2020年7月掲載進化する夏の長襦袢!
女将のおすすめ涼感アイテム紹介


気がつくと、すっかり夏。今年は単衣にほとんど袖を通さないまま夏物のシーズンを迎えてしまいました。本当に季節が巡るのは早いですね。

7月、8月は盛夏ですから、絽、紗、紋紗など透け感の強い夏着物を楽しみたいですね。夏大島、夏結城などの夏紬も素敵です。また浴衣も活躍する時期になりますね。

最近は、新素材の浴衣にも注目しています。東レから出ている『セオα』のものなどは、通気性もあって吸湿性もあるという優れもので、ポリエステルというと暑い、着心地が悪いといった今までの印象を覆してくれます。さらっとした生地ですので、浴衣としてだけではなく、長襦袢や半襦袢などをあわせれば、夏着物としても着られて重宝ですよ。

濯機で洗えますし、アイロンもいらず、とってもらくちん。雨かも、なんていう時にはこういった選択もありますよね。ちょっと着崩れしやすいというお声もありますが、とても便利です。

絹のほうが発色がよい、着心地がよいということはもちろんなのですけれど、シーンに合わせてお使いいただくとよいのではないでしょうか。いろんなメーカーさんが工夫されて、使いやすく進化していますので、ポリエステルを敬遠されていた方も、一度ご覧ください。

また、長襦袢も新素材のものでおうちで洗えるものは便利です。バンブー繊維を使ったおなじみ『爽竹』は私も愛用しています。サラリと着心地がいいんですよ。こちらも昔は白だけでしたが、いろいろな色や模様のものが登場しています。

また、今年はその爽竹に、セオαを複合した長襦袢も出ています。こちらはその機能はもちろんなのですが、濃くてキッパリしたお色が特徴です。麻の長襦袢も、いろいろな色のものが出ています。

実は長襦袢こそ、夏こそこだわっていただきたいポイントなのです。なぜなら、薄物の下に着るので、実は結構透けて見えているもの。

襦袢そのものが透けて見えるわけではありませんが、襦袢の色は確実に影響します。だから、例えば同じ紋紗の着物でも、下に濃い色の襦袢を着れば単衣の季節でも透け感が気になりません。夏の紋紗を長く楽しめます。だから、最近は夏のお襦袢も、濃い色のものが増えているのです。黒の紋紗の下に真っ赤な長襦袢、なんていうのもものすごくお洒落じゃありませんか?

しょっちゅう着物をお召しになる方で汗かきの方などは一年中夏の爽竹や麻の襦袢をお召しになる方もいらっしゃいます。そんなときは、白では寒々しいですから、色のあるものがおすすめです。麻も昔のものと違ってしなやかなで着心地がよくなっていますから、冬にお召しになっても大丈夫。

私はもう6月に入りましたら、暑いなと感じる日には夏物の着物にしてしまいます。だから、夏物が活躍するシーズンは結構長いんですよ。
普段着であれば、衣替えにはそんなにこだわらず、自分が快適に過ごせるようにしています。単衣の季節でもあまり透け感のない夏物で、下には爽竹の長襦袢を着ています。がんばって単衣を着ても、汗びしょびしょになってしまうとお手入れが大変ですものね。礼装はまた違いますが、普段着は融通をきかせて体感優先で。

逆に盛夏は白い襦袢を着ると清涼感が演出できます。とても涼しげで、夏着物の醍醐味でもあります。

でも、夏の強い日差しに負けずに、思い切った長襦袢をお召しになるのも楽しいものですよ。柄のある長襦袢を着てわざと透けて見えるのを楽しんだり。素材もいろいろありますし、レースも素敵だと思います。

私は今年は濃い黄色い夏の長襦袢をお誂えして、今楽しみに待っているところです。袖口から鮮やかな色がこぼれると、はっとしますし、とてもお洒落ですよね。白や薄い色だけでなく、長襦袢のお色も、冒険してみてはいかがでしょうか。

本当に、今は夏の着物も襦袢も、素材、色、模様と本当に様々です。ぜひたくさんご覧になって、お気に入りのものを見つけてくださいませ。

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