります。十三参りは馴染みのある地域とそうでない地域があると思いますが、ぜひ振袖を着てほしいお年頃です。  そして振袖といえば成人式。二十歳の女子大生にも同じ振袖を着てもらいました。どんなに髪飾りや小物で盛っても負けない、文句なし!輝きマックス!です。  今回はあえてシンプルなコーディネートにしてみました。ちょっと控えめでオーソドックスなコーディネートも着ているお嬢さん自身の輝きをひきたてるような気がします。  そのあとは振袖を着る機会としては、結婚式への出席や結納、茶席など第一礼装にふさわしい場や、パーティなどになるでしょうか。  さて振袖を着る条件としては、もうひとつ常識として年齢も加味されます。未婚でも「三十振袖四十島田」という言葉がありますが、お年頃を過ぎてからの振袖姿や島田髷(日本髪で未婚女性や花柳界の女性が結った華やかな髪型)は若作りで痛いという意味。今は三十代の振袖も眉を顰める人はあまりいませんが、まあ、その上となるとさすがに……かもしれません。  私など、アラフィフの上に既婚者で、振袖など絶対着てはいけない対象なのでありますがっ! 着たいんですね~これが。  一度思いつきでキモトモたちと着たら、あまりの楽しさにもう病みつきになってしまいました。それからは公式・公共の場ではない、内輪のパーティや個室(ここポイント)の宴会などで楽しんでしまっています。  今年はNPO川越きもの散歩さん主催の「きもの新年会」がコスプレ的に振袖や留袖での参加も歓迎とのことで、キモトモと振袖で参加させていただきました。ほかにも振袖を楽しんでいるオトナな年齢の方がいて、大雪だったにも関わらずとっても盛り上がったんですよ。  写真を撮ったりしてまた盛り上がり。やっぱりいくつになっても振袖を着るとときめいて、晴れやかな気分になるのです。  もし箪笥の奥に眠っている振袖をお持ちの方がいらしたら、年齢を気にせず、おしゃれとして、洒落で楽しんでみてはいかがでしょうか。振袖効果で若返り! 間違いなしです。 (撮影:渡部瑞穂(昭和な家スタジオ))  ぐはははは!! これはちょっとモデルに難ありですがっ! どやああ!!という気合いで着ております!!  オトナな振袖は、やはりいろんな意味で中身が成長した(?)分、若い人たちの着こなしとはちょっぴり差をつけたいもの。帯の飾り結びもいいですが、すっきり低めのお太鼓で着こなすのも新鮮ですよ。帯揚げも総絞りではなく、ちりめんなどですっきりと。大きめの帯留や、大振りな指輪などでマダム感を出しても。ドレス感覚で着こなして。  そしてなにより大切なことは、「怖めず、臆せず、恥らわず」(笑)堂々と、女優気分で着こなしてください! 髪型やお化粧も普段の倍増しでなければ、振袖には負けてしまうんですよね。思い切りが大切だ!と何度か着るうちに学びました(笑)  洒落のわかる仲間と、ぜひぜひ楽しんでいただきたいです。  きものサローネでのコーデを見て、早速クリスマスパーティに振袖隊を結成、オトナ振袖を着ました!と、素敵な報告もいただきました。もう、すごくすごくうれしいです!!    振袖のハイシーズンにぜひ声を大きくして言いたい! 「オトナだって振袖を楽しんでもいいじゃ~ないの」と(笑)  もっともっと、振袖を。  今年も一年、つたないコラムにおつきあいいただき、本当にありがとうございました。来年も楽しくきものが着られますように。それでは皆様、よい年をお迎えください!

チンドン屋さん体験!ついに振袖姿で街に出る(笑)の巻

星わにこ
2014/12/10 00:00
 今年は例年より初雪のニュースがとても早いですね。そしてインフルエンザの流行も。予防接種をうつ間もなく早速、流行の先端をいってしまった我が家です。先が思いやられます……。  さて今日は、先月の話になりますが「とうとう振袖で出歩いてしまった」事件(?)のおはなしです。といっても、この年で振袖でお出かけという暴挙に出たわけではなく(笑)、チンドン屋さんのお供をさせてもらったのです!  最近はすっかり見かけなくなった「チンドン屋」さん。懐かしいわ~!という方も多いと思いますが、私自身は人より狸が多い(嘘)岐阜の山奥育ちなため子どものころにはテレビでしか見たことがなく。上京してパチンコ屋さんの新装開店!というチンドン屋さんに遭遇したときは「これが!」と興奮したものです。  鉦(かね)と太鼓のチンドンという賑やかな音、ゴロス(大太鼓)のドーンドーンと響くリズムにアコーディオンやサックスの哀愁あふれる旋律。なぜかじっくり見てはいけないような気持ちになるけど目が離せない奇抜な衣装にどきどき。ついふらふらと後ろをついていきそうになるのは何故なのでしょうか。  そのちんどん屋さんと派手な着物で一緒に練り歩こう!という企画が持ち上がり、もちろん(?)参加することに!  今年から友人と共同で昭和30年築という二軒長屋(通称「昭和な家」)を仕事場として借りて、セルフリノベーション(というと聞こえはいいがお金がないので自分たちで改装)しながらわいわい仕事をしたりイベントをしたりしています。  その昭和な家がある商店街のおまつりで、なんと一ヶ月間毎週末ちんどんやさんが練り歩くことになり。せっかくなのでいろいろな趣向で、ということで着物好きの集まる私たちのところにお話がやってきたのです。  ちょっと落ち込むことが続き、参加もどうしようか迷っていたのですが友人親子もきてくれて、「せっかくだから」と、なんちゃって和髪を結って派手な振袖に袖を通したら……あれ? 自然に笑顔に。なんだかとっても楽しいぞ?  友達も最初は「いや私、ちょっと疲れてて……」なんて言ってたんですが、二人とも振袖に着替え終わる頃にはテンションがだんだん上がってきて……。   そしていよいよチンドン「のまど舎」の皆さんの後について、商店街をみんなが知ってる曲を演奏しながら練り歩き。子どもたちはかわいい着物姿、ちょっぴり緊張の面持ちで先頭のチンドン太鼓の後に続きます。振袖のいい大人たち(笑)は適当に木琴たたいたりチラシを配ったり。もう、我々びっくりするほどニッコニコに。  そして、ちょっと意外だったのが通行人の皆様が結構な確立でにこにこ話しかけてくれたり、手を振ってくれたりすること。商店街の皆さんも、お店から顔を出してくれたり。東京砂漠ってもっとクールかと思ってた!(田舎ものの誤解)。  今の子どもたち、チンドン屋さんなんて知らないよね、受けるのかな? なんて内心失礼ながら思っていたのですが、音楽にあわせて、反対側の歩道を手をふったり踊ったりしながら一緒に歩く子たちがいたり。断然子どもたちが大喜びしてくれていました。  そうなんだ! チンドン屋さんの魅力って、その目立つ格好や懐かしさではなく「音楽」が肝なんだ! と生で演奏を聴きながらしみじみ。  まさにジャパニーズストリートミュージック。ちょっぴり物悲しくて、日本人のハートど真ん中にささるその演奏。1時間ほどの体験でしたが、その魅力にはまってしまいそうでした。  最後に記念撮影で、チンドン太鼓を持たせてもらったのですが、10キロ近くあるそうで、これをつけての演奏&練り歩きは重労働(@@)プロの凄さを感じ入りました。 (それにしてもうれしそうすぎる自分(汗))  常々「出歩かなければおばちゃん(あ、言っちゃった)でも振袖着てもいいよね!」と主張している私ですが、とうとうこの日は思いっきり街を出歩いてしまいました(笑)楽しかったです! この開放感が病み付きに……なんて、スミマセンモウシマセン(汗)  その後、ちょうど近所の神社で酉の市が開かれていたので参拝に。昭和な家スタジオのお仕事繁盛を祈願して熊手を購入、景気よく拍手を打っていただきました。  着物を楽しんでいると、なんだか楽しいこともいっぱい起こってくるみたいです。  時には決まりからちょっと外れた着物もよいもの。着物は着るもの、時と場所さえわきまえれば、どんな風に着たっていいんですよね。もっともっと、着物、楽しんじゃいましょう!

着物の防寒対策最強アイテム現る!?南の国からきたあいつの巻

星わにこ
2014/12/03 00:00
 もう師走! 今年も残すところわずかと思うか、あと1ヶ月もあると思うか。まだまだ2014年、あれもこれもやること山積で、もう一踏ん張りせねばと思いつつ、こたつで日々ゴロゴロ過ごしてしまい反省中のわにこです。  そして気圧配置も冬型に。本当に寒くなってまいりました。着物は体の中心部が帯で保護されているせいなのか、重ね着で空気の層ができるせいなのか、洋服でいるときほど寒さを感じないのですが、やはり、この時期は防寒対策をしっかりしたいところ。  とはいえ暖房の強い室内などでは暑くなってしまうことも多々あるため「なるべく簡単に着脱できるもの」で防寒対策をするようにしています。  着物で冷える部分は3つの首「首、手首、足首」なので、ここをカバーするものを用意します。  まず首はマフラーやショール。  手首は薄手のアームウオーマーと手袋で。長手袋も暖かいのですが、セパレートにしておくとなにか作業したいときに手袋だけさっととって、ひじはアームウオーマーで暖かいままというのが便利です。暖かかったらアームウオーマーは外してもいいのですが、薄手のものにしておけば、ひじの上にまくりあげておいてもあまり邪魔になりません。  足首は足袋の下にはくタイプの足袋インナーや、カジュアル着物のときにはロングタイプの足袋ソックスを愛用しています。足首からすねが冷えなければ、本当に着物は暖かく着られます。  いずれも、外したときにスマートにバッグに入れられるよう、薄手でかさばらないものにこだわっております。  さてここで問題です。寒いといえば雪。昨冬の東京の大雪のとき、着物ででかけた私を助けてくれた最強防寒アイテムはなんでしょう。ウールのコートはもちろんですが、着物のすそや足元を寒風からも雪はねからも守ってくれたすごい奴です。  答えは(早)、サルエルパンツです!  選んだのは布がたっぷり使ってあるタイプで、ひろげるとほぼ三角形になっているくらい股上がふか~いもの。裾が細くなっていないタイプをアジアンショップで見つけて「これはもんぺや水屋袴替わりに使えるかも!」とゲットしました。  股の切れ込みがほとんどないので、着物を普通に着た上に着物の裾をあげることなくそのまま履いてしまってOK。生地も厚手のコットンで、縞の織り模様なので和服とも相性よし。アジアはつながっているな~と実感。  雪の日はこれを履いてブーツを履き、上にウールのコートを羽織れば雪もへっちゃらです! 寒くない! 着物も汚れない! ブーツなのでぱっと見、着物姿には見えないですが(笑)  それからサルエルパンツは自転車に乗るときも超便利! 裾がはだけてもまったく見えないし、汚す心配もありません。帯つきのシーズンは、すれ違う人にちょっと「ぎょっ」とされますが(笑)快適です。  構造を見てみると、幅広の布を直線で折りたたんで縫ってあるだけ。作っても簡単そうです。でも、なんと2000円を切るという布代より買ったほうが安いお値段だったり(汗)  難点は、人前で脱ぎ履きするのがちょっぴり恥ずかしいことと、この季節着物の上にいったん履いたら暖かいので脱ぎたくなくなること(笑)普段着物はタートルネックセーターの上にウールの着物を着てサルエルパンツをON。こんなお気軽スタイルもたまにはおすすめです。  水屋袴もいいんですが、紐じゃなくてゴムなのがまた気軽で。考えてみたら、サルエルパンツって裁着袴(たっつけばかま)に形が似てますよね! 私が使っているタイプはもっとゆったりしたものですが。  夏はちょっと暑いな~と思いましたが、逆に考えると冬はこれくらい強い味方はない!というわけで防寒にも大活躍のサルエルくん。キモトモに紹介したところ「買ったよ」「わたしも買った」と大人気です。  先日、着る人がつくる着物情報誌「月刊アレコレ」で防寒についての特集でも紹介したところ、編集長さんも早速購入されたそう。112号に掲載されています。「七緒」でも大活躍の佐川由希さんや、元くるり店長の草萌さん、365日着物生活中のカメラマン渡部瑞穂さんと対談させていただいたのですが、皆さんそれぞれのこだわり防寒アイテムがあって目ウロコでした! やっぱり日常的に着物を着ている方のお話は勉強になります。そして皆さんとっても素敵でした  さてさてこんな便利なサルエルパンツなのですが、こうなると欲が出てくる! ほかの素材ではどうだろう? 冬用にエクセーヌみたいな素材とか夏用に涼しい素材はどうかとか、防水タイプもいいな、とか。袴みたいにサイドにスリットが入っていると通気性がよくなるんじゃない?などなど、次々理想のサルエルパンツを妄想してしまいます(笑)いち利モールさん、オリジナルサルエルハカマ、作りませんか~(なんて言ってみたりして……)  皆様も、和装用だけにこだわらず使えるアイテム探してみませんか? そして見つかったらぜひ、わにこにも教えてくださーい。

着ないにこしたことはないけれど、必要な着物「喪服」の巻

星わにこ
2014/11/19 00:00
 先週は「きものサローネレポートを書きます!」と高らかに宣言しながら、お約束果たせずすみませんでした。6日に実家のある岐阜で入院中の母の容態が急変し、帰郷。そのまま看取って、お葬式、初七日を済ませ15日に東京に戻ってきました。結局きものサローネの会場には一度も足を運ぶ事ができず、大変ご無礼をいたしました。  後期の100人コーディネートへの参加は、友人に無理を言って振袖を搬入してもらい、代理での着せつけをお願いして無事叶いました。見たよ~とメッセージなどもいただき、嬉しかったです。今回の自分のコーディネートテーマは「オトナの振袖」。着られる頃を過ぎても、やっぱり着たい。知ってて楽しむオトナの振袖、ということで、40代以上だろうが既婚だろうが、着てみたっていいじゃない(出歩かなければw)ということで、低めに結んだお太鼓での振袖コーデを展示しました。  100人コーディネートは本当にいろんなスタイル、提案があって見応えがあったよ~と聞き、またファッションショーやトークショー、展示など3年目の今年はどうだったのか自分の目で見ることができなかったのを本当に残念に思います。皆様はお気に入りのスタイル、発見できたでしょうか?  さて、ここからは私事ではありますが、母と葬儀と喪服のお話を少しさせてください。  小さな頃は曾祖母、父と母、私と弟、それに叔父という大家族で育った私でしたが、小学生のときに祖母が亡くなり、中学生のとき叔父が結婚して家を出て、私も高校卒業と同時に家を出ました。  社会人になった年、弟が交通事故で急逝。家族が、特に両親がどれほどのショックをうけたかは言葉では言い表せません。その後を追うように祖父、父も亡くなり、実家は母ひとりが残りました。  私の喪服は、社会人になったタイミングで母が呉服屋さんに頼んで誂えてくれたのですがなかなか出来上がらず、弟が亡くなる1週間前に早く届けてくれるよう電話をしたところ、すぐに届けられたそう。  そしてすぐに弟の葬儀で着ることになったのですが、母はあんな電話をするんじゃなかったと、何度も泣いていました。そして結局祖父、父の葬儀でその喪服を着て、今度また母の葬儀で着ることになり‥‥。今回で袖を通すのは4回目。  着物が置いてある部屋へいくと、私の喪服が一式揃えて分かりやすい場所に置いてありました。1年半前から入退院を繰り返しての闘病生活でしたので、いろいろと覚悟をしていたのだろう一人暮らしの母の気持ちを思うと、涙が止まりませんでした。  そんな風に母が整えていてくれた喪服。予め長着をハンガーにかけ、襦袢、帯、帯揚帯締め、足袋、草履バッグに着付の小物と並べて揃えておき、いよいよお通夜。さて着ようと思ったところ‥‥‥  襦袢に半襟が付いてなかった~~~~(ごろんごろん)  襦袢もハンガーにかけてみればよかった~(ごろんごろん)  大慌てで従姉妹に半襟を持って来てもらい、最低限の部分だけ縫ってなんとか間にあいましたが‥‥本当に私って、大事なところが抜けていて‥‥(><)「ちゃんとせにゃだちかんやないか!」(ちゃんとしなきゃダメでしょ)という母の怒りの声が聞こえてくるような気がしました(;;)  喪服は、身内のお葬式ぐらいしか着る機会のない着物ですが、5つ紋の第一礼装。誂えてもらったものですからピッタリで着やすく、どっしりとした黒の縮緬で、気持ちがシャン!と引き締まりました。着物を作ってもらったときからは、かなり増量(汗)した自分ですが、その増量分も受け止めてくれる着物はまさに一生に一枚あればよいもの。  悲しみは繰り返さないようにということで、喪の帯は名古屋帯で一重太鼓。小物はすべて黒一色です。深い黒に丁寧に入れられたぐし縫いの白い糸、白い紋‥‥。手にとって心地好い絹の重さを感じながら、悲しいけれど、とても美しいものだなと、しばらくぼーっとしてしまいました。  喪主も洋装が主流になってきた今、喪の着物は必要かどうかは意見が分かれるところですが、私は大切な人にお別れをするときにこの美しい黒の5つ紋の着物を着て、背筋をのばせて良かったと思います。  だからといって、何度も袖を通したいものではないけれど、こればかりは人の運命ですから、仕方がない。  子に別れ、夫に別れてとてもしんどいことも多かった母ですが、愚痴をほとんど言ったことがありません。一人でなにもかも飲み込んで黙々と仕事をし、家のことをこなしてきました。  葬儀屋さんが「こんなに皆が泣くお葬式は珍しいですよ」とおっしゃいましたが、入院の直前まで会いたい人に会い、やりたいことをやり。たくさんの方がお別れを惜しんでくださいました。  ずっと両親はお見合い結婚だと思っていたのですが、今回、母から交際を申し込んだ恋愛結婚だったと、親戚のおじさんが教えてくれました。当時田舎で女性からアプローチすることは珍しかったそうで、いろいろあった末、結婚。そして私が生まれ‥‥。  父の闘病のときの母の看護ときたら自分でも「ようやった」というくらい、敬服ものだったのですが、なんだか腑に落ち。亡くなる1ヵ月前に父が亡くなる時に敷いていた布団を打ち直して使いたいと布団やさんにお願いし、母の部屋には打ち上がったばかりのその布団が敷いてありました。いろいろ大変だったけど、今は身軽になり、好きな人のところに向かっているかな。  私自身はもっと自分にできることがあったはずと、あれこれと悔いだらけだけれど、いつも前を向いていた母に習ってこれからを生きていきたいと思います。  ありがとう、お疲れさま、お母さん。

きものサローネin日本橋で自分のきものスタイルを探そう!の巻

星わにこ
2014/11/05 00:00
 きもの好きの皆様ならもうチェック済みとは思いますが、今週末から来週にかけて、東京日本橋できもののビッグイベント「きものサローネin日本橋」が開催されます。今年で3回目のこのイベント、今回はなんと6日間! 週末、休日だけでなく、平日の20時まで行われているのでお仕事帰りにも気軽に寄れそうですね。  今、どんどん再開発が進んでいる日本橋は、老舗と最新ビルが立ち並んで伝統と先鋭が面白い具合にミックスされている街。着物でおでかけすると、楽しい街です。広い大通りでも、ちょっと路地裏でも、不思議と着物がしっくりいと馴染む街。それは、江戸の昔から商業の中心であり、東海道の始点であった日本橋という場所のパワーのせいかもしれません。  きものサローネはそんな日本橋の再開発を象徴する商業施設「COREDO室町」(前期)と「YUITO」(後期)で行われます。会場のあるビルには魅力的なお店もたくさん! COREO日本橋のB1には「日本橋案内所」があって、日本橋ならではのお土産も揃っています。  おっと、日本橋の話ばかりしてしまいましたが、肝心の「きものサローネ」は、「とにかく着物が好き!」で意欲的な活動をされている作家、メーカー、卸、小売、着付師、スタイリスト‥‥と、とにかく着物業界の人たちが一同に会するイベントです。  普段雑誌やネットで「これが気になる」なんて思っていたあの着物もあの帯も、あの小物も‥‥‥! 実際に手に取ってみられて、しかも作家さんやお店の方に直接お話が聞けるチャンス! これだけの規模で一般の人も見られる見本市はなかなかありません。  しかも、とても気軽に入れます! お買い物もしなくてもいいんです。(あ、欲しくなったら買ってもいいらしいです(笑))。私もとっても楽しみにしています。  出展ブースのほかにも、ステージがあってファッションショーがあったり、憧れの先生がたのトークショーがあったり! まさに、きもののお祭り、宝石箱やぁ~~~~!!(ヒコマロ)自分も毎日通いたいくらいです‥‥。  今年は、前期後期で3日間ずつ出展や展示が変わります。2会場に分かれて同時開催だった昨年より、それぞれじっくり見られるかも。  前期は華やかなステージショーが目玉。振袖スキーな私は「ミスインターナショナル振袖きものショー」が気になって気になって(笑)(ファッションショーは事前予約あり)。実はファッションショーなんて‥‥と思っていた私ですが、展示で動かない着物を見るのと違って、やっぱり人が着て、動く着物姿はいい! いろんな趣向が凝らされていて、とても刺激的です。着物のファッションショーは、今はもうほとんど行われていないのが実情。ぜひサローネで目撃して欲しいです。  後期はトークショーや東京の伝統工芸のワークショップがあります! ワークショップは、鼈甲や指物、刺繍等ちょっとドキドキするラインナップ。当日受付のようですので、絶対受けたい!と狙っているわにこです。  出展ブースには「銀座いち利」さんも参加。みたざき女将の笑顔に会えますよ。あと、個人的にはこのコラムを担当してくださっているいち利モールのイケメンスタッフ(まだお会いしてないので想像(妄想?)ですが、間違いナシ)Nさんもいらっしゃるということなので、今からドキドキです! 皆さんもチェックしてみてください(えええ)。  そしてエキシビジョンで「100人コーディネート」展示があります。着物に関わるいろ~~んな100人がまさに100通りのコーディネートを展示。なんとここに、私も参加させていただくことになりました! ただの着物好きだった私が、錚々たるメンバーの中に加えていただけるとは(汗)ドキドキです。マジ、バクバクです。自分の場合は、販売物があるわけではないので、「自分が着て一番ワクワクするコーデ」を展示する予定です。この日のために、他装を習いにいったり、キモトモと自主特訓をしたり、皆を巻き込んであーでもないこーでもないと準備しています! よろしかったら、見てやって下さいね!  (わにこも11日日中と13日夕方あたり出没している予定です(ワニ出没注意)。ワニ帯とかワニ半襟とかワニ帯留とかをしていると思いますので、見かけたら優しく声をかけてくだると喜びます(^^)石は投げないでください(;;))  もちろん、他の皆様のコーディネートも楽しみすぎて鼻血が出そうです(出すな)。お洒落としての着物を楽しむことに「こうでなければならない」ということはないはず。いろんな人の、いろんな好み、いろんなスタイルがあって当然。もしかすると「本当はこういうのが好きだった!」なんて開眼があるかもしれませんよ。  きものサローネに、自分のスタイルをみつけに足を運んでみませんか? ● きものサローネin日本橋 前期:11月8日(土)~10日(月)COREDO日本橋 後期:11月11日(火)~13日(木)YUITO http://kimono-salone.com/

着物のお着替え一式パッキングテクニック の巻

星わにこ
2014/10/29 00:00
 急に寒くなってまいりましたね~。我が家ではこたつコールが家族と猫から起こっていますが、いつ出そうかな~。  さて今日は着物のパッキングのお話です。出先で着物に着替えたいときってありますよね。お稽古ごとや、旅行などなど‥‥。そんなとき、どんな風に着物を持ち運んでいますか?  パッキングで大活躍するのが、風呂敷です。  着物、襦袢、帯はまとめてたたんで。畳紙はかさ張るので使わず、着替え用に着物を持っていく時には風呂敷に包むようにしています。畳紙型のうこんの風呂敷も使い勝手がよいので、大事な着物は包む場合も。  風呂敷に包む時には、一番外側を着物、帯、襦袢という順に重ねて畳むと、着物にシワがつきにくいのでオススメ。  中心に、帯枕や帯締、帯揚などを入れてしまいます。肌襦袢、裾除け、ステテコ、タオルなどの下着系一式に足袋も忘れずに! これは、別に薄いレーヨンの風呂敷に包みます。かさ張らないので、風呂敷の中包みに最適です。  これらをまとめて、大きめの風呂敷でまとめて包みます。きちっと形ができるので、崩れにくくて安心感があるので一番外側の風呂敷は綿を愛用しています。このとき、入れるバッグの大きさにあわせて包むのがポイントです。  着付の小物は、別に大きめの旅行ポーチに入れています。腰紐、伊達締め、衿芯、着物クリップ、コーリンベルトなどなど、一式入れていて、家で着替えるときもそこから出して、また仕舞うようにしています。都度、持ち運び用に用意する手間が省けます。(というとかっこいいが、都度用意すると絶対忘れ物をする確率がアップするので自衛策です……)  このポーチには何かのときのために、ちょっとした裁縫道具と安全ピンも入れています。あと、ヘアゴムとアメピン。  そして、ご存知の通り、これを全部持つと、結構重いんですよね~~!  スーツケースに入れてゴロゴロ転がして行く事が多いのですが、雨の日や雪の日はちょっと‥‥。そんな時は、大きめのトートバッグに入れて肩にかけていきます。そんなときは省略していいもの(肌着・補正関係など)は、ちょっと省略して最低限にします。  以前はハワイのお土産にもらったスーパーの大きなトートバッグを使っていたのですが、今はいち利モールオリジナルの着物帆布バッグを使っています。  これ、着物好きな皆さんが考えたということで、とってもよくできているんです。以前カスタムした記事をアップしましたが、シンプルな外見とお値段に似合わず、優れものなんですよ~。  一番気に入っているのが、帯板ポケット。風呂敷につつむとき、なんとなく邪魔だった帯板に専用ポケットが(感動)。帯板をうっかり忘れることがなくなります。帯枕もこちらのポケットを使っています。  そして、フラップがついているので、かぶせてしまえば中が見えない\(^O^)/   収納用のミニバッグのほうに小物ポーチを入れたら、バッグの持ち手にかければ、ダブルバッグになって、準備完了です! ザ・着物バッグというかんじがしなくて、カジュアルにも持ち運べて気に入っています♪  出かける前に、一度頭の中で着るシュミレーションをして、忘れ物がないか確かめるようにしています(一度、襦袢を忘れて気絶したわにこです。足袋をよく忘れるので要注意です(私だけ!?)。  皆様の持ち運びアイデアもありましたら、教えて下さい(^^)

柄出しもカンタン☆この一手間で帯揚をキレイに整える!の巻

星わにこ
2014/10/08 00:00
 先日の台風、大変でしたね。でも、思ったより足早に通り抜けて台風一過の青空にびっくり。お陰で十三夜を拝むことができました。そしていよいよ本日10月8日の十五夜は皆既月食。すっきりと晴れてくれるといいのですが。 十三夜と十五夜のお月様、両方を愛でないと「片見月」といって、縁起が良くないのだとか。なんにしても、夜空を見上げる余裕は欲しいですね。  さて今日は帯揚をキレイに整えるコツのご紹介です。  実は今、一念発起して着付の勉強をしなおしているのですが、ちょっとした手業やコツで随分変わる!と感動の日々です。自己流はどうしても限界があり、そういうときにポイントでも教えてもらうと、ぐんと着姿が綺麗になります(あくまで当社比)。  そんなコツの中から、なんだか上手く決まらない~! 結び目の横がシワシワ~~~! 柄つきの帯揚なのに、上手いところに柄がこない~! と、悩んでいた帯揚が、綺麗に結べるようになったポイントをご紹介します。 (上手く結べる方は読み飛ばしてくださいね(^^;))  まず、帯枕は先にして結んでしまいます。そのあと帯揚を帯枕の上に通してかけます。ここで柄を出したい場所にひっぱりながら移動させます。脇の後ろの帯から覗くところとか、サイドとか、中心とか……。このとき、帯枕に帯揚をかけた部分が外れないようにうまく帯揚をひっぱってテンションをかけながらずらすのがポイント。  なかなかここでうまく帯揚を帯枕にかけられないわ、という場合は、帯枕の上だけに帯揚をかけておいて、帯枕をしてもOK。  それが決まったら、帯枕の下に帯揚をはさみます。このとき手は真後ろにはなかなかまわりませんので(笑)帯揚を帯の幅くらいに持って、両方でひっぱりながら帯枕が隠れるように包みます。  よく、帯枕に帯揚を最初からかけてゴムで留めたりしていたので、この後かけ式は最初知った時衝撃でした! 後からでも大丈夫なんですね。  そして、帯揚をひっぱりながら、内側に上から三分の一を折り、下から上に三分の一を折って3つに畳みます。そしてそれをさらに半分に折って、ここがポイント!  その状態で折った部分に指を挟み、スーッと折り目をしごきます。このとき、強めにテンションをかけながら、手が届く限り、ワキの後ろまでしごきます。すると帯揚がま~っすぐキレイに整います。  いままで、しごくのは教わったことがあっても、前の方しかしごいていなかったわたしでした。ここで綺麗に帯のところまでシワがとれたらすっきり綺麗に処理できます。  両方しごいたら、着物と同じ打ち合わせに重ねて、結ぶだけ。このコツを知ってからはすっきり結べるようになった(当社比)ので、苦手意識の強かった帯揚の処理が楽しくて仕方ありません!!  結ぶときは、結び目の幅が広くてふんわりと帯揚が見える量がたっぷりしているほど若い印象に。好みもありますが、年齢とともに、結び目は小さく、帯揚を見せる量も少なくすっきりとさせていくのが一般的です。  結ぶのがどうしてもうまくいかない!という人は、帯枕の紐をしっかり締めれば大丈夫ですから、結ばないで、結び目のような形に見えるようにクロスしてかけた状態で余りを帯の中にしまってしまうという裏技も。  着付の仕上、最後に帯揚がスッキリ決まると気分もいいですよね! 帯周りを上から見るたび「ウムウム」と自己満足の頷きをしてしまいます(阿呆)  ぜひ「ワキの後ろまでぐっとしごく」、この一手間をお試し下さい。

簡単☆ちょっとレトロな耳隠しヘアスタイルアレンジの巻

星わにこ
2014/10/01 00:00
 気がつくと、10月!過ごしやすい日が増えてきましたね。何故か我が家の庭では朝顔が花盛り‥‥夏の間うんともすんとも咲かなかったものが毎日20近くの花をつけています。朝顔って夏の花じゃなかったかなと調べてみたら11月くらいまで咲く品種のよう。秋明菊と並んで咲いているのがなんだか不思議です。  さてさて今日は、このごろ私がよくしている着物のときのヘアアレンジのご紹介です。モデルお見苦しくて失礼しますが(汗)耳が隠れるスタイルです。  盛り盛りもいいけど、普段着のときは、昭和のお母さんっぽいこんな髪型もいいと思いませんか? 耳が隠れるだけでなく、こめかみの気になる白髪も多隠れるので、普段には楽な髪型です。  アレンジは簡単! 耳を出さないように後ろで一つに結んで、夜会巻きの巻き込みを、横にするだけです!(と言ってもワカラン!といつも言われるので図解しました)  コツはたっぷりムースやヘアワックスなどをつけて、まとまりやすくしておくこと。私は最近男性用のヘアワックスのハードタイプを使っています。ちょっと洗うのが大変ですが(笑)もんのすごいキープ力です! ○トメージュもびっくりです。  夜会巻きコームだけではちょっと心もとない場合は、Uピンなどで補助してとめてくださいね。結構髪の毛は重いので、先日は、Uピンだけでまとめたら、髪の重さで崩壊しました(恐怖)夜会巻きコームやかんざしなどでしっかりと留めることをおすすめします(^^;)  巻き込んだ部分は少しグシャッとなってしまうので、上手くヘアアクセサリーで隠して。  それから後頭部に逆毛をたてておくと、ペッタンコにならず、コームやUピンのとまりがよくなると、美容師さんのキモトモに教えていただきました(多謝)   私がやると、昭和なおかーさん風味になってしまいますが、若い方がしたらレトロで素敵です。  ちょっと余裕を持って一つにしばれる髪の長さがあればカンタンにできますので、一度お試し下さい(^^)v