
衿にファンデーション汚れをつけない方法の巻
星わにこ
2024/12/04
もう師走!いただきもののアドベントカレンダーのチョコを一日1個食べながら焦りを隠せない私です。一方、着物を着るのにはとても楽しいシーズンですよね。忘年会やクリスマスパーティ、もう来年の新年会の予定まで入れて、何を着ていこうかワクワクしています。
そして、着物を着たらあとのお手入れもきちんとしたいところ。正絹の着物は一度着たらお手入れに出すわけではなく、シーズンの終わりなどにまとめてします。お手入れに出すときには、つけてしまったシミや汚れがあれば申告して落としてもらうようにしています。
着物で汚れるところの筆頭に、衿汚れがあります。長い期間汚れを放置すると、汚れがとれなくなったり、変色してしまったりもします。原因はだいたいファンデーション、顔や手の脂ですので、ベンジンなど揮発油でご自分でお手入れするという方もいらっしゃると思います。
でも、汚れが防げれば一番いいですよね。というわけで、今回は衿汚れの原因と防止法をご紹介します。
衿にファンデーションや顔の脂がついてしまうのは、だいたい着付のときです。裾を合わせたり帯を結んだりするときに顔ごと下を向くと、顔が衿に触れてしまいます。
また、帯結びを確認しようと必要以上に振り返って鏡を見る動作も、顔が衿に触れてしまいます。
もちろん着物を着終わった後にも同じように下や後ろを見れば衿汚れがついてしまいます。この2つの動作に気をつけましょう。
解決方法としては、必要以上に下や後ろを見ないこと。具体的には、裾合わせをするときには鏡を見ること。床を見ないで鏡を見ることで、下を向きすぎなくて済みます。また、下を見るときも、なるべく視線だけで。顔をあまり動かさないことが大切です。
この「下を見すぎる」動作をやめて、なるべく前を向いて鏡を見て着付をすると、衿汚れ防止になるだけでなく、着崩れも起こしにくいですよ。
また帯を結ぶときには、後ろを振り返りすぎないこと。体をひねるとこれも着崩れにつながりますから、なるべく正面を向いて手の感覚で帯を結び、ポイントポイントで鏡を見て確認するようにしましょう。
あと、着付けのときには汗もかきます。衿をあわせたら、てぬぐいをはさんで汗やファンデがつかないようにして帯を結ぶという方もいました。それもひとつですよね。また、紐や小物をしゃがまなくても手に取れるところに準備しておくのも大事です。
衿を合わせ終わったら、衿に指を通して少し肌と衿の間に隙間を作るのも衿汚れ防止には有効です。こちらもご参照ください。
関連記事:衿元を指1本浮かせるといいこと3つの巻
なるべく汚さないで、着物のお手入れも楽にしたいですよね。ちょっと動作を気をつけるだけでかなり防げる汚れですので、衿汚れに悩んでいる方がいらしたら参考にしてくださいね!

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