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帯締めの左右って決まりがあるの?の巻

星わにこ
2024/12/18 00:00
先週に続き、しつこく帯締めの話題です。平組の帯締めの裏表はもう見分けができるようになりましたよね! よ~く見ないとわからないので、まあ逆でも問題はないですし、カジュアルなものだったら自分の好きな面を出すのもありなので、そういうもんなんだなと思っておくぐらいの豆知識でいいと思います。 関連記事:帯締の裏表の見分け方、房に注目☆の巻 さて裏表に続き、左右もあるってご存知でしたか?  留袖の帯締めは「左が金」と言われます。留袖用の帯締めは、半分で金と銀の2色になっているものがよくあるのですが、その時は必ず左に金が来るように結ぶ、という意味です。ご祝儀袋の水引と同じですね。 あと、帯に差す末広(扇子)も金と銀の面がありますが、金が見えるように差します。金のほうが格が高いため、表にするし左(上前側)にする、ということだそうです。 左右で違う色や模様がある帯締めの場合も、左側にポイントを持ってきます。礼装用の帯締めだと、片方にぼかしや模様が入っているものが多いですよね。 カジュアルなものはそもそもリバーシブルだったり、裏表左右は好きなようにしていいと思いますが、その時は「自分が見せたい」と思う色やポイントを左にもってくるとよいでしょう。 なぜなら、着物は左斜め前から見たときに胸や裾の模様が綺麗に出るようになっているから。柄付けも、そのようにされているのです。 写真を撮る時も、少し右を向いて左側を見せるようにします。なので帯締めのポイントも左だと目立ちますし、髪飾りの向きもメインを左につける、と考えると腑に落ちます。 例えば振袖の帯締めの飾り結びも卒業式の袴のリボンも、左右どちらで結んでもいいのですが、私は左で結ぶようにしています。写真をとったとき目立つから! 基本は押さえた上で自分はこういう理由で左右選択している、と思うとなんかすっきりしますよね~。 着付けの最後にもう疲労困憊していてなんでもいいから結んどけ!みたいになりがちな帯締めですが、小さな面積でも体の中心で存在感があるものです。おしゃれの仕上げの要として楽しんでくださいね!