- プロフィール
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株式会社NATURE
代表取締役CEO キムラサオリ 一般顧客様30000人のスタイリング実績とお客様の声からサービス構築し事業をスタート。
長年自分の外見コンプレックスと自信が持てず好きになれなかったがファッションをきっかけに『ワタシらしく』いることの大切さを発見。ファッションで人生が変わり、ファッションの本来の効果とファッションが与える影響を多くの方に届ける活動をしている。夢はサスティナブルファッションの普及。
TBSあさチャン放送、ユニクロとコラボイベント開催、講演会、研修講師など幅広く活躍。
いち利モール 着物の着こなし・コーデコラム
2020/12/28
これで安心!揃えておくべき着付け小物とあると便利な着付け小物
テキスト : (株)NATURE代表取締役 キムラサオリ
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着物を着る時『着付け小物は何を揃えておくといいの?』と疑問に思われたことはないでしょうか?着物、帯だけでは着物を着ることは出来ず、美しい着姿にするには着付け小物が必要不可欠です。
今回は、はじめて『着付け』をされる方に向けて“揃えておくべき着付け小物”と“あると便利な着付け小物”をご紹介いたします!
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なぜ、着物には着付け小物が必要なのか?
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洋服は立体的な身体に合うように裁断、縫製されますが、着物は反物と呼ばれる通常幅38cm(現代は40cm、42cmの幅広もあります)の1枚の生地から直線で裁断し、直線で縫製しています。着物はそのまま羽織っても着ることが出来ず、曲線の多い身体に合うように着付け小物を用いて着付けていく必要があります。
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揃えておくべき着付け小物
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主役の着物、帯を引き立たせる装飾小物として半衿、帯揚げ、帯締め、帯留め、草履、バックがあります。揃えておくべき着付け小物は
- 素肌の上に直接着用する肌着、裾除け、もしくはワンピース型の肌着(着物下着の選び方とおすすめアイテムはこちらから)
- ・肌着の上着物の下に着用する長襦袢
- ・襦袢や着物の丈を定めて維持させる腰紐4本
- ・胸元を崩れることを防ぐ伊達締め2本
- ・襦袢の襟の形を整える衿芯
- ・帯の前面を整える前板
- ・帯揚げで包んで使用する帯枕
- ・靴下と同じ目的で使用する足袋
着姿は襦袢や着物の着崩れがないほど美しいです。そこで、着付けの時短に繋がり着崩れしにくくするための便利グッズがあると、着用中も快適に過ごせます。
紐が1本でも少なくなると着付けはラクになります!
あると便利な着付け小物
- 腰紐1本の変わりに ウエストベルト「あずま姿」
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《おすすめのポイント》
伸縮性のあるベルトなので、食事や動いているときにとても楽です。結び目がないのでより綺麗に見えます。
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襦袢、着物の紐の変わりに
着付けベルト「おとめちゃん」 -
《おすすめのポイント》
衿元をしっかりと固定、着崩れを防止し、前に紐が来ないので苦しくならずに綺麗に着こなせます。
- 前板はゴムありのタイプ「べっぴん帯板」
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《おすすめのポイント》
帯締めの収まり感が良くなるように上が開いて下が締まる設計で、着姿が綺麗に見えます。自然と脇の方まで帯をキレイに巻くことが出来るように形状が工夫され、また幅を先細りにしてあり長さがあるのに座った時に帯板が腰骨にあたりません。
- 最後に
- 着物初心者の方が初めてでも美しく着物を着て頂けるように、“揃えておくべき着付け小物”と“あると便利な着付け小物”のおすすめアイテムをお伝えいたしましたがいかがでしたでしょうか。
着物は1枚の直線生地から出来ているため、身体に合わせて着るのに様々な着付け小物を必要としますし、着崩れを直すことにハードルが上がり「難しそう…」と思われがちです。便利アイテムを活用することでグッと着物が身近な存在となりますので、まずは格式ある着物よりもラフに着やすい日常のカジュアル着物から挑戦してみてください。
新しい装いから、お出かけ時に是非着物を取り入れ、これまでとは違った日常を楽しんで頂ければと思います。
次回をお楽しみに、またお会いしましょう。
商品・イラスト : いち利モール