【豆知識】単衣の時期を楽しく過ごす★紫外線と汗対策のコツ♪
星わにこ
2014/05/28 00:00
単衣の着物を着る時期は一般的に6月と9月。
7月・8月は盛夏の夏物といわれています
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もうすぐ6月!
蒸し蒸しした日が続く東京です。
さて、この時期単衣だろうが袷だろうが問題なのは「紫外線」と「汗」。
まずは紫外線対策について。
紫外線が強い季節この季節、お肌を守るのはもちろんですが、帯付姿での外出が増えますから、着物や帯を守る意味でも日傘は有効です。
天気が不安定になりはじめるので、晴雨兼用のものを持っていると安心です。私はいつも折りたたみのものをバッグに入れています。
また、着物は肌の露出が少ないですが、手の甲はそのまま。日焼け止めクリームなどを塗ると、着物を汚してしまうこともあるので、薄いアームカバーを愛用しています。アームカバーなら手袋と違って指が使いやすいですし、少し長めのものにすれば、冷房対策にもなります。
汚れ防止も兼ねて、軽いショールなどもお役立ちです。レースや薄物のちりよけも上級者という感じで憧れますね。羽織りものは着物よりも季節を先取りしますから、単衣には絽や紗の羽織りものになります。
そして、油断大敵なのが「汗」。夏は気合いを入れて汗対策しますが、この時期はうっかりしがちなので、汗対策もしっかりしたいところ。
汗は放置すると染みになってしまうので、正絹の着物でもし大汗をかいたら「汗抜き」というお手入れに出します。洗えるものは洗ってしまうか、汗をかいた部分に霧吹きをして、タオルで生地をはさんで水分と一緒に汗を吸い取る方法もあります(※縮んでしまうときもあるので、まず目立たないところで試してから!)。
汗の染みで一番怖いのは「抱き染み」です。脇の汗でできるものです。古い着物などで、身八ツ口の両胸のあたり、大きく左右対称に染みができているのを見たことがある方も多いのでは。
脇の汗はタンパク質を含んでいるので、気付かないで放置してしまうと落ちなくなってしまうそう。私も更年期の声が聞こえてきて結構気になる部分なので、あしべ襦袢の脇パットを増強したりしています(^^;)肌襦袢に脇汗パットをつけてもいいですね。
あとは背中の帯のお太鼓が当たっている部分、長時間座ったときの腿から膝裏も汗かきポイントです。
汗染み防止策としては、あしべ織などの汗とり肌着や、晒、綿クレープのステテコなど、汗を吸う素材のものを身につけます。
晒を脇でぎゅっと巻くと、汗が押さえられるという説もあります。晒もびっくりするほど汗を吸ってくれますよ。晒の間にタオルを挟むのもおすすめです。
また麻やフィールドセンサーなど、涼しく調整してくれる働きの肌着もGOOD。
ステテコは、下半身の汗を一挙に引き受けてくれます。太ももの間をつたう汗で不快な思いをすることもありません!
とても大切にしたい着物や、生理の時などのために、汗をブロックする防水の肌着もあります。涼しさという点は少し我慢が必要なので、自分がどちらを優先するかで決めるとよいでしょう。
快適に着物を着るためには着物自体ももちろんですが、肌着や襦袢にもちょっとした工夫を惜しまないというのがポイントでしょうか。いろいろ知恵を働かせるその面倒さも、着物の魅力のひとつかなあ?と思っている今日このごろです。
あとは、着た後にはすぐたたまず、きものハンガーにかけて半日程汗をとばしてからしまってください。
夏の季節に向かって、単衣をもっと楽しみましょう?!
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綺麗な着こなしは回数に比例するの巻
星わにこ
2014/05/07 00:00
綺麗な着物の着こなし方について
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ゴールデンウイーク、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
毎日なんとなくバタバタしていて、気がついたら、いつもとあまり変わらずに終わっていた‥‥そんな在宅ワーカーのわにこです(悲)。
さてさて、着物を着ているとまず「自分で着たんですか?」と聞かれることが多いです。それから「私も着てみたいんだけど、着付けはどこで習ったんですか?」とも。
実はわたくし、ちゃんと着付教室に通いきったことがありません。最初は中学生のとき、お茶を習うために母に浴衣の着付けを習いました。着物は母や叔母に着せてもらっていました。
自分で能動的に「着物を着てみたい!」と思ったのは、上京して一人暮らしを始めてからだったので、地域の着付けサークルや、大手着付け教室、単発の講座などなど、いろいろ行ってみました。
着付けサークルは超初心者の私には少しハードルが高すぎて断念。大手着付け教室は、着付けの道具の購入や、化粧品などの勧誘、上のクラスに進むためには試験(有料)を受けないとだめ、など月謝以外の出費が嫌で初心者クラスだけでやめてしまいました。
そのうち「着物なんて、昔は皆着てたんだから、なんで習わなくちゃいけないんだろう?」と思いはじめ、着たいときには着付け本と首っ引きで格闘して着るように。最初は2時間とか平気でかかって、最後は半泣きでした(笑)が、ひたすら繰り返すうちに、だんだん慣れて最近は10~15分。何事も慣れですね。
なにも知らないで本だけで着られるようになるのはちょっと難しいかもしれませんが、母やサークル、教室で習ったことを繋ぎ合わせてなんとか着られるように。習いにいくと、最初は襦袢だけ‥‥1週間あけて次は着物、その次は帯‥‥などと進むため、忘れてしまってなかなか自分は身に付きませんでした。
むしろ、「どうしても着たい!!」という強い気持ちがあるときに、自己流でも時間がかかっても、一気に最後まで持っていくほうが、教室などに通うよりも有効な気がします。ものすごい気力と体力が必要ですが(笑)。
何度も何度も繰り返し、実際に着て出かけて恥をかくことで、着付けのコツがつかめてきたり、かかる時間も短縮されてきたり‥‥。まさに「習うより、慣れろ」方式で、着られるようになりました。
実は帯は長いこと付け帯でごまかしていました(笑)が、これも着物が楽に着られるようになってから、単発の着付け教室に行き、その1回でコツが掴めてスルスル締められるようになりました。だから、最初は着物だけなんとかして、帯は付け帯で。あとから帯結びをマスターするなんていうのもテかと思います。
今はDVDやネットの動画などで、実際の手順が見られるので、本よりも格段にわかりやすいし、習いにいかなくてもなんとかなるんじゃないかな? そしてどんどん着る。繰り返す。それが一番の上達への近道だと思います。
ただ実際に着ている人の姿を見たり、レクチャーを受けることは、自己流だけよりも数倍上達するのは確か。自分でやってみてわからないところは、ワンポイントでもいいから人に習うのがおすすめです。
やっぱり最初から習いたいな、という方は、時間が許せば毎週通う形式よりは最初だけでも集中講座形式で受けられるところがあったらいいかもしれません。一気にある程度着られるようになれば、あとはどんどん着るだけ。
どんどん着るとなにが変わるかというと、体が着物を着た時の形を覚えるのです。最初は洋服と同じ姿勢でいるために、衣紋がやたら詰まってきたり、裾がはだけてしまったりしますが、着物を着た時の所作を体が覚えると、そういうことがぐんと減ってきます。
もし「着物を着たいけど、どうしていいかわからない」と思っている方がいらしたら、まずは着物を手にとって、纏ってみませんか?
お母さんやおばあさん、着物好きな知り合いがいたら声をかけて「着物を着たいんだけど」と訊ねてみましょう。きっと「着よう着よう!」と一緒に考えてくれますよ。私も、そんな相談されたら張り切りまくってしまいます(笑)。
着物を着られる方は「一緒に着ようよ」と誘ってあげてください。着付けは教室でなければ習えないものではないと思います。看板がなければ教えてはいけないものではないと思います。だって、昔みんなが着物を着ていた頃には、教室に通って着付けを習ったわけではなく、ほとんどそれぞれの家で習って着ていたわけですよね。なにはともあれ、難しく考えずに羽織ってみる。
もちろん知り合いに着物を着る人なんて全くいないし、とか、お稽古事として楽しみたい、将来着付けを仕事にしてみたい、という方は着付教室に行かれることをおススメします。ある程度着られるようになって、やっぱり本格的に学びたい!という時にも、着付教室は頼りになります。
冠婚葬祭の礼装は別として、普段のお洒落着はもっと気軽に着ていいと思うのです。お洒落に絶対という決まりはありません。髪型だって、なんだって、自己流でいいじゃないですか。「絶対にこうでなくてはいけない」なんて決まりはありません。そんなに構えないで、最初の一歩、おうちの人や友達と一緒にお洒落して、もっとたくさんの人が踏み出してくれたらいいな。
あとはひたすら、着るべし!着るべし!着るべし! であります。
そしてたくさんの着物姿を見て、見て、見て、自分の好きなスタイルのイメトレをするのも大事であります。
着物って、やっぱり日本人のDNAに深く根ざしている衣服なんだなとしみじみ。日本人なら似合わない人はまずいない。着ると、新しい自分が見えてきます(笑)。そして、そこから先の深い世界が、また楽しい。レッツおキモノ、であります。
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着物を着てみたいんだけど・・・という人は沢山いらっしゃいます。
まずは、纏ってみる。というのは良いなと思います。
着付教室も実践型のところを選ぶのがよいかなと思います。
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実際自分で着物を着てお出かけしてみる。仲間がいるし、
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妄想コーデ★今年の流行色スモーキーパステルに挑戦の巻
星わにこ
2014/04/16 00:00
まだまだあちこちに名残の桜が楽しめる東京、ソメイヨシノだけが桜じゃないですね。
そして、ふと地面にも目をやると、小さな花がたくさん咲いています。わにこ家の庭でもノミノツヅリやタンポポが満開で可愛いです?(草取りしろ)
小さな花を見ていると、洋服では常にジーンズでフワフワ・ヒラヒラしたものに縁のないわにこですが、花柄のワンピースとかが似合ったなら、人生違ったかなぁなんて思うことがあります。。。遠い目。。。
さてここからが妄想タイムです(笑)
若い頃は、黒や紺などのモノトーンばかりでしたが、年齢を重ねて本人に若々しさが失われてきたいせいでしょうか(涙)、このごろ、綺麗な色を身につけてみたいな?と思うようにもなってきました。
今年の春のトレンドカラーは、少し落ち着いたトーンの「スモーキーパステル」だとか。ピンクや黄色、薄いグリーンやペールブルーなど淡い優しい色の服がウインドウに並んでいますね。
そんな気分も手伝って、今日の妄想コーデは「春のロマンチック小花コーデ」です。
http://bit.ly/1gYwkID
甘いパステルピンクの着物、小花も飛び柄だと照れが少ないかも。
少し抽象的な小さなバラの帯は、濃い色の着物にもピッタリ。これからの季節大活躍しそうです。
水色の桜刺繍半襟、クローバーの帯揚、苧環の帯締でピンクをちょっと引き締めて。
ピンクと水色の組み合わせは乙女の定番ですよね。
元気な色、キリっとした色もいいですが、時にはパステルに包まれて癒されたい?
洋服ではちょっと恥ずかしくて着られない花柄や淡いロマンチックな色柄も、着物だと不思議とチャレンジしてみたくなるのは何故でしょうか。
うーん、こんな着物を着てうららかなお天気の中お散歩したら、優しく穏やかな気持ちになれるかな。
眉間のシワも消えそうです~(笑)。
はっ、私には癒しが足りないのかもっ!
着たい着物って、もしかしたら体調や気分のバロメーターなのかもしれませんね。
春うららの妄想コーデタイムでした。
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▼スモーキーパステルのコーデ3選▼
http://bit.ly/1hJjynn
小紋(ぼかし):ベージュ&西陣八寸名古屋帯(帯屋捨松)
http://bit.ly/1kZ8chj
小紋(水玉ぼかし):ピンク&西陣九寸名古屋帯(岡文織物)
http://bit.ly/1kvxzED
小紋(梅鉢):薄い水色&西陣九寸名古屋帯(木原織物)
羽織の着用時期の目安って?
星わにこ
2014/04/09 00:00
羽織の着用時期についてのコラムです。
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今年はあっという間に桜の見頃が去ってしまったような気がする東京ですが、花吹雪やピンクに染まる地面や水面も、まだまだ名残を楽しませてくれています。桜を追いかけて北に旅してみたいわにこです。
もう入学式も終わった頃でしょうか。
あちこちで新一年生と親御さんをみかけると、思わず顔がほころびますね。
また今年もママ友の着付けをお手伝いしましたよ。晴れの日のお手伝いができるのは、本当に嬉しい!
新しい学校、新しい環境。うちの子どもも、クラス替えがありちょっと興奮気味に帰ってきました。
これからはじまる1年間、子どもたちには楽しい学校生活を送ってほしいです。
もちろん、社会人もですね(^^)
さて、桜が散るのと同時に日中の温度がぐっとあがり、そろそろ袷の羽織には手が伸びなくなってきました。
袷の羽織を着るのは「楓が色づく頃から、桜が散る頃まで」とよく言われます。
秋から春までの長い活躍も、そろそろおしまい。単の羽織や、もう少しして5月に入れば薄物の羽織もちりよけやお洒落で楽しめます。
羽織も好きですが、暖かくなってくると、帯付きの軽快な姿で歩きたくなりますよね。
着物を着始めて、最初「帯付き」という言葉を聞いた時、何の意味かわかりませんでした。
要は羽織や道行などの羽織りものなしで、帯が見える状態のこと。
そして「帯付き」で出歩くなんて失礼よ、というようなことも耳にしました。
帯を見せて歩くのははしたない、とか、礼装を着たら道行などを着て訪問先まで汚さないように行くのがマナーだとか、いろいろ言われることもありますが、それは昭和も半ば過ぎくらいまでのことだとか。
一般的に、今は帯付き姿で出歩いてもマナー違反ではないと言われています。
あとは、個人の感覚ですね。一部のしきたりが厳しい世界では、いろいろ言われることもあるようですので、気になった時には身近な方に聞いてみるとよいでしょう。
普段着物を楽しむ分には、暖かかったら着なくてもいいんじゃない? と私は思います。
もう少し暖かくなってきて、帯付き姿を見かけると「ああ、季節が変わったなあ」と、爽やかな風を感じます。
一方、薄物の羽織やレースのちりよけも、素敵なんですよね?。さらりと羽織っている方を見かけると「おっ☆上級者!」と目で追ってしまいます。透け感が、目に涼やかでうっとりします(実は着ている本人の体感的にあまり涼しくなくても、です(笑))
着物ほど厳格に衣替えが決まっているわけではない羽織りもの。
だからこそ、季節と感覚を大事に、気持ちよく着こなしたいですね。
……とここまで書いてちょっとだけ。前回の「花の季節」についてもそうですが、いろんなルールは知識として一応頭の片隅に入れておいてソンはなしという程度でいいと思うのです。
なにか言われても、あとは「好きだからこれを着ています!」ってニッコリ笑って楽しく着たもの勝ち(^^)v
ルールを楽しむのも着物の醍醐味ですが、でもやっぱり着た時楽しくなくちゃ自分にとってのお洒落=ヨロコビじゃない気がするのです。ルールにとらわれすぎずに、どんどん着物を楽しみましょう!
桜の着物はいつまで着られるの?
星わにこ
2014/04/01 00:00
いよいよ新年度! 消費税もアップしましたね。。。昨日、郵便局で可愛いうさぎさんの2円切手を10枚買ったわにこです。
そして、東京の桜はまさに満開! 一気に春がやってきたような気がします。
毎年この時期になると、ああ、桜の着物が欲しいなあと思うのですが、あまりに美しい桜の花を見ていると、見ているだけで十分な気もしてきて結局まだ「桜の季節にしか着られない着物」は持っていない私です。
桜は国花だから、通年着てよいという説もあります。本人がそれを踏まえてお似合いであれば、問題なし。宇野千代先生のようにトレードマークだとか、名前に「桜」がつくなど本人ゆかりのものというのだったら、いつでもよいでしょう。
また桜の花だけでなく、牡丹や菊などの四季の花々が1枚の着物に一緒に描かれているものならば、季節を問わずに着られます。
ただ、花だけでなく樹や枝が一緒に描かれている「具体的」な桜だけの着物や帯だと、やはり季節にあわせて着たほうがよいとされています。梅なども同じようです。
桜の帯は1本だけあります。去年はその名も「桜花亭」という、代々木のオオリンピックセンター内にあるお茶室で散り際の桜を眺めながらのお茶の会で、色無地にあわせました。
桜の花びらが織り出されているものなので丁度舞い散る桜の中で着られて嬉しかったです。桜で染めた帯揚に、桜色の帯締めは、この時期にすると自然と顔がほころぶような気がします。
そういった、季節を感じる喜びのようなものは、着物を着るようになってから特に楽しめるようになってきました。自分だけでなく、季節を先取りしたり、ピタっとあっている着物は、周りの目も楽しませてくれるものだと思います。
そして、何月何日から何日までがコレ、という決めつけも、季節の花にはありません。桜前線も1ヵ月くらいをかけて北上していくもの。自分がその時にいる場所で、ちょっと上を見上げて桜の樹とおはなししたり、足元の花たちと相談しながら決めるのが一番ですね。
東京の場合ですが、大体の目安として春から初夏にかけては
3月 菜の花、たんぽぽ、桃、木蓮、すみれ、桜
4月 桜、チューリップ、藤、牡丹、つつじ
5月 牡丹、つつじ、薔薇、鉄線、菖蒲、あやめ、芍薬
6月 紫陽花、螢袋、百合、夏椿、露草
などなど、心に留めておいて、そろそろ咲くかな?というお花に、注目!するようにしています。
それには、日々の行動範囲でのフラワーウオッチングが物を言います。
公園や花屋さんは言うに及ばず、他所様のお庭もいい仕事をしてくれます(笑)。
日当りが悪い場所など時期遅れで咲くこともあるので、時期外れかどうかもちょっと気に留めたいですね。
一方で、この日にはこれ、というようなものもあります。例えば「桃の節句に桃の着物」「五月の節句に花菖蒲」のように、例え外に桃の花が全く咲いていなくても、ああいいね、ピッタリだねというものもあったりします。そういうお約束も、着物の愉しみのひとつだと思います。
春には一斉に花が咲きはじめます。そのお花を写した着物や帯があったら、そろそろ咲き始めるかな?という先取りの時期からOKで、もう散ってしまったら着ないのがよいと一般的に言われています。
折々の花や季節のモチーフのものは、本当に着る時期が一瞬なものもあり、多くても週に1、2度程度の着用機会だと、ああ、今年も着られなかった‥‥というものが出てきます。
私の場合は、木蓮。
結婚して最初に住んだ古い貸家の庭に大きな木蓮の木があり、その花を二階の窓から眺めるのが大好きでした。着物を着るようになり、リサイクルで出会った木蓮の着物や帯を買いました。
とても具象的なので(笑)いつか木蓮の花の下で着たいと思っているのですが、毎年雨が降っただの忙しかっただので逃して、未だに一度も着ていません。
東京は先日の春の嵐で木蓮の大きな花は随分散ってしまい、今年もだめだったなぁ?とため息です。また先の楽しみができたと思って、とっておきます(笑)。
今年も出番なし(;;)
本当にこう考えるとお洒落着としての着物って贅沢なものですね。
着物を着ることは、季節を知ること、たのしむこと。柄もそうですが、色も、素材も、組み合わせは無限大。
悩ましいけど、それが面白い。
わからな?い! 面倒くさ??い! でも着た?い!(笑)
そんなことばかりですが、今年もまた春がきて、春の着物が楽しめることに感謝です。
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お花の着物や帯見てみよう♪
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変幻自在!1枚の色無地を着回すテクニック
星わにこ
2014/03/19 00:00
最初に作る着物として、一つ紋付の色無地を勧められたことがある方は多いのではないでしょうか。
略礼装として結婚式にも出席できますし、またお茶をやっていればこれほど便利な着物はありません。大抵のお席でOKです。色が寒色系なら喪帯を締めれば法事などで、略喪服としても使えます。
七五三や入学式・卒業式は子どもが主役ですから、訪問着などより少し控えめな色無地は スーツ感覚でピッタリです。ザ☆お母様着物を妄想してみました!
お祝いの意味も込めて二重太鼓となる袋帯でコーデしましたが、古典柄で金糸・銀糸の重めの名古屋帯もアリかと思います。
http://bit.ly/1qRT715
地域や学校にもよると思いますが、今はとても着物を着るお母様が減っています。
でも、形の流行がなく多少の体型の変化も受け入れてくれる(笑)着物は、本当に重宝! 私も20代のときに作ってもらった色無地を今でも着ています(体重は……か な り 増量していますw)。
20年前のスーツは……いろんな意味で着ることは無理。そう思うと、高い買物ではないと思います。
卒業式と入学式が重なるこのシーズン、母の立場としては、1枚の色無地を「卒業式仕様」「入学式仕様」で着回しを考えてみました。悉皆に出すのも1枚で済んでお財布にも優しい!(主婦の智恵)
昨年の卒業・入学式で、ママ友のコーデと着付けをお手伝いしました。
色無地と袋帯は同じもので、卒業式はお母様から譲られた黒羽織とあわせて、帯揚・帯締めも少し控えめな色のものを。
入学式は、春!お祝いの気持ちで、桜色の伊達衿に明るい色の帯揚・帯締めで、帯付で華やかな袋帯を見せて。
写真は照明で色が違って見えてしまっていますが、同じ着物と帯のコーデ違いです。羽織一枚でも随分違って見えますし、帯を替えればまたガラリと印象が変わります。
また、いち利モールさんの『VIVID COLORs』のシリーズは入学・卒業の主役が、袴などと合わせるととても素敵ですね~! せっかくのお誂えですから、少しお袖を長くするとよりお嬢様らしくて、華やかになります。「まるでドレス」というコピーがついていますが、洋服感覚の鮮やかな色が若い人のお肌をひきたてそうです。
色無地は、模様がない分、色と地模様が勝負です。色は単色ですので、その人に合う合わないがきっぱり分かれます。顔映りのよい色を選びたいですね。また意外と地紋が目立ちますし、生地の光沢も違いますので、実際に見てみたいもの。「触って選べる」サービスがありますから、ぜひ試して下さい。
色無地は模様がなくて物足りない、のではなく、こういう楽しみ方ができる変化自在な着物なので、コーデの楽しみは無限大! 私は大好きです。イロムジニストです(何それ)。
また準礼装の一つ紋の色無地でも、格式張りすぎるかな、というような場所には羽織で隠して行ってしまうこともあります。だって、色無地はどんな派手な羽織とも喧嘩しないですから!
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補正の困ったを解決★「さらし補正」はナカナカよろしいの巻
星わにこ
2014/02/04 00:00
補正などほぼ要らない体型のわたくしですが、最近さらし補正にはまっています。上半身はきものブラかあしべ襦袢に胸パットだったんですが、最近ですね~お腹がシャレにならない気になり方。
30代のとき、妊娠4ヵ月で留袖を着る機会があり、着付けの人に「ちょっとお腹がぽっこりなんですが」というと、「ふふ、こんなの出ているうちに入りませんよ、もっと立派なおばさまがいっぱいいますから大丈夫」と笑われて、そんなもんかと思ったのですが、な る ほ ど、「おばさま」になってわかるこのぽっこり(涙)
ずっとさらし補正は胸が豊かな人がするものだと思っていましたが、平ら(涙)でも関係ないし、どうやらお腹の補正にもなる模様。昨年の夏に取材で知った笹島寿美先生の骨格に沿ったさらし補正の方式を試してみました。
まずは胸囲を4~5巻きくらいできるさらしを用意します(1反で十分余りが出ます)。腰の部分に補正が必要な人はタオルをはさみ、反物の半分の幅に二つ折りしたさらしを、肌襦袢の上に下腹から巻いていきます。背中からわきの下に通して、胸を押さえて二巻きします。ウエストの部分はきっちりまかなくてもいいので、ラクに巻いておきます。
ぎゅうぎゅうに巻かないとずれて下に落ちちゃうんじゃないかとどきどきでしたが、ざっくり巻いても骨格に沿って体の動きに対応する巻き方だと、ずれることはありません。上にも襦袢、着物を着て帯で押さえるので一日過ごして脱いだときもそのままです。感動しました。
腰にタオルを入れたときは安全ピンなどでとめるといいそうですが、私はその部分をちょっとだけ色糸で縫って、ポケット風にしています。こうしておくと、入れる位置を迷いません。
お洗濯は私の場合、二つ折りにしたまま適当にくるくるたたんで、洗濯ネットに入れて洗います。干すときも二つ折りのまま、ハンガーで干します。すぐ乾きますし、皺をのばしながら干せばアイロンも不要です。ずぼらですが、ちゃんと綺麗になりますよ~。
バリバリ昭和の田舎で育った私は、当然ながら布おむつ育ち。少し歳の離れた弟の白い布おむつが天気のいい日には竿に並んで青空の下ではためいていたのを覚えています。おひさまの匂いのするそれをたたむのを母に習って手伝ったりもしました。私にとって布おむつは、幸せの記憶。だから子どもは布おむつで育てました。幸いなことにうちの子どもは鉄のお尻で、かぶれ知らずで元気に過ごしました。ありがたかったです。いつも仕事でばたばたしていても、布おむつをたたんでいると、不思議と気持ちが本当に癒されたんですよ。
そんなこともあってか、さらしを干していると、布おむつを思い出してほっこりするんです。洗濯を含めて、さらし補正がすっかり気に入ってしまいました。たためば四角い布になるのも、気持ちいいんですよね。
ちょっと恐ろしいのは、とても融通がきくので少々太ってもまったく気付かないことでしょうか(汗)
体にさらしを巻き付けていくと、だんだん気持ちも着物モードにはいっていきます。姿勢が悪いと、気持ちよく巻けません。背筋をのばして、しゃきっとさらし補正、一度おためしあれ!
出典:「骨格と着つけの関係―着くずれしない着つけ」著・笹島寿美 神無書房
着衣始(きそはじめ)ご存じでしたか?
星わにこ
2013/12/17 00:00
今年も残すところあとわずか。
あれもこれもまだ終わってなくて、気ばかり焦る年末ですが、お正月は華やかな気分で過ごせるよう、少しでも家の中を綺麗にしたいと思っているわにこです。。。わにこです。。。わにこです。。。(なぜかうつむく)
さて、気持ちを切り換えまして(?)今月の妄想コーデは、そんなお正月に着たい晴れやか小紋です。
ジャーン!
http://bit.ly/1bb8RB7
染織工芸 はまやさんの鮮やかなターコイズブルーの小紋を選んでみました。
訪問着や付け下げにも負けない華やかさです。
京都亀岡で親子二代で営む工房で生み出される手仕事の結晶、工房の特集ページを見ながらこだわりの技にうっとり。
http://ichiri-mall.jp/koubou/
工房紹介で職人さんの顔が見える着物や帯、素敵ですね。
作り手の顔が見えると、大切にする気持ちも倍増します。
そして帯はこれまた憧れの老舗、帯屋捨松さんの名古屋帯。
大胆な図柄にどきっとしますが、なんとも言えず上品で懐が深くて、どんな着物もワンランクアップしてくれる魅力がありますね。
これまたいつかは1本(夢)。
半襟も帯揚も、お正月だから贅沢に刺繍のものを。
半襟の雪持ちの南天模様がお目出度いですね。たっぷり見せて着つけてみたい。
そしてシボの深い地紋にぽってりと桜が刺繍されている、これまたお目出度くて可愛い帯揚で。
源氏組の帯締めは、帯などから色をとって。
お正月だから、普段と違うちょっと贅沢な気分を味わいたい というとき、小物をグレードアップするのもひとつの方法です。
江戸時代から、日本では「着衣始(きそはじめ)」といって、お正月に新しい衣類に袖を通す習慣がありました。私の子どものころも、新しく買ってもらった服を大晦日に枕元に置いて寝て、お正月は新しい服で迎えた記憶があります。
今年もあと二週間。慌ただしい現代では年末年始の行事も省略されがちですけれども、なにかひとつ、新しい着物や小物を身につけて、新たな一年を新たな気持ちで迎えてはいかがでしょうか\(^O^)/
========
◆いち利モール
http://ichiri-mall.jp/
◆いち利モールの帯揚
http://ichiri-mall.jp/ap/icCC02/so4/iq54/page1.html
◆いち利モールの帯〆
http://ichiri-mall.jp/ap/icCB04/so4/iq54/page1.html
着物の寒さ対策は首・手首・足首を守れ!の巻
星わにこ
2013/12/11 00:00
寒くなってきましたね! 日足もどんどん短くなって、この間まで暑い暑いとコラムを書いていたのが嘘のようです。年をとってくると1年なんかあっという間ですねえ(嘆息)。
冬の着物のお悩みは、防寒でしょうか。
基本、着物は重ね着で暖かいもの。昔お世話になっていたアパートの大家さんは冬はあったかいからと、ずっと着物で通されていました。着物はお腹周りを帯でこれでもかとガードしているので、寒いところは、三つの首(首、手首、足首)のみ。この部分を暖かくすれば問題解決です。
わにこの住んでいる東京では、室内や電車などの公共交通機関もしっかり暖房がきいていますので、外にいるとき暖かければなんとかなります。
ここでポイントは「着脱できる防寒対策」をしていくことです。
寒いからと袷の襦袢プラス長袖のババシャツもとい乙女シャツを着込んだり、毛糸の腰巻きをするなどあまりにもしっかりと下に着込んでしまうと、暖房が効いた室内で暑い思いをしたり、さらには汗で着物のお手入れが大変になってしまったりするので、注意です。
まず首は、マフラーやショールで。コートや羽織では首まわりはカバーできませんので、必須です。
手首は、肘が冷えるのでロング手袋がおすすめです。
ロング手袋で指なしだと便利ですね。わにこ方式は二段階手袋(?)です。
薄手のアームカバーで肘の上までカバーして、手袋は別にしています。
手袋はとっても寒い時だけして、アームカバーはしたまま、見えるのがきになるときは肘の方までたくしあげておきます。
着物は、肘まわりが一番スースーするので、ここを暖めておくと冷えません。もし暖房がききすぎて暑く感じたら、こっそり外してバッグにしまいましょう(^^)。
そして足首。
カジュアル着物のときは、ロングタビックスを愛用している私ですが、おしゃれ着物のときは薄手の肌色の足袋ストッキング(膝下丈)やソックスを足袋の下に履きます。プラスレギンスやシルクのステテコや裾絞りタイプのステテコで、下半身の冷えにさようならです。
普段はこれで、上に着るものを厚手にするか薄手にするかで調節しますが、初詣など長時間外にいるときは、ホッカイロを背中のあたりか、ステテコなどの上から尾てい骨の上あたりに貼っちゃいます。
背中だとはがせないのですが、尾てい骨上だと、暑すぎたらトイレなどではがせます。そして寒い時にはあとから貼ることもできます(^^)v 木綿の着物とかだと着物の上から貼ってしまうことも(お太鼓のたれに隠れます)。
あと足袋の足先も寒いので防寒草履(足先にカバーのあるもの)もあるといいなあと思いつつ、まだ手に入れていません。とても寒い日には雨草履や、雨下駄のつま先カバーにファーがついているものを履いたりしています。
もっと寒い地域だと防寒草履は必須とか。
アザラシの毛皮のものがあるそうですが、超あったかそうです!! あとは、エクセーヌなど起毛素材の防寒草履もカワイイ色が揃っていますね。雪の多い地域では、雪下駄や、雪の上でもすべらないスタッドレス草履なんかもあるそうで、話をきくだけでもワクワクします。
自分の体感温度で調節可能な防寒対策で、真冬もどんどん着物ででかけましょう\(^O^)/
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わにこ流「羽織姿を美しく見せるコツ」の巻
星わにこ
2013/11/06 00:00
永遠に夏が終わらないかと思った今年ですが、すっかり秋も深まってきました。
袷の着物が快適に着られるシーズン到来です\(^O^)/
そろそろ帯つき姿では心もとなく、羽織りものが欲しくなりますね。羽織や道行は防寒目的だけではなく、「ちりよけ」とも言って、きものの汚れ防止や帯の保護のためにもよいのです。
それから、初心者には帯結びにちょっと自信がないときなど、脱がなくてもよい羽織は心強い味方です。
着物姿のときも、上着類をついジャケットやコートの感覚で、ぶんっと振り回してばさっと片腕ずつつっこんで羽織りそうになってしまいますが、ちょっと待ってクダサーーイ!
羽織る所作を変えるだけで驚く程エレガントになりますよ~。
まず着るときは、自分のほうに羽織を向けて、襟を揃えて持ちます。(長い雨コートや道行のときは、裾も一緒に持つとひきずりません)
片手で羽織を持ち、腕を上にあげないでそのまますっと背中に回します。(このとき裾から手を離して)
背中側で、両手で襟の部分を持ち、背中をすべらせるように左肩、右肩に羽織をかけます。
右手で左の襟を持ち、左のひじを袖に入れ、左手で着物のたもとを持って羽織の袖に通して手を出します。右手も同様に。(袖の振りで襦袢、長着、羽織が綺麗に揃っているか確認)
襟の後ろを半分に折って、羽織紐を結びます。
逆に脱ぐときは……
羽織の両方の袖口を持って、後方に少しひっぱり、肩から落とします。
右手で両方の袖口を持ってひっぱり、前に回します。
袖口を左手に持ち替えて、右手で襟の中心を持ち、肩山と袖山をまっすぐ揃えて、たたみます。こうしてたためば、腕にかけても椅子にかけてもキレイです。
どちらも、片方ずつの肩を落として、するっとすべらせるように脱ぎ着するのがポイントです!
普段からガサツで、あまり女性らしい仕草などニガテな私、最初はそっとななめに肩にかける仕草が気恥ずかしい気持ちもしたのですが、所作に気をつけて丁寧に脱ぎ着すると、スマートで気持ちもいいし着物も痛まず、よいことづくめ。
ついつい慌てたり、ばさばさしてしまいがちですが、着物姿のときはスイッチを切り換えて、ちょっとだけゆったりていねいに、を心がけています。
着物を着ると、いい意味でも悪い意味でも目立つもの。
周りの人に「あら素敵」なんて思ってもらえたらいいですね
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