英国戴冠式での紀子様のお着物素敵でしたねの巻
星わにこ
2023/05/10 00:00
皆様ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか? わにこは仕事・仕事でまた仕事(白目)でしたが、最終日だけちょこっとゆっくりできる‥‥と思ったら1日寝てしまっておやすみは露と消えました(笑)。ずっと抱えていた大きな締め切りをクリアして、ほっとする間もなくまた締め切りに追いまくられていますが、お仕事があるのはありがたいことです。
5月6日には、英国のチャールズ国王の戴冠式がありましたね。私も生中継を流し見しながら仕事をしたりしていたのですが、なんと70年ぶりの戴冠式とのこと。「すごいな~」という感想しかでない平民ですが、ロイヤルファミリーや各国ゲストの皆様のすばらしい衣装に目が釘付けでした。
中でも、そう。着物好きの皆さんはきっと秋篠宮紀子様の和服姿に大注目だったのではないでしょうか。私ももちろん目を皿のようにして見入っておりました。以下ただの着物好きの感想です(事実と相違ありましたらご容赦を!)
最初は「訪問着をお召しになってるんだ~」と思ってみていたら、おやっ!袖の後ろ側に紋が入っている‥‥ということは三つ紋の訪問着なのでしょう。
戴冠式関連のドレスコードなどはまったくわからない私ですが、きっと胸元にも模様のある華やかな訪問着を選ばれて、その上で紋を三つ入れられることで準礼装と言われる訪問着でも、ぐっと格をあげて敬意を表されているということなのかな?と思いました。
紋は写真や動画ではわかりませんが、おそらく秋篠宮家の御紋である「菊栂(きくつが)」と思われます。栂(マツ科の針葉樹)を使用している紋はほかにはないと言われるとても珍しい紋で、一度みたら忘れられない意匠です。
それにしても、本当に上品なコーディネートで「ザ・皇室」という感じがして素晴らしかったですね。着物ウオッチャーの血が騒ぎます!!
着物は薄い香色におめでたい文様が山取(山の形に模様が染め分けられている)もので、おそらくは皇室に数多くの着物を献上されている京友禅作家の藤井寛先生の作品ではと推察。
袋帯は七宝繋ぎで、円満にご縁がつながるこれまたおめでたく格調高い柄。その中には唐花文様が施されています。そして純白の帯揚げをあわせ、白と金の細い帯締めには、おそらく真珠(?)の帯留めをなさっているようです。
それにクラッチバッグと三段重ねの草履。フォーマルでありつつ、でもガチガチではなくて、お祝いの気持ちのこもった華やかでそれでいて上品な装いだな~と拝見しておりました。
ネットでは炎上などと騒がれていましたが、着物って、着るだけでどんなに素敵でも文句つけてくる人いるじゃないですか。まあそういうものかなと拝察。一着物ファンとしては、こんなに素敵な着物姿を見せてくださってありがとう~!という気持ちです。
惜しむらくは雨模様のお天気で、お手入れ大丈夫かしらと超余計な心配をする小市民の私‥‥そして、ちょっと静電気起きちゃった? なんて思ったりもしましたが、所作の美しさはさすがでございました。
やはり、なんだかんだで大きな行事のときに和服姿が見られると、着物好きとしては非常に嬉しい気持ちになります。長い長い女王様の時代が終わり、時代もいよいよ変わっていくけれど、これからも変わらぬ皇室の皆様の美しい着物姿を折に触れ、たくさん拝見したいものだな~と思うGWの終わりでした。