2024年3月掲載長襦袢の色とキラキラを楽しむ
kirakira長襦袢登場

今の時代、いろいろ簡単なうそつき襦袢などもありますが、私はやっぱり長襦袢派です。毎日着物を着ますから、洗える長襦袢はとてもありがたいですね。絹の襦袢も大好きなのですが、今は洗える襦袢も着心地がよくなっていますし、愛用しています。そして今は冬も室内はしっかり暖房が効いていますし、袷の襦袢では暑いことも。

そんなわけで、洗える東レの爽竹シリーズを袷のシーズンも着ることがあります。夏用の襦袢ではありますが、暖かくなってきたら出番です。

先日は真冬に爽竹を着ましたけれどそんなに寒くないですし、寒かったらヒートテックを着てもいいですし。なにしろ洗えて、お手入れも楽で、何より色がキレイなので、つい袖を通してしまいます。

以前は暦と着てよい素材の表と睨めっこしたりしていましたが、もう礼装以外は、自分の快適な組み合わせを選んで着てもよい。時代が変わったんだなと感じます。ご自分の体感温度や好みで、着るものを選ぶ時代になりました。

そして昔は夏用の襦袢といえば白がほとんどでしたが、今はカラフルなものが増えましたね。特に、濃い色のものが人気です。私も麻や爽竹などビビッドな色のものや濃い色のものを愛用しています。

どんなときに着るかというと、紋紗や少し透ける単衣などまだ季節には早いかな？と思うような長着にあわせるのです。こうすると、透け感がなくなって、長い期間単衣や紋紗を楽しむことができます。

白い襦袢だと透けて涼しげに見えてよいのですが、まだ春だとか、秋になって透け感があると寒々しく見えてしまったりします。それを色襦袢にすることで、春にも秋にも夏の着物を楽しむことができるのです。

そしてこの春、人気の爽竹素材でいち利オリジナルのkirakira長襦袢が発売されます。爽竹の生地の縦に光るラメ糸を入れて、織っていただいたんですよ。これが名前の通り、キラキラっと光ってとっても素敵なんです。

動くとキラっと光るのがなんとも綺麗で、テンションが上がります。今、銀座いち利にも見本をディスプレイしているのですが、白と黒やエンジなど濃い色から黄緑など彩度が高い色の11色展開で見ているだけでも楽しいです。色の襦袢ももちろん綺麗ですし、白もラメが入るととても素敵です。

今までラメの入った長襦袢もありましたが、正絹だったので自宅でお手入れはできませんでした。爽竹は自分で洗えますので、これは嬉しいですよね。

紋紗の下に着ると、透けた隙間から少しキラっと光ってまた綺麗なんですよ。

柄の長襦袢って意外と見えないんですが、襦袢の色は結構たもとや、袖口などからこぼれて見えるんですよね。とってもおしゃれだと思います。

余談ですが実は長襦袢こそマイサイズのものを着ていただくのが綺麗な着付けの基本。若い頃の長襦袢だと、ふくよかになった大人には身幅が全然足りないのです。これだと衿が綺麗に合わさりません。

もし新しい長襦袢を作ろうと思われていたら、kirakira長襦袢という選択肢も覚えておいていただけたらと思います。誰にも見せるわけではないのですが、お気に入りの長襦袢を着ていると本当に気分があがりますよ。

着られる期間も長いですし、まだお持ちでない方は爽竹の色襦袢をぜひ一度お試しくださいませ。