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2022年4月掲載単衣や夏物、居敷当てをつける?つけない?


春になると、もう結構暑いような日も増えてまいりますね。温暖化といいますけれど4月なのに25度を越えるような日もあって、旧来の衣替えに従っていてはとても着物も着られないような日もあります。

昔は、袷、単衣、夏物と順に衣替えをしていったものですが、今はこの単衣と夏物の境が曖昧になってきているような気がいたします。また、単衣の着用時期も長くなりましたね。

ちょっと透け感のあるような単衣を、色の濃い長襦袢とあわせて春の終わり頃から着て、夏になったら色の薄い長襦袢とあわせて透け感を出して着分けるというような着方をされる方も増えてまいりました。

この着方であれば、単衣とか夏物とか区別することなく着物を一枚お持ちであれば長いシーズン楽しめますね。

いち利でも今年は、麻、爽竹、紋紗といろんな素材で濃い色の長襦袢を作っております。長襦袢は暑がりの方は通年夏ものを着るわ、とおっしゃる方もいるくらいですので、カジュアルシーンであればこれまた長いシーズンお召しになれるでしょう。

この着方をするとき注意していただきたいのは、着物に居敷当てをつけない、ということです。

居敷当ては、単衣や夏物の後ろの透けや背縫いの裂け防止のために下半身につける布。昔は生地の節約のためだったのかしら、お座布団のようにお尻の一部だけについていたりもしましたね。今は脇線から脇線まで広幅の白い生地で腰から裾までつけるのが一般的です。
これを着物につけると後ろの下半身に襦袢のお色が透けませんから、濃い色の襦袢を着ても効果がないのです。

だから、襦袢のほうに居敷当てをつけるようにします。そうすることで透けや背縫いの裂けは防げます。両方つけるとその分生地が増えますから、着物か襦袢かどちらかにつけるとよいでしょう。長襦袢のバラエティが増えて、考え方も変わってきました。

居敷当てをつけないで単衣~夏のシーズンの着物を作り、襦袢の色で季節を着分けるというのは、今の気候にもあっていて合理的ではないでしょうか。

時代とともに、また気候とともに着方がかわって、袷、単衣、夏という分け方も見直されていくのかもしれません。


昔は単衣の着用期間が6月・9月と短く 単衣はその短い1か月を楽しむお洒落でもあったのですが、またさらに「夏単衣」「秋単衣」という言葉があったくらい期間限定のお品だったんですよ。
でも今は季節に縛られることなく気温に応じて さらに言えば着る方の体感温度に合わせても良いぐらいだと思っています。

多様化の時代、白や淡いお色だけでない襦袢で変化を楽しむ着方も素敵ですよね。今は麻も昔のようにゴワゴワではありませんし、爽竹も進化して着心地がよくなっています。夏の襦袢も進化しているのですね。

いろんなお色がありますので、襦袢の色で上のお着物のニュアンスも変わります。カジュアルに楽しむための、濃いお色の長襦袢でお洒落をお洒落を楽しんでくださいな