全国的な大雨のニュースを見ながら、心配がつきません。被害が大きくならないよう、皆様どうぞご安全にと心よりお祈りしております。
そんな折、ちょっとのんきな記事で恐縮ですが‥‥。6月30日より、東京国立博物館で特別展「きもの KIMONO」が開催されています。鎌倉時代から現代に至る「きもの」の歴史がたどれる、いまだかつてない規模の着物展示とのことで、去年から楽しみにしていたものが、コロナのために開催が延期。チケットは時間予約制となり、入場人数をセーブしながらの観覧という形式に。講演などもなくなってしまいましたが、見られるだけでも!と先週日曜日にでかけました。
図録はすごく素敵だけど、A4版でおおよそ1.7キロ(爆)という超豪華版で、当日買うよりは通販で購入できればおすすめという話を聞き、注文しておいたのですが、当日までには届かず(^^;)予習なしでしたが、いざ会場へ!
やはりここは着物でしょうと思う気持ちと、雨も降りそうだしどうしようかなと面倒に思う気持ちとがせめぎあいつつ、えいやっと着物ででかけました。七夕も近いということで、星の帯をして七夕コーデのつもり。もちろんマスクは着用です。
久々に山手線に乗って上野に着くと、ちらほらと着物姿の方も。お手洗いで一緒になってお互いの着姿を褒め合ったり、すれ違うときに会釈をいただいたり。一緒にチケットをとってもらった友達とも合流して、会場に向かいます。
あがるわ!!! 気持ちが入場前からどんどん高まります!!
入り口で検温、何時から何時までの方はこちらから、と時間枠を案内されて入場すると、土日チケット売り切れというだけあってそこそこの人出なれど、人気展示のときの人ごみとは比べ物にならない見やすさ。並ばなくてもいいし、とてもスムーズでありがたいことです。
装束が小袖に変化したあたり、鎌倉時代から展示は始まります。そんな古いものが残っているものかという驚きと、色あせはあれども圧倒的な豪華さに釘付け。屏風や掛け軸などもおりまぜつつ、時代が下って、安土桃山、江戸、明治大正から現代へ‥‥と続くのですが、IKKOさんの「どんだけ~~~~~」という声が聞こえるくらいのもんのすごい物量!!! これだけのものをよくぞという質とレベルにめまいを起こしそうになりながら、進みます。特に元禄あたりの華やかな技巧を凝らした着物の数々に、目がチカチカ。意匠も技術もすごいとしか言葉が出ない。
途中であの「見返り美人図」が展示されており、予習もロクにしていかなかった私はびっくり。まさか本物が見られるなんて。本当に色鮮やかで精緻な筆で文様や簪の細部までが描き込まれ、まさに眼福。。。信長秀吉家康トリオの陣羽織なども展示されており、権力の象徴としての男性着物にも度肝を抜かれます。
第一会場だけでめまいをおこしそうになっていたのに、さらに第二会場のボリュームもがっつり。時代は江戸末期から現代へ。火事と喧嘩は江戸の華、といわれた火消し半纏は、鎮火すると裏返して着るということで、その裏の華やかなこと。雷神、髑髏、鯉に武将、粋を競ったたくさんの半纏の迫力ときたら。
そして振袖スキーの私としては、よだれしかでない大正・昭和時代のご令嬢の振袖と奥様の訪問着コーナー!! 池田重子展でみたことがあるわ?という着物や帯との再会もありうっとりうっとりうっとりうっとり。
正直ステイホームの時期には、また着物でおでかけとかできるのかしらというがっくり感が大きく、きもの熱が下がった?とか思っていたのですが、いやいや! やっぱりわだす着物が好きだっちゃ!!!と熱く再認識してしまいました。
銘仙や現代作家もののコーナーも充実していて、久保田一竹からYOSHIKIの進撃の巨人まで。これでどうだ、どうだこれでもかああああ!!という超大ボリューム!(語彙‥‥) 90分という時間制限はまったく足りない感です。大きくは前期後期に分かれるものの、こまめに展示替えがあるとのことで、許されるなら通いつめたい。。。
少なくとも、後期には必ず行くつもりにしています。チケットは期日の1週間前に販売開始となっています。後期展示がはじまるころには不忍池の蓮の花が身頃をむかえているのではないでしょうか。入場は9時半からのスタートなので、朝早くいって、朝しか見られないという蓮の花の美しい開花を楽しんでから入場というのもありですね!!
なかなかコロナなどで厳しい状況が続きますが、きものファンなら必見の展示ではないかと思います。もし状況が許すのであれば‥‥ともなかなかいいづらいのですが、お勧めしたいです!! 図録は通販でも買えますので、これだけでも! 大判で布製本、豪華です(なにしろ1.7キロです)! うっとりしながら上野を後にして家に帰るとちょうど図録が届いていました!!! 早速!と思ったのですが、久々に歩き回って、足が‥‥(どんだけ運動不足やねん)。図録を握りしめて早寝してしまったわたくしでした。。。(弱)。
今もうひうひいいながら、図録を繰ったりしておるわけですが。まずは前期のレポートからでした(ぺこり)
特別展「きもの KIMONO」
https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html