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2020年6月掲載いまだからこそできる
箪笥の中身を総点検


まだまだ油断ならない状況は続いていますが、外出自粛中は皆さまどのように過ごされていましたか?私も最初は家の中でどうしようかと思いましたが、普段なかなかこんなにまとまった時間は取れないもの。よい機会と思い、この際ですから箪笥の中身を出して、箪笥も動かして大掃除をいたしました。

今回はその箪笥の中身の総点検のお話をさせていただきますね。よかったらおうち時間の過ごし方の参考になさってください。作業は着物が湿気を吸わないように、お天気のよい日を選んでくださいね。

(1)着物をすべて出してお手入れに出すものをチェック

点検手順としては、まずは、箪笥の中身を全て出して、チェック。礼装、普段着、季節のものとふりわけます。次に状態をよく見て、お手入れに出すものをまとめます。

また、いち利で仕立てたものには「保証ガード」をつけていますので、その保証期間をチェックして、切れそうなものはお手入れに出しました。もし保証ガードをつけていらっしゃったら、期限がタグに書いてございますので、たとう紙に書いたりして忘れないようになさってくださいね。保証ガードは期間内だったらお手入れ無料ですので、普段よく着るものにはガードをつけておくと便利ですよ。

お手入れに悩まれた時は、丸洗いや染み抜き、リメイクなどもありますので、またしまってしまうよりは一度誰かに相談されるのもひとつですよね。

(2)着物のサイズをチェック

せっかく出した着物、サイズも確認しましょう。大体あまり袖を通さないものは、ちょっと袖丈が短いとか、襦袢とあわないとかということが原因だったりします。すっかり忘れていて「あら、この着物、ステキなのにどうして着ていなかったのかしら?」と取り出して袖を通してから、着ない原因を思い出す、ということございませんか? そしてそのまましまって、また同じことを繰り返すという‥‥。

そんなことのないよう、サイズも必ずメモしましょう。

(3)たとう紙のチェック

古くなったたとう紙の入れ替えも。たとう紙は3年くらいで入れ替えるとよいと言われています。とはいえ破れてない、痛んでいないものを取り替えるのも‥‥と躊躇されるかもしれませんが、古いたとう紙がシミやカビの原因になることも。

寸法が書いてあったり、お名前が書いてあったり、懐かしいもの、思い出のあるものもあったりすると思うのですが、入れ替えた方が大切な着物のためなのです。つるつるの紙だと中で動いてしまったりしますから、和紙のもの、厚手でしっかりしたものがよいと思います。いち利のたとう紙は和紙製でおススメですよ。

このたとう紙にどんな着物か、サイズ、お手入れの記録などを書いたりメモを貼ったりしておきましょう。

(4)箪笥の場所と、着物を入れる順番も大切です!

着物のチェックが終わり、たとう紙に収めたら、箪笥に入れる時も少し気をつけていただきたいことがございます。

この際ですから、箪笥の置き場所も再考してみましょう。我が家では明るいけれど直接陽があたらない、二階の風通しがよい一番いいところに箪笥を置いています。人間よりもいい場所です(笑)。湿気のこもらない場所を選びましょう。

それから箪笥に入れる順番もポイントです。洋服ですと、よく使うものを一番取り出しやすい引き出しに入れたりしますが、着物の場合は、通常使わないものを上にして、年中使うものは下に入れてください。湿気は下にたまりやすいですから、よく開け閉めをするほうがよいのです。

10年20年30年と着物は持つけれど、仕舞いっぱなしでお手入れをしなかったら持ちません。着てあげるのが一番ですが、そうでなくても大切な着物こそ、時折取り出して風を通してお手入れを。そうしてはじめて、着物の寿命が伸びるのです。

こうして着物の整理をいたしますと、たとえ着なくても眺めるだけでいろいろなことが思い出されます。色が好きだったり柄が好きだったりする着物を眺めるだけで幸せになりますし、アルバムのように、その着物にまつわる思い出が蘇って、とても素敵な時間を過ごせました。

単衣を出し、夏物を出したのですが、このままだと単衣もあまり袖を通さないまま夏になってしまうかもしれませんね‥‥。長い人生こんなことははじめて。なにしろ先が見えないのが辛いですね。外には行けなくとも災害などにあわれた方に比べれば水や電気や食べるものには困らないという恵まれた点もありますが、やはりそれとは別に音楽だったり芸術だったりものづくりだったりなにか心の支えを持っていたほうがよいと感じました。

私の場合は着物のことを考えるだけで幸せな気分になったり、出かけられるようになったらどこどこにいこうなんて楽しみを考えたりするだけでも、気持ちが豊かになりました。そういう意味では人間趣味がある、好きなものがあるというのは心の強さになるものだなとつくづく感じております。

逆に考えて、よい時間を持てたかなと思える部分もありますよね。医療機関やライフラインを支えてくださる皆さまに感謝しつつ、今だからこそできることをなさってみてはいかがでしょうか。

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