秋の信州・着物旅してきました★の巻
星わにこ
2022/11/09 00:00
秋も深まってきて、東京も少し紅葉の気配が出てきましたね。1週空いてしまいましたが、今回は信州上田のキモノマルシェに参加した次の日、合流してくれたキモトモと二人で月曜日に小布施を観光したお話です。
長野のホテルに泊まったのですが、信州割で40%オフ、平日なので地域クーポン3000円がもらえるというお得さにびっくりしました。朝食を済ませて、駅のコインロッカーにスーツケースを預けて、身軽に観光に出発!
まずは着物で善光寺詣り。紅葉もはじまっていて、とても綺麗でした。以前、牛にひかれて善光寺詣りというイベントに来て以来。おみくじをひいたらなんと「凶」。気を引き締めていきなさいということでしょうか。厄落としの絵馬を奉納してきました。
この絵馬、厄という字をくり抜いて落として奉納するんですが、厄という字に「病気」とか書いて落としている人もいたので、これはいいかもと「お腹のお肉」と書いて友達に大笑いされました。いや切実に落ちてほしいの‥‥。
そんなこんなで久々にお詣りをし、長野電鉄の善光寺下駅まで坂道をぶらぶら降ってお散歩。そこから電車で小布施に向かいました。
実は私、小布施に行ったことがなく今回が初めて。雰囲気のある街並みで着物にぴったりなんですね。ゆっくり観光しようと決めて、お昼を小布施堂で予約。そして憧れのモンブラン朱雀を『とんねる』で予約して、まずは信州小布施「北斎館」に。
北斎館では、着物をきていたため着物割で入場料が半額の500円に。知らなかったので思わぬお得で嬉しい。
今年のGW、岐阜の恵那市の中山道広重美術館でも北斎展をやっていて見たばかりだったので、今年は北斎卍様にご縁がある年なのか? と思いながら『秋のお宝大放出』という展示を楽しんできました。屋台の天井絵は大迫力! やっぱり実物を見るって大事だな~と感動。
お昼は栗尽くしの和食コース3500円。栗の茶巾絞りに椀もの、肉だんご、栗おこわにぶどう餅に栗の上生菓子。少し小雨もぱらつく寒い日だったので、あちあちのお料理で温まりました。いつもならちょっと躊躇するかもしれませんが、クーポン券で贅沢してしまいました。
そして、次は北斎を小布施に招いて逗留させたという地元の名士であり画家である高井鴻山の記念館へ。若冲の屏風絵があったり、なかなかの見応えでした。また記念館の建物自体もお屋敷で、素晴らしかった。
受付で、小さな甘柿をご自由にお持ちください、と配っておられたのでいただいていると、館長さんに声をかけられて、着物姿を褒めていただきました。着物で旅もよいものですね。
小布施の街中をぐるぐる歩いたりお店を覗いたりして、お腹をすこし空けてからいよいよ『とんねる』へ。憧れの朱雀モンブランをいただきました!! セミフレットアイスにナッツが入っているサクサクの中身に、贅沢に栗のクリームや栗あんが重ねられて、美味しかった~~~!!!
給仕されたときには「大きい!食べられるのか!?」と思いましたがぺろりでした(想定内)。9月限定の『栗点心 朱雀』というのにも憧れているので、またいつか小布施に来たいです(食べることばっかり)。
また長野電鉄で紅葉を眺めながら、長野駅に。そこから新幹線で1時間半ほどで東京に戻りました。いや~長野って近いですよね。いつも案内してくれる友達がいるので、コロナ前は友人たちが着物で旅行をよく楽しんでいたのですが、これなら気軽に来られるな~と納得です。
その頃はまだ、子供が小さくてなかなか旅行という気持ちにもなれませんでしたが、大きくなって手が離れてきた今、これからはこんな風に少しずつ友人との旅行が楽しめるようになるのかも。
今回の1泊着物旅行では、二人とも偶然、黒い洗える長羽織を羽織っていました。ちょうど気候的にもよかったし、汚れもあまり気にしないで済むし、少し小雨がぱらついても帯が濡れないので安心。キモトモは鏑木清方の『築地明石町』を見て、つい黒長羽織を誂えてしまったんだとか。わかる!
わたしは、4年くらい前かな? いち利モールで「さらり」という厚みのある紗っぽい生地の洗える長羽織を購入したものを着て行きました。これが、少しだけ透け感はあるけど、生地がしっかりしているので長いシーズン着られるし、レースの羽織感覚で着用しています。すごく優れものなので、また再販されたらいいのになと思ってます。今度は色違いが欲しいなあ。
大人の楽しみに目覚めた、秋の1泊旅行でした。