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2024年7月掲載女将おすすめ!
夏の紋紗の着物


夏の着物にもいろいろな素材があります。絽、紗、夏紬、麻などなど様々ですが、私が愛用しているのが紋紗の着物です。

紋紗とは、紗の生地に紋様を織り込んだ着物で透け感があり、シャリ感のあるさらっとした肌触りで夏にぴったり。紗生地の紋様がレースのようで、とても素敵です。

通常紋紗は、盛夏の着物でまさに今の時期大活躍の着物なのですが、実は私は5月ごろから、また秋になっても紋紗を着ています。

紋紗とひとくちに申しましても、紋様の目が詰まっている透け感が弱いものは単衣代わりにどんどん着てしまいます。そうは言っても多少は透けますので、濃い色の襦袢を下に着て、あまり透け感が出ないようにすれば大丈夫。

白などの薄い色の襦袢を着ると、着物の紋様が浮き出て見えて美しいのですが、やはり透け感が強くなりますので、それは夏の時期に楽しむとよいですね。

透け感のある着物は通気性もありますし、見る人にも涼やかさを感じさせる夏の風物詩です。着ている本人はそこまで涼しいわけではないですが、やはり見た目の清涼感は夏着物の醍醐味ですね。

紋紗も、透け感の強い紋様のものを選ぶと夏は本当に素敵です。女優気分で涼しい顔で着こなしたいものです。
夏の着物を選ぶポイントは、一つには通気性があります。

普段着で言うと、木綿の着物や浴衣などでもやはり平織りのものは暑いですし、しじら織のようなポコポコしたサッカー生地ですと、肌にはりつくこともなく、涼しく着られます。

麻もしぼのあるものなど涼しいですが、風が通る代わりにやはり着膨れしてしまうので、すっきり見せたい時はちょっと難しいかもしれません。

絽、となるとやはり盛夏のものですから、単衣の時期からはちょっと早い気がしますね。タテ絽だったらよい、などと厳密にいうといろいろありますが、まあ今はみなさん割と自由に着ていらっしゃいますし、TPOに反していなければそれでいいと思います。

だって、着物もルールを気にしてばかりいては、楽しめませんものね。

着物も洗える素材でセオアルファなどは涼しいと言われていますし、着物だけではなく襦袢で涼しいものをチョイスしたり、袖を筒袖にしたり、中を涼しくする工夫もするのもありですよね。

夏着物も、着られる期間を長くと考えると紋紗はとても使いやすいものだと思います。こんなに紋様や種類が増えたのは、最近のことだと感じます。ドレッシーだけど遊び心もあって、選ぶ紋様次第でいろんなシーンで活躍するのではないでしょうか。夏着物を1枚、とお考えの時、紋紗も候補に入れてみてください。長く着られておすすめですよ。

夏に着物を着るのは、やはり暑いですしハードルは高いですよね。でも、着ている人も少ないからこそ、街で日傘に夏着物姿を見かけると、本当に素敵に感じます。夏もお気に入りの着物で、ぜひおでかけくださいませ。

ご覧いただきありがとうございました。

銀座いち利本店で開店以来女将をつとめております、みたざき要子です。きもの歴50年を越え、ますますきものに愛着がわくこの頃です。私たちの娘時代には、母や祖母にぱっと聞けたようなことなのですが… そんな想いから、毎日のきもの暮らしの中で気づいたこと、ご質問いただいたことなどを季節のうつろいに合わせてお話できたらと、このコーナーを始めさせていただきました。いつものように、脱線いっぱいのとりとめないおしゃべりですが、月に一度、少しのお時間お付き合いくださいませ。

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