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9月の着物と襦袢と帯と小物は?の巻

星わにこ
2014/09/03 00:00
 急に涼しくなり30度を超える日が減ってきました。今年は秋が早く来たような気がします。20度台になってくると、単衣にも手がのびやすいですね。  さて、9月の着物と襦袢と帯と小物は何をあわせたらいいの? と毎年1年前の事を忘れて悩む私です。  まず着物は、9月は単衣、と言われていますが今は前半、気温によっては半ばくらいまでは夏物(絽)を着る方も。  また本来は5月後半だけに袷から単衣に切り替わる期間楽しむという贅沢な「紗袷」も、「単衣」と考えて秋の紗袷を楽しむ方も増えています。  襦袢は夏物で。後半は単衣の襦袢でも。半襟は単衣の季節、絽縮緬が大活躍です。絽ほど夏っぽくもなく、適度にボリュームもありでも涼しげでもあり。涼しくなってくれば単の襦袢、塩瀬などのすっきりした袷用の半襟も。  帯は、前半は絽の帯。中旬からは単や袷用(塩瀬など)の帯をあわせます。  帯揚げは、半襟と同じく絽縮緬が活躍です。袷の帯には袷用の帯揚げ、帯締めを合わせますが、これも透けないけど薄い、軽いなど気温に対して即したものを使います。  よく、着物は先取り!といいますが、春先などとは逆に、秋に暑いのに先取りで袷の小物を持ってくるのは体感的にも見た目的にも結構厳しいですよね。色目などで秋を感じさせながら、残暑でも暑苦しくない装いが理想ですね。ご自分のお洒落ゴコロとじっくり相談してみてください。  普段着は、気温にあわせてあまり細かいことは気にしなくてよいと思います! 絶対正しいとか間違ってるなんていうことはないけれど、衣替えの季節の知識があると自分が選んだものに自信がもてるかと思いますので、ちょっと頭の隅に「着物の季節表」を入れておくと便利です。  いずれにせよ、9月は夏から袷の季節に移り変わっていく過渡期となりますので、中旬とか前半とか後半とか、区切りが結構曖昧です。温暖化の昨今、10月までこの曖昧時期が続くと思います。  これは個人的な目安なのですが、27度くらいが絽と単衣の境目、22度くらいが単衣と袷の境目で(いずれも後者の上限温度感覚)暦とにらめっこしつつ、着分けています。下に着るものでも結構調整はききますので、皆さんも、自分なりの目安を見つけてみてください。  1年十二ヶ月、移り変わる四季も二十四節気や七十二節気に分けるほど、日本人は季節に敏感でした。着物のお洒落は、そんな季節にとても関わりが深いもの。ほんの短い期間でも、その時期だけしかできないお洒落を楽しみたいですねっ。 暦

残暑を忘れて心は秋へ!お月見兎さん妄想コーデの巻

星わにこ
2014/08/20 00:00
 残暑お見舞い申し上げます。お盆も過ぎて少々夏バテ気味なのか、夏草でボーボーの庭の草取りをしたら、腰をぎっくりしてしまったわにこです。随分よくなってきたのですが、まだ動作に不安が‥‥。そんなとき、浴衣を着ていると帯で腰がしゃっきりしていいかんじです。帯って、腰にいいんでしょうね。座り仕事が多いので、もう少し普段も着物を着る回数を増やしてみようかなと思っています。もう少し涼しくなったら……(弱)。  さて今月も、いち利モールの試着室で欲しい着物のコーディネートを考えてあーでもないこーでもないと想いを馳せまくる「妄想コーデ」のお時間がやってまいりました(長)。  8月に入って始まった、秋の先取りセールももうあと少し。だんだん「売切れました」の表示も多くなってきて、なんだか夏休みの宿題の積み残しが気になる子どものように、なんとな~く焦ってみたり!?  そこで、セールの着物と帯で、秋の単衣コーデを考えてみました。 http://bit.ly/1pRRorR  9月と言えば、月に兎! 波に兎の帯でコーデを考えてみました。すっかり秋の色ですね~。鏨錦(たがねにしき)の技法を用いて織り上げられた西陣袋帯だそうです。袋帯ですが、紬にあわせてドレスダウンしてみます。  大好きな塩沢紬、生地に「しぼ」があるのでポコポコしていて肌に張り付かず、しっかりした厚みもあるので、秋の単衣にピッタリです。濃紺で秋の夜空をイメージしてみました。  そこに大きめの満月のようなまあるい帯留はいかがでしょう。秋のお月見としゃれてみたいものです。お遊びで背中に、洒落紋のように押し絵のお月様アップリケも楽しいかも!  半襟は気になっている「ミヤコレ」を。レースの半襟って、フォーマル以外のシーンでちょっとアクセントが欲しい時、気軽にできていいですよね。  今年の中秋の名月は9月8日とちょっと早めなので、この帯は暑くて締められないかな‥‥。ヒグラシが泣き始め、虫の声も聞こえ始めていますが、まだまだじわ~っと暑い毎日……。早く秋がきて、おキモノ生活ベストシーズンに入らないかな~!などと天気予報を眺める毎日です。  でもまだなにかやり残したことがあるような、ちょっと寂しいような夏の終わりの妄想タイムでした。

オススメは帯下保冷剤!夏着物もW保冷剤で快適にの巻

星わにこ
2014/08/06 00:00
 暑い!!この暑さの中、着物で出かけるのはかな~り勇気が必要ですよね。でも着たいものは着たい!!  移動の電車やバス、建物の中に入ってしまえば冷房が効いているのでむしろ冷えすぎることもなく着物は快適ですが、問題は「屋外」。  カンカン照りの中では、いくら日傘をさしても扇子であおいでも、サウナに入っているかのような猛暑には太刀打ちできません!  そんなときは保冷剤でなんとか駅までの道のりを乗り切っているわたしです。 昨年もご紹介しましたが、ケーキなどを買ったときについてくるあの小さな保冷剤を手ぬぐい等にくるみ、出し入れしやすい帯の下に入れています。背中が冷たいと、シャキーンとします! 関連記事:浴衣にも、着物にも!保冷剤で猛暑を乗り切れ!  帯の下にいれるだけでなく、手に持って、首筋や手のひらを冷やすのも、涼が感じられてよいもの。先日は、可愛いポーチに入れて胸元に忍ばせている着物美人がいました。出し入れもラクですし、早速真似しちゃいました!  今は市販で可愛い形や模様の保冷剤もあって、保冷剤専用のポッケタオルというタオルポーチもあり、選ぶのも楽しいです。私は、ダブルガーゼでポケット型のポーチをちくちく手作りしました(^^)  保冷剤から出る水滴も吸ってくれるし、やはりなにかに包んで使うのがオススメです。手ぬぐいでくるむと、包む回数で冷たさを調整できますよ。  でも、ミニ保冷剤は結構あっという間に冷たくなくなってしまうんですよね~(^^;)30分持てばよいほうでしょうか。  そんなときはバッグに、保冷ポーチに入れた予備の保冷剤を忍ばせておくと、倍の時間、保冷剤の恩恵にあずかれます。もうほんと、助かったぁぁ~~という気持ちになります(笑)。  保冷剤の中味は水を凍らせただけのもの、ジェル状のもの、いろいろあります。なかには、お子さんやペットが口にすると危険なものもあるそうですので、おうちに小さな家族がいる方は、一寸注意してくださいね。  そして、もうひとつ夏のおでかけに必須アイテムなのが保冷のできるマグタイプの水筒。あまり大きな容量のものは持ち歩くのに大変なので、250m~300mlくらいで十分。水や麦茶などに氷を多めにいれておき、外で一口補給するだけで、ずいぶん涼しくなります!  真夏の着物で外出するときは、まずは日傘と扇子、そして保冷剤と水分補給を忘れずに。楽しいおでかけにして下さいね\(^O^)/

雨の日も快適に★キモノの雨対策 雨コートいろいろ2014の巻

星わにこ
2014/06/11 00:00
先日までの夏日が嘘のような梅雨日が続いております。 先週の日曜日はいち利モールの着物deおでかけイベントで明治座「細雪」を観劇してきました。    生憎の雨でしたが、皆様ばっちり雨対策をしていらして全員がお着物で集合。紗袷、単衣、綿麻と目の保養でした。そして、色とりどりの雨コートもまた目の保養??! 明治座への道を傘と雨コートの女性たちが向かう姿は本当に素敵でした。  ところで、皆様雨コートはどんなものを使っていらっしゃいますか? 二部式、一部式などいろいろありますね。  私は最初お値段の手頃な化繊の二部式を使っていましたが、一部式のものを使ってみたら、装着する手間が少ないし、すっきり見えるので一部式をメインで使うようになりました。でも最近に二部式も利点が多いなと見直し中です。  ざっとプラスマイナスをあげてみると 二部式 ・ お値段が手頃なものが多い ・ 身丈など着る時にサイズ調整ができるので共用もOK ・ セパレートで使える ・ 着る時、ちょっと面倒 一部式 ・ 羽織る時手間が少なく、すっきりスマート ・ お誂えで作る楽しみ ・ 身丈などきちんと合わせなくてはいけない というかんじでしょうか。 化繊の二部式は、最初の一枚として持っている方も多いのではないでしょうか。 私は冬の雪の時など下の巻きスカート部分だけを使って、上はウールのコートにしてしまったりもします。逆に、キモトモは暑い時期に下だけ使って上は薄いショールで帯をカバーして傘でしのぐ、という使い方をされてました。 これなら蒸れなくていいですね。  濡れたり汚れたりをあまり気にしなくていいので、お茶のお稽古とき、水屋着の替わりにも使えたりします。  いち利モールの二部式雨コートは、色も上品でワンランクアップできそう。銀座いち利の女将がちりよけ替わりに上だけ使っていらっしゃるのも、素敵でしたよ。  工夫次第で、いろいろできそうですね。うちの箪笥で眠っているのも、どんどん使ってあげたいかも。  一部式は、市販のものもありますが、なんといっても自分にぴったりに作る贅沢さが醍醐味です。私は、ポリでフルレングスの袷のコートを作ってもらい、冬の雨コート代わりに使っています。いつかは正絹で作ってみたいですね。 もともと水をはじく性質のある大島紬で雨コート、なんて憧れです!(撥水加工は必要だそうです)  あとは、雨コートは室内では脱ぐものですから、携帯性もある程度高いほうがよいです。専用ポーチがついているものもありますが、きちんとたたまないと入らなかったりするので(汗)、ビニールやポリのエコバッグなどを用意しておき、あまりにもびしょびしょのときはそちらに入れるようにしています。  話は戻りますが、明治座におでかけの日は、傘も役にたたないような霧雨だったので、濡れてもいいやという気持ちでポリの着物と紗布コートで家を出ました。自宅から駅に着く頃には、襟元もしっとり濡れていました。濡らしたくない着物の場合は、襟元のスカーフは必須だなと改めて実感。  他の方のご迷惑にならないよう、手ぬぐいでコートの水分を吸い取って、電車に乗りました。心配した足元はそれほどでもなく、雨草履でカバーでき、足袋の替えは使わなくて済みました。  着物で出かけるときの雨グッズもだいたい季節ごとに揃った今は、出かけるハードルは低くなりましたが、逆に雨の日だと決まった一式になってしまい、雨だから?と思うあまりに、バッグもビニールので出かけて、お洒落は二の次になっていたかも。劇場について皆様の素敵な装いに大反省でした(^^;)  そしてやっぱりポリのフル装備は気軽だけど、蒸れました(><)  またこれからの時期には晴れていても、ゲリラ豪雨や通り雨もありますので、着物で出かける日は天気予報をチェックして、晴雨兼用の傘やコート、雨除けになる大きめのストールなども持ち歩くようにするとよいですよ。  雨ニモ負ケズ! おしゃれな着物ライフを楽しみましょう!(自戒) おまけ:おでかけイベント 雨の日のわにコーデ むじな菊のポリ江戸小紋風 博多帯 細雪にちなんで雪の結晶の帯留 6月なのでパールのピアスと指輪と髪飾りにしてみましたでした!

【豆知識】単衣の時期を楽しく過ごす★紫外線と汗対策のコツ♪

星わにこ
2014/05/28 00:00
単衣の着物を着る時期は一般的に6月と9月。 7月・8月は盛夏の夏物といわれています --------------------------------------------------- もうすぐ6月! 蒸し蒸しした日が続く東京です。 さて、この時期単衣だろうが袷だろうが問題なのは「紫外線」と「汗」。  まずは紫外線対策について。 紫外線が強い季節この季節、お肌を守るのはもちろんですが、帯付姿での外出が増えますから、着物や帯を守る意味でも日傘は有効です。  天気が不安定になりはじめるので、晴雨兼用のものを持っていると安心です。私はいつも折りたたみのものをバッグに入れています。  また、着物は肌の露出が少ないですが、手の甲はそのまま。日焼け止めクリームなどを塗ると、着物を汚してしまうこともあるので、薄いアームカバーを愛用しています。アームカバーなら手袋と違って指が使いやすいですし、少し長めのものにすれば、冷房対策にもなります。  汚れ防止も兼ねて、軽いショールなどもお役立ちです。レースや薄物のちりよけも上級者という感じで憧れますね。羽織りものは着物よりも季節を先取りしますから、単衣には絽や紗の羽織りものになります。  そして、油断大敵なのが「汗」。夏は気合いを入れて汗対策しますが、この時期はうっかりしがちなので、汗対策もしっかりしたいところ。  汗は放置すると染みになってしまうので、正絹の着物でもし大汗をかいたら「汗抜き」というお手入れに出します。洗えるものは洗ってしまうか、汗をかいた部分に霧吹きをして、タオルで生地をはさんで水分と一緒に汗を吸い取る方法もあります(※縮んでしまうときもあるので、まず目立たないところで試してから!)。  汗の染みで一番怖いのは「抱き染み」です。脇の汗でできるものです。古い着物などで、身八ツ口の両胸のあたり、大きく左右対称に染みができているのを見たことがある方も多いのでは。  脇の汗はタンパク質を含んでいるので、気付かないで放置してしまうと落ちなくなってしまうそう。私も更年期の声が聞こえてきて結構気になる部分なので、あしべ襦袢の脇パットを増強したりしています(^^;)肌襦袢に脇汗パットをつけてもいいですね。  あとは背中の帯のお太鼓が当たっている部分、長時間座ったときの腿から膝裏も汗かきポイントです。  汗染み防止策としては、あしべ織などの汗とり肌着や、晒、綿クレープのステテコなど、汗を吸う素材のものを身につけます。  晒を脇でぎゅっと巻くと、汗が押さえられるという説もあります。晒もびっくりするほど汗を吸ってくれますよ。晒の間にタオルを挟むのもおすすめです。  また麻やフィールドセンサーなど、涼しく調整してくれる働きの肌着もGOOD。  ステテコは、下半身の汗を一挙に引き受けてくれます。太ももの間をつたう汗で不快な思いをすることもありません!  とても大切にしたい着物や、生理の時などのために、汗をブロックする防水の肌着もあります。涼しさという点は少し我慢が必要なので、自分がどちらを優先するかで決めるとよいでしょう。    快適に着物を着るためには着物自体ももちろんですが、肌着や襦袢にもちょっとした工夫を惜しまないというのがポイントでしょうか。いろいろ知恵を働かせるその面倒さも、着物の魅力のひとつかなあ?と思っている今日このごろです。  あとは、着た後にはすぐたたまず、きものハンガーにかけて半日程汗をとばしてからしまってください。  夏の季節に向かって、単衣をもっと楽しみましょう?! =======いち利モールの汗とり対策グッズ======== ◎汗取り対策用に フィールドセンサーの肌着、洗える絹のスリップ、あしべ汗取りスリップなど取り揃えています♪ http://ichiri-mall.jp/ap/icCG/so4/iq36/page1.html ◎ 着物クリニックコーナー 着物クリーニング(丸洗い)・汗抜き承ってます♪ http://ichiri-mall.jp/ap/icXA/so4/iq36/page1.html ただいまオープニングキャンペーン価格です(^.^)

綺麗な着こなしは回数に比例するの巻

星わにこ
2014/05/07 00:00
 綺麗な着物の着こなし方について ===================== ゴールデンウイーク、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?  毎日なんとなくバタバタしていて、気がついたら、いつもとあまり変わらずに終わっていた‥‥そんな在宅ワーカーのわにこです(悲)。  さてさて、着物を着ているとまず「自分で着たんですか?」と聞かれることが多いです。それから「私も着てみたいんだけど、着付けはどこで習ったんですか?」とも。  実はわたくし、ちゃんと着付教室に通いきったことがありません。最初は中学生のとき、お茶を習うために母に浴衣の着付けを習いました。着物は母や叔母に着せてもらっていました。  自分で能動的に「着物を着てみたい!」と思ったのは、上京して一人暮らしを始めてからだったので、地域の着付けサークルや、大手着付け教室、単発の講座などなど、いろいろ行ってみました。 着付けサークルは超初心者の私には少しハードルが高すぎて断念。大手着付け教室は、着付けの道具の購入や、化粧品などの勧誘、上のクラスに進むためには試験(有料)を受けないとだめ、など月謝以外の出費が嫌で初心者クラスだけでやめてしまいました。  そのうち「着物なんて、昔は皆着てたんだから、なんで習わなくちゃいけないんだろう?」と思いはじめ、着たいときには着付け本と首っ引きで格闘して着るように。最初は2時間とか平気でかかって、最後は半泣きでした(笑)が、ひたすら繰り返すうちに、だんだん慣れて最近は10~15分。何事も慣れですね。  なにも知らないで本だけで着られるようになるのはちょっと難しいかもしれませんが、母やサークル、教室で習ったことを繋ぎ合わせてなんとか着られるように。習いにいくと、最初は襦袢だけ‥‥1週間あけて次は着物、その次は帯‥‥などと進むため、忘れてしまってなかなか自分は身に付きませんでした。  むしろ、「どうしても着たい!!」という強い気持ちがあるときに、自己流でも時間がかかっても、一気に最後まで持っていくほうが、教室などに通うよりも有効な気がします。ものすごい気力と体力が必要ですが(笑)。  何度も何度も繰り返し、実際に着て出かけて恥をかくことで、着付けのコツがつかめてきたり、かかる時間も短縮されてきたり‥‥。まさに「習うより、慣れろ」方式で、着られるようになりました。  実は帯は長いこと付け帯でごまかしていました(笑)が、これも着物が楽に着られるようになってから、単発の着付け教室に行き、その1回でコツが掴めてスルスル締められるようになりました。だから、最初は着物だけなんとかして、帯は付け帯で。あとから帯結びをマスターするなんていうのもテかと思います。  今はDVDやネットの動画などで、実際の手順が見られるので、本よりも格段にわかりやすいし、習いにいかなくてもなんとかなるんじゃないかな? そしてどんどん着る。繰り返す。それが一番の上達への近道だと思います。  ただ実際に着ている人の姿を見たり、レクチャーを受けることは、自己流だけよりも数倍上達するのは確か。自分でやってみてわからないところは、ワンポイントでもいいから人に習うのがおすすめです。  やっぱり最初から習いたいな、という方は、時間が許せば毎週通う形式よりは最初だけでも集中講座形式で受けられるところがあったらいいかもしれません。一気にある程度着られるようになれば、あとはどんどん着るだけ。  どんどん着るとなにが変わるかというと、体が着物を着た時の形を覚えるのです。最初は洋服と同じ姿勢でいるために、衣紋がやたら詰まってきたり、裾がはだけてしまったりしますが、着物を着た時の所作を体が覚えると、そういうことがぐんと減ってきます。  もし「着物を着たいけど、どうしていいかわからない」と思っている方がいらしたら、まずは着物を手にとって、纏ってみませんか? お母さんやおばあさん、着物好きな知り合いがいたら声をかけて「着物を着たいんだけど」と訊ねてみましょう。きっと「着よう着よう!」と一緒に考えてくれますよ。私も、そんな相談されたら張り切りまくってしまいます(笑)。  着物を着られる方は「一緒に着ようよ」と誘ってあげてください。着付けは教室でなければ習えないものではないと思います。看板がなければ教えてはいけないものではないと思います。だって、昔みんなが着物を着ていた頃には、教室に通って着付けを習ったわけではなく、ほとんどそれぞれの家で習って着ていたわけですよね。なにはともあれ、難しく考えずに羽織ってみる。  もちろん知り合いに着物を着る人なんて全くいないし、とか、お稽古事として楽しみたい、将来着付けを仕事にしてみたい、という方は着付教室に行かれることをおススメします。ある程度着られるようになって、やっぱり本格的に学びたい!という時にも、着付教室は頼りになります。  冠婚葬祭の礼装は別として、普段のお洒落着はもっと気軽に着ていいと思うのです。お洒落に絶対という決まりはありません。髪型だって、なんだって、自己流でいいじゃないですか。「絶対にこうでなくてはいけない」なんて決まりはありません。そんなに構えないで、最初の一歩、おうちの人や友達と一緒にお洒落して、もっとたくさんの人が踏み出してくれたらいいな。  あとはひたすら、着るべし!着るべし!着るべし! であります。  そしてたくさんの着物姿を見て、見て、見て、自分の好きなスタイルのイメトレをするのも大事であります。  着物って、やっぱり日本人のDNAに深く根ざしている衣服なんだなとしみじみ。日本人なら似合わない人はまずいない。着ると、新しい自分が見えてきます(笑)。そして、そこから先の深い世界が、また楽しい。レッツおキモノ、であります。 ===================★いち利モールより★================================ 着物を着てみたいんだけど・・・という人は沢山いらっしゃいます。 まずは、纏ってみる。というのは良いなと思います。 着付教室も実践型のところを選ぶのがよいかなと思います。 たとえば、授業に「お出かけ体験」があるなど、 実際自分で着物を着てお出かけしてみる。仲間がいるし、 先生も引率するので、多少着崩れしても怖くないです♪ いち利モールの実店舗 銀座いち利本店・心斎橋店は、実になる着付教室を運営しています♪ ◆銀座いち利着付教室 http://www.ichiri.ne.jp/kitsuke/ また。基本的な着付けは出来るのだけれど、帯を結ぶのに時間がかかる・・ もっと簡単に着付けをしたいという方のためには 「前結び短期レッスン」をご用意しています♪ ◆前結び短期レッスン http://www.ichiri.ne.jp/kitsuke_maemusubi/ 教室へ通うメリットは 着付が上手になる・着物がもっと好きになる・着物好きの友達ができる! でしょうか。 そして・・・・ ワンポイント着付を自宅で学びたい方は こちらをご覧ください♪ ◆いち利モールオンラインレッスン http://ichiri-mall.jp/tokushu/04.php ※こんなレッスン動画お願いしますとリクエストも受付中です https://jp.surveymonkey.com/s/B3QXPMS

妄想コーデ★今年の流行色スモーキーパステルに挑戦の巻

星わにこ
2014/04/16 00:00
まだまだあちこちに名残の桜が楽しめる東京、ソメイヨシノだけが桜じゃないですね。 そして、ふと地面にも目をやると、小さな花がたくさん咲いています。わにこ家の庭でもノミノツヅリやタンポポが満開で可愛いです?(草取りしろ)  小さな花を見ていると、洋服では常にジーンズでフワフワ・ヒラヒラしたものに縁のないわにこですが、花柄のワンピースとかが似合ったなら、人生違ったかなぁなんて思うことがあります。。。遠い目。。。 さてここからが妄想タイムです(笑)  若い頃は、黒や紺などのモノトーンばかりでしたが、年齢を重ねて本人に若々しさが失われてきたいせいでしょうか(涙)、このごろ、綺麗な色を身につけてみたいな?と思うようにもなってきました。  今年の春のトレンドカラーは、少し落ち着いたトーンの「スモーキーパステル」だとか。ピンクや黄色、薄いグリーンやペールブルーなど淡い優しい色の服がウインドウに並んでいますね。 そんな気分も手伝って、今日の妄想コーデは「春のロマンチック小花コーデ」です。 http://bit.ly/1gYwkID  甘いパステルピンクの着物、小花も飛び柄だと照れが少ないかも。 少し抽象的な小さなバラの帯は、濃い色の着物にもピッタリ。これからの季節大活躍しそうです。 水色の桜刺繍半襟、クローバーの帯揚、苧環の帯締でピンクをちょっと引き締めて。 ピンクと水色の組み合わせは乙女の定番ですよね。  元気な色、キリっとした色もいいですが、時にはパステルに包まれて癒されたい?   洋服ではちょっと恥ずかしくて着られない花柄や淡いロマンチックな色柄も、着物だと不思議とチャレンジしてみたくなるのは何故でしょうか。 うーん、こんな着物を着てうららかなお天気の中お散歩したら、優しく穏やかな気持ちになれるかな。 眉間のシワも消えそうです~(笑)。 はっ、私には癒しが足りないのかもっ!  着たい着物って、もしかしたら体調や気分のバロメーターなのかもしれませんね。  春うららの妄想コーデタイムでした。 ================================== ▼スモーキーパステルのコーデ3選▼ http://bit.ly/1hJjynn 小紋(ぼかし):ベージュ&西陣八寸名古屋帯(帯屋捨松) http://bit.ly/1kZ8chj 小紋(水玉ぼかし):ピンク&西陣九寸名古屋帯(岡文織物) http://bit.ly/1kvxzED 小紋(梅鉢):薄い水色&西陣九寸名古屋帯(木原織物)

羽織の着用時期の目安って?

星わにこ
2014/04/09 00:00
 羽織の着用時期についてのコラムです。 ================== 今年はあっという間に桜の見頃が去ってしまったような気がする東京ですが、花吹雪やピンクに染まる地面や水面も、まだまだ名残を楽しませてくれています。桜を追いかけて北に旅してみたいわにこです。  もう入学式も終わった頃でしょうか。 あちこちで新一年生と親御さんをみかけると、思わず顔がほころびますね。 また今年もママ友の着付けをお手伝いしましたよ。晴れの日のお手伝いができるのは、本当に嬉しい!   新しい学校、新しい環境。うちの子どもも、クラス替えがありちょっと興奮気味に帰ってきました。 これからはじまる1年間、子どもたちには楽しい学校生活を送ってほしいです。 もちろん、社会人もですね(^^)  さて、桜が散るのと同時に日中の温度がぐっとあがり、そろそろ袷の羽織には手が伸びなくなってきました。  袷の羽織を着るのは「楓が色づく頃から、桜が散る頃まで」とよく言われます。 秋から春までの長い活躍も、そろそろおしまい。単の羽織や、もう少しして5月に入れば薄物の羽織もちりよけやお洒落で楽しめます。  羽織も好きですが、暖かくなってくると、帯付きの軽快な姿で歩きたくなりますよね。  着物を着始めて、最初「帯付き」という言葉を聞いた時、何の意味かわかりませんでした。 要は羽織や道行などの羽織りものなしで、帯が見える状態のこと。  そして「帯付き」で出歩くなんて失礼よ、というようなことも耳にしました。 帯を見せて歩くのははしたない、とか、礼装を着たら道行などを着て訪問先まで汚さないように行くのがマナーだとか、いろいろ言われることもありますが、それは昭和も半ば過ぎくらいまでのことだとか。  一般的に、今は帯付き姿で出歩いてもマナー違反ではないと言われています。 あとは、個人の感覚ですね。一部のしきたりが厳しい世界では、いろいろ言われることもあるようですので、気になった時には身近な方に聞いてみるとよいでしょう。  普段着物を楽しむ分には、暖かかったら着なくてもいいんじゃない? と私は思います。 もう少し暖かくなってきて、帯付き姿を見かけると「ああ、季節が変わったなあ」と、爽やかな風を感じます。  一方、薄物の羽織やレースのちりよけも、素敵なんですよね?。さらりと羽織っている方を見かけると「おっ☆上級者!」と目で追ってしまいます。透け感が、目に涼やかでうっとりします(実は着ている本人の体感的にあまり涼しくなくても、です(笑))  着物ほど厳格に衣替えが決まっているわけではない羽織りもの。 だからこそ、季節と感覚を大事に、気持ちよく着こなしたいですね。  ……とここまで書いてちょっとだけ。前回の「花の季節」についてもそうですが、いろんなルールは知識として一応頭の片隅に入れておいてソンはなしという程度でいいと思うのです。 なにか言われても、あとは「好きだからこれを着ています!」ってニッコリ笑って楽しく着たもの勝ち(^^)v   ルールを楽しむのも着物の醍醐味ですが、でもやっぱり着た時楽しくなくちゃ自分にとってのお洒落=ヨロコビじゃない気がするのです。ルールにとらわれすぎずに、どんどん着物を楽しみましょう!

桜の着物はいつまで着られるの?

星わにこ
2014/04/01 00:00
いよいよ新年度! 消費税もアップしましたね。。。昨日、郵便局で可愛いうさぎさんの2円切手を10枚買ったわにこです。  そして、東京の桜はまさに満開! 一気に春がやってきたような気がします。 毎年この時期になると、ああ、桜の着物が欲しいなあと思うのですが、あまりに美しい桜の花を見ていると、見ているだけで十分な気もしてきて結局まだ「桜の季節にしか着られない着物」は持っていない私です。  桜は国花だから、通年着てよいという説もあります。本人がそれを踏まえてお似合いであれば、問題なし。宇野千代先生のようにトレードマークだとか、名前に「桜」がつくなど本人ゆかりのものというのだったら、いつでもよいでしょう。  また桜の花だけでなく、牡丹や菊などの四季の花々が1枚の着物に一緒に描かれているものならば、季節を問わずに着られます。  ただ、花だけでなく樹や枝が一緒に描かれている「具体的」な桜だけの着物や帯だと、やはり季節にあわせて着たほうがよいとされています。梅なども同じようです。  桜の帯は1本だけあります。去年はその名も「桜花亭」という、代々木のオオリンピックセンター内にあるお茶室で散り際の桜を眺めながらのお茶の会で、色無地にあわせました。 桜の花びらが織り出されているものなので丁度舞い散る桜の中で着られて嬉しかったです。桜で染めた帯揚に、桜色の帯締めは、この時期にすると自然と顔がほころぶような気がします。  そういった、季節を感じる喜びのようなものは、着物を着るようになってから特に楽しめるようになってきました。自分だけでなく、季節を先取りしたり、ピタっとあっている着物は、周りの目も楽しませてくれるものだと思います。  そして、何月何日から何日までがコレ、という決めつけも、季節の花にはありません。桜前線も1ヵ月くらいをかけて北上していくもの。自分がその時にいる場所で、ちょっと上を見上げて桜の樹とおはなししたり、足元の花たちと相談しながら決めるのが一番ですね。 東京の場合ですが、大体の目安として春から初夏にかけては 3月 菜の花、たんぽぽ、桃、木蓮、すみれ、桜 4月 桜、チューリップ、藤、牡丹、つつじ 5月 牡丹、つつじ、薔薇、鉄線、菖蒲、あやめ、芍薬 6月 紫陽花、螢袋、百合、夏椿、露草 などなど、心に留めておいて、そろそろ咲くかな?というお花に、注目!するようにしています。 それには、日々の行動範囲でのフラワーウオッチングが物を言います。 公園や花屋さんは言うに及ばず、他所様のお庭もいい仕事をしてくれます(笑)。 日当りが悪い場所など時期遅れで咲くこともあるので、時期外れかどうかもちょっと気に留めたいですね。  一方で、この日にはこれ、というようなものもあります。例えば「桃の節句に桃の着物」「五月の節句に花菖蒲」のように、例え外に桃の花が全く咲いていなくても、ああいいね、ピッタリだねというものもあったりします。そういうお約束も、着物の愉しみのひとつだと思います。  春には一斉に花が咲きはじめます。そのお花を写した着物や帯があったら、そろそろ咲き始めるかな?という先取りの時期からOKで、もう散ってしまったら着ないのがよいと一般的に言われています。  折々の花や季節のモチーフのものは、本当に着る時期が一瞬なものもあり、多くても週に1、2度程度の着用機会だと、ああ、今年も着られなかった‥‥というものが出てきます。 私の場合は、木蓮。  結婚して最初に住んだ古い貸家の庭に大きな木蓮の木があり、その花を二階の窓から眺めるのが大好きでした。着物を着るようになり、リサイクルで出会った木蓮の着物や帯を買いました。 とても具象的なので(笑)いつか木蓮の花の下で着たいと思っているのですが、毎年雨が降っただの忙しかっただので逃して、未だに一度も着ていません。  東京は先日の春の嵐で木蓮の大きな花は随分散ってしまい、今年もだめだったなぁ?とため息です。また先の楽しみができたと思って、とっておきます(笑)。 今年も出番なし(;;)  本当にこう考えるとお洒落着としての着物って贅沢なものですね。  着物を着ることは、季節を知ること、たのしむこと。柄もそうですが、色も、素材も、組み合わせは無限大。 悩ましいけど、それが面白い。  わからな?い! 面倒くさ??い! でも着た?い!(笑)  そんなことばかりですが、今年もまた春がきて、春の着物が楽しめることに感謝です。 ========★========★========★ いち利モールで お花の着物や帯見てみよう♪ ・小紋(あやめ柄) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0103135001.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0103135003.html ・博多八寸名古屋帯 アールヌーボー(あやめ) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0238546006.html ・博多紋八寸名古屋帯(薔薇) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219028000.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219030000.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219029000.html

変幻自在!1枚の色無地を着回すテクニック

星わにこ
2014/03/19 00:00
最初に作る着物として、一つ紋付の色無地を勧められたことがある方は多いのではないでしょうか。 略礼装として結婚式にも出席できますし、またお茶をやっていればこれほど便利な着物はありません。大抵のお席でOKです。色が寒色系なら喪帯を締めれば法事などで、略喪服としても使えます。  七五三や入学式・卒業式は子どもが主役ですから、訪問着などより少し控えめな色無地は スーツ感覚でピッタリです。ザ☆お母様着物を妄想してみました!  お祝いの意味も込めて二重太鼓となる袋帯でコーデしましたが、古典柄で金糸・銀糸の重めの名古屋帯もアリかと思います。 http://bit.ly/1qRT715 地域や学校にもよると思いますが、今はとても着物を着るお母様が減っています。 でも、形の流行がなく多少の体型の変化も受け入れてくれる(笑)着物は、本当に重宝! 私も20代のときに作ってもらった色無地を今でも着ています(体重は……か な り 増量していますw)。 20年前のスーツは……いろんな意味で着ることは無理。そう思うと、高い買物ではないと思います。 卒業式と入学式が重なるこのシーズン、母の立場としては、1枚の色無地を「卒業式仕様」「入学式仕様」で着回しを考えてみました。悉皆に出すのも1枚で済んでお財布にも優しい!(主婦の智恵) 昨年の卒業・入学式で、ママ友のコーデと着付けをお手伝いしました。 色無地と袋帯は同じもので、卒業式はお母様から譲られた黒羽織とあわせて、帯揚・帯締めも少し控えめな色のものを。 入学式は、春!お祝いの気持ちで、桜色の伊達衿に明るい色の帯揚・帯締めで、帯付で華やかな袋帯を見せて。 写真は照明で色が違って見えてしまっていますが、同じ着物と帯のコーデ違いです。羽織一枚でも随分違って見えますし、帯を替えればまたガラリと印象が変わります。 また、いち利モールさんの『VIVID COLORs』のシリーズは入学・卒業の主役が、袴などと合わせるととても素敵ですね~! せっかくのお誂えですから、少しお袖を長くするとよりお嬢様らしくて、華やかになります。「まるでドレス」というコピーがついていますが、洋服感覚の鮮やかな色が若い人のお肌をひきたてそうです。 色無地は、模様がない分、色と地模様が勝負です。色は単色ですので、その人に合う合わないがきっぱり分かれます。顔映りのよい色を選びたいですね。また意外と地紋が目立ちますし、生地の光沢も違いますので、実際に見てみたいもの。「触って選べる」サービスがありますから、ぜひ試して下さい。 色無地は模様がなくて物足りない、のではなく、こういう楽しみ方ができる変化自在な着物なので、コーデの楽しみは無限大! 私は大好きです。イロムジニストです(何それ)。 また準礼装の一つ紋の色無地でも、格式張りすぎるかな、というような場所には羽織で隠して行ってしまうこともあります。だって、色無地はどんな派手な羽織とも喧嘩しないですから! 今は、決算セールで色無地もプライスダウン中! この春、お気に入りの色無地を手に入れてみませんか? ========★============★ いち利モール決算SALE好評開催中 http://www.ichiri-mall.jp/ ※色無地コーナーはこちら♪ 12,600円~ http://ichiri-mall.jp/ap/icAC/so4/iq36/page1.html