今年は桜の時期が長くて、なんだかいつもより春を楽しめているような気がしているわにこです。桜が終わると一気に緑が輝き出して、帯付き姿が楽しめるようになりますね。
帯付きとは、羽織ものを着ないで帯が見えている着物姿のこと。気軽な装いですが、コートを脱いで軽やかなワンピースでおでかけ、みたいな感じでしょうか。
袷の羽織も「紅葉の頃から桜が散る頃まで」と言われ、羽織るとしても単衣や薄物の羽織になっていきます。
そうなるとやはり帯が注目の的に。冬は「まあ上に羽織るからいいか」とちょっとなおざりにしていた感もあるお太鼓ですが、すっきりきっちり形を整えられるとかっこいいですよね。
前結びの方は見えるところでお太鼓を作りますから大丈夫ですが、後結びの場合は正直手探り。手をいれて帯締めを結んでから「あれ~~やっぱりお太鼓が大きい・小さい」とか「タレが長い・短い」「なんか!斜めってる!」とか気がついて、タレをひっぱったり、「て」の下の返しをひっぱったり‥‥。
ある程度は直せるのですが、どこをひっぱっていいのか、そもそも返しが右側はいいけど「て」を折り返している左側はひっぱれないとか、四苦八苦。自分が!もう一人欲しい!!パーマン!(昭和)となってしまいます。(私だけですか)
ずっと苦戦していたのですが、最近気がついたのです。私はお太鼓を作る時仮紐で形を作る派なんですが、その場合「てを入れる前に鏡をみてお太鼓を綺麗に整えたらいいんじゃない?」と‥‥。
その段階でお太鼓の形を綺麗にすることは、びっくりするほど簡単でした。ポイントは仮紐をぎゅっとしっかり結ぶこと。そうでないと緩んでせっかく作ったお太鼓の形が崩れてしまいます。
仮紐をして、鏡でお太鼓の形をチェックして「よし!OK!」となったらここで「て」を入れて帯締めを結びます。そうすれば、ややこしいお直しいらずです。

もし後結びで「お太鼓の形がいつもイマイチ」と悩んでいる方がいらしたら、「て」を入れる前の段階で形を整えてみてください。たったそれだけですがぐんと楽に整えられるようになります。ぜひお試しください。