急に寒さが深まって、袷の着物に羽織ものが欲しくなる季節になりましたね。私は、羽織はチリ避けの意味も含めて、洗える素材のものを愛用しています。でもたまに正絹の羽織や道行を羽織ると、とろ~んとした落ち感にうっとりしちゃいます。マダム度が勝手に私の中で上昇し、なんとなく所作もおほほほほ、という感じになるのが不思議。
そんな着物のおしゃれが思いっきり楽しめるシーズン、本当に嬉しいです!
冬、外は寒くても、交通機関の中やでかけた先は暖房が効いているのでそんなに暖かい肌着とかは必要だと思っていないワタシでしたが、年々寒さに弱くなってきたような‥‥。昨年たかはしきもの工房の「ぺチコ」というあったか腰巻きと出会い、寒い日に裾除け代わりにしたらめっちゃ最高でした。
しかも、洋服のときにも使えるので、ロングスカートの下に履いて暖かアイテムとして愛用していました。でもやはり、下着ではあるのでお尻のラインとかはばっちり拾うので相当スタイルのいい人でないとスカートがわりにするには、上にチュニックのような長いものを着ないと厳しいかも。というところで、一度上にジャンパースカートを着るのを忘れて外出してしまい、青ざめたことがあるほどあったかです。。。
実は、これはお客様が持っていらした、ニットの腰巻きを現代に蘇らせたものだそう。私も、このニットの腰巻きをおばあちゃんのタンスで発見して、持っていました。朱色のと、ラクダ色の2色あり、履いたらあたたかだろうなと思いつつ、そこまですることもないかと一度も着たことがなかったんですが、ニットではなく、マイクロ抗ピルアクリルというしっとりなめらかな繊維で、またとってものび~る素材の「ぺチコ」をはいてみたい!と試してみたらとってもよかったのでした。
ニットのものは「都腰巻き」という名前で、昭和の中頃まで使われていたもののようです。昔はカシミヤのものとかもあって、高価だったのよ~とデパートの売り場で着物の大先輩に教えてもらいました。
上に着る肌襦袢も同じようにニットの素材のものがあったようです。他にも、ネルの腰巻きや肌襦袢もみたことがあります。今よりももっと寒く、暖房も火鉢だったりした頃。普段に着物を来ていた時代にはこういった暖かアイテムは必要なものだったのでしょうね。古い本や雑誌をみると面白い発見もあります。
今も、新素材で汗をかくと発熱をするようなもので暖かい肌着が誕生しています。調べると、結構いろいろな暖かアイテムが毎年誕生しています。洋服用のものを流用するのもありですよね。裾除けも、あったか素材だけでなく、普段ものびーる素材でスカート型もいいかも~と思ったり、いやすててこ履いているからいいかと思ったり、いろいろネットのお店をみてまわったりするのも楽しいです。
着物のアイテムは、私はこれ!と決めてしまいがちですが、新しいアイテムを時々試してみると、便利だったり快適だったり新しい発見があります。ときどき柔らか頭で探してみるのもよきですよ。