新年明けましておめでとうございます。本年も着物をたくさん着て、皆さんと楽しめるとよいなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
お正月は着物を着るのにとてもよい機会ですよね。松の内だけでなく、1月中におでかけはお正月気分でいいのではないでしょうか?
普段着ないような晴れ着でも、お正月は許されるもの。ぜひ着物をきてお出かけなさってくださいね。
そして、せっかく着物を着たら、ぜひ写真も撮っておきましょう。今は昔と違ってスマホで簡単に撮れますから、1枚と言わず、何枚も撮っておくといいですよ。お友達と撮りっこするのもいいですね。
立ち姿の前、横、後ろ。
よい記念にもなりますし、実は着付けが上手くなるんです。
それは、写真だと客観的に自分のことを見られますから、ここはもっとこうしたいな、とかああしたいな、というのが次に活かせるんですね。
例えば半衿がどれくらい出てたらいいかな、とか、帯の位置とか。
私は半衿は、顔のそばに白があると顔写りがよくなると思うのでしっかり出しています。お茶をなさる方などは、控えめに出していらっしゃったりしますよね。お好みもあると思いますが、写真を見ると「どうかしら?」というのがよくわかるのではないでしょうか。
また帯の位置も、自分の体格や年齢に合っているかどうかなども見てみましょう。一般的に年齢が上がると帯の位置を下げると言われますが、今は帯の位置が高い人が多いように思われます。あまり帯の位置が高いと、子供っぽくなってしまうことも。
またお太鼓の大きさや、帯を幅だししているかどうかなど、ご自分の体格に対して、帯のバランスがどうなっているかな、というのも写真ならよくわかりますね。
自分の着姿の研究をして、こうしたい、ああしたいと工夫をしていくと、納得のいく着こなしができるようになります。
そして、写真を撮ることのもう一つの意味は、コーディネートの記録です。
そのコーディネートが合っているか、素敵かどうか、肉眼で見るより写真でみたほうがわかることってありませんか?
鏡で見て、自分ではいいなあと思っていても、写真で見たら「あ、帯揚げって意外と見えないんだな」とか、「帯締めはもっと色がはっきりしていた方がいいかも」とか、意外とすっきりと答えがわかったり。
私もInstagramで、いっぱい写真を撮っていますので、自分に似合うものはこっちかなとか、こう言う合わせ方の方がいいんだなとか、日々勉強になっています。
なかなか今の世の中「素敵ね」と言ってもらえることはあっても、こうしたほうがいいわよ、と言われることは少なくなっています。言う方も、迂闊に言えないですしね。
もし言ってもらえたとしても、ちょっと辛いものがありますよね。言われても気にしてしまうし、言われなくても「これでいいのかな」と自信がなくなったり。
コーディネート力や着付けの技術は、自分で気になるところを見つけて、自分で磨いていくしかないのです。
そんなときに、写真って大きな力になってくれます。
今年はぜひ、着物をきたらかならず写真を撮って、自分の着姿を見てみてくださいね。
私自身は老けて見えないように、というのは心がけています。ショッキングピンクの帯揚げを取り入れたり地味になりすぎないようにしたり。
せっかく着物を着るのですから、自分が楽しくなるような着姿を目指していけたらいいですよね。
お正月だけでなく今年もいっぱい着物を着て、そして写真を撮って、楽しんでくださいね。