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コートの衿の種類、いくつご存じですか?

星わにこ
2013/12/04 00:00
はっと気がつくと、もう師走。 そろそろ着物での外出も羽織よりもコートが欲しい今日このごろです。  さて、着物で「コート」というと、これまたいろいろ。 雨コート、ちりよけコート、そして防寒の冬のコートなどがありますね。 今日は寒さを防ぐコートのお話をちょっとしたいと思います。  今は七~八分丈のロングコートが主流とか。冬になると、カシミヤをはじめとするウール、ベルベット、輪奈織、フリースなどのあたたかな素材でのコートに目が向きます。  ウールのコートで多いのが着物の衿あわせが綺麗にのぞくへちま衿タイプ。 最近はボリュームのあるロール衿タイプもよく見かけます。暖かそうですね! 元禄袖を閉じてあるタイプは1枚あると鉄板で、クリーニングも楽なので少々悪天候でもオッケー。 寒い日の外出の強い味方です。  カシミヤは艶があって美しいし、アンゴラは軽くて暖かい。素材の好みもありますね。 今年のいち利モールのコートは袖口がリブになっていて、手首からの寒風をシャットアウトしてくれて嬉しい作りだなと目からウロコでした(@@)  ベルベットや輪奈ビロードなどでは、千代田衿や道中着衿タイプですっきりとした衿元のものも多いです。 道行タイプはスタンダードですがほっそり見えてこれも素敵ですよね。 一般に道行衿、千代田衿などは礼装向き、道中着衿や着物衿などはカジュアル向きと言われています。  私が密かに憧れているのは被布衿タイプ。子どもの七五三の被布のあの衿です。キモトモが素敵に着こなしているのですが、お姫様(おひいさま)みたいで、大人が着ると高貴さが漂います 若向けとも言われますが、晴れ着のときなどに着こなしてみたい! 衿飾りとして飾り紐や房がついているものもあり、房タイプを着てみたい 着こなせるかどうかは別として‥‥(笑)  正絹で袷になると、コートは見た目より暖かです。首周りをショールやマフラーでくるめば、東京あたりなら雪の日以外は大丈夫かと思います。明るい色のキレイなコートで冬の街を歩くのもまたいいですよね。  なかなか手がまわりませんが、いつか衿の形、丈と、自分好みのコートを仕立ててみたいです。羽尺と呼ばれる、コートや羽織用の生地にこだわらず、好きな着尺(着物用の生地)で仕立てるのもいいですね。このときに、やってみたいのは肩裏(肩すべり)を好きな絹地にすること。肩裏の生地はロングコート用だと少し長めに必要です。好みの生地がない場合、少し贅沢ですがキレイな長襦袢用の生地を半分使うのもアリです。エルメスのスカーフなどで作られている方もいるようですよ。  私はいまのところ、フルレングスのコート(防寒兼晴れ着隠しw)、輪奈ビロードの道行きタイプにプラスショールやマフラー、ファーのついたウールマントで冬を乗り切っていますが、やっぱりウールのスタンダードな防寒コートも欲しいなあ‥‥と物欲は限り無しです。  実はウールのコートはアンゴラの暖かいのを持っていたのですが、115センチの丈のもので、長めの丈がいいなと思ったのが自分では裾がちょうどふくらはぎの中あたりになり、歩くたびに微妙に裾がはだけて決まらなかったのです。私より背の低い方が9分丈でちょうどいいサイズだったので譲ることになり、以来ウールコートシプシーとなっています(笑)。  知れば知る程迷いの出るコートの素材、形、丈。満足のいくコートを毎年妄想しているうちに冬が終わってしまうわにこです。今年こそ!! あっでももうまた12月になってしまった(焦)ああ、でもここまできたらバーゲンを待つべきか‥‥。予算と自分の優柔不断さに毎年歯がみする季節です。  こんなコートがおすすめよ、なんて情報もありましたらぜひ教えて下さい。皆様も満足のいくコートをゲットできますように!