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衣替えは着物の点検とワードローブ見直しのチャンス!の巻

星わにこ
2023/09/20 00:00
暑くて永遠に終わらないように思われた夏も、少し手を緩め始めた感のある今日この頃‥‥といってもまだまだ暑くて9月も下旬になろうというのにとても単衣を着る気になれないわにこです。10月からもこの気温が高めの傾向は続くようで、とても暦通りに袷を着られるようになるとは思えません。1年中単衣で過ごしてもいいのかも? とはいえそろそろ衣替えも視野に入ってきますね。シーズンが終わった着物をお手入れするのはもちろんなんですが、仕舞い込んでいたこれからの季節の着物をもう一度点検してみませんか。 よく着物を着る人は、着物を毎シーズンお手入れに出すというよりは「汚れたら出す」ことにしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。私も、着た回数が少なくてそんなに汚れのない普段着などは2,3シーズンに1回お手入れに出すかな、というような感じです。 そういう着物を、いざ着ようとひろげたときに、「あっ!袖付けがほころびてたんだった」とか「裾が擦り切れかけている!」とかいったことに直面したことはありませんか。私はめちゃめちゃあります(え~)。 自分でできるちょっとした修繕や、あとでお手入れに出そうと思ったものをそのままにしてとりあえずしまってしまった前シーズンの自分よ、ちょっとここにきて座れ。 まあ私ほど後回しにする人もいないかもしれませんが(ゴホンゴホン)、なかなか、着物を着た後、すぐお手入れや修繕をしておく時間がなかったり、その時は気がつかなかったりということもあるわけで。 また夏の暑い暑い中、箪笥に仕舞われていた着物は意外と湿気を吸っていることも。秋晴れの日に、箪笥から出して拡げてできたら羽織って、虫干しがてら着物の点検をしてみてはいかがでしょうか。 意外と気づかなかった汚れを発見したりということもありますし、その着物を今後も着るかどうか検討する『箪笥の肥やし自分会議』を開催することもできます。 ほんとに、なんでもかんでも「いつか着るぅ~」「直して着るぅ~」と仕舞い込んでいると、きりがないのですよね。私だけかもしれませんが、好みが偏っていて同じようなものを何枚も何枚も持っているような場合は、お気に入りの優先順位をつけて処分していかないと、増殖の一途(しかも人からみたら同じやんけ、という)を辿ることに。 シーズン終わりにももちろん考えるわけですが、シーズンの初めにもう一度「この着物、今年着る?」ということをぜひ考えてみてください。 昨年そんな着物の保管・メンテ・処分の方法について書いた拙著『その着物、どうする?』(河出書房新社)が発売から1年4ヶ月経って、なんと3刷がかかりました。感謝です!! 同時に皆さん、着物についてはやはりお悩みなのだな、としみじみしております。 表紙をみただけではわからないのですけど、全部書き下ろしの漫画です! お片付けやお手入れ、リメイクなどについてそれぞれ達人の教えをいただいたので、自分でも読み返して役立てております。まだ読んでないわ~という方がいらしたら、よろしければネットショップとかでサンプル読んでくださいね。電子書籍も出てます! なんて、最後宣伝になってしまい大変失礼いたしました。 衣替えのシーズンは、着物の点検とワードローブの見直しのチャンスです。着物を着る機会の多い方は尚更、これを機会に自分の着物を見直ししてみてくださいね!