江戸小紋風大小あられで妄想の雪コーデ!の巻
星わにこ
2016/01/20 00:00
今年は暖冬で楽勝‥‥なんてたかをくくっていたら、今週は全国的に大雪。東京も雪が降って「やっぱりこの時期が冬本番なんだ‥‥といまさらながら暖かい着物コートがない(><)なんて焦ってみたりしているわにこです。
もう終わってしまいましたが、先週、銀座まで故・池田重子先生の「追悼・日本のおしゃれ展最終章」を観に行ってきました。1993年の第1回からずっと拝見していた日本のおしゃれ展、この第9回で最終章かと思うと淋しいのと同時に、図録を読んでもうこれを最終章とすると決めて、先生がご自分で図録も校正までされていたのだと知り、こういう幕引きをされた凄さにうちのめされました。
素晴らしい染め、刺繍の華やかな花嫁衣装や振袖から、まさに江戸の粋といえるモノトーンのキリっとしたコーデまで一貫した美意識が感じられて、心が震えるようでした。細部まで作り込まれた帯留のコレクションも凄いの一言。
お腰が展示されていた回もあったな~とか、刺繍半衿が凄かったときや、会場の片隅に「冬のソナタ」というタイトルのキラキラの冬コーデがあった回もありました。それは図録には載っていませんでしたが、先生がヨン様お好きだったのかな~と乙女な一面を想像して微笑ましく思ったり。
また「美しいキモノ」でのお仕事の展示もあったのですが、いしだあゆみさんが雪の中、逃避行しているようなドラマチックなグラビアのページが。私の第一次きもの熱に罹っている時に見て、「うおー!すげー!なんか着物ってすげー!!」と興奮(興奮すんな)した記憶が甦りました。
ただただ憧れのコレクション‥‥。またどこかで拝見する機会があったらいいなあと思いながら会場を後にしました。
さてさて、その冬のソナタや美しいキモノではありませんが、今回は雪のコーデを妄想してみました。
http://bit.ly/1NjjNiR
わたしは縞のようないわゆる江戸前の粋なスタイルは全然似合わないのですが、こんなコーデなら大丈夫かな? 大小あられの小紋に、絞りの名古屋帯は鹿の子の部分が雪のよう。ちょっと渋めの帯揚帯締めで、大きめの渋い帯留をつけてみたい。半衿は雪輪の刺繍。
降りしきる雪の中を、ショールだけをひっかけて走る。浅い足袋からのぞく細い足首がほんのり赤く染まって‥‥(いしだあゆみのイメージで)もう、自分にはないものばかりっっ! シチュエーションとの合わせ技これぞ妄想!!妄想の醍醐味!!!(鼻息)
渋さの中にも淡い紫がほんのり女らしい。今年はそんな、オトナな着姿も目指してみたいです!
そういいつつ、ど~んと晴れ着で出かけて、おしゃれ展会場近くの「美しいキモノ」表紙垂れ幕の前で図々しいポーズで写真を撮ってもらったワタシでした。キタコレ。
色んな意味で、江戸の粋とはかけ離れすぎてスミマセン‥‥。でも、楽しいからいっか! そのうちなんとかなるだろう(ならないと思います……)。
自分にはないものも妄想しまくってしまえるのも試着室のよいところ。最近「みんなのコーディネート道場」もできて、他の方のコーディネートやこだわりが見られるのも楽しいです。早速わたしも投稿してみましたっ。
http://ichiri-mall.jp/ap/contest.html?md=ct10&contestId=5678&spc=ICR
新年の妄想はじめ、失礼いたしました。今年も試着室でコーディネート妄想タイム、おつきあいよろしくお願いしま~す!