着物を着る時『下着はどうするのがいいの?』と疑問に思われたことはないでしょうか?
一般的に下着屋さんで売られているブラジャーやショーツなどの下着は洋服の下に着用する“下着”として作られています。洋服と着物では“下着”に求める用途が違うので、着物には着物の“下着”を着用する方が着た時のスタイルも美しい仕上がりになります。
今回は、はじめて『着物下着』を選ぶ方向けに押さえておくポイントとおススメの下着をご案内致します!
洋服と着物の“下着”に求める用途の違いとは
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用途の違いは一言で言うと、洋服の下着は『スタイルアップ』着物の下着は『寸胴』和装を日常的に着ていた時代には、現代のようなブラジャーやショーツはありません。ですので、着物を着る時は下着をつけず、上半身は“肌襦袢”下半身は“裾除け”を着用します。洋服は生地や身体の曲線に合わせて裁断し、メリハリのある体に合うように縫製しているため、洋服下着であるブラジャーやショーツはボディラインがスタイル良く見えるように作られています。
一方、着物は1枚の生地を直線に裁断し直線で縫製し作られているため、平らで寸胴型のメリハリがない状態にすることで着物を美しく着こなすことが出来ます。和装は座ったりかがんだりすると、ショーツのラインが出やすくなる為、シンプルなシームレスタイプのように飾りがないデザインを選ぶようにしましょう。「着物を着る時は、下着を着ないの??ないと不安…」と思われる方もいると思います。着物下着も様々なタイプがありますので、自分に合う和装用ブラジャーをご紹介いたします!
自分にしっくりくる着物下着を選ぶポイントは“さこつ下”
着物を美しく着る上で胸を押さえ、胸のラインがなだらかになるようにする必要があります。さこつ下のラインをキレイに見せる為に工夫された着物下着を体型、骨格タイプ別にご紹介いたします!
1.さこつ下、腰回りが薄めの方(骨格ウェーブタイプ・ナチュラルタイプ、細身体型)
さこつ下が薄いと感じる方の特徴として、Vネックや胸元の空いた洋服を着ると寂しく感じたり貧相に感じたりします。補正がない状態で着物を着ると、肩辺りが浮いたりシワが寄ってしまいます。
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肌着くノ一『麻子』たかはしきもの工房
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《おすすめのポイント》
さこつ下の薄さに対応出来るように、前側に厚みがあります。肌着に全体にポケットがたくさんついているので、薄めと感じる箇所に綿などを入れて厚みを出すことが可能です。ご自身の体型で気になる部分を補正してくれるだけでなく、着物を汗から爽やかに守ってくれる役割も同時に叶えてくれます!
腰回りが薄いと感じる方におすすめの着物下着はこちら!
腰からヒップにかけて特に薄い方は、腰からヒップの厚みを足す補正が必要です。
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タオル補正ベルト
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《おすすめのポイント》
薄めの腰からヒップの補正をしてくれ、タオル地で柔らかくウエストをサポートしてくれます。
2.さこつ下、ウエストとヒップが厚めの方(骨格ストレートタイプ・普通体型、ぽっちゃり体型)
さこつ下が厚いと感じる方の特徴として、丸首や胸元の詰まった洋服を着ると窮屈に感じたり太って見えたりします。
補正がない状態で着物を着ると、帯の上に胸が乗り着姿が美しくなかったりしてしまいます。
おすすめの着物下着はこちら!
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put_on_キモノブラ
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《おすすめのポイント》
ブラジャーを付けるのではなく、足下から履くので締め付けも少なく、バストを平らにしつつ胸から背中全体もサポート出来る設計。通常ゴムの止めの部分がレースの為、肌がかぶれにくいのもオススメポイントです。胸が大きいと帯に乗り老けて見えがちですが、若々しく見える着姿が実現できる補正も特徴です。
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ウェストとヒップが厚めと感じる方はこちら!
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ウェストとヒップが厚めと感じる方は、腰からヒップのメリハリもあるためウエスト、腰周りの補正も必要です。
《おすすめのポイント》
メリハリのある腰の補正をしてくれながら、きちんと下腹のお肉を抑えてくれます。
- 最後に
- 着物初心者の方が初めてでも美しく着物を着て頂けるように、洋服下着と着物下着の違いからオススメアイテムをお伝えいたしましたがいかがでしたでしょうか。1枚の生地から仕立てられる着物は着るのが難しいとされますが、洋服を着る時と同じように最適な下着を選ぶことで着付けのハードルが下がります。日本人に慣れ親しんでいたはずの着物は今では特別な装いとされ、着物に触れる機会が減ってきていますが、格式ある着物よりもラフに着やすい日常着物から楽しんで頂きたいと思います。
新しい装いから、お出かけ時の楽しみに是非着物を取り入れこれまでとは違った日常を感じてみてくださいね。
次回をお楽しみに、またお会いしましょう。