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一覧に戻るまたお会いできました。
今日は皆さんからお尋ねがありました「お太鼓の柄合わせ」。
なかなか難しいってご意見が多かったですけれど
帯って色んな素敵な帯がたくさんあります。
特に今日は袋帯のお話なんですけど
たれとお太鼓の柄を合わせる…結構たまたまあったって方もいらっしゃいますけど
それを柄合わせすることによって
その帯の魅力を最大限に引き出すことが出来ると思います。
みなさんと一緒にやってみたいと思います。
ではやってみましょう!
■袋帯の柄合わせ
袋帯…みなさんこんな形でタンスの中に入っていると思います。
まず、お太鼓のことを説明させていただきます。
ここがたれ先なんですけど
え~、こうちょっと広げていただいて、
この先ほどの長さ、一枚目とすると次が二枚目…三枚目ここがお太鼓。
二重太鼓のお太鼓の位置はココになります。
わかりますかね、一枚目、二枚目、三枚目のところがお太鼓になるので
このところは折らないように気を付けてくださいね。
ここをポイントとして説明したいと思います。
はい、では実際にお太鼓を作ってみましょう。
こちらがたれ先になります。
ここを三角に折って枕を乗せます。
で、開いて…上に被せます。
二重太鼓になりますから名古屋帯とこの辺がちょっと違いますよね。
しっかりこう乗せていただいて…
柄を合わせるというのは、この一枚目の柄と三枚目の柄を合わせます。
それで、クリップの位置…お太鼓の山の所に印をつけていきます。
ここがお太鼓になります。
そうするとコチラはどこで折っても柄が合うようになります。
たれの長さ…好き好きありますけれど…脇の柄さえ合っていれば必ず柄合わせできるようになります。
これを覚えておいて実際にやってみましょう。
ここでひとつ、注意点があります。
お太鼓の柄、皆さんの帯、よ~く見てくださいね。
ずーっと同じ柄が描かれている帯。
それともうひとつこういう帯もあります。
見えますかね、界切線で柄が変わってきている帯。
わかりますか?ここから急に柄が変わってます。
これの場合は先ほどと同じように三角に折っていただいて
乗せたとき柄合わせはどこで合わせるかというと
たれの柄に合わせてやってみてください。
こちらの柄…ってことはこのへんですかね。
はい、ではやってましょう。
・・・こんな風に柄が合うようになります。
わかりやすいかしら、どうかしら?
■実践(後ろ結び)
では後ろ結びをやってみましょう!
今、通常通り二周巻きました。
お太鼓、作ってみます。
では、たれ先を三角に折って…さっきと一緒ですね。
で、枕を乗せます。
それからしっかり被せていただいて
緩みのないように、ここで緩むこと多いですから…私もよく緩みます。
これを後ろに回していただいて
ここにクリップがあります。
クリップで揃えます。
はい、こんな感じかな?
(クリップ…いけますか…後ろがよく見えません…よいしょ)
そこから上に、よいしょ!上げていただいて・・・
今日は帯揚を見えやすいように省いています。
ここで仮紐を通して、お太鼓を作っていきます。
ちょっとエア仮紐
で、こんな感じで柄合わせ。
■実践(前結び)
前結びも同じようにたれのところを三角に折って枕を乗せてください。
ちょっとわかりづらいので帯揚は外しちゃいました。
はい、で、枕乗ってまーす。
これを先ほどと同じように上からしっかり持ってくださいね。
右手で持ってます。
さっきのクリップの位置、ここにあります。
ここで揃えていただいて、二重太鼓ですから、しっかり揃えます。
そのときに、柄を脇で、今ココちょっとズレてるのわかりますか?
ココをご自分で揃えて…こんな感じ。
これで…はい…上に乗せます。
こちらの紐がこっちに出てきて・・・これで後ろを結びます、前結びバージョン。
ここで本来は帯揚をかけないといけません。
でもわかりやすいように次に進みます。
このときに仮紐を使って、先ほどと同じように
これをちょっとこういう風にしっかり持っていただいて中に折り上げて
・・・どうですか?柄が合ってますか?
こんな感じで柄合わせをしていく感じですね。
■まとめ
いかがでしたか?
今日は「お太鼓の柄合わせ」のお話でした。
ポイントは一枚目と三枚目の柄を合わせることです。
たれの柄とお太鼓の柄がぴったりと合うと気持ちいいですよね!
またお太鼓も素敵に見えると思います。
ぜひみなさんも練習してみてください♪
ではまたお会いしましょう?
■まとめ
--女将さん、今日の着物と帯は単衣らしい清々しい色ですけど何かポイントはあるんですか?
ちょっと紫陽花のイメージで着てみました!
盛夏用なんですけど、あんまり透け感がないので単衣の頃、あと盛夏と着ています。
帯は名古屋帯。
ポインセチアの柄なんですけれど、ポインセチアってやっぱり11月12月の季節の帯になるんですけど
赤とグリーンだったらね、冬の帯かなって思いますけど、この色なので春もしてますし、今時分もしてる便利な帯になってます。
紬にポインセチアの柄です。
銀座いち利の女将ちゃんねる
銀座いち利の女将、『みたざき要子』が主役のYouTubeです。
着物に関する様々な知恵や技術、面白いネタを提供いたします!
銀座いち利とは、「産地に着る人の思いをつなぐ」をコンセプトに、2008年銀座柳通りに産声を上げました。
専任のバイヤーが産地工房で直接買い付けた着物をご紹介するという
独自のスタイルへのこだわり。
それは、日々の暮らしの中で着物を楽しむ方に、「本物」をお届けしたいという、
いち利の願いです。
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