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2023年2月掲載腰紐の位置ってどこがいいの?


いきなりですけれど、皆様腰紐を結ぶ位置ってどうされていますか?

昔からの着付けだと「腰骨の上で」と習った方が多いのではないでしょうか? 私もそう教わりました。

でも、現代人はウエストが細くてくびれていますよね。だから腰骨のところで腰紐を結ぶと、ウエストのほうにずりあがってしまうんです。

それが着崩れの原因になってしまうので、ウエストの補整が大事だ、ということなんですよね。

昔の日本人って本当に寸胴だったらしくて、補整は必要なかったのです。腰骨のところで結んでも大丈夫だった。

それに、昔の着物はお引きずりで、外に出たり動くためにはしょって腰紐をしたのが腰紐の由来だそうです。

だから、腰紐の位置は腰骨のところで、帯より低い位置ということだったんですね。

そのあと、おはしょりを作るようになっても腰骨の上で結ぶというのが定着していたというわけです。

でも、現代ではウエストも細くなっているし、足も長くなっていて、腰骨の位置で結ぶと着崩れたり、紐が帯の位置より下になってしまい、結び目でおはしょりがもこもこしてしまう。

だいたいおはしょりがゴロゴロしている人は、腰紐の結び目が原因だったりするのです。

腰紐は、ウエスト位置、帯の下線のちょっと上、帯の中にくるような位置にすると、いろいろな問題が解決します。

着付け教室に来られる方で「このおはしょりのところのゴロゴロはなにかな?」と思うと腰紐の位置が低くて、結び目が響いているんです。

着丈が短いからそうなっているということもあるんですが、「腰骨の位置で、と習ったから」という場合が多い。

現代人の体型や、今の着付けのセオリーからすると

腰紐はウエストの位置で結んでいただいて、帯の下線は腰骨の上くらい

というのがいいのではないかと思います。

でも上ならいいのかというとそういうことでもなく、腰紐の位置、帯の位置が上にあがると前からみると腰高で足が長く見えるかもしれませんが、後ろから見るとおしりが大きく見えてしまいますから、そのあたりもバランスですね。

お太鼓のたれが、お尻のトップにくるくらいがベストかなと思います。若い方はもっと高くてもいいですけれどね。

やはり今は皆さんウエストが細すぎますから、補整は必要になってくると思います。それでウエストの位置で腰紐をするとずいぶんと着崩れが減るのではないでしょうか。

昔ながらのやり方で、どうしてもうまくいかないなと思ったりしたときは、腰紐は腰骨のところ、という固定観念は捨てて腰紐の位置を見直す、ということをしていただけるといいかなと思います。

腰紐の位置について、このごろ感じていることでした。

ご覧いただきありがとうございました。

銀座いち利本店で開店以来女将をつとめております、みたざき要子です。きもの歴50年を越え、ますますきものに愛着がわくこの頃です。私たちの娘時代には、母や祖母にぱっと聞けたようなことなのですが… そんな想いから、毎日のきもの暮らしの中で気づいたこと、ご質問いただいたことなどを季節のうつろいに合わせてお話できたらと、このコーナーを始めさせていただきました。いつものように、脱線いっぱいのとりとめないおしゃべりですが、月に一度、少しのお時間お付き合いくださいませ。

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