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チャリティその後☆箪笥から飛び出した着物たちの巻

星わにこ
2017/03/29 00:00
 春というには寒い毎日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。桜の蕾が膨らむのを見ながら、桜色の小物や桜のモチーフを身につけるのがとても楽しみな時期でもあります。満開が待ち遠しいような、まだまだ楽しみにしていたいような‥‥。  さてさて、まだまだひっぱって申し訳ないのですが、先日の着物チャリティイベントでお買い上げくださった皆さんが、続々と着て写真を送ってくれたり、SNSなどに着姿をアップしてくださっています。これがまた嬉しいのです。  箪笥に眠っていた着物たちが、外に飛び出してまた新しい持ち主のところで活躍するのを見るのは、本当にウキウキ。  寄付してくれた人と、その着物を早速着てくれた人がばったり!なんてこともありました。お互いに喜んでくれて、すごく嬉しかった。  同窓会や飲み会などなどのイベントにも連れ出してもらっている着物たち。京都旅行でお花見に着ていってもらった着物も。前の持ち主さんのときとは、また違った経験をしているのでは。たくさん活躍してほしいです。  また続けていると、チャリティでゲットして何年か着てチャリティに出してもらう着物もあり、ちょっと新しい形の着物シェアになっているのかも(笑)と思ったり。箪笥の肥やしにしておくよりは、ずっといいですよね。  さてそんな中、なんとヨーロッパまで連れて行ってもらった羽織も。赤い薔薇の刺繍が入った黒絵羽の羽織を、洋服の上にジャケットがわりに羽織って出かけたら、たくさん写真を撮られたそうです。  羽織なら着物よりもずっと気軽に着られて、しっかりエキゾチックビューティに。これは素敵でした!  私も実は、裄の短い羽織をよく洋服の上にカーディガンがわりに羽織っています。夏の薄物の黒羽織などは、Tシャツの上などに羽織ると冷房除けにもなるし、絹だから肌触りはいいし、単衣なのでそっとおしゃれ着洗いで手洗いしてしまっています。  洋服に羽織、裄も気にしなくていいし、ジャケットがわりにもっと気軽に着たらいいのにと思います。全国の箪笥の中に眠っているだろう、ものすごくたくさんの羽織たちが、活躍したら素晴らしいのにな!  正統派の着方もあれば、和洋ミックスもあり。ファッションだから「正しい」「正しくない」じゃなくて、「かっこいい」「キレイ」「おシャレ」でもっともっと着物も楽しめたら、たくさんの眠っている着物たちが息を吹き返すんじゃないかな、そしてもっと街に着物姿が増えるんじゃないかなと、箪笥の中から飛び出した着物達をみながら、思う春でした。