2021年の2月、Youtubeで「銀座いち利の女将ちゃんねる」をはじめてから、なんと3年が経ちました。最近は初めましての方にも「Youtube見てますよ」なんて声をかけていただけることが増えました。おかげさまで登録者数もあと少しで2万人に! 驚きとともに、心から感謝しております。
最初は緊張しましたし、スタッフに動画の喋り方の真似をされたりして「私そんな風にしゃべるかしら?」なんて思ったり、何をお話ししようか考えたり‥‥。撮影は本当に大変なんですが、視聴してくださる皆様のおかげで、なんとか続いています。
やはり顔も見えますし、皆様に着物のことをお伝えしようとお話ししていますから、親しみを持っていただけるのかもしれません。「本物だ!」なんて言われることもあります(笑)。
そんな動画の中で、最後によくコーディネートを紹介するときに私がしている立ち方が「女将立ち」と呼ばれるようになりました。
こんなポーズです。よく着物の写真を撮るときに手を前であわせる普通のお写真の撮り方では、帯まわりやお袖の模様が見えませんよね。そこで、皆様にそのあたりもよく見ていただけるように編み出したポーズなのです。
実はこのとき、ただ立っているのではありません。右足を前に出して前から見たときに、足が一本になるように縦に揃えて少しだけ膝を折っています。こうすることで、下半身が裾窄まりになり、細見えもするんですよ。
あとは上半身が綺麗に見えるように、姿勢に気をつけるのはもちろん、写真を撮る前に脇のだぶつきをすっきりさせたり、衿のシワをとったり、撮影するときに気をつけています。
それから手の指を揃えると綺麗ですし、ちょっとお袖の握り方に表情を持たせるとチャーミングにも見えるかなと思います。あとは笑顔ですね!
もし「女将ポーズ」でお写真撮ってみたい方がいらしたら、そんなところがポイントになります(笑)。
皆さん最近はスマホなどでもお写真を撮る機会が増えているから、ご自分がどう撮られたらよいか、よくご存知の方が多くなってきた気がいたします。
お顔でも、右向きか左向きかで結構違ったりします。正面が一番いい、という方もいます。体型のこともありますし、ポーズや着付けで写真写りはかなり変わりますよね。
よく着付け教室でお話しさせていただくのが、美容家のIKKOさんの着付けやポーズのこと。男性ですから肩幅も広いはずですけれど、衿を首から離した着付けで肩幅を狭く見せ、ご自分を美しく見せるポーズも流石です。着付けだけでなくお仕立ての寸法などもこだわっていらっしゃるそうです。
ご自分の「決めポーズ」を作っておくと、お写真を撮るとき楽しくなるのではないでしょうか。
このコラムは月1回、Youtubeの女将ちゃんねるは月2回更新しています。これからも応援していただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。