5,500円(税込)以上で送料無料

着物
着物
一覧を見る
小紋
一覧を見る
とび柄/水玉 とび柄/水玉
無地系 無地系
ぼかし ぼかし
更紗/唐草 更紗/唐草
縞
格子/市松 格子/市松
洗える着物 洗える着物
新品プレタ 新品プレタ
夏物 夏物
その他 その他
一覧を見る
米沢織 米沢織
大島紬 大島紬
結城紬 結城紬
十日町 十日町紬
琉球 琉球紬
上田紬/伊那紬 上田紬/伊那紬
小千谷紬 小千谷紬
浜松紬 浜松紬
牛首紬 牛首紬
塩沢 塩沢
夏物 夏物
その他 その他
色無地
一覧を見る
紋意匠縮緬 紋意匠縮緬
御召
一覧を見る
御召 御召
撥水加工済み 撥水加工済み
夏物 夏物
羽織・コート
一覧を見る
羽織 羽織
コート コート
雨用 雨用
未仕立て 未仕立て
夏物
一覧を見る
紬
小紋 小紋
色無地 色無地
麻
紋紗 紋紗
御召 御召
洗える着物 洗える着物
浴衣 浴衣
木綿
一覧を見る
阿波しじら 阿波しじら
遠州木綿 遠州木綿
久留米絣 久留米絣
綿麻 綿麻
伊勢木綿 伊勢木綿
その他 その他
訪問着
一覧を見る
訪問着 訪問着
一覧を見る
袋帯
一覧を見る
西陣 西陣
大島 大島
江戸更紗 江戸更紗
十日町 十日町
牛首 牛首
新品プレタ 新品プレタ
夏物 夏物
その他 その他
九寸名古屋
一覧を見る
西陣 西陣
琉球 琉球
大島 大島
京友禅 京友禅
江戸紅型 江戸紅型
京紅型 京紅型
結城 結城
米沢 米沢
新品プレタ 新品プレタ
夏物 夏物
その他 その他
八寸名古屋
一覧を見る
博多 博多
米沢 米沢
琉球 琉球
牛首 牛首
西陣 西陣
夏物 夏物
その他 その他
夏物
一覧を見る
九寸 九寸
八寸 八寸
袋帯 袋帯
新品プレタ 新品プレタ
半巾帯
一覧を見る
新品プレタ 新品プレタ
博多 博多
米沢 米沢
西陣 西陣
兵児帯 兵児帯
その他 その他
角帯
一覧を見る
西陣 西陣
その他 その他
帯小物
帯小物
一覧を見る
帯〆
一覧を見る
平組 平組
丸組 丸組
ゆるぎ組 ゆるぎ組
三分紐 三分紐
二分紐 二分紐
帯留付き三分紐 帯留付き三分紐
夏物 夏物
帯揚
一覧を見る
無地/ぼかし 無地/ぼかし
友禅 友禅
絞り 絞り
刺繍 刺繍
夏物 夏物
その他 その他
オリジナル オリジナル
根付
一覧を見る
真鍮/合金製 真鍮/合金製
ガラス製 ガラス製
その他 その他
帯留
一覧を見る
ガラス製 ガラス製
真鍮/合金製 真鍮/合金製
アンティーク アンティーク
陶器製 陶器製
貝殻製 貝殻製
天然石 天然石
その他 その他
数-SUU- 数-SUU-
大原商店 大原商店
リオン工芸 リオン工芸
馬籠静 馬籠静
スタジオサカミ スタジオサカミ
オリジナル オリジナル
小物
小物
一覧を見る
半衿
一覧を見る
刺繍 刺繍
無地/ぼかし 無地/ぼかし
レース レース
夏物 夏物
その他 その他
履物
一覧を見る
草履 草履
足袋 足袋
下駄 下駄
雨草履 雨草履
草履バッグセット 草履バッグセット
鼻緒 鼻緒
カバー カバー
その他
一覧を見る
バッグ バッグ
羽織紐 羽織紐
収納 収納
ハンガー ハンガー
ピアス ピアス
かんざし/櫛 かんざし/櫛
風呂敷 風呂敷
割烹着/エプロン 割烹着/エプロン
ショール ショール
手袋/アームカバー 手袋/アームカバー
衣装敷 衣装敷
ブローチ ブローチ
財布 財布
ペット用品 ペット用品
その他 その他
着付小物
着付小物
一覧を見る
帯板(前板) 帯板(前板)
帯枕 帯枕
腰紐 腰紐
伊達締 伊達締
ベルト ベルト
クリップ クリップ
その他 その他
肌着
肌着
一覧を見る
インナー
一覧を見る
肌着 肌着
ステテコ ステテコ
裾よけ 裾よけ
半襦袢 半襦袢
補整着
一覧を見る
ブラジャー ブラジャー
パッド パッド
うそつき
一覧を見る
替え袖 替え袖
替え衿 替え衿
襦袢 襦袢
その他 その他
長襦袢
長襦袢
一覧を見る
洗える長襦袢 洗える長襦袢
正絹 正絹
き楽っく用 き楽っく用
麻/綿 麻/綿
紋紗 紋紗
お悩み別で商品を探す
補正をキレイにしたい 補正をキレイにしたい
汗かきさんにオススメ 汗かきさんにオススメ
冬のあったかアイテム 冬のあったかアイテム
着崩れ防止で美しく 着崩れ防止で美しく
帯結をカンタンに 帯結をカンタンに
お手軽♪うそつき お手軽♪うそつき
着物を楽しむコンテンツ
ブログ
きもの知恵袋 オトナの着物生活
動画
女将ちゃんねる 着付け実践動画
コラム
着物の基本!着こなし・コーデコラム

新着記事

アーカイブ

メールマガジン・会員登録はこちらから

平安王朝絵巻!ぬりえ気分で紫陽花の重ね衿パーティコーデ☆の巻

星わにこ
2016/06/15 00:00
 いよいよ梅雨入り。梅雨寒になったりカラッと晴れたり、忙しい天気ですね。紫陽花も例年より早く咲いたようで、あちこちで目を楽しませてくれます。  先日、装束勉強会でご一緒させていただいている漫画家の鈴木淳子さんが「平安王朝絵巻ぬりえbook」を出版され、その出版パーティにお邪魔しました。  昨今大人の塗り絵が大ブームということで、書店にいくと細密な塗り絵がたくさんありますね。洋風のものが多い中、この塗り絵本は、和でしかも平安王朝ということで、想像力がかきたてられる内容になっています。源氏物語や伊勢物語などの有名な物語のワンシーンや季節の行事などが、有職故実に基づいた確かな監修のもとに、見事に描き出されていて圧巻。塗り絵の画材の選び方や塗り方ワンポイントなどのページもあって読み応えもあります。絵巻ということで、絵が横長なのも素敵なのです~。有職文様なども細かく書き込んであって、ぬりぬりしていると時間を忘れて集中できます。  当日は主役・じゅんじゅんこと鈴木さんの着物コーディネートと着付をさせていただいたのですが、お母様から譲られたという紫陽花のように見える単衣の着物に、十二単の五つ衣をイメージして五色の伊達衿を重ねて華やかさを出してみました。また、帯も半幅帯を2本かさねて、華やかに。色あわせがキモのコーデです。  五つ衣の色あわせは女房装束の「かさね色目」と言って、胸元、袖口、裾にこぼれる、五色の衣の色をどうあわせるかで素敵な名前がついています。特に四月以降の薄衣にあわせるかさね色目は「卯の花」「菖蒲」「撫子」「女郎花」「藤」「躑躅」など、美しい花の名前がついていて、それぞれの花を連想させる美しい色あわせになっているのです。  このかさねの色目から連想して正式なかさね色目にはないものですが、6月なので「紫陽花」をイメージし、手持ちの伊達衿を合わせてコーディネートしてみました。  色の順番に決まりがあるというと、守らなくちゃとか、間違えないようにしなくちゃと身構えてしまいますが、平安の女性たちも、きっと綺麗だなあと思う色を合わせていたと思うのです。どんどん華美になって重ねる衣の枚数が増えすぎて、禁止令が出されたという記録もあるほど。さぞかし自由な取り合わせで美しさを競ったのでしょうね。  ぬりえも、お手本のかさねの色目もよいけれど、自分の好きな色に重ねて塗ってみてはいかがでしょうか。小学生に塗らせたら、冠が紫になったり、袍が黄緑になったり、それはそれは自由でした。髪の色だって、自分が好きならば赤でも黄色でもいいではありませんか。  五色の重ね衿を使うときは振袖でのコーデばかりでしたが、今回初めてこの重ね衿を小紋で使ってみました。オーバーになりすぎるかな?と思いましたが、着物ってすごい。受け止めますね。小紋でもどーんと華やかになります!! パーティなどここぞというお洒落にはおすすめ! 鈴木さんの美しさにあいまって、本当に紫陽花の花が咲いているようで、うっとりでした。色無地などの襟元で楽しんでもよいかもしれませんね。  まさにぬりえ感覚。色で遊ぶ可能性、無限大。きまりにとらわれすぎないで、手持ちの着物や帯、伊達衿などの小物をあわせたり、かさねたり。平安の女房装束の色の世界にうっとりしながら、着物でももっともっと遊んでみたいなあと思ったのでした。 「平安王朝絵巻ぬりえbook」鈴木淳子 監修:八條忠基 ディスカヴァー・トゥエンティワン

雨草履? 時雨履き? 雨の日の足元の選択肢の巻

星わにこ
2016/06/01 00:00
 今日から6月! そろそろ梅雨がやってきますね。今年は紫陽花などの開花が早いようであちこちで満開なのを見かけます。  雨予報が出ると着物でのおでかけ、ちょっと考えてしまいますね。でも、雨の日対策をしっかりしておけば、結構雨の日のおでかけも楽しめます。私はお気に入りの雨コートを買ってから、雨が降っても「これが着られるからいいや」と思うようになりました。  雨といえば雨草履、と毎度ウレタン草履に透明なカバーがついたものを履いていた私ですが、先日とうとう鼻緒の部分の合皮が派手にめくれてしまい、寿命を迎えてしまいました(ちーん)。  そこで、雨の日の足元について再考してみました。次に買うなら‥‥というものです。 1)同じタイプのウレタン草履に透明カバーのついている草履 2)鼻緒が取り替えられる透明カバーのついた草履 3)底から雨が染みない雨晴兼用草履につま先カバーをかける  手持ちのもので考えると 4)時雨履きの下駄にする 5)この際移動は長靴で(爆)意外と気にする人いません。  時雨履きの下駄は、二枚歯の高下駄で、雨の跳ね返りをうけにくいもの。雨の時はつま先に雨カバーをかけます。着物初心者のころ「時雨履き」という言葉の響きに憧れて購入しましたが、雨の日に二枚歯の下駄で上手く歩く自信がなく、未だに新品のまま箱にしまってあります(汗)。  黒塗りの下駄に、螺鈿の花がキレイで舞い上がり、つま先のカバーにアザラシの毛皮がついているものがまたステキで(それは雪用)、お店のおじちゃんにそれ東京では要らないと思うよ‥‥と止められたにも関わらず購入したのですが、やっぱり使ってないです(言う事聞いとけ)。せっかくだから一度くらい、履いて出かけてみようかな? ヒトメボレしたのにもったいないですよね‥‥。  あまりに降っているときは、長靴もありかもですね。  しばらく、雨が染みないカレンブロッソを履いて足袋に撥水スプレーをかけ、替えの足袋をもって出かけるというのでしのいでいましたが、本格的な雨シーズンを前に迷いに迷い、結局、一昨日店頭で出会った(2)のタイプを衝動買いしました(なんやそれ)。さて、(1)と比べてどうか、また使ってみてレポートしたいと思います。  あと、雨がふるかも? という予報のときには「草履カバー」を持っていって、降ったら草履につける、というのもアリですよ。意外と使い心地がいいのでびっくりしました。二枚歯がついているタイプのカバーは、雨のはねも防いでくれます。  他の雨対策については、よかったら過去記事も参考にしてください\(^O^)/ <雨対策まとめはこちら> <雨対策のアップデート情報>  最近、撥水加工のもんぺを雨の日対策にも使えるというので購入しました。メインは着物を着て自転車にのる時使っているのですが、雨の日にコートの下に着ると悩みだった地面からの跳ね返りに安心です。畳むと折りたたみ傘くらいになるので便利。  「カサクルル」という傘をまとめるグッズ。昨年入手したのですが、ちょっとカワイくて、雨の日を楽しくしてくれます。それなあに?ってよい話題にもなりますよ。いち利モールでももうすぐ販売される予定です! もちろん猫のを使ってます♪   http://ichiri-mall.jp/ap/prd0265589000.html  撥水スプレーも、鼻緒にかけておくと雨染みや汚れ対策になります。和装用に限らず、雨の日のおでかけが楽しくなるグッズを揃えると「よーし雨こい!」という気持ちに。そうすると意外と降らなかったり(笑)。このごろ、雨のおでかけに身構えなくなったせいか、着物雨女を卒業しちゃったみたいです!?  皆様も、雨の日着物、楽しんで下さいね!

もう真夏日!? スッキリ大人な結城縮の単衣妄想コーデの巻

星わにこ
2016/05/25 00:00
 春が来たと思ったらもう夏!? えーとまだ5月ですよね? とカレンダーを確認したくなる連日の真夏日予報。本来は5月はまだ袷、6月1日に衣替えで単衣に切り替わるというお約束があるのですが、そんなことは言ってられない暑さです。気温を見つつ、23、24度あたりを越えたら単衣にしているのですが、その基準ではすでに5月は単衣の季節。  地域にもよりますが、普段着る着物だったら、洋服と同じで気温にあわせて着たらいいやん! と切実に思います。真夏日に袷は我慢大会以外の何者でもない気が‥‥。なので、もう単衣をがんがん着ているわけです。さすがに絽や紗など透ける着物は夏感満載なので、透けにくくて涼しく過ごせる単衣が大活躍します。  洋服の生地で言えば、ワッフルとか楊柳、サッカーなどポコポコしていて肌への接地面が少なく、ペタっと張り付かないもののほうが涼しく感じますね。単衣も、シボのあるさらっとした生地だと、より涼しく感じられます。  今回は、そんなシボのある結城縮の単衣で涼感のあるスッキリ大人コーデを妄想してみましたよ~。 http://bit.ly/1U7L2k5  帯もスッキリとしたグレートーンのものをあわせ、帯揚、半衿を黒にして帯締の色にポイントを持ってきました。帯留で思いっきり遊べるコーデです。  半衿はビーズ。ビーズの半衿はドレッシーでお洒落なだけでなく、ひんやりしているので、暑い日の強い味方なんです。先日教えてもらったのですが、肌に直接当たっているのはビーズなので、着終わったらさっとふいておくだけでもさっぱりと使えます。お手入れもラクラクですよね。  結城紬は有名ですが、結城縮って? と思われる方も多いかもしれません。  結城紬は平織ですが、結城縮は横糸に強く撚りをかけた撚糸を使って織っています。それを湯につけると、撚りをかけるときに使われた糊がとれて撚りが戻るので、布にシボができます。昭和30年代には平織より縮織のほうが多く生産されていましたが、昭和40年代に平織の人気が出て急速に生産が減り、今では本場結城紬の生産量の3%に減少しているそうです。  本場結城紬と結城紬の縮織は、反物で積んである時にすぐ見分けがつくように、平織は反物の耳の部分に白い糸を織りますが、縮織はそれがありません。  譲られた物やリサイクルを仕立て直して着ている方は何人か知っていますが、なかなか新反は手に入りにくい貴重なもの。私も一度は着てみたい憧れの着物です~!  知れば知る程、欲しいものだらけの着物沼、妄想コーデの時間でした(^^;)。

須坂クラシック美術館から牛に引かれて善光寺!?★長野・着物旅その2の巻

星わにこ
2016/05/18 00:00
 さてさて、ゴールデンウィーク着物旅2日目。善光寺の宿坊で宿泊した私達。善光寺は誰でも御詣りできる無宗派の寺とされていますが、天台宗と浄土宗が交代でお守りしており、「院」と名のつくのが天台宗、「坊」とつくのは浄土宗の宿坊なのだそうです。日の出とともに行われるお朝事(あさじ)に参加するため、早朝から雨の中、善光寺へ。  無論、着物しか持ってきていないので着物です。洗える着物にしてよかった……と思う結構な降り。コーディネートも前日の赤備えから紫の小物に替えて、サップコートを羽織って御詣り仕様に。宿坊の案内人さんと住職のご案内で本堂で朝の御勤めに参詣し、お戒壇巡りをし、お数珠頂戴もしました。一昨年亡くなった母の供養もお願いできて、外に出る頃には雨も止み、空が明るくなってきて、なんだか心も洗われたようでした。  朝食をいただいて、善光寺から長野駅に移動して長野電鉄の駅へ。2日目の今日は長野市と須坂市のコラボイベント「信州きものDAY」に参加するため東京からやってくる総勢10人(!)のキモトモと待ち合わせ。この時、まだ朝の9時半。事前申し込みで須坂~長野の電車の往復切符と美術館入場含めて1000円というオトクなチケットを握りしめいざ、須坂へ!  須坂では、ゴールデンウィークの恒例行事となっている須坂クラシック美術館の「大正昭和きもの 春の大虫干し会」へ。所蔵の銘仙コレクションを広間で虫干ししている様を間近で見られるとあって、キモトモたちが何度も訪れているという憧れの展示。今回、初めて実際にやってきたのですが、風情のあるお屋敷にたくさんの銘仙がかかっている様は圧巻。こ、これはまるで、銘仙の宝石箱やぁ~~~!!! 銘仙の森に迷い込んだみたいです。  とても間近で見る事ができ、手袋をしていれば触ってみる事もできます。銘仙好きにはたまらない展示ですね。  近くの蔵のまち観光交流センターの「きものフリマ」では、和小物や古い着物や帯がで並んでいて、几帳に鶴に房(!)の美しい袋帯や下駄、伊達衿などをびっくり価格でゲット。ハンドメイド作家さんの可愛い房の帯飾りも、キモトモみんなで買っちゃいました~。  風情のある蔵の街をぶらぶら歩いて、お蕎麦やさんでランチ。呉服屋さんのステキ展示を覗いて、清水の舞台から飛び降りる人の背中を押したり(ええ)気分が盛り上がったところで、また長野電鉄で権堂駅までまた移動。「着物姿で牛にひかれて善光寺参りをする」という行事に参加するためです。 「門前まち花遊歩」というイベント、善光寺までの参道に花のアートや出店が並んでいてたくさんの人でにぎわっています。そこで牛さんのいるところに集合した我々。総勢60人余で、牛がひっぱる紅白の縄を持って、善光寺を目指します! いやはや壮観でした。  まさに文字通りの「牛に引かれて善光寺」です。でも、最近の若い人はこの言葉をあまり知らないようで、キモトモが「善光寺で牛に引かれてくるわ」と娘さんに話したら「ご、拷問!?」って、それ四つ裂きの刑ですかぁぁ~~(恐怖)  皆様はご存知だとは思いますが「無信心で業突く張りのおばあさんが洗濯をしていると、その布を牛が角にひっかけて走っていってしまった。おばあさんは布を取り返そうと牛を追って走っていくと、気がつくと善光寺の境内にきてしまった。そこで牛は消え、おばあさんは無信心を恥じて信心をするようになり、極楽往生をとげた。その牛こそは観音様の化身だったのだ」という説話がもとになっている言葉です。  いやあ~それにしてもまさかリアルで「牛に引かれて善光寺参り」をする日がくるとは! よっぽど布(着物)に執着しているということでしょうか(笑)。でも、それで善光寺参りができたのですから、この煩悩も少しは消えるのかな~。否、周りを見るとさらに燃え上がっているようにしか見えない(笑)。実際、フリマで買った戦利品とか、どっさり持ったまま牛に引かれてるし(爆)。  牛にひかれる着物の人たち(笑)  無事山門前に着いて答礼を受け、庭園で着物の記念写真を撮影していただいた後、大本願のお上人様の講話を伺いました。お上人様は代々宮家や五摂家出身の女性が勤められており、現上人様は鷹司家のご出身とのこと。着物で参加の私達にあわせてくださって、お持ちの小袖屏風についてお話をしてくださいました。  小袖屏風とは、誰袖風に屏風に実際の古裂を貼付けて仕立てたもの。ご自身の小さな頃の着物や、お母様がお持ちになっていた戦後の苦しい時代に手放してしまった襲ねの着物の残り布や、お母様が刺繍された絽刺しの毬紋様などが美しい屏風に仕立てられており、それにまつわる歴史と想い出深い着物の話をして下さいました。人生を信仰に捧げてこられた87歳になられるお上人様の「着物」への想いを伺えたことが、どんな法話よりも心に深く響いた気がします。  その後イベント主催のNPO法人長野都市経営研究所の皆さんとイベントの感想などを述べ合うワークショップがあった後、解散。本当に楽しいイベントをありがとうございました!  大本願の御朱印受付所はもう受付時間を過ぎてしまっていたので、御朱印帳を握りしめて善光寺へ戻り、無事御朱印をいただいて、今回の善光寺参りは完了。  参道をぶらぶらと長野駅までキモトモさんたちとそぞろ歩き、今回のツアーの水先案内人の長野キモトモご夫妻と合流して打ち上げ! 長野と言えば、NAGANOワインですよね~。イケメンソムリエが店長のイタリアン「オステリアガット」で乾杯。飲んで食べておしゃべりに花が咲いて、あっという間に帰りの新幹線の時間となりました。  いやいや本当にてんこ盛り楽しんだ信州長野きもの旅でありました。  須坂クラシック美術館の銘仙の虫干し展示は、着物を替えて秋にもあるそうで、秋に蔵の街須坂へのんびりワンデイトリップもいいなあ~なんて思ったり。また、着物で気の会う友人たちとそぞろ歩くのがとにかく楽しい!! キモトモたちが何度も何度も須坂&長野を訪れているわけがわかりましたよ~。  新幹線でひとっとび、長野はとっても近かった。皆様も、ちょっと足を延ばして信州きもの旅、いかがですか?  写真提供:渡部瑞穂(昭和な家)

気分は真田丸!?上田紬工房見学にいってきました★長野・着物旅その1の巻

星わにこ
2016/05/11 00:00
 大型連休はいかがお過ごしでしたでしょうか? あれもやろう、これもやらねばと思っていたのに、あっという間に終わってしまったような……。でも、今年はずっとやりたかったことをしてみました! それはゴールデンウイークきもの旅行。    長野県須坂市のクラシック美術館では、毎年ゴールデンウィークに所蔵の銘仙が公開される春の虫干しイベントが行われています。キモトモが皆でおでかけしているのをずっと指をくわえてみておりましたが、今年は「信州着物デー」として、5月4日に須坂クラシック美術館虫干しに加えて着物フリーマーケット、そして善光寺で着物姿で牛にひかれて歩ける(えっ?)盛り沢山なイベントが開催されると聞き、子どもも大きくなってきたし……と、思い切って行ってみることに!  そして、せっかく行くのならと、大河ドラマ「真田丸」で話題の上田市も訪ねてみようと、キモトモと、信州上田~須坂~善光寺1泊2日のオトナの着物旅へどーんとでかけてしまいました!  朝は東京駅始発だし、並べばいいでしょなんて指定もとらずに行き当たりばったりの呑気な考えで金沢行きの北陸新幹線のホームに向かうとそこには溢れ変える人、人、人! 乗る予定の新幹線が入るホームにも近づけず、どこに並べばいいかもわからない状態。上田まで1時間ちょっと、いきなりすし詰めの新幹線で立って乗っていく羽目に(汗)。すみませんゴールデンウイークをなめていました。ごめんなさい!  人の乗り降りが激しくて、新幹線遅れながらも無事1時間ちょっとで上田に到着。同行のキモトモと、長野在住のキモトモと無事合流できました。上田は、どこもかしこも六文銭と赤備え。真田丸で盛り上がっています! 私も今年はとても楽しみに大河ドラマを見ているので(鎧兜と草刈正雄とか草刈正雄とかを)へこたれかけた気持ちが一気にアップ!(単純)歩いて上田城に向かいます。  まずは真田藩主居城跡の門がそのまま残されてる県立上田高校の校門を見学。歴史を感じる町並みを歩きつつ、いよいよ上田城へ。まずは大河ドラマ館へ向かうと、なんとこれまた人、人、人!! 入場券を買うまでに1時間以上並ぶ勢いです(><)さすがゴールデンウィーク、さすが真田丸人気!  駅で入場券を購入しておいてくれたキモトモのおかげで、入場待ちの列に30分ほど並んで無事中に。一人でじっと立ってた新幹線と違って、おしゃべりしながら並ぶのは楽しかったです(笑)。上田城址の真田石、真田井戸、櫓から河岸段丘を眺めて、上田城が落ちたことがないので「落ちない」縁起で有名な真田神社にこれまた初詣級に並んで御詣り。限定御朱印もしっかりゲット。  上田市民のソウルフード、福昇亭の五目あんかけやきそばをこれまた並んで食し、子どもの頃大好きだったみすず飴の飯島商店本店でみすず飴をゲット。上田はすっかり大河テーマパークの様相で、上田出身のキモトモが「こんなに上田に人がいるなんて!」とびっくりしていましたよ。  そして、キモノ的上田観光ハイライトとして、上田紬の工房見学へ。車で移動することしばし、小岩井紬工房さんに到着。いち利モールでも紹介されている工房で、若いご主人が出迎えてくださいました。 http://ichiri-mall.jp/koubou/list/koubou30.php  上田紬は、大島、結城と並んで三大紬のひとつとして江戸時代から愛され、その発祥はやはり真田氏に繋がります。上田城を築いたときに真田昌幸がはじめた真田織が元となり、江戸時代に仙石氏が発展させて「三裏縞(三回裏を取り替えて仕立て直せるほど丈夫な縞の紬)」といわれるほどの丈夫さと飽きのこない縞模様で人々に愛用されてきました。縞や格子が特徴の手織りの紬は、経糸が光沢のある生糸で、緯糸が真綿から紡いだ紬糸。ほどよい光沢と素朴な風合いが魅力です。  小岩井紬工房では、上田の名産「林檎」を使って染めた糸での製作もされています。なんとも言えない優しくふわっとした黄色で、淡い100%林檎ジュースのような色。ほんのり爽やかな香りが漂ってきそうです。林檎色林檎の品種によって染まる色も違い、同じ黄色でもたとえばフジはオレンジっぽくなり、シナノゴールドは黄色味が強くなるそう。草木染めは手もかかるし大変ですが、こだわって染めているそうです。  また手織りにもこだわって、工房には機が並んでおり、平日は織り子さんたちが機音を響かせています。中に不思議な太い糸がかかっている機があり、なにかと思ったらなんと、精密機械工場の設備で使われる素材を銅線で織っているのだとか。とても力が必要で手織りでしかできないそう。意外なところで先端技術とも関わっていてびっくりです。  不定期ですが、土日には「織の休日倶楽部」として機をお借りして、一日でストールを織り上げる体験もできるそうですよ。普通1日でできる織体験というと、コースターとか敷物が定番。その後の処遇に意外と困る(笑)のですが、なんとストールができるなんて! これはやってみたいかも~~!  また、ワイナリーの依頼をうけて製作中という「葡萄染」の糸も見せていただきました。シャンパンゴールドの糸、キレイでしたよ~! 草木染の淡い色、その優しい風合いがとても素敵でした。  ギャラリーで拝見したパッキリとした濃い色で格子のものなどもまた素敵で、また欲しいものリストが増えてしまったわにこです。あー着物沼は果てしないわ~。ないわ~。ないわ~(木霊)。  魅惑の反物、帯の他にも織で作ったという、真田紐風の帯締めなども見せていただいたり、赤備えの上田紬の扇子や小物にキャーキャーしたり、伝統を守りつつ新しい事にも挑戦していこう!というご主人の気概やお話、とても楽しく拝聴させていただきました。工房見学は予約不要だそうなので、上田にいかれたらぜひ見学されてみてはいかがでしょうか。  大満足で、善光寺に移動。宿泊は昨年の京都への旅で味をしめた(笑)宿坊にしました。母の供養もお願いしたくてお朝事にも参加することに。長野きもの旅、まだまだ続きます!(来週につづく。えっ!) <今回のコーディネート>  1泊2日ということで、着物と帯は同じで、帯締・帯揚だけでどこまで印象が変わるかにチャレンジ! 帯は上田城に行くし、端午の節句も近いということで縅毛の紋様のものをチョイス。2日目が雨予報だったので着物は洗えるむじな菊の江戸小紋風にしました。写真では色が変わって見えますが同じです。  1日目は甲冑風!?真田丸気分の赤備えで。テンションがあがります! どんどーん!  2日目は善光寺参りがメインなので、紫で。上に薄物の道中着を着ればお寺っぽい!?  結構、帯締・帯揚だけでも気分が変わることが判明しました。 いつか上田紬で里帰り旅行行ってみたいですね~\(^O^)/ 写真提供:渡部瑞穂(昭和な家)

端午の節句、鎧兜の房にも注目!の巻

星わにこ
2016/05/04 00:00
 5月5日は子どもの日、端午の節句ですね。3月3日が桃の節句で女の子の成長を祝い、端午の節句は男の子の成長を祝います。五月人形や鎧、鯉のぼりなどを飾って、柏餅を食べて‥‥。男の子がいる我が家でも、小さな鎧兜を飾りました。  さて、この鎧兜、子どもの身の守りとしての祈りをこめて、飾るもの。勇ましい武具ではありますが、とても美しい造形をしているなあ、と常々思っております。細かな小札(こざね)を組んで作る威毛の作りや色、画韋(えがわ)という鹿の皮に描かれた柄などもさることながら、実は房飾りがたくさんついているのにお気づきでしょうか? 房マニアの私には、鎧兜の装飾が非常にツボなんです!! 鎧兜だけでなく、武具や馬飾りも実は房だらけ。もうたまりません!  勝って兜の緒をしめよ、の顎で兜を固定する「忍緒(しのびお)」には立派な房がついていますし、胴の胸の部分に房飾りがついているものもあります。そして、あまり目にする機会はないかもしれませんが、背中に回ると、背中の中央に「総角(あげまき)」結びに立派な房がついていて、袖についている「水呑緒(みずのみのお)」と「掛緒(かけお)」が総角に結びつけられて、房だらけになっています。もうびっくりするほとふっさふさ。まさに房のパラダイスやぁ~~~~!!  写真左は、装束勉強会で学ばせていただいた大鎧。緒についた、たっぷりした房が美しいです!!(綺陽装束研究所・待賢殿所蔵)右は我が家の五月飾りの後ろ姿。小さいながらもちゃんと房がつけられています。鎧の背中にこんなに房があることは、意外とご存知ない方も多いのでは。  今は、大河ドラマ「真田丸」も戦国時代が舞台。戦の場面では鎧兜がたくさん登場しています。役者さんより房を目で追う私はちょっとおかしいと自分でも思いますが、鎧姿が出てくるとワ~っとテンションが上がります(笑)。  昔、背縫いがない子どもの着物に、「背守り」という縫い印をつけて、魔除けにしたといいますが、背中に真っ赤な美しい房が揺れているのを見ると、それが袖と胴を結んで固定するという役割だけでなく、背中のお守りのような意味合いもあったのかもしれません。  現代でも、威の美しい意匠は身の守りとして、帯のモチーフにもよく使われています。この時期、身につけてみたいもののひとつです。他にも、鯉のぼりや菖蒲、柏餅‥‥帯留や着物、小物、手拭など……年中行事にちなんだ、この時期ならではのモチーフを身につける楽しさも!  世の中平和で、このような武具が使われないのがなにより。美術品として愛でられることに感謝しつつ‥‥。  この端午の節句、五月飾りを見かけたら、ちょっと背中を覗いてみて下さい。房と結びの美しさに、きっと目を奪われますよ!

日差しが気になる季節到来☆着物の日傘を選ぶポイントの巻

星わにこ
2016/04/27 00:00
 外に出ると、日差しを眩しく感じるようになりましたね。袷の羽織は桜の散る頃まで‥‥と言われますが、そんな季節の移り変わりを実感できる4月の終わりです。  月曜日、帯付き姿で外に出て、あ、日傘が欲しい!ともう一度玄関に戻って、久しぶりに大好きな百合の日傘を出しました。もう何年使っているのか‥‥生成りの布に手描きの百合が咲いているお気に入りです。  明るい日差しと新緑にウキウキしながら、美術館まで行きましたら‥‥あっ!! 月曜日って美術館博物館図書館はお休みの日、というのをすっかりと忘れていましたよorz キモトモと、なぜ日にちを決める時点で気付かないのかと顔をみ合わせることしばし‥‥。  その分おしゃべりできて楽しかったからいいのですが、年々下がる記憶力と判断力に愕然です(汗)。  せっかくなので日傘姿写真を撮ってもらいました。  そしたら‥‥結構いいじゃないですか?(自画自賛すみません)さすが夜目遠目傘のうち、という言葉があるだけのことはあります。傘最強。  日傘というと、UVカット効果の高いものや晴雨兼用の折りたたみなど実用性の高いものを選びがちですが、着物のときは、たとえ多少持ち歩きが面倒でも、雨には弱くても、UVカット効果が薄くても、美しいものを持つとどんなアクセサリーよりも素敵かも。日傘の扱いがエレガントな人を見かけると、うっとりします。(実際、紙袋につっこんで歩いたりしている自分を猛反省!)  色は白や生成りなど薄い色が涼しげに見えます。また、レフ板効果で顔色も明るく美しく見せてくれます。濃い色のものはUV効果は高いですが、顔に影がしっかり落ちてしまいますので、老けて見えることも。  手元も大きなポイントになるので、取手の形や素材もポイント。竹や木の自然素材がおすすめです。好きなチャームをつけてもいいかもしれませんね。私は、房を結んで楽しんでいます。開いた時に、房が袖口あたりにこぼれるのがお気に入りです。  着物のときは、実用性は関係ない! 美しく見えることのほうが大切だと言われたことがありますが、日傘はまさにそんな言葉の通りなのかも。  まあ、仕事や日常着物の場合はあんまりそんなことばかりもいってられませんが、せっかく着物を纏う日には、見た目優先のお洒落さも時には大切。  新緑が眩しい季節。木漏れ日の中、素敵な日傘と着物姿でおでかけください。

おキモノ旅の強い味方。水屋着(活動着)が便利!の巻

星わにこ
2016/04/20 00:00
先週からの熊本地震‥‥被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。余震が続く中不安な日々を送っていらっしゃることと思います。一刻も早く、安心できる状態に戻れますよう祈っております。  実は、14日の夜から16日まで博多に仕事で行っていたのですが、最初の地震で飛行機が空港にすぐに着陸できず、上空待機に。着いた夜も余震が続き、次の日にまさかの本震。宿泊していたホテルは13階だったのでかなり揺れ、夜中に飛び起きました。  テレビをつけると、真っ暗な中にも大きな被害があった様子が‥‥。携帯の地震警報音に東日本大震災を思い出し、一人不安な夜を過ごしました。幸い博多は大きな被害もなく通常通り仕事もでき、東京に戻ることができましたが、その後のニュースを見るにつけ、いろいろな想いがぐるぐるとしています。  ネットでも様々な情報が飛び交っていて、助かる情報もあれば、デマや困った情報もあり。無闇なシェアをしたり脊髄反射的に飛びついたりすることのないように見極めも必要だなあと改めて感じています。そして自分の身の備えも見直さなくては、ですね。  とにかく、自分の持ち場でがんばることが自分のできること。できるだけの寄付をしたり、日々の暮らしを続けることしかできませんが‥‥熊本、大分の皆さん、応援しています!  最近、着物で旅行や出張にいくことが増えたのですが、洋服と着物、両方を用意していくと、履物や上着等など荷物が膨れ上がるため、着物の場合は旅行の最初から最後まで着物で過ごしています。  乗り物でも、帯枕はやわらかメッシュのやわらかタイプのたかはしの空芯才を使うようになってからは、もたれても痛くないし、長距離もヘイキになりました。他にも特に困る事はないのですが、朝、ホテルのバイキングに行くときがちょっと面倒。  自宅では、朝食を食べてから身支度をする習慣なのですが、ホテルだとちゃんと着物に着替えてから部屋を出なくてはいけなくて。髪をセットしてお化粧して着物を着て、帯を結んで‥‥とフル装備しなくてはいけないのが意外とハードルが高い。  そこで、着物だけ羽織って、帯は結ばないで帯枕だけつけて(場合によっては帯枕もしないで)、前打ち合わせの木綿の活動着(水屋着)を着て朝食を食べにいくようにしました。これ、ラララ、ラクチーン!! ポリエステルのタイプでもいいですね。洗える素材が有難いです。  水屋着とは、お茶をされている方ならよくご存知ですが、お茶室のお勝手(水屋)でのお手伝いの時に汚れ防止につけるもの。袖口も絞られていて作業しやすいし、水仕事もおてのもの。畳の上で立ったり座ったりするものですから、丈もひざまでカバーされているものが多いです。割烹着よりガード範囲が広くて、エプロン感もあまりない優れもの。  道中着よりもかしこまりすぎず、汚れ防止もできて一石二鳥。旅先で居酒屋、なんてときも上に羽織れば、いろいろ気にせず、また周りにも気をつかわせずに重宝です。ちょっとした作業時のエプロン代わりにもなるので、着物旅には1枚持っていくとお役立ち間違いなし。  あまりエプロンエプロンしていない色柄を選ぶと、ちょっと外に出たいときにもgood。普段だけでなく、おキモノ旅のお供にもおすすめです。

大正時代の「かわいい」代表☆竹久夢二のすずらんコーデの巻

星わにこ
2016/04/13 00:00
 ずっと上を見てお花見をしていた桜のシーズンが過ぎて、足元に咲き始めたチューリップやたんぽぽに本格的な春を感じる今日このごろ。我が家の猫の額の庭にも、一斉に野花や草が生えてきて、草むしりをしなくてはと焦りを感じております(やれよ)。  この庭に、毎年もう少しするとスズランが咲きます。スズランって、本当に花の形が可愛くて、その小ささといい色といい可愛くって大好きなのですが、意外と毒があったりするのですよね(笑)。そんなところも含めて好きな花です。  フランスでは5月1日にスズラン(muguet)を愛する人に贈る風習があるそうです。 贈られた人には幸運が訪れるのだとか。少女漫画みたいで素敵です、ううう......(なぜか唸る)。  前回のコラムでおすすめした弥生美術館と併設の「竹久夢二美術館」ではただ今「大正時代の「かわいい」展」が開催中です。  そこに、夢二がデザインしたすずらんの図案も展示されていました。  いち利モールに「夢二浪漫」というシリーズの小紋があるのですが、それの元になっているものです。すずらんだけじゃなくて、気になるキノコ(!)の図案もありましたよ。  夢二は美女の絵が有名ですが、本の装丁やテキスタイルデザインなどのデザイナーとしての作品もたくさん。しかもどれもこれも、いい抜け感があって、秀逸に「かわいい」のですよね! わたしのなけなしの乙女心もぐっと掴まれます。  思いっきり乙女コーデを考えてみました。 http://bit.ly/1SLQ9Gj  淡くて儚いコーデは、そっとうつむくすずらんのイメージで。小物はピンクをメイン にパステルでまとめました。 でも、夢二の甘くなりすぎない絶妙な色使いが、いいのですね。  こんなコーデで、大正のかわいいものに会いにいってみてはいかがですか? 展示は 夢二だけでなく、中原淳一のものや、乙女的にきゅんとくるものがいっぱい。春の乙女 心をくすぐられてください!

めくるめくアンティーク着物の世界☆「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展にいくの巻

星わにこ
2016/04/06 00:00
 桜満開!になりましたね。春になり、桜の開花にあわせて気持ちも花開くような気持ちがします。そして、淋しくもあるのが、散り行く桜。あっという間に散ってしまうからこそ、満開を心待ちにし、短い花を楽しもうと思うこの季節。いろんな舞台や映画で、桜のシーンがありますが、私が思い出すのは舞台「細雪」のラストシーン。咲き誇る桜の中に立つ四姉妹。 「どんな世の中になってもこの花だけは、咲き続けますのやろなぁ‥‥」  時代が遷り、いつまでも同じではいられない自分、家、世の中‥‥。様々な出来事を乗り越えて、たくましく美しく生きる四姉妹。その長姉である鶴子が、最後に言う台詞です。やがて年をとり、人は死ぬ。しかし、だからこそ刹那に咲き誇る、そして毎年変わらず咲く桜を愛するのかもしれません。  その「細雪」の原作者谷崎潤一郎の文学は、華麗なばかりでなく、耽美・悪魔主義とも呼ばれる妖しい美しさを描いています。そしてその作品の鍵ともなっている「着物」。谷崎文学は、着物についての描写が目につきます。ヒロインたちが纏う着物は、その容姿だけでなく性格や立ち位置までも見事に表現しているのです。  そんな「着物」から読み解く谷崎文学の展示会が、根津・弥生美術館で開催中です。4月2日、近くの東大の構内の桜がまさに満開を迎えようとしている日にそのオープニングイベントに、キモトモに誘っていただいて出かけてきました。  展示は、文章だけでなく写真や連載当時の挿絵なども豊富で、そこから読み解かれた着物一式が大野らふさんによって、実際にトルソーでコーディネートされています。よくぞこんなに似た着物を探してこられたな~と、感服!  学芸員の中村さんの解説も面白く、細雪と春琴抄くらいしか読んだ事のない私でも十分楽しめました。あわせて出版された「谷崎潤一郎文学の着物を見る」大野らふ+中村圭子(河出書房新社)も購入したのですが、ビジュアル豊富でアンティーク着物の世界に魅き込まれてしまいます。当時の着物に触れる事ができるコーナーも。ジョーゼットや錦紗など、信じられないくらい軽い手触りで夢みたい!  オープニングイベントは、まさにそんな世界を愛する皆様がいっぱいで、アンティーク着物姿の方ばかり!! あんなにたくさんの5つ紋のアンティーク振袖、見た事な~い! 振袖ばかりでなく、素晴らしいコーデのみなさんがいらして、もう本当に目の保養! 展示より華やかだったかも!?  いままで、アンティーク着物にそんなに興味はなかったのですが、今回ばかりは「おお~~!!」と鼻息が。素敵ですね~。ひらひら、ひらひらと翻る、長いお袖にうっとりです‥‥。実際に身に纏って楽しんでいる皆さんの心意気に感服。  イベントが終わった後、ひときわ素敵なアンティーク振袖をお召しの「アンティーク着物愛好会」の方に伺ってみると、今回の展示にコレクションの貸出しもされているとか。数が残っていないものだから、骨董市、オークション、お店と足繁く通って探すのだそうです。アンティーク着物愛、熱いです!  私も出かける前に、このイベントにいくならアンティーク着物だよねー‥‥とは思ったんですが、残念ながら、私の手持ちにはアンティーク着物、まったくないのでした。で、舞台版の細雪の女優さんイメージで(図々しいw)辻が花の訪問着で出かけました。正直、アンティーク着物の皆様の中で浮きまくりだったかとは思うのですが、それでも久々にどーん!とお洒落をしていったので楽しかったです! 連れて行ってくれたキモトモさんは、昭和なかんじ!となんとヘアスタイルを「耳隠し」にセット。本当に素敵でした。せっかくだから、楽しまないとですね~。 一応、わに的細雪コーデ(舞台版)  この展示会「耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る アンティーク着物と挿絵の饗宴」は、6月26日(土)まで開催されています。期間中にはギャラリートークもあり。着物に興味のある方なら、楽しめることうけあいです。併設の竹下夢二美術館も、レトロで素敵なんですよ。ぜひ着物で、おでかけになってみませんか? http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html