大局を見よ!?妄想の三国志コーデの巻
星わにこ
2020/04/01 00:00
刻々と状況が変わって、不安が続く毎日。私も外出する仕事がすべてなくなってしまいました。不安ではありますが、くさっていても仕方ない。さりとて花見に出かけるわけにもいかない。さて、と思ったところで、WEBで期間限定無料のマンガ横山光輝の『三国志』にうっかりはまってしまいました。これが孔明の罠か(違)。
子供の頃読んで、オッサンばっかでよくわからなかった横山三国志。ただ軍師諸葛亮孔明の活躍ばかりが記憶に残っています。あとは三国志といえばNHKでやっていた人形劇三国志。YMOの主題歌が印象的でした。川本喜八郎の人形の存在感。あとはコーエーさんのゲームとドラマCDに蒼天航路。とにかくお話が壮大で長くて登場人物も300人を超えるというものですから、横山三国志だってマンガといえども60巻。子供に「俺に勉強しろとかいっといて、母さんだってマンガしか読んでないだろ!」とか謗られながらも最後かなり駆け足で読みきりました(読みきったのかーい)。
とにもかくにも、人が死ぬ。戦では何万人という人が。戦でなくても、愚君のもとでは民は重税に苦しみ、それでなくても疫病、天災、イナゴの襲来とこの世に平和はないのかよ!と天を仰ぎたくなります。これが1800年前の中国での三国時代を描いた小説。人の世の苦しみはどの国でもいつの時代でも、同じように繰り返されているのですよね。とてもつらい(霊帝)。
目の前のことを考えると収入が‥‥生活が‥‥と暗くなってしまうばかりですが、生きていればなんとかなる! 今は死なないこと死なせないこと。幸い兵馬に急に焼き討ちにあうよりは対策も練りようがあるとなんだかよくわからないところに気持ちを落ち着けて、先に進もう!なんて思ったり。
孔明のようにはいきませんが、きちんと学ぶことを忘れず、目の前のことだけではなく、いろんなフェーズを自分なりに俯瞰して大局で物事を考えるようになりたいものです。特に今回の新型コロナウイルス問題は地球規模、パンデミック。今日のパンの心配はありますが、必ず人類の英知で収束するはず。そしていつの世も人は同じ、あわててもしかたないと気持ちが楽になりました。マンガを読んでいた言い訳をしているわけではないのですが(笑)自分の楽しみを日々の生活で見つけるのも大事なことですよね!
ワクワクすることを考えるのもいいと思います。というわけで今日は久々に、出かけなくても試着できちゃう! いち利モールの試着室で妄想コーデ三国志!してみました! テーマは諸葛亮孔明です!ジャーン!
三国志の主人公、劉備玄徳の軍師としてもう正直あんたが主人公ですよねという活躍をみせる孔明は、よく鶴もう衣(かくもうい)という鶴の羽毛で作った衣という意味の白地に黒の縁取りの羽織物をきている姿で描かれています。道士や仙人が着るものとされています。あとはパンみたいな冠(綸布)と羽扇があれば孔明スタイル。これで185センチの長身でどうかしてるくらい頭がいいってこんなチートありますかという人物ですが、やっぱりかっこいいですよね~! 服装についても調べていたら面白くなって、着物も元をたどれば漢服にも源流がありますし、あれこれ妄想の翼が飛びまくってしまいました。
というわけで白に近い銀鼠の色無地に、黒い半襟で鶴もう衣気分。帯は蜀江文様。蜀江とは劉備が治めた蜀の国の川の名前。蜀では、絹織物が盛んで三国時代にも錦織物がたくさん織られていたということです。やがてそれは日本にもたらされ、名物裂となります。四角と八角を繋いだ文様を蜀江模様といい、袋帯などの格調の高いものによく使われています。
まあ単なる自己満足ですが、妄想コーデは基本自己満足ですからいいのいいいの。出かけられない、会えないと不満を言うよりも、限られた条件の中から楽しみを見出すのも今は大事なのかも。欲をいえばきりがないけど、自分にできることで、前を向けるはず。
普段仕事に追い立てられて家でじっくり本を読んだり調べ物をしたり、整理をしたり片付けをしたりできないことをやってみたい。そしてこれからどうなるかと時にはテレビや動画を離れて、自分の頭で考えてみたいなと思っているお籠りはじめのわにこでした。