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妄想コーデ★今年の流行色スモーキーパステルに挑戦の巻

星わにこ
2014/04/16 00:00
まだまだあちこちに名残の桜が楽しめる東京、ソメイヨシノだけが桜じゃないですね。 そして、ふと地面にも目をやると、小さな花がたくさん咲いています。わにこ家の庭でもノミノツヅリやタンポポが満開で可愛いです?(草取りしろ)  小さな花を見ていると、洋服では常にジーンズでフワフワ・ヒラヒラしたものに縁のないわにこですが、花柄のワンピースとかが似合ったなら、人生違ったかなぁなんて思うことがあります。。。遠い目。。。 さてここからが妄想タイムです(笑)  若い頃は、黒や紺などのモノトーンばかりでしたが、年齢を重ねて本人に若々しさが失われてきたいせいでしょうか(涙)、このごろ、綺麗な色を身につけてみたいな?と思うようにもなってきました。  今年の春のトレンドカラーは、少し落ち着いたトーンの「スモーキーパステル」だとか。ピンクや黄色、薄いグリーンやペールブルーなど淡い優しい色の服がウインドウに並んでいますね。 そんな気分も手伝って、今日の妄想コーデは「春のロマンチック小花コーデ」です。 http://bit.ly/1gYwkID  甘いパステルピンクの着物、小花も飛び柄だと照れが少ないかも。 少し抽象的な小さなバラの帯は、濃い色の着物にもピッタリ。これからの季節大活躍しそうです。 水色の桜刺繍半襟、クローバーの帯揚、苧環の帯締でピンクをちょっと引き締めて。 ピンクと水色の組み合わせは乙女の定番ですよね。  元気な色、キリっとした色もいいですが、時にはパステルに包まれて癒されたい?   洋服ではちょっと恥ずかしくて着られない花柄や淡いロマンチックな色柄も、着物だと不思議とチャレンジしてみたくなるのは何故でしょうか。 うーん、こんな着物を着てうららかなお天気の中お散歩したら、優しく穏やかな気持ちになれるかな。 眉間のシワも消えそうです~(笑)。 はっ、私には癒しが足りないのかもっ!  着たい着物って、もしかしたら体調や気分のバロメーターなのかもしれませんね。  春うららの妄想コーデタイムでした。 ================================== ▼スモーキーパステルのコーデ3選▼ http://bit.ly/1hJjynn 小紋(ぼかし):ベージュ&西陣八寸名古屋帯(帯屋捨松) http://bit.ly/1kZ8chj 小紋(水玉ぼかし):ピンク&西陣九寸名古屋帯(岡文織物) http://bit.ly/1kvxzED 小紋(梅鉢):薄い水色&西陣九寸名古屋帯(木原織物)

羽織の着用時期の目安って?

星わにこ
2014/04/09 00:00
 羽織の着用時期についてのコラムです。 ================== 今年はあっという間に桜の見頃が去ってしまったような気がする東京ですが、花吹雪やピンクに染まる地面や水面も、まだまだ名残を楽しませてくれています。桜を追いかけて北に旅してみたいわにこです。  もう入学式も終わった頃でしょうか。 あちこちで新一年生と親御さんをみかけると、思わず顔がほころびますね。 また今年もママ友の着付けをお手伝いしましたよ。晴れの日のお手伝いができるのは、本当に嬉しい!   新しい学校、新しい環境。うちの子どもも、クラス替えがありちょっと興奮気味に帰ってきました。 これからはじまる1年間、子どもたちには楽しい学校生活を送ってほしいです。 もちろん、社会人もですね(^^)  さて、桜が散るのと同時に日中の温度がぐっとあがり、そろそろ袷の羽織には手が伸びなくなってきました。  袷の羽織を着るのは「楓が色づく頃から、桜が散る頃まで」とよく言われます。 秋から春までの長い活躍も、そろそろおしまい。単の羽織や、もう少しして5月に入れば薄物の羽織もちりよけやお洒落で楽しめます。  羽織も好きですが、暖かくなってくると、帯付きの軽快な姿で歩きたくなりますよね。  着物を着始めて、最初「帯付き」という言葉を聞いた時、何の意味かわかりませんでした。 要は羽織や道行などの羽織りものなしで、帯が見える状態のこと。  そして「帯付き」で出歩くなんて失礼よ、というようなことも耳にしました。 帯を見せて歩くのははしたない、とか、礼装を着たら道行などを着て訪問先まで汚さないように行くのがマナーだとか、いろいろ言われることもありますが、それは昭和も半ば過ぎくらいまでのことだとか。  一般的に、今は帯付き姿で出歩いてもマナー違反ではないと言われています。 あとは、個人の感覚ですね。一部のしきたりが厳しい世界では、いろいろ言われることもあるようですので、気になった時には身近な方に聞いてみるとよいでしょう。  普段着物を楽しむ分には、暖かかったら着なくてもいいんじゃない? と私は思います。 もう少し暖かくなってきて、帯付き姿を見かけると「ああ、季節が変わったなあ」と、爽やかな風を感じます。  一方、薄物の羽織やレースのちりよけも、素敵なんですよね?。さらりと羽織っている方を見かけると「おっ☆上級者!」と目で追ってしまいます。透け感が、目に涼やかでうっとりします(実は着ている本人の体感的にあまり涼しくなくても、です(笑))  着物ほど厳格に衣替えが決まっているわけではない羽織りもの。 だからこそ、季節と感覚を大事に、気持ちよく着こなしたいですね。  ……とここまで書いてちょっとだけ。前回の「花の季節」についてもそうですが、いろんなルールは知識として一応頭の片隅に入れておいてソンはなしという程度でいいと思うのです。 なにか言われても、あとは「好きだからこれを着ています!」ってニッコリ笑って楽しく着たもの勝ち(^^)v   ルールを楽しむのも着物の醍醐味ですが、でもやっぱり着た時楽しくなくちゃ自分にとってのお洒落=ヨロコビじゃない気がするのです。ルールにとらわれすぎずに、どんどん着物を楽しみましょう!

桜の着物はいつまで着られるの?

星わにこ
2014/04/01 00:00
いよいよ新年度! 消費税もアップしましたね。。。昨日、郵便局で可愛いうさぎさんの2円切手を10枚買ったわにこです。  そして、東京の桜はまさに満開! 一気に春がやってきたような気がします。 毎年この時期になると、ああ、桜の着物が欲しいなあと思うのですが、あまりに美しい桜の花を見ていると、見ているだけで十分な気もしてきて結局まだ「桜の季節にしか着られない着物」は持っていない私です。  桜は国花だから、通年着てよいという説もあります。本人がそれを踏まえてお似合いであれば、問題なし。宇野千代先生のようにトレードマークだとか、名前に「桜」がつくなど本人ゆかりのものというのだったら、いつでもよいでしょう。  また桜の花だけでなく、牡丹や菊などの四季の花々が1枚の着物に一緒に描かれているものならば、季節を問わずに着られます。  ただ、花だけでなく樹や枝が一緒に描かれている「具体的」な桜だけの着物や帯だと、やはり季節にあわせて着たほうがよいとされています。梅なども同じようです。  桜の帯は1本だけあります。去年はその名も「桜花亭」という、代々木のオオリンピックセンター内にあるお茶室で散り際の桜を眺めながらのお茶の会で、色無地にあわせました。 桜の花びらが織り出されているものなので丁度舞い散る桜の中で着られて嬉しかったです。桜で染めた帯揚に、桜色の帯締めは、この時期にすると自然と顔がほころぶような気がします。  そういった、季節を感じる喜びのようなものは、着物を着るようになってから特に楽しめるようになってきました。自分だけでなく、季節を先取りしたり、ピタっとあっている着物は、周りの目も楽しませてくれるものだと思います。  そして、何月何日から何日までがコレ、という決めつけも、季節の花にはありません。桜前線も1ヵ月くらいをかけて北上していくもの。自分がその時にいる場所で、ちょっと上を見上げて桜の樹とおはなししたり、足元の花たちと相談しながら決めるのが一番ですね。 東京の場合ですが、大体の目安として春から初夏にかけては 3月 菜の花、たんぽぽ、桃、木蓮、すみれ、桜 4月 桜、チューリップ、藤、牡丹、つつじ 5月 牡丹、つつじ、薔薇、鉄線、菖蒲、あやめ、芍薬 6月 紫陽花、螢袋、百合、夏椿、露草 などなど、心に留めておいて、そろそろ咲くかな?というお花に、注目!するようにしています。 それには、日々の行動範囲でのフラワーウオッチングが物を言います。 公園や花屋さんは言うに及ばず、他所様のお庭もいい仕事をしてくれます(笑)。 日当りが悪い場所など時期遅れで咲くこともあるので、時期外れかどうかもちょっと気に留めたいですね。  一方で、この日にはこれ、というようなものもあります。例えば「桃の節句に桃の着物」「五月の節句に花菖蒲」のように、例え外に桃の花が全く咲いていなくても、ああいいね、ピッタリだねというものもあったりします。そういうお約束も、着物の愉しみのひとつだと思います。  春には一斉に花が咲きはじめます。そのお花を写した着物や帯があったら、そろそろ咲き始めるかな?という先取りの時期からOKで、もう散ってしまったら着ないのがよいと一般的に言われています。  折々の花や季節のモチーフのものは、本当に着る時期が一瞬なものもあり、多くても週に1、2度程度の着用機会だと、ああ、今年も着られなかった‥‥というものが出てきます。 私の場合は、木蓮。  結婚して最初に住んだ古い貸家の庭に大きな木蓮の木があり、その花を二階の窓から眺めるのが大好きでした。着物を着るようになり、リサイクルで出会った木蓮の着物や帯を買いました。 とても具象的なので(笑)いつか木蓮の花の下で着たいと思っているのですが、毎年雨が降っただの忙しかっただので逃して、未だに一度も着ていません。  東京は先日の春の嵐で木蓮の大きな花は随分散ってしまい、今年もだめだったなぁ?とため息です。また先の楽しみができたと思って、とっておきます(笑)。 今年も出番なし(;;)  本当にこう考えるとお洒落着としての着物って贅沢なものですね。  着物を着ることは、季節を知ること、たのしむこと。柄もそうですが、色も、素材も、組み合わせは無限大。 悩ましいけど、それが面白い。  わからな?い! 面倒くさ??い! でも着た?い!(笑)  そんなことばかりですが、今年もまた春がきて、春の着物が楽しめることに感謝です。 ========★========★========★ いち利モールで お花の着物や帯見てみよう♪ ・小紋(あやめ柄) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0103135001.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0103135003.html ・博多八寸名古屋帯 アールヌーボー(あやめ) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0238546006.html ・博多紋八寸名古屋帯(薔薇) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219028000.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219030000.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219029000.html

変幻自在!1枚の色無地を着回すテクニック

星わにこ
2014/03/19 00:00
最初に作る着物として、一つ紋付の色無地を勧められたことがある方は多いのではないでしょうか。 略礼装として結婚式にも出席できますし、またお茶をやっていればこれほど便利な着物はありません。大抵のお席でOKです。色が寒色系なら喪帯を締めれば法事などで、略喪服としても使えます。  七五三や入学式・卒業式は子どもが主役ですから、訪問着などより少し控えめな色無地は スーツ感覚でピッタリです。ザ☆お母様着物を妄想してみました!  お祝いの意味も込めて二重太鼓となる袋帯でコーデしましたが、古典柄で金糸・銀糸の重めの名古屋帯もアリかと思います。 http://bit.ly/1qRT715 地域や学校にもよると思いますが、今はとても着物を着るお母様が減っています。 でも、形の流行がなく多少の体型の変化も受け入れてくれる(笑)着物は、本当に重宝! 私も20代のときに作ってもらった色無地を今でも着ています(体重は……か な り 増量していますw)。 20年前のスーツは……いろんな意味で着ることは無理。そう思うと、高い買物ではないと思います。 卒業式と入学式が重なるこのシーズン、母の立場としては、1枚の色無地を「卒業式仕様」「入学式仕様」で着回しを考えてみました。悉皆に出すのも1枚で済んでお財布にも優しい!(主婦の智恵) 昨年の卒業・入学式で、ママ友のコーデと着付けをお手伝いしました。 色無地と袋帯は同じもので、卒業式はお母様から譲られた黒羽織とあわせて、帯揚・帯締めも少し控えめな色のものを。 入学式は、春!お祝いの気持ちで、桜色の伊達衿に明るい色の帯揚・帯締めで、帯付で華やかな袋帯を見せて。 写真は照明で色が違って見えてしまっていますが、同じ着物と帯のコーデ違いです。羽織一枚でも随分違って見えますし、帯を替えればまたガラリと印象が変わります。 また、いち利モールさんの『VIVID COLORs』のシリーズは入学・卒業の主役が、袴などと合わせるととても素敵ですね~! せっかくのお誂えですから、少しお袖を長くするとよりお嬢様らしくて、華やかになります。「まるでドレス」というコピーがついていますが、洋服感覚の鮮やかな色が若い人のお肌をひきたてそうです。 色無地は、模様がない分、色と地模様が勝負です。色は単色ですので、その人に合う合わないがきっぱり分かれます。顔映りのよい色を選びたいですね。また意外と地紋が目立ちますし、生地の光沢も違いますので、実際に見てみたいもの。「触って選べる」サービスがありますから、ぜひ試して下さい。 色無地は模様がなくて物足りない、のではなく、こういう楽しみ方ができる変化自在な着物なので、コーデの楽しみは無限大! 私は大好きです。イロムジニストです(何それ)。 また準礼装の一つ紋の色無地でも、格式張りすぎるかな、というような場所には羽織で隠して行ってしまうこともあります。だって、色無地はどんな派手な羽織とも喧嘩しないですから! 今は、決算セールで色無地もプライスダウン中! この春、お気に入りの色無地を手に入れてみませんか? ========★============★ いち利モール決算SALE好評開催中 http://www.ichiri-mall.jp/ ※色無地コーナーはこちら♪ 12,600円~ http://ichiri-mall.jp/ap/icAC/so4/iq36/page1.html

補正の困ったを解決★「さらし補正」はナカナカよろしいの巻

星わにこ
2014/02/04 00:00
補正などほぼ要らない体型のわたくしですが、最近さらし補正にはまっています。上半身はきものブラかあしべ襦袢に胸パットだったんですが、最近ですね~お腹がシャレにならない気になり方。  30代のとき、妊娠4ヵ月で留袖を着る機会があり、着付けの人に「ちょっとお腹がぽっこりなんですが」というと、「ふふ、こんなの出ているうちに入りませんよ、もっと立派なおばさまがいっぱいいますから大丈夫」と笑われて、そんなもんかと思ったのですが、な る ほ ど、「おばさま」になってわかるこのぽっこり(涙)  ずっとさらし補正は胸が豊かな人がするものだと思っていましたが、平ら(涙)でも関係ないし、どうやらお腹の補正にもなる模様。昨年の夏に取材で知った笹島寿美先生の骨格に沿ったさらし補正の方式を試してみました。  まずは胸囲を4~5巻きくらいできるさらしを用意します(1反で十分余りが出ます)。腰の部分に補正が必要な人はタオルをはさみ、反物の半分の幅に二つ折りしたさらしを、肌襦袢の上に下腹から巻いていきます。背中からわきの下に通して、胸を押さえて二巻きします。ウエストの部分はきっちりまかなくてもいいので、ラクに巻いておきます。  ぎゅうぎゅうに巻かないとずれて下に落ちちゃうんじゃないかとどきどきでしたが、ざっくり巻いても骨格に沿って体の動きに対応する巻き方だと、ずれることはありません。上にも襦袢、着物を着て帯で押さえるので一日過ごして脱いだときもそのままです。感動しました。  腰にタオルを入れたときは安全ピンなどでとめるといいそうですが、私はその部分をちょっとだけ色糸で縫って、ポケット風にしています。こうしておくと、入れる位置を迷いません。  お洗濯は私の場合、二つ折りにしたまま適当にくるくるたたんで、洗濯ネットに入れて洗います。干すときも二つ折りのまま、ハンガーで干します。すぐ乾きますし、皺をのばしながら干せばアイロンも不要です。ずぼらですが、ちゃんと綺麗になりますよ~。  バリバリ昭和の田舎で育った私は、当然ながら布おむつ育ち。少し歳の離れた弟の白い布おむつが天気のいい日には竿に並んで青空の下ではためいていたのを覚えています。おひさまの匂いのするそれをたたむのを母に習って手伝ったりもしました。私にとって布おむつは、幸せの記憶。だから子どもは布おむつで育てました。幸いなことにうちの子どもは鉄のお尻で、かぶれ知らずで元気に過ごしました。ありがたかったです。いつも仕事でばたばたしていても、布おむつをたたんでいると、不思議と気持ちが本当に癒されたんですよ。  そんなこともあってか、さらしを干していると、布おむつを思い出してほっこりするんです。洗濯を含めて、さらし補正がすっかり気に入ってしまいました。たためば四角い布になるのも、気持ちいいんですよね。  ちょっと恐ろしいのは、とても融通がきくので少々太ってもまったく気付かないことでしょうか(汗)  体にさらしを巻き付けていくと、だんだん気持ちも着物モードにはいっていきます。姿勢が悪いと、気持ちよく巻けません。背筋をのばして、しゃきっとさらし補正、一度おためしあれ! 出典:「骨格と着つけの関係―着くずれしない着つけ」著・笹島寿美 神無書房

着衣始(きそはじめ)ご存じでしたか?

星わにこ
2013/12/17 00:00
今年も残すところあとわずか。 あれもこれもまだ終わってなくて、気ばかり焦る年末ですが、お正月は華やかな気分で過ごせるよう、少しでも家の中を綺麗にしたいと思っているわにこです。。。わにこです。。。わにこです。。。(なぜかうつむく)  さて、気持ちを切り換えまして(?)今月の妄想コーデは、そんなお正月に着たい晴れやか小紋です。 ジャーン! http://bit.ly/1bb8RB7 染織工芸 はまやさんの鮮やかなターコイズブルーの小紋を選んでみました。 訪問着や付け下げにも負けない華やかさです。 京都亀岡で親子二代で営む工房で生み出される手仕事の結晶、工房の特集ページを見ながらこだわりの技にうっとり。 http://ichiri-mall.jp/koubou/ 工房紹介で職人さんの顔が見える着物や帯、素敵ですね。 作り手の顔が見えると、大切にする気持ちも倍増します。  そして帯はこれまた憧れの老舗、帯屋捨松さんの名古屋帯。 大胆な図柄にどきっとしますが、なんとも言えず上品で懐が深くて、どんな着物もワンランクアップしてくれる魅力がありますね。 これまたいつかは1本(夢)。 半襟も帯揚も、お正月だから贅沢に刺繍のものを。 半襟の雪持ちの南天模様がお目出度いですね。たっぷり見せて着つけてみたい。 そしてシボの深い地紋にぽってりと桜が刺繍されている、これまたお目出度くて可愛い帯揚で。 源氏組の帯締めは、帯などから色をとって。  お正月だから、普段と違うちょっと贅沢な気分を味わいたい というとき、小物をグレードアップするのもひとつの方法です。  江戸時代から、日本では「着衣始(きそはじめ)」といって、お正月に新しい衣類に袖を通す習慣がありました。私の子どものころも、新しく買ってもらった服を大晦日に枕元に置いて寝て、お正月は新しい服で迎えた記憶があります。  今年もあと二週間。慌ただしい現代では年末年始の行事も省略されがちですけれども、なにかひとつ、新しい着物や小物を身につけて、新たな一年を新たな気持ちで迎えてはいかがでしょうか\(^O^)/ ======== ◆いち利モール http://ichiri-mall.jp/ ◆いち利モールの帯揚 http://ichiri-mall.jp/ap/icCC02/so4/iq54/page1.html ◆いち利モールの帯〆 http://ichiri-mall.jp/ap/icCB04/so4/iq54/page1.html

着物の寒さ対策は首・手首・足首を守れ!の巻

星わにこ
2013/12/11 00:00
寒くなってきましたね! 日足もどんどん短くなって、この間まで暑い暑いとコラムを書いていたのが嘘のようです。年をとってくると1年なんかあっという間ですねえ(嘆息)。  冬の着物のお悩みは、防寒でしょうか。 基本、着物は重ね着で暖かいもの。昔お世話になっていたアパートの大家さんは冬はあったかいからと、ずっと着物で通されていました。着物はお腹周りを帯でこれでもかとガードしているので、寒いところは、三つの首(首、手首、足首)のみ。この部分を暖かくすれば問題解決です。  わにこの住んでいる東京では、室内や電車などの公共交通機関もしっかり暖房がきいていますので、外にいるとき暖かければなんとかなります。 ここでポイントは「着脱できる防寒対策」をしていくことです。  寒いからと袷の襦袢プラス長袖のババシャツもとい乙女シャツを着込んだり、毛糸の腰巻きをするなどあまりにもしっかりと下に着込んでしまうと、暖房が効いた室内で暑い思いをしたり、さらには汗で着物のお手入れが大変になってしまったりするので、注意です。  まず首は、マフラーやショールで。コートや羽織では首まわりはカバーできませんので、必須です。  手首は、肘が冷えるのでロング手袋がおすすめです。 ロング手袋で指なしだと便利ですね。わにこ方式は二段階手袋(?)です。 薄手のアームカバーで肘の上までカバーして、手袋は別にしています。 手袋はとっても寒い時だけして、アームカバーはしたまま、見えるのがきになるときは肘の方までたくしあげておきます。 着物は、肘まわりが一番スースーするので、ここを暖めておくと冷えません。もし暖房がききすぎて暑く感じたら、こっそり外してバッグにしまいましょう(^^)。  そして足首。 カジュアル着物のときは、ロングタビックスを愛用している私ですが、おしゃれ着物のときは薄手の肌色の足袋ストッキング(膝下丈)やソックスを足袋の下に履きます。プラスレギンスやシルクのステテコや裾絞りタイプのステテコで、下半身の冷えにさようならです。 普段はこれで、上に着るものを厚手にするか薄手にするかで調節しますが、初詣など長時間外にいるときは、ホッカイロを背中のあたりか、ステテコなどの上から尾てい骨の上あたりに貼っちゃいます。 背中だとはがせないのですが、尾てい骨上だと、暑すぎたらトイレなどではがせます。そして寒い時にはあとから貼ることもできます(^^)v 木綿の着物とかだと着物の上から貼ってしまうことも(お太鼓のたれに隠れます)。  あと足袋の足先も寒いので防寒草履(足先にカバーのあるもの)もあるといいなあと思いつつ、まだ手に入れていません。とても寒い日には雨草履や、雨下駄のつま先カバーにファーがついているものを履いたりしています。  もっと寒い地域だと防寒草履は必須とか。 アザラシの毛皮のものがあるそうですが、超あったかそうです!! あとは、エクセーヌなど起毛素材の防寒草履もカワイイ色が揃っていますね。雪の多い地域では、雪下駄や、雪の上でもすべらないスタッドレス草履なんかもあるそうで、話をきくだけでもワクワクします。  自分の体感温度で調節可能な防寒対策で、真冬もどんどん着物ででかけましょう\(^O^)/ ◆着物通販いち利モール◆ http://ichiri-mall.jp/ 首もと対策なら http://ichiri-mall.jp/ap/icCI05/so4/iq54/page1.html 暖かい足袋なら http://ichiri-mall.jp/ap/prd0231720000.html

わにこ流「羽織姿を美しく見せるコツ」の巻

星わにこ
2013/11/06 00:00
永遠に夏が終わらないかと思った今年ですが、すっかり秋も深まってきました。 袷の着物が快適に着られるシーズン到来です\(^O^)/  そろそろ帯つき姿では心もとなく、羽織りものが欲しくなりますね。羽織や道行は防寒目的だけではなく、「ちりよけ」とも言って、きものの汚れ防止や帯の保護のためにもよいのです。 それから、初心者には帯結びにちょっと自信がないときなど、脱がなくてもよい羽織は心強い味方です。  着物姿のときも、上着類をついジャケットやコートの感覚で、ぶんっと振り回してばさっと片腕ずつつっこんで羽織りそうになってしまいますが、ちょっと待ってクダサーーイ!   羽織る所作を変えるだけで驚く程エレガントになりますよ~。 まず着るときは、自分のほうに羽織を向けて、襟を揃えて持ちます。(長い雨コートや道行のときは、裾も一緒に持つとひきずりません) 片手で羽織を持ち、腕を上にあげないでそのまますっと背中に回します。(このとき裾から手を離して) 背中側で、両手で襟の部分を持ち、背中をすべらせるように左肩、右肩に羽織をかけます。 右手で左の襟を持ち、左のひじを袖に入れ、左手で着物のたもとを持って羽織の袖に通して手を出します。右手も同様に。(袖の振りで襦袢、長着、羽織が綺麗に揃っているか確認) 襟の後ろを半分に折って、羽織紐を結びます。 逆に脱ぐときは…… 羽織の両方の袖口を持って、後方に少しひっぱり、肩から落とします。 右手で両方の袖口を持ってひっぱり、前に回します。 袖口を左手に持ち替えて、右手で襟の中心を持ち、肩山と袖山をまっすぐ揃えて、たたみます。こうしてたためば、腕にかけても椅子にかけてもキレイです。 どちらも、片方ずつの肩を落として、するっとすべらせるように脱ぎ着するのがポイントです!  普段からガサツで、あまり女性らしい仕草などニガテな私、最初はそっとななめに肩にかける仕草が気恥ずかしい気持ちもしたのですが、所作に気をつけて丁寧に脱ぎ着すると、スマートで気持ちもいいし着物も痛まず、よいことづくめ。  ついつい慌てたり、ばさばさしてしまいがちですが、着物姿のときはスイッチを切り換えて、ちょっとだけゆったりていねいに、を心がけています。  着物を着ると、いい意味でも悪い意味でも目立つもの。 周りの人に「あら素敵」なんて思ってもらえたらいいですね ===================== ★==いち利モールおもてなしセール開催中==★ 紬&袋帯おもてなし価格は11月11日まで! 長襦袢・帯揚・帯締め・帯留めも おもてなし価格です♪ http://www.ichiri-mall.jp/ <わにこ流羽織の羽織かた>

重陽の節句とお遊び手描き帯!

星わにこ
2013/09/03 00:00
9月、単衣の季節となりました。まだとても単衣でおでかけする暑さではない東京ですが、秋は確実にそこまでやってきています。 9月9日の重陽の節句は別名「菊の節句」。また、今年の中秋の名月は9月19日だそうです。菊や月、うさぎや団子(笑)など、この季節に因んだモチーフが気になってきますね。  この季節だけのモチーフや取り合わせを、小さな自己満足ですが身につけて楽しみたいもの。 でもなかなか、ほんのわずかな期間しか身につけられないものを手に入れるのも、機会的にも金銭的にも余裕がないと難しいものです。4年前のこの時期に、ちょうどおでかけの予定があり、秋を感じさせる夏帯がないなぁとコーデに悩んでいたワタシ。 どうしてもお月様の帯が欲しくて、自分で描いちゃいました! ベースの帯は、リサイクルショップでゲットした絽の喪帯。500円でした(^^;)リキテックスの白にパールテクスチャを混ぜて、大きくまあるいお月様を。地紋の波が浮かんで、只の丸がなかなかいいかんじに(自画自賛)。 ちょっと目つきの悪い兎さん2匹を添えてみました。 前柄には、小さな満月。 お目汚しの画像ではありますが、出来上がりはこんなかんじです。 こんな季節限定の絽の帯は、せいぜいが1年に10日間くらいしか締める時期がありません。 一昨年は、観劇で締めました。その前の年はお茶のお稽古。 去年はキモトモが海外にお引っ越しが決まった送別会がちょうどこの季節。海の波をレースの帯締めで、船のブローチを帯留代わりにして旅立ちのお祝いの気持ちを込めました。 そのときどきのことが、帯を手に取るたびに思い出されます。季節限定の帯や着物は、着られる期間が限られる代わりに、その年の想い出を鮮やかに積み重ねてくれるようです。 こういうお遊びのお絵描きや染めは、失敗しても後悔しない値段のものでチャレンジするのが唯一のコツ(^^;) この帯の絵を描いた時には、どこに描けば上手く柄が出るかよくわからない……と悩んだ挙げ句、自分で切らない作り帯にして、お太鼓部分に描くことにしました。 これなら柄出しに失敗することもない! そしてまだまだ暑い9月の頭、創り帯だとすぐに着られて時間短縮で汗だく防止になる! といいことづくめ。我ながらグッドアイデアと鼻の穴をふくらませていたのですが……。 作った時にはたしかに、前柄のお月様はちょっと右手に出ていたのです。 だけど、一昨年くらいから段々真ん中よりに……そして去年はド真ん中に……。真ん中にまんまるなお月様があると、チャンピオンベルト風味に(滝汗) 何故? 何故なの?? それはここ数年で余計なお肉がついたため。お太鼓部分と胴が固定されている作り帯では、位置の調整ができず、お月様が移動してきてしまったというわけです(悶絶)。  このままでは、お月様が左側に来てしまう!? いやいやそれだけは!! さて今年はどうなるでしょうか? 今からドキドキヒヤヒヤのわにこでした。 (ヒヤヒヤしてないで痩せなさい!というツッコミが方々から聞こえてきます……。) 皆様も、切らない作り帯を作るときはウエストの変化にお気をつけ下さい!!(そいういう話だったっけ今回……) ■着物通販 いち利モール http://www.ichiri-mall.jp/ 兎の柄の帯揚あります♪ http://bit.ly/136WDtE http://bit.ly/1fvrMtd

浴衣にも、着物にも! 保冷剤で猛暑を乗り切れ!

星わにこ
2013/08/14 00:00
いや、本当に暑い! 暑いというともっと暑くなるから言うなと言われても、本当に暑いのだから仕方ありません。猛暑日の連続で、先日はおたいこで出かけて一日作業をしていたら、背中に猛烈に汗をかいてあやうくあせもになるところでした。へちまの帯枕だったのですけど、やはり背中に接している帯の面積が広いので、それだけ暑いんですよね~。  やはり、真夏は半幅帯が強い味方です。帯枕がないだけでこんなに違うものかな、と思います。 まあでも、正直それでも暑いんですよね~。でも着物は着た~い!!(おバカ) そこで教えてもらったのが、出かけるときだけでも助かる保冷剤の活用法です。ケーキなどを買うとついてくる、小さいサイズのアレです。 洋服のときは、よく手ぬぐいやタオルにくるんで首に巻いています。 着物の場合は、帯枕に保冷剤を入れるといいと聞きますが、帯枕にくるんで入れてしまうと保冷効果がなくなったときに取り出せないし、「ちょっと冷たすぎるな~」と思ったときも、対処しづらいものです。 なので、保冷剤をミニタオルや手ぬぐいにくるんで帯と着物の間、おしり側から背中のところに差し入れます。帯を結んでしまってから最後に差し込むので、これだと、取り出しも簡単。 また、予備の保冷剤を保冷ポーチにいれてバッグにいれておけば、最初にいれた保冷剤の効果がきれたころに入れ替え可能です。 タオルよりは、手ぬぐいのほうが融通がきいて、薄手なのでおすすめです。くるむ回数によって、保冷剤の冷たさを調節してください。 あまり長い時間は一日中これで快適!というわけにはいきませんが、おでかけのとき、暑い外へ飛び出していくときに心強い味方になってくれますよ! 保冷剤の取り扱いについては、中身をまちがってお子さんやペットが口にしたりすると危ないものもありますから、注意書きを読んで、正しく使用してくださいね。 夏の着物は暑い! ゆかたも暑い! でも、涼しげな姿は、周りも涼しくしてくれるものです。本人もなるべく涼しく(笑) 日本の夏を楽しみましょう(^^)

見た目も効果も一挙両得!目指せ日傘美人

星わにこ
2013/07/24 00:00
夏の暑い日に、日傘を差した着物姿の女性とすれ違ったら、涼しい風が吹いてきそうな気がしますよね。日傘は美人度アップの強力アイテム。和服のときは、帽子をかぶることがとても少ないですから、紫外線対策にも熱中症予防に実用面でも、日傘はオススメです! 日傘もいろんな種類があります! 人気なのは晴雨兼用で折りたたみのもの。バッグにいれておけば、急な雨にも慌てなくてすむので、お天気が怪しい時にはもっぱら愛用しています。 でも絶対雨が降らない!という日には、お気に入りの日傘で出かけたい。私のお気に入りは手描きの百合の花の日傘。自分で買ってきたタッセルを持ち手にプラスして、ちょっとだけ優雅な気分に浸っています♪ UVカット100%という強力日傘から、レースや絞り、麻などいろんな素材の日傘がありますが、実は日傘を作る手芸キットがあるのをご存知ですか。今年は手作りにチャレンジしてみました。 三角の8枚の布のパーツを縫い合わせて作るのですが、ちょうど反物の布幅ぐらいあればできるので、シミがあって着られない羽織のリメイクにチャレンジしてみました。はじめてにしてはなかなかいいんじゃない?と自己満足です。 キットは持ち手が竹だったり木だったり、いろんな種類があって3000円程度。着物にコーディネートして、自分の好みの布で日傘作りはいかがですか?  折りたたみ式のキットもあるので、次はそれにチャレンジしてみたい\(^O^)/ 夏以外も、紫外線は降り注いでいるのでいろんな日傘で1年中楽しめたらいいですよね~(ドリーム) 日傘の、より効果的な差し方は、柄を短く持って、傘を顔に近づけることだそうです。地面からの照り返しなどもあるので、傘が顔から離れていると紫外線防止効果が薄れてしまうのだとか。 目深に傘を差していると、夜目遠目傘のうち効果もありますよね(笑)、傘で顔が隠れているとどんな美人かしらと想像をかきたてられるものらしいですから、お試し下さい! でも、周りが見えなくならない程度、というのも大事。人とすれ違うときには、江戸仕草で有名な「傘かしげ」のように、相手と反対側に少し傘をよけるとスマートです。人が多い場所でのマナーや気遣いを忘れないようにしたいですね。 それから、くれぐれも「傘の骨に髪の毛が挟まらないようお気をつけ下さい(笑) 頭を盛っていていつもより髪の毛が上にあるのを忘れて、はさまったことがあるわにこでした(´Д`) あとは出先に忘れてこないことも重要です~~(何度も経験者(涙))お気に入りをなくしちゃうとダメージが大きいですもんね。 紫外線を防いで、自分も周りも涼やかに。日傘ライフをお楽しみください! 着物通販 いち利モール http://ichiri-mall.jp/index.php

涼しい夏着物の代表、小千谷縮にガラスの帯留。わにこの妄想コーデその2

星わにこ
2013/07/17 00:00
月に一度の「わにこの妄想コーデ」のお時間がやってまいりました。いやもう本当に夏は何を着ても暑い! んですが、昨年、何人ものキモトモがあんまりにも涼しい涼しいと言うので、小千谷縮の着物を入手して袖を通してみました。 独特のしぼがあってハリのある生地が、肌に張り付かず、適度に風を通して本当に涼しい! 麻の襦袢とあわせるとこれまた涼しい。さらに、汗をかいても、自宅でお洗濯できちゃう有難さ! すっかり気に入ってしまいました。 できたらもう1着ほしいな~なんて思いまして、今回の妄想コーデはこんなかんじです! じゃ~ん http://bit.ly/10W37um 今持っているのが濃い色なので、薄くて少し甘い色の小千谷縮をセレクト。 波や水面のゆらぎを思わせる模様の、これまた憧れの紙布の夏帯。夜空の銀河のような模様の帯揚げに泡のようなドットのあるブルーの三部紐。 どうして三部紐にしたかというと、ガラスの帯留がしたかったから。ガラスの帯留は、夏を涼しくしてくれる名脇役。お手頃でいろいろな帯留めが揃っていて、目移りしまくりです! 気がつくとあっというまにSOLD OUTになってしまうので、目が離せません。 ペンギンやカメ、犬や猫などの動物シリーズも可愛いし、キューブタイプは並べて重ね付けしても。クラッシュタイプはかき氷みたいで冷たそう。あこがれのベネチアンガラスや、とんぼ玉の技法で作られたものまで、バラエティに富んでいて、迷います~(><) 今回の妄想イラストでは、ペンギンを選んでみました 夜空の下、流氷の海をペンギンさんが泳いでるイメージで(妄想) 妄想といえばもうひとつですね、体型のことですが。小千谷縮は生地にはりがあるため、ふんわり膨らむのですね~。もうおわかりですよね~、着膨れするんですよね~(笑) 夏着物を着ても、イラストくらいほっそりと涼しげにみえるように精進しようと、毎年思う訳なんですが……いえ今年はがんばります! 来年のために!(この夏はあきらめたらしい(笑)) ================= ※いち利モールの小千谷縮 http://bit.ly/11SPpLi ※ガラスの帯留め http://bit.ly/1ak4ZAA 売り切れの際はご容赦ください

正絹着物でもできる雨の日対策

星わにこ
2013/06/12 00:00
梅雨入り宣言が嘘のように、連日よいお天気の東京。浴衣でいいんじゃないかしらと思うくらいの陽気です。お天気は嬉しいけれど、空梅雨は水瓶が心配。 お天気とは、思うに任せないものですね。 私は、実は着物雨女。着物ででかけるぞ!と張り切っているときに限って、なぜだか雲行きが……。キモトモ(着物友達)には「くれぐれも張り切らないで!」と釘をさされるほど(笑) 最初は雨だと、洋服にしたり、洗える着物に変更したりしていましたが、せっかく考え抜いたコーデを変更するのもがっかりなものです。そこで、キモトモに教えを乞いながら、雨対策グッズを揃えていきました。 そして、着ているシーンがほぼ屋内、というのであれば正絹でも雨対策をして出かけるように。 私の正絹の日の雨対策はこんなかんじです。 ・雨コート(一部式がさっと羽織れて便利) ・腰紐1本かクリップ1個 ・てぬぐい2本 ・雨草履 ・ 替えの足袋 ・ エコバッグ ・ スカーフ 腰紐やクリップは、着物の裾をあげてとめるのに使います。帯の上で結んだり帯に止めてしまうとずりおちてきません。なぜ着物の裾をめくるかというと、雨の泥はねや水はねを着物につけないため。私は歩き方が悪いせいか、結構、はね汚れをつけてしまうんです(涙)。 ちょっとびっくりの格好でも、上からコートを羽織ってしまえば、わかりません。あ、もちろん裾をめくって雨コートを装備するときは、化粧室などでそっと。 てぬぐいは、濡れたところをふいたりするものと、膝掛けやお手拭きにつかうものをわけて二本。エコバッグには、バッグも濡れないようにをまるごといれちゃいます。 スカーフは、首元の雨を防ぎます。無防備になりがちな場所ですが、結構濡れてしまう盲点です。 替えの足袋を持っておくと、はいているものが濡れてしまった時に安心です。 草履は雨用のものか、紬なら雨下駄でも。だけどどうしても履きたい草履がある場合は、現地で履き替えて。 この5月、新しくなった歌舞伎座のこけらおおとしの第二部へキモトモとおでかけしました。なんとお席は最前列!とのことで、きっと仁左玉様をこんな近距離で拝めることはきっと一生に一度(><)と喜びとキンチョーで何を着て行こうかウキウキドキドキしていたところ、週間天気予報が出る頃には怪しい雲行き……。当日は夕方からの雨予報!! キター!着物雨女発動(号泣) だけど、お洒落はしていきたい! お気に入りのワニ鼻緒の草履でいきたい(笑)  そこで「おとも」という草履カバーを持っていきました。結局雨の中を歩いたのは、帰り道の駅から自宅まででしたが、結構がっちりガードしてくれました! 実は10年程前に購入したものの一度も使ったことがなかったのですが、替えの草履を持っていく程かさばらないし、いざというときには便利だなと実感。 どうしてもワニ鼻緒の草履で行きたかった(おばか)!  草履の底からすっぽり覆う草履カバーで。雨用ではない草履の場合底やサイドの継ぎ目から水がはいったりもするので、これは安心。底部分に凸凹の加工がされているので思ったより歩きにくくはなかったです。 雨の日は洗える着物も出動します。 あまり着込むと暑いので、帯さえガードできればよい!と割り切って、さっと上に洗える羽織など羽織って、ウレタン草履で出かけちゃいます。こういうときは持ち歩き用に二部式の雨コートの上も便利ですね。下もあるにこしたことはないのですが、暑いので省略しちゃうことも。 雨対策といえば、最近は夏の夕立ならぬ、予測できないゲリラ豪雨が大敵です。予想していない突然の雨は本当に困りますよね。 そんなときは、覚悟を決めて雨宿りか、コンビニでカッパを買ったり、なんでもよいので帯だけでもカバーして、などちょっとした距離でもとにかくできる限りガード! えいっとタクシーに乗っちゃうことも。雨染みは本当にやっかいなんだそうです。 荷物は軽いに越したことはありませんが、不安定な天気の季節は、晴雨兼用日傘といざというとき帯をガードできるはおりものを持っていると心強い。 ストールなど、冷房対策にもなりますし、1枚持っているとお役立ちです。 でも、おでかけ前にはバタバタしてすっかり忘れてしまって、いざ降られたときに毎回己の準備不足を反省するトリ頭の私だったりするわけですが……。 気に入った雨グッズがあると、それだけでもテンションが上がります。自分オリジナルの雨対策、余裕をもって準備しておけば安心ですね。お天気を気にせず、お気に入りの着物でどんどんおでかけしちゃいましょう! ほし わにこ